南アルプス縦走(過去山行)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 47.6km
- 登り
- 5,002m
- 下り
- 5,167m
コースタイム
- 山行
- 12:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:00
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
過去の山行記録です。
8/1 朝、不安な気持ちを抱きつつ新横浜に向かう。考えれば考えるほど、南アルプス南部は気が重い。大変な山域だと言う感じがする。
静岡駅着。バス停には数人の登山者がいるのでほっとする。
やがて、畑薙ダム行きのバスに乗り込む。バスはやがて山の中を右へ左へと進む。長い長いバスの旅であった。午後1時30分にやっとダムに着く。
登山指導所で受付をする。ここから椹島までは20キロだという。深いため息が出る。
着くのは夜だなと思いつつ、ザックをよっこらせと背負い歩き始める。
歩き始めて、1時間半、まだまだ道は続く。
耐えきれなくなって、ヒッチハイクをすることにする。手を上げて車を止める。ダムの工事の車であった。頼むと親切に乗せてくれた。
途中、すまなそうにここまでですと言って、一回下ろされるが、15分後に再びもう少し奥まで行くからと言って再び拾われる。このおかげでかなり助かった。
4時30分頃には椹島に着くことができた。ビール瓶の自販機があるのには驚く。思わず、一本買ってしまい、グィグィと飲んでしまった。
8/2 翌日、4時半出発。今日はいよいよ登り始める。本当の登山開始だ。
先ずは千枚岳へ向かう。コースタイムは8時間ほどある。長い長い登りだ。深い森林の中を進む。唯、黙々と進むことにする。歩き始めて1時間半、パッと視界が広がる。赤石が美しくそびえる。素晴らしい。でも遠い。ああ、あそこ迄歩くのか。
千枚小屋迄後少しというところで林道を見かける。車が止まっている。ああ、俺のここまでの努力は一体なにだったのだろう?
千枚小屋着。コースタイムの約3分の2。かなり頑張ったと思う。早いがここでランチラーメンとする。というより飛ばしすぎたのかもうヘロヘロだ。
昼食後、千枚岳に向かう。小屋の後ろはお花畑。すごく美しい。こんなところで泊まりたいとさえ思う。しかし、足取りは重い。はあはあ、ゼイゼイ言いながら登る。つらい。すぐに止まって休みたくなる。まるでカタツムリの様に登る。
やっとの思いで千枚岳につき、そして悪沢岳へ向かう。高山植物が咲き乱れ美しい。しかし10分歩くとすぐに休みたくなる。全然進まない。
ここで開眼。牛歩戦術を見つける。これがなかなか上手くいく。やがて悪沢岳へ。なんだか感激してくる。
やっと憧れの南アルプス南部のその一つの山に登れたんだ。
ここでムラムラという気が起きる。この牛歩戦術なかなかいい。このままで向かうと赤石山頂小屋迄、進めるか?
悪沢岳よりお花畑を下って行く。黒ゆりが咲く。北アルプスより遥かに自然という感じがする。
3時過ぎに荒川小屋に着く。ここで小屋の親父に頂上小屋の様子を聞くつもりだった。
親父いわく「小屋、テント?」
「テントです」
ああ、かくして親父の誘導尋問により、本日は荒川小屋泊まりとなってしまった。
8/3 朝、遅くとも4時発のつもりであったが、結局出発したのは5時近く。今日は聖平小屋迄のつもりであったから早く出発しなければならなかったのに。
でも、まあ、なんとかなるべぇと思って歩き始める。今日は赤石と聖と百名山を2つも越えて行くことになる。赤石迄は朝の陽光の中を進む。風が冷たくて気持ちいい。赤石岳、7時着。本来なら泊まるつもりであった山頂小屋を見ながら先に進む。途中で雷鳥の親子を見かける。思わず、追い回して写真を撮る。
百間洞へと更に進む。ここまで赤石よりぐいぐいと下ってきたことになる。百間洞で道を間違える。あわてて引き返す。もう少しで尾根筋を行くところであった。
百間洞からは登り返し。先ずは兎岳迄だが、急な登り、そして小さなピークの繰り返しで兎岳に着いた時は疲れ果ててしまっていた。もうここまでとしたいところだか、ここの小屋は水がない。今日中になんとしても聖平小屋迄、行かなければならない。目の前には聖岳がそびえ立っている。
午後だというのに山には雲一つない。ジリジリと太陽が照りつける。暑い!
風も全く吹かない。全くなんて天気だ。一歩一歩歩く。
午後3時、やっと聖岳山頂に着く。
下の方に聖平小屋が見える。
ため息がでる。あそこまで下るのか。膝がかなりがくがくしている。
ガレ場の斜面を下り始める。途中で何度も足を休める。道で二回ほどこける。おかしい、足のステップが効かない。コースタイムの1・5倍ほどかかってやっと聖平小屋着。足の皮が剥けかけていた。
8/4 翌朝、4時30分発。昨晩、いろいろ考えたが足の状況やまた光岳にピストンする簡単なアタックザックを持っていなかったことから、光岳のピストンは止めて当初の計画どおり、このまま下山する事とする。
上河内岳に先ず登る。ここで南アルプスの山々に別れを告げる。
茶臼小屋より下り始める。足が痛いので思いきって飛ばしながらでも早く下ることにする。
ウソッコ小屋へはコースタイムの約半分でたどり着いた。ここで天の恵みとも思えるつぶつぶオレンジに出会い一気に飲みほす。更に下りやがて長い長い畑薙大吊り橋を渡りダムに着いた。
シャワーを浴びおでんを食べ帰路に着く。
バスで井川、そしてミニ列車で千頭、大井川鉄道で金谷に着き、JRで帰っていった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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当時の文章ですね。
もっともっと引っ張り出してください。
楽しみにしております。
あの頃は若かったですね〜
確か椹島ロッジでイラク戦争のニュースを聞きました
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