早戸川水系 円山木沢〜無名ノ頭北尾根
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 781m
- 下り
- 785m
コースタイム
10:20円山木沢出合-
15:43無名ノ頭16:00-
無名ノ頭北尾根-
17:05早戸川林道-
17:08本間橋
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■丹沢の沢登り記録全般 http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html ■円山木沢 早戸川水系支流の中では短いが難しい部類の沢。 核心部は出合少しから前半部に集中している。 遡行グレード:2級 滝の登攀グレード:元+(標高820m付近ゴルジュ内の8m滝) 〜畍誉醂啼傘にある旧丹沢観光センター入口がベースになる。 本間橋(本間沢に架かる橋)を渡った左に3台程度駐車可。 公共交通機関利用は厳しい。 ただここは過去何度も車上荒らしの被害が出ているので注意。 ∩畍誉醂啼蚕点の伝道と呼ばれる広場で、早戸大滝方面へ伸びる登山道は 右の斜面を上がるが、円山木沢出合へは広場を真っ直ぐ進むと 早戸川の河原へすぐ降りることができる。 左岸から少し足を濡らしながら右岸へ徒渉し、堰堤を越して 数十mに基部に空洞のある5m岩が現れる。ここが岩小舎でそこに左から 合わさる沢が円山木沢だ。 すぐの3m滝は直登すると厳しそうで左から容易に高巻ける。 B海3m、4m滝は右から巻いて進むと、見事な25m大滝が早くも出現。 直登するなら右壁で途中までは卦+程度だが、最後の3mがスラブで 核心となっている。落ち口に古い錆びて頭の曲げられたRCCボルトが1と やはり錆びたハーケンが1打ってあるが、位置も悪いので、もし登ったら 奥の灌木でビレイした方がよいと思う。 また左壁を直登しようとすればやはり上部の数mは更に悪いようだ。 高巻きは基部手前から右の土ザレを登り小尾根を少し上がると 踏まれた巻き道に出る。大滝の落ち口上に出られる。 ず己匹ゴルジュ状となり沢は右へ向きを変えると、ゴルジュの中に まず釜を抱えた2mCS滝。盛夏なら腹まで浸かり突破できようが 深秋の今回は釜の左縁を脛程度濡れながらバランスでへつって越えた。 すぐに深い釜を抱えた8m滝。やはり濡れたくないので微妙なへつりで 右壁を抜け、残置スリングの架かる凹角をA0交えてほぼ真っ直ぐ直上する。 上部にもハーケンが打たれている。潅木をビレイ点とできる。 ここはクライミング力が必要で元+。 続く10m滝は乾いた左フェイスを快適に登れる。(卦-) さらに容易な3m、5m滝と越していく。 ド弦860mで10mナメ、5m滝を卦-で越えると 沢は開け見栄えのする逆Y字状20m滝が現れる。 左は草付き岩で、この草付き岩から階段状を上がり滝の落ち口方向に向かい スラブ状(下から見るとテラスに見える)をフリクションを利かせて 登っていく。(卦-) さらに3m、2段5m、4m黒滝と連続している。 Δ垢阿飽貍鬚領れで長さ15m、さらに斜度が少し出てくる長さ15m樋状 滝が見事につながっている。後半の15m滝は右壁を卦-程度で登る。 滝は間髪入れずに続き、2条7mCS滝。左の小チムニーを登るが 苔で少々滑るので注意が必要だ。 長さ4m、4m、4m、S字状ナメ滝と続くと連続した滝帯はようやく 終わる。 出合から直線距離で600m弱ではあるが、ここまででこの沢の7割近くの 時間を費やしてしまう。 Ш犬らカレ沢を迎えると緑苔が周囲を覆う2m滝、3mCS滝(左卦)。 そして標高1060m二俣。右俣は沢床が低くおそらく本流ではあろうが 水量は少ない。左俣はきれいな2条6m滝となっている。 この滝は左側流芯を卦蕕播个襦 ┥し歩くと左から水量比3:2の2段4m滝で支沢が合わさる。 水量の少ない右沢へ進むといよいよ水涸れである。 ゴーロ帯を黙々と歩けば正面に12m涸れ棚が行く手を塞いでいる。 中間に見える赤色の残置スリングに向かい直登。 時々ある浮石をチェックしながら登り、上段は中央凹角を登ると 黄色のロープスリングが架かったやや利きの甘いハーケンがある。 この棚はビレイできる木などがないので安定したところで 肩絡みとした。登攀グレードは元蕁この上で右から支沢あり。 次の二俣で今回は左沢へ小棚を上がり詰めるが、グズグズのザレとなるので 右の小尾根に移動し高度差70-80m登ると、無名ノ頭から丹沢観光センター へ向かって伸びる北尾根に出る。 右へ3分ほど登れば無名ノ頭で一般登山道だ。 下山は時間も押し迫ってきたこともあり、無名ノ頭北尾根(仮称)を下る。 この尾根は森林作業用の踏み跡と所々テープがあるが、尾根末端近くに なると作業径路を外しやすくなることもあるので注意。 本間橋西側数十mのポイントで早戸川林道に降りられる。 |
ファイル |
(更新時刻:2011/10/30 21:36)
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写真
感想
天気予報はあまり芳しくなかったのだが
当日は北のほうから秋空が雲を押しやり
宮ケ瀬湖を通るころは快晴となる。
「私、晴れ女!」とmarinechan。
伝道から早戸川に下りる。
水量の少ない季節とはいえ対岸に渡るには
踝程度足を濡らさざるを得なかった。
所々ガレの押し出しがあるが遡行にはさしたる問題もなし。
円山木沢出合の岩小屋。
たしかにビバークできそうだが
何だかクマさんでもいそう。
3〜4m小滝を数個容易に通過すれば
早くもドーンと眼前に25m大滝出現。
たしかに右壁は20mくらいまで豊富なホールドとスタンス。
でも下から見ても最後の落ち口がスラブっぽい。
時間がかかりそうだから高巻きを探る。
巻きは右の土ザレから小尾根に上がれば
案外明瞭な踏み跡あり。
一部トラバースもあるが落ち口まで問題なく行ける。
沢が右に曲がるとゴルジュの中に滝群。
釜が何だか深い。
濡れないように微妙なヘツリをかけるがかなりバランシー。
「えぇい、面倒だ!」
股まで浸かって突破すること2回。
「2011年最後の濡れを楽しんじゃえ!」
(まだあるかもしれないけどね)
8m滝は右の凹角に残置スリングが2本ぶら下がっている。
バランス補助程度にそれらを使いそのまま直上。
灌木でビレイを取るが、ここの登攀が本日一番だったかも。
その後も間髪入れずに滝、滝、滝。
本当に水平距離で500か600mほどの間に
ギューっと核心が凝縮されていて
たぶん全体の遡行時間の大半をこの前半で費やしてしまう。
でも、おもしろい沢。
二俣の位置を遡行中に一つ上流と勘違いしてしまった。
何となく詰めの沢の方向が変とは思っていたが
詰めあげた稜線は無名ノ頭の少し北であった。
反対に顕著なピークが目視されたので
「あれ?あそこに見えるのひょっとして瀬戸ノ頭?」と気づいた。
地図読みは違和感を覚えたらやはり間違っていることが多い。
間違ったらそれに気付き修正を利かせればいいのだ。
ヒルちゃんたちもすっかり形を潜めている。
(と思ったら、帰宅後一箇所だけやられていたけどね)
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