槍ヶ岳〜爆風に耐えて〜
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- GPS
- --:--
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 1,753m
- 下り
- 1,744m
コースタイム
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 10:12
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 3:11
- 合計
- 10:34
天候 | 5日:晴れ/強風 6日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
駐車場横の停留場より上高地行きバスに乗車 往復券2,050円/人(片道1,250円/人) 停留場に設置されている券売機で事前にチケットを購入して乗車します。 始発前にシャッターを開けにくるようで、駐車場到着時の前夜にはシャッターが下りていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【横尾〜ババ平】 ツボ足で問題ありませんでした。 【ババ平〜大曲】 斜度が出てくるのでこの辺りでアイゼンをつけはじめる方が多いようです。 【大曲〜天狗原分岐】 さらに傾斜がきつくなります。 当日は強風ということもあり、天狗原分岐辺りでアイゼンを装着。 「この先は風も更に強くなり、凍りついているところもあるので早めにアイゼンを付けなさい。飛ばされるよ!」と、すれ違いのベテランさんから注意を受けました。 振り返ってみて、あのタイミングでアイゼンを付けていて良かったと改めて思いました。 【天狗原分岐〜殺生ヒュッテ】 傾斜はさほど変わらないように感じましたが、風が強い。 耐風姿勢をとっては進みの繰り返し。 【殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳山荘】 確実に傾斜がきつくなり、さらに荒れ狂う強風。 予報では、風速25mでしたが、実際自分達が登った時間帯の風速はわかりませんが、耐風姿勢があまいと体が浮いてしまう爆風であったことは確かです。 風が止んでいる瞬間だけ、一歩一歩確実に歩を進めるという、精神的にも肉体的にもキツイ登りとなりました。 雪のコンディションはかなりいい状態だったと思います。 【槍ヶ岳山荘〜槍穂先〜槍ヶ岳山荘】 所々に雪が残っており、凍りついている箇所もあったのでアイゼンは必須と感じました。 ハシゴ、鎖、岩の手掛かりはしっかり出ていたので、ピッケルは使用せず。 【槍ヶ岳山荘〜槍沢ロッジ】 午前中に下山したということもあり、雪は締まっていて、下りやすいコンディション。 【槍沢ロッジ〜横尾】 槍沢ロッジでアイゼンを外しました。 cocoは横尾手前までチェーンスパイクを装着。 |
写真
感想
当初の予定はババ平でテントを張って2泊3日の行程を計画していましたが、天気が悪いということで、槍ヶ岳山荘1泊に短縮。
初日の午前中は吹雪という情報が気掛かりだったのと、何と言っても風速25mの強風予報が心配ではありましたが、折角のGWなので決行!
沢渡駐車場で目を覚ますと雨。
釜トンネルを抜けると、冬の景色へと一変し、雪が舞っていました。
心配が不安へと変わって行くなか、バスは上高地バスターミナルに到着。
風はともかく、天気は良くなるという予報を信じて出発しました。
徐々に青空が見えてくるようになり、大曲辺りまでは残雪のアルプスを楽しんでいました。
が…
天狗原分岐を過ぎた辺りからが大変でした。
先行者の動きと、巻き上げられる雪の様子で強風がくる!とわかるので、耐風姿勢をとって備える。風が止むとすかさず数歩進む。
するとまた強風がやってくるという繰り返し。
耐風姿勢があまいと、フワッと体が浮いて2、3歩後ずさり、ひどい時には転げてしまうという状態。
風を凌ぐ場所がなく、水分補給すら困難でした。
最後の急登では、風に煽られ転んでしまうと、どこまで転がり落ちるのか…
小屋はもう目の前に見えているので、とにかく慎重に歩を進めるタイミングを見計らい、耐風姿勢は確実に。
爆風にさらされている間も太陽は出ていたのが救いでした。
あの状況で太陽が隠れてしまったいたら、と考えると恐ろしくなります。
とにかく、何とか山荘に辿り着くことができて良かったのがですが、到着後も暫く震えと息切れが収まらないという初めての症状に、改めて過酷さを実感しました。
この時点で、相当な疲労感と達成感に満たされていた私は、穂先に立ちたいという気持ちが全く湧いてこず。
それでも翌朝には、貸切状態の個室で熟睡できたおかげで、体力、気力共に回復し、登れるところまでチャレンジしてみようという気になっていました。
アイゼンでの岩登りにも不安はありましたが、ゆっくり、自分のペースで登ることができたので、無事登頂。
感無量でした!
今までの登頂で、一番嬉しい瞬間だったのではないかと思います。
山頂も貸切状態で、絶景を堪能することができました。
穂先も、小屋直下の急斜面も無事下ることごできました。
疲れ切った体で残りの長〜い道のりは、トボトボと歩くことしかできず、バスターミナルまでは辛くて長い時間でした。
振り返ると、本当に色々あった2日間ですが、
「良かったなぁ」と思えてしまうのが山の不思議(*´︶`*)
そして、無事日常へと戻れたことに感謝。
自身初めての上高地。
人が多い事から敬遠してたルート
GWだが天候不安定な事もあり
人は少なくて良かったのだが…
天狗原分岐辺りからの爆風は、
今まで経験した強風とは
比べ物にならないレベルだった…
僕のカラダが浮く事もあった(^^;;
正直なところ撤退も少しよぎったが
結果的に
2人とも何事もなく無事に山荘に着いて
ホント良かったです
太陽が出ていたのが幸いした感じだ
どなたかのレコに書いてありましたが
最後の2〜3時間は
爆風+寒さに耐えながら
ダルマさんが転んだ!を永遠と
繰り返してた感じだった(・_・;
今までで一番過酷な山行だっただけに
天候バッチリの槍を登頂した時は
嬉しさは格別なものとなりました
なんだかんだ
かなり濃〜い山旅となりましたが
cocoさん、ホントおつかれさまでした!
しかし…横尾〜上高地の道は…
長過ぎです(・_・;
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