記録ID: 147549
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊
谷川馬蹄形&主脈縦走
2011年11月03日(木) ~
2011年11月05日(土)
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- GPS
- 56:37
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 3,919m
- 下り
- 3,595m
コースタイム
-1日目(11/3)-
05:52 土合橋駐車場 着
06:20 土合橋駐車場 発
09:12 松ノ木沢ノ頭 休憩
10:13 白毛門 休憩
11:41 笠ヶ岳
11:48 笠ヶ岳避難小屋 昼食
13:12 朝日岳 休憩
13:48 ジャンクションピーク
15:28 白崩避難小屋(清水峠避難小屋) 着
-2日目(11/4)-
04:00 起床
05:30 出発
06:31 七ッ小屋山 休憩
07:25 蓬ヒュッテ 休憩
08:25 武能岳 休憩
10:40 茂倉岳 休憩
11:26 一ノ倉岳 休憩
12:35 オキノ耳 昼食
13:15 トマノ耳
13:21 肩の小屋
13:38 中ゴー尾根分岐
14:28 オジカ沢ノ頭 休憩
15:02 小障子ノ頭
15:16 大障子避難小屋
-3日目(11/5)-
04:00 起床
06:00 出発
06:24 大障子ノ頭
07:16 万太郎山 休憩
08:00 越路避難小屋
08:13 毛渡乗越 休憩
09:16 エビス大黒ノ頭 休憩
10:09 エビス大黒避難小屋
10:39 仙ノ倉山 休憩
11:17 仲間と合流
11:40 ベンチで昼食
12:16 平標山 休憩
13:34 松手山 休憩
14:53 登山口 着
14:57 元橋駐車場 着
温泉、夕食
05:52 土合橋駐車場 着
06:20 土合橋駐車場 発
09:12 松ノ木沢ノ頭 休憩
10:13 白毛門 休憩
11:41 笠ヶ岳
11:48 笠ヶ岳避難小屋 昼食
13:12 朝日岳 休憩
13:48 ジャンクションピーク
15:28 白崩避難小屋(清水峠避難小屋) 着
-2日目(11/4)-
04:00 起床
05:30 出発
06:31 七ッ小屋山 休憩
07:25 蓬ヒュッテ 休憩
08:25 武能岳 休憩
10:40 茂倉岳 休憩
11:26 一ノ倉岳 休憩
12:35 オキノ耳 昼食
13:15 トマノ耳
13:21 肩の小屋
13:38 中ゴー尾根分岐
14:28 オジカ沢ノ頭 休憩
15:02 小障子ノ頭
15:16 大障子避難小屋
-3日目(11/5)-
04:00 起床
06:00 出発
06:24 大障子ノ頭
07:16 万太郎山 休憩
08:00 越路避難小屋
08:13 毛渡乗越 休憩
09:16 エビス大黒ノ頭 休憩
10:09 エビス大黒避難小屋
10:39 仙ノ倉山 休憩
11:17 仲間と合流
11:40 ベンチで昼食
12:16 平標山 休憩
13:34 松手山 休憩
14:53 登山口 着
14:57 元橋駐車場 着
温泉、夕食
天候 | 1日目 くもり 2日目 晴れ 3日目 晴れ/くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は無料で未舗装です。トイレ等はありません。 駐車場の奥がそのまま、白毛門の登山口になっています。 ゴールは松手山のふもとにある元橋駐車場。 こちらは有料だけあってキレイに舗装されており、トイレも設置されています。 普通車\500/台。 今回は、日帰り登山の仲間と平標で合流し、元橋駐車場から土合橋駐車場まで彼のクルマで移動しました。 おかげで、時間とお金を大きく節約することが出来ました。 と言うのも、万一彼が平標に来られなかった場合は、バスと電車を乗り継いで土合まで戻る予定でした。 ただし、バスも電車も2時間に1本程度の運行割合。 移動は相当、骨が折れると思います。 南越後観光バス http://www.minamiechigo.co.jp/ JR東日本-越後湯沢駅 http://www.jreast-timetable.jp/timetable/list0285.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
・谷川馬蹄形縦走。 ・谷川主峰縦走。 以前からやってみたいと思っていた二つのことを、なんと一度にやろうという企画が出され、一も二もなく話に乗りました。 群馬と新潟の県境の天気はいつも気まぐれで、ガスってばかりなのですが、今回の山行は奇跡のように絶景の連続を楽しめました。 下山後は、湯テルメ谷川を利用しました。 風呂の種類も多く、それぞれに効能の違いや湯温の高低があります。 ライトアップされた露天風呂も風情があり、とてもよい温泉です。 入浴料金もリーズナブル(\550/大人) ただ、良い温泉だけあって混雑がすごく、洗い場に順番待ちが出るほどです。 湯テルメ谷川 http://www9.wind.ne.jp/mizukikou/sub35.htm |
写真
朝食。
赤城高原SA、24H営業の食堂で舞茸天ぷらの蕎麦をいただく。
キノコ大好き人間にはたまらない。
本当はうどんを頼むつもりだったのだが、食券機のボタンを押し間違えた。
朝食としては炭水化物の多いうどんのほうがふさわしいのだが、ま、仕方ない。
美味しかったのでよしとする。
赤城高原SA、24H営業の食堂で舞茸天ぷらの蕎麦をいただく。
キノコ大好き人間にはたまらない。
本当はうどんを頼むつもりだったのだが、食券機のボタンを押し間違えた。
朝食としては炭水化物の多いうどんのほうがふさわしいのだが、ま、仕方ない。
美味しかったのでよしとする。
05:52、土合橋駐車場に到着。
あれ?
思ったよりぜんぜん暖かいよ?
先月下旬には、「谷川初冠雪」なんてニュースが出てたのに。
駐車場は無料。未舗装でトイレ等は無し。
駐車場の奥がそのまま、白毛門の登山口になっている。
ここから白毛門まで、標高差約900mをイッキに登りあげるのだ。
あれ?
思ったよりぜんぜん暖かいよ?
先月下旬には、「谷川初冠雪」なんてニュースが出てたのに。
駐車場は無料。未舗装でトイレ等は無し。
駐車場の奥がそのまま、白毛門の登山口になっている。
ここから白毛門まで、標高差約900mをイッキに登りあげるのだ。
06:20、出発。
上越の県境はいつも気まぐれで、山容をキレイに見せてくれる日がなかなかない。
"魔の山"は自らを安売りはしたりはしないんである。
ところが今日は、空は曇っているのに、山にはガスが無くキレイに見える。
こんな天気はとても珍しい。
期待に胸が膨らむ。
上越の県境はいつも気まぐれで、山容をキレイに見せてくれる日がなかなかない。
"魔の山"は自らを安売りはしたりはしないんである。
ところが今日は、空は曇っているのに、山にはガスが無くキレイに見える。
こんな天気はとても珍しい。
期待に胸が膨らむ。
急登の途中で出会った初老の夫婦は、朝日岳までピストンするという。
白毛門のピストンならわかるが、朝日岳とは。
コースタイムで10時間かかる行程である。
夏ならまだしも、11月に。
見たところ、無知ゆえの無茶、という感じはしない。
それなりに自信があるのだろう。
すごい夫婦もいたものだ。
そうこうするうち、10:13、白毛門山頂。
コースタイムよりやや遅いが、荷物の重さを考えれば悪くないペース。
小休止を多めにとったためだろう。
左、笠ヶ岳。
右、小烏帽子・大烏帽子。
白毛門のピストンならわかるが、朝日岳とは。
コースタイムで10時間かかる行程である。
夏ならまだしも、11月に。
見たところ、無知ゆえの無茶、という感じはしない。
それなりに自信があるのだろう。
すごい夫婦もいたものだ。
そうこうするうち、10:13、白毛門山頂。
コースタイムよりやや遅いが、荷物の重さを考えれば悪くないペース。
小休止を多めにとったためだろう。
左、笠ヶ岳。
右、小烏帽子・大烏帽子。
朝日ヶ原。
朝日岳とジャンクションピークの間にある、広く平坦な湿原。
地図には、"高原植物の宝庫"とあるから、その時期に来ればたくさんの植物が見られるのだろう。
朝日岳までは、他にも登山者をちらほら見かけたが、ここから先は人を見かけなくなった。
ジャンクションピークへと向かう木道。
ゆるやかな風が笹を揺らす。
朝日岳とジャンクションピークの間にある、広く平坦な湿原。
地図には、"高原植物の宝庫"とあるから、その時期に来ればたくさんの植物が見られるのだろう。
朝日岳までは、他にも登山者をちらほら見かけたが、ここから先は人を見かけなくなった。
ジャンクションピークへと向かう木道。
ゆるやかな風が笹を揺らす。
湿原だけあって、池塘が点在している。
尾瀬のような盆地状とは真逆で、湿原が台地状になっていて、周りを囲む遮蔽物がない。
遙か遠方の山々を見下ろすような景色が見られるのは、台地ならではか。
このような構図は、他ではそうそう見られない。
まるで宙に浮かぶ島の上にいるかのようだ。
池塘の彼方に見えるのは上州武尊山。
その右側でおぼろげにかすんで見えるのが、赤城山。
夏には様々な植物を見せてくれるというから、その時期に再訪してみたいものだ。
素晴らしい景色が楽しめる事だろう。
しかし、ここまで来るのが容易ではない。
尾瀬のような盆地状とは真逆で、湿原が台地状になっていて、周りを囲む遮蔽物がない。
遙か遠方の山々を見下ろすような景色が見られるのは、台地ならではか。
このような構図は、他ではそうそう見られない。
まるで宙に浮かぶ島の上にいるかのようだ。
池塘の彼方に見えるのは上州武尊山。
その右側でおぼろげにかすんで見えるのが、赤城山。
夏には様々な植物を見せてくれるというから、その時期に再訪してみたいものだ。
素晴らしい景色が楽しめる事だろう。
しかし、ここまで来るのが容易ではない。
やがて湿原は終わり、清水峠への下りとなる。
ここから清水峠までの下りでは一部、樹林帯を抜ける箇所がある。
谷川は樹林帯が本当に少ないのだ。
実は、谷川連峰の標高はさほど高くない。
2000mを超えているのは、仙ノ倉山(2026m)だけである。
しかし森林限界が異様に低く、1500m程度(本州中部の一般的な山では2500m程度)だそうだ。
ここから清水峠までの下りでは一部、樹林帯を抜ける箇所がある。
谷川は樹林帯が本当に少ないのだ。
実は、谷川連峰の標高はさほど高くない。
2000mを超えているのは、仙ノ倉山(2026m)だけである。
しかし森林限界が異様に低く、1500m程度(本州中部の一般的な山では2500m程度)だそうだ。
清水峠を目指して下っていく。
峠の向こうに七ツ小屋山、その右に大源太山。
大源太山はその山容から、"上越のマッターホルン"との愛称がある。
とても展望が良い山で、湯沢側から入れば日帰りで周遊できるという。
行きたい山リストに入れておくことにする。
峠の向こうに七ツ小屋山、その右に大源太山。
大源太山はその山容から、"上越のマッターホルン"との愛称がある。
とても展望が良い山で、湯沢側から入れば日帰りで周遊できるという。
行きたい山リストに入れておくことにする。
15:28、清水峠避難小屋。(白崩避難小屋)
おお!すげーキレイじゃーん!!
、とヌカ喜びするほど若くはない。
外壁が綺麗なだけ、というパターンだよな、きっと。
さっきの笠ヶ岳避難小屋もそうだが、谷川の避難小屋は、カマボコ型かその変形の円筒型が一般的である。
この小屋は珍しく、家の形をしている。
今夜の宿。
さっそくお邪魔する。
おお!すげーキレイじゃーん!!
、とヌカ喜びするほど若くはない。
外壁が綺麗なだけ、というパターンだよな、きっと。
さっきの笠ヶ岳避難小屋もそうだが、谷川の避難小屋は、カマボコ型かその変形の円筒型が一般的である。
この小屋は珍しく、家の形をしている。
今夜の宿。
さっそくお邪魔する。
ほーら、やっぱりね。
無人無料の避難小屋だもの、これくらいで普通普通。
普通で10人。詰めればさらに4,5人は入るかな。
この日は我々3人が一番乗り。
そのあと2人来て、日没間際にもう1人来た。
全部で6人。ゆったり使える。
我々3人は、入って右側を3人で占有させてもらった。
無人無料の避難小屋だもの、これくらいで普通普通。
普通で10人。詰めればさらに4,5人は入るかな。
この日は我々3人が一番乗り。
そのあと2人来て、日没間際にもう1人来た。
全部で6人。ゆったり使える。
我々3人は、入って右側を3人で占有させてもらった。
水場の場所がわかりにくい。
看板表示もないし、地図を頼りに探すしか無い。
三角屋根の監視小屋前の三叉路を左(南)に入り、ほぼ平坦に5分ほどあるいたところにあった。
最初、三叉路を右(北)に入り、しばらく登ったのだが見つからず、引き返してきたのだ。
のちほど小屋で同宿した人に聞くと、北にもちゃんと水場があったという。
もうすこし登れば見つかったのかもしれない。
看板表示もないし、地図を頼りに探すしか無い。
三角屋根の監視小屋前の三叉路を左(南)に入り、ほぼ平坦に5分ほどあるいたところにあった。
最初、三叉路を右(北)に入り、しばらく登ったのだが見つからず、引き返してきたのだ。
のちほど小屋で同宿した人に聞くと、北にもちゃんと水場があったという。
もうすこし登れば見つかったのかもしれない。
荷が重すぎて1本しか持って来られなかった貴重な発泡酒。
避難小屋までケガ無く着いたし、水も無事に確保できたし、当面の憂いは何も無い。
まずは乾杯!
発泡酒のあとは、梅酒を少々。
梅酒はペットボトルに詰め替えてきた。
トムラウシでワインのパックが漏れて以来、基本的にパックを信用しないことにしたのだ。
今夜の夕食は、みそ鍋。
たっぷりの野菜と、豚肉とタラ。シメは切り餅。
下界の鍋に負けないように頑張った甲斐があり、たいへん美味しく仕上がった。
が、食べるのに夢中で写真を撮るの忘れた。とほほ
避難小屋までケガ無く着いたし、水も無事に確保できたし、当面の憂いは何も無い。
まずは乾杯!
発泡酒のあとは、梅酒を少々。
梅酒はペットボトルに詰め替えてきた。
トムラウシでワインのパックが漏れて以来、基本的にパックを信用しないことにしたのだ。
今夜の夕食は、みそ鍋。
たっぷりの野菜と、豚肉とタラ。シメは切り餅。
下界の鍋に負けないように頑張った甲斐があり、たいへん美味しく仕上がった。
が、食べるのに夢中で写真を撮るの忘れた。とほほ
11/4(金)。04:00起床。
室内の温度は13.1度。
この季節の谷川としては、信じられない暖かさではなかろうか。
厳冬期対応のダウンシュラフでは暑くすぎて寝付けなかった。
一枚また一枚と脱ぎ、最終的にはパンツとTシャツの状態でやっと快眠。
夏かよ!
朝食は、昨晩の鍋の残り汁を利用した雑炊。
鍋の残り汁にアルファ米を投入し、玉子を落としてできあがり。
実にカンタンで栄養満点。
玉子は、そのためだけに専用のエッグケースに入れて持ってきた。
雑炊に玉子がないんじゃ、味気ないでしょう?
室内の温度は13.1度。
この季節の谷川としては、信じられない暖かさではなかろうか。
厳冬期対応のダウンシュラフでは暑くすぎて寝付けなかった。
一枚また一枚と脱ぎ、最終的にはパンツとTシャツの状態でやっと快眠。
夏かよ!
朝食は、昨晩の鍋の残り汁を利用した雑炊。
鍋の残り汁にアルファ米を投入し、玉子を落としてできあがり。
実にカンタンで栄養満点。
玉子は、そのためだけに専用のエッグケースに入れて持ってきた。
雑炊に玉子がないんじゃ、味気ないでしょう?
05:30、ガスの中を出発。
真っ白でなーんにも見えないが、谷川はむしろこっちが普通なのだ。
山と渓谷2011年9月号によると、谷川岳は、1年のうち342日霧が発生するという。
ほとんど毎日じゃないか。確率でいうと93.7%だぞ?
「日が出ればガスは晴れるはず」
そう口に出してつぶやくと、同行の仲間も、
「今日は高気圧につつまれる。晴れるはず」
と嬉しくなることを言う。
ガスが晴れるまで我慢我慢。
真っ白でなーんにも見えないが、谷川はむしろこっちが普通なのだ。
山と渓谷2011年9月号によると、谷川岳は、1年のうち342日霧が発生するという。
ほとんど毎日じゃないか。確率でいうと93.7%だぞ?
「日が出ればガスは晴れるはず」
そう口に出してつぶやくと、同行の仲間も、
「今日は高気圧につつまれる。晴れるはず」
と嬉しくなることを言う。
ガスが晴れるまで我慢我慢。
06:31、七ツ小屋山。
まだガスが晴れない。
ガスが無ければ北側に、"上越のマッターホルン"大源太山が見えるはずなのだが。
一息ついたら、さっさと山頂をあとにする。
何も見えないのにのんびりしても仕方が無い。
まだガスが晴れない。
ガスが無ければ北側に、"上越のマッターホルン"大源太山が見えるはずなのだが。
一息ついたら、さっさと山頂をあとにする。
何も見えないのにのんびりしても仕方が無い。
07:25、蓬ヒュッテ。
すでに冬季休業期間に入り、無人化していた。
避難小屋として利用することができる。
(利用した場合にお金を投函する式の避難小屋)
なお、蓬ヒュッテには快適な草場のテント場がある。
しかし、前述の「山と渓谷」によると、今期(2011年)から緊急時以外のテント設営は禁止だそうである。
全国的に、テント場は減っていく傾向にある。
じつに残念なことだ。
すでに冬季休業期間に入り、無人化していた。
避難小屋として利用することができる。
(利用した場合にお金を投函する式の避難小屋)
なお、蓬ヒュッテには快適な草場のテント場がある。
しかし、前述の「山と渓谷」によると、今期(2011年)から緊急時以外のテント設営は禁止だそうである。
全国的に、テント場は減っていく傾向にある。
じつに残念なことだ。
今回の旅の行動食。
ドライフルーツ(あんず、プルーン)
ハイチュウ(イチゴ)
アーモンドチョコレート(個別包装)
カロリーメイト(のバッタもん)
チーカマ(ピリ辛味)
ソーセージ(家にあった残りもの)
最近の定番。
足したり引いたりしているうちに、こうなった。
ドライフルーツ(あんず、プルーン)
ハイチュウ(イチゴ)
アーモンドチョコレート(個別包装)
カロリーメイト(のバッタもん)
チーカマ(ピリ辛味)
ソーセージ(家にあった残りもの)
最近の定番。
足したり引いたりしているうちに、こうなった。
休憩がてら、PROTREKの高度計を合わせておく。
今日のルートは一日中ずっとアップダウンの連続だから、標高グラフも激しく上下するだろう。
去るのが惜しいほどの展望だが、のんびりもしていられない。
茂倉岳へ向かう。
今日のルートは一日中ずっとアップダウンの連続だから、標高グラフも激しく上下するだろう。
去るのが惜しいほどの展望だが、のんびりもしていられない。
茂倉岳へ向かう。
東に目をやると、昨日歩いてきた山々が見える。
ジャンクションピーク、朝日岳、、、
湯桧曽源流をぐるりと一周するような馬蹄形縦走。
日の長い時期には、一日でやってしまう人もいるそうだが、景色を楽しむ余裕が無いのではなかろうか。
ジャンクションピーク、朝日岳、、、
湯桧曽源流をぐるりと一周するような馬蹄形縦走。
日の長い時期には、一日でやってしまう人もいるそうだが、景色を楽しむ余裕が無いのではなかろうか。
360度の山々をすべて独り占め。
全世界を統べる覇王になった気分である。
興奮が背筋を駆け上がり、発泡する。
この壮絶なまでに美しい景色。
世の99%の人間は、この景色を知らずに人生を終えるのだ。
それはもしかしたら、人生におけるちょっとした損失と言えるのではないか。
感激で言葉も出ない。
全世界を統べる覇王になった気分である。
興奮が背筋を駆け上がり、発泡する。
この壮絶なまでに美しい景色。
世の99%の人間は、この景色を知らずに人生を終えるのだ。
それはもしかしたら、人生におけるちょっとした損失と言えるのではないか。
感激で言葉も出ない。
後ろ髪を引かれつつ、茂倉岳をあとにする。
ゆるやかでやわらかい稜線を辿り、一ノ倉岳へ。
険しい主峰縦走を前にして、最後の優しさか。
遠ざかるにつれ原色を失い、単色になっていく山々。
縦走の醍醐味が余すところ無く詰まっている。
ゆるやかでやわらかい稜線を辿り、一ノ倉岳へ。
険しい主峰縦走を前にして、最後の優しさか。
遠ざかるにつれ原色を失い、単色になっていく山々。
縦走の醍醐味が余すところ無く詰まっている。
一ノ倉沢を見下ろす。
日本三大岩場の一つ。
数多のクライマーの命を奪った場所でもある。
数え切れない情熱と、息吹と、呻唸を吸い込んできた岩壁。
沢があり、岩があり、縦走がある。
谷川岳には山のすべての要素があるのである。
日本三大岩場の一つ。
数多のクライマーの命を奪った場所でもある。
数え切れない情熱と、息吹と、呻唸を吸い込んできた岩壁。
沢があり、岩があり、縦走がある。
谷川岳には山のすべての要素があるのである。
本日の後半戦となる、主峰縦走のルートを望む。
オジカ沢ノ頭、万太郎山、仙ノ倉山、平標山。
まるで綱渡りのように、切り立った尾根を縦走路が走ってゆく。
早く行きたくて、思わずワクワクしてしまう。
はやる気持ちを抑えつつ、歩を進める。
オジカ沢ノ頭、万太郎山、仙ノ倉山、平標山。
まるで綱渡りのように、切り立った尾根を縦走路が走ってゆく。
早く行きたくて、思わずワクワクしてしまう。
はやる気持ちを抑えつつ、歩を進める。
12:35、オキノ耳。
このあたりまで来ると、登山者というより観光客といった感じの人でごった返している。
100リットル級のザックなんか背負ってるのは我々だけ。
少々浮いている気もするが、景色もよいし、この先はもっと混みそうなのでここで昼食。
ハラ減ったし。
このあたりまで来ると、登山者というより観光客といった感じの人でごった返している。
100リットル級のザックなんか背負ってるのは我々だけ。
少々浮いている気もするが、景色もよいし、この先はもっと混みそうなのでここで昼食。
ハラ減ったし。
下山後に調べたところ、肩の小屋の小屋番、馬場さんは、元・谷川山岳警備隊長。
その筋には相当に有名な人だったらしい。
「山と渓谷」2011年9月号は谷川特集で、馬場さんのインタビュー記事が掲載されている。
記事によると、今年いっぱいで別の人に譲るそうだ。
長い間、本当にお疲れ様でした。
その筋には相当に有名な人だったらしい。
「山と渓谷」2011年9月号は谷川特集で、馬場さんのインタビュー記事が掲載されている。
記事によると、今年いっぱいで別の人に譲るそうだ。
長い間、本当にお疲れ様でした。
水場は、小屋から南に10分ほど下ったところにある。
途中からはガレているので、登山靴のまま行った方が良い。
私は小屋に着いたのが嬉しくてさっそくcrocsに履き替えてしまった。
スベるわコケるわで大変。
反省。
途中からはガレているので、登山靴のまま行った方が良い。
私は小屋に着いたのが嬉しくてさっそくcrocsに履き替えてしまった。
スベるわコケるわで大変。
反省。
谷川連峰は、利根川の源流でもある。
一滴の清流が舌を引き締め、味覚を洗ってくれる。
LAKENのボトルに1L。
プラティパス2に2.5Lの水を確保。
水汲み係の役得で、手ですくって直接飲む。
手の感覚が無くなりそうなほど冷たい。
山で飲む清水は無味でなく、かすかに味がある。
山の滋養が詰まった水。
疲れを忘れる。
一滴の清流が舌を引き締め、味覚を洗ってくれる。
LAKENのボトルに1L。
プラティパス2に2.5Lの水を確保。
水汲み係の役得で、手ですくって直接飲む。
手の感覚が無くなりそうなほど冷たい。
山で飲む清水は無味でなく、かすかに味がある。
山の滋養が詰まった水。
疲れを忘れる。
ふと、周囲の景色が急速に原色を取り戻す。
陽が出たことに気づいて、振り返る。
冷涼な空気を通して眼を刺す陽光。
朝日のあたる道。
今日は最終日。
山を下りるのが惜しいが、進むしかない。
よく出来た小説を読み進めるのが惜しいのに、よく似ている。
陽が出たことに気づいて、振り返る。
冷涼な空気を通して眼を刺す陽光。
朝日のあたる道。
今日は最終日。
山を下りるのが惜しいが、進むしかない。
よく出来た小説を読み進めるのが惜しいのに、よく似ている。
大障子ノ頭へ向かって歩を進めつつ、山での生活を思う。
自分で決めた道を行き、
自分で決めた場所で休み、
自分で決めたメシを食い、
自分で決めた場所で寝る。
すべて自分で決めてよい。
良くも悪くも、結果はすべて自分に返る。
意思疎通のための面倒な手続きも、
避けられぬ誤解や恣意的な曲解も、
わずらわしく気が滅入る人間関係も、
ここにはない。
すべての原因と結果が歪曲せず直結している、この素晴らしき世界。
厳しくも愛すべき世界。
自分で決めた道を行き、
自分で決めた場所で休み、
自分で決めたメシを食い、
自分で決めた場所で寝る。
すべて自分で決めてよい。
良くも悪くも、結果はすべて自分に返る。
意思疎通のための面倒な手続きも、
避けられぬ誤解や恣意的な曲解も、
わずらわしく気が滅入る人間関係も、
ここにはない。
すべての原因と結果が歪曲せず直結している、この素晴らしき世界。
厳しくも愛すべき世界。
07:16、万太郎山。
その昔越後に、万太郎という名の猟師がいたことに由来する、と言う説がある。
万太郎という名前自体、"体の大きい健康な男"といったような意味であり、かつては多くの男子につけられた名前である。
そう考えると、越後から見た山の偉容から、その名がつけられた、とも考えられる。
その昔越後に、万太郎という名の猟師がいたことに由来する、と言う説がある。
万太郎という名前自体、"体の大きい健康な男"といったような意味であり、かつては多くの男子につけられた名前である。
そう考えると、越後から見た山の偉容から、その名がつけられた、とも考えられる。
吾策新道。
万太郎山頂から土樽へ下りられるルートである。
「谷川のヒゲの大将」と呼ばれた山岳ガイド、高波吾策氏が開いた登山道。
もともとはエスケープルートとして開拓されたものらしいが、この新道のおかげで、土樽から万太郎を日帰りで往復することも出来る。
土樽の登山広場には、高波吾策氏の銅像もあるそうだ。
万太郎山頂から土樽へ下りられるルートである。
「谷川のヒゲの大将」と呼ばれた山岳ガイド、高波吾策氏が開いた登山道。
もともとはエスケープルートとして開拓されたものらしいが、この新道のおかげで、土樽から万太郎を日帰りで往復することも出来る。
土樽の登山広場には、高波吾策氏の銅像もあるそうだ。
チーカマぴり辛味。
最近のお気に入り行動食。
栄養種とかカロリー量とかでなく、単純に、美味しくて日持ちするので気に入っている。
こういう、「酒のつまみ」系って、意外と行動食にピッタリなのではないだろうか。
日持ちするし、美味いし。
もちろん、そのまま夜の酒肴にもなる。
余っても家の晩酌で肴にするから無駄にならない。
(ま、余ることは無いが)
最近のお気に入り行動食。
栄養種とかカロリー量とかでなく、単純に、美味しくて日持ちするので気に入っている。
こういう、「酒のつまみ」系って、意外と行動食にピッタリなのではないだろうか。
日持ちするし、美味いし。
もちろん、そのまま夜の酒肴にもなる。
余っても家の晩酌で肴にするから無駄にならない。
(ま、余ることは無いが)
今回使用した水筒系のギアは、
・LAKEN アルミボトル 1L。
・EVERNEW ウォーターキャリー 1.5L。
・PLATYPUS プラティパス2 2.5L。
の3つ。
プラティパスは幕営&調理用にのみ使用し、行動中はカラにして丸めておいた。
アルミボトルとEVERNEWを満タンにしておき、行動中に補給。
私は1時間あたり350mlが目安なので量は丁度良かったが、余裕があるほどではない。
今回はハイドレーションシステムは使わなかったが、使っても良かったかもしれない。
・LAKEN アルミボトル 1L。
・EVERNEW ウォーターキャリー 1.5L。
・PLATYPUS プラティパス2 2.5L。
の3つ。
プラティパスは幕営&調理用にのみ使用し、行動中はカラにして丸めておいた。
アルミボトルとEVERNEWを満タンにしておき、行動中に補給。
私は1時間あたり350mlが目安なので量は丁度良かったが、余裕があるほどではない。
今回はハイドレーションシステムは使わなかったが、使っても良かったかもしれない。
いよいよ谷川最高峰、仙ノ倉へ。
一度グッと下ってから、再び登り返す。
このアップダウンの繰り返しがいいのだ。
ピークのひとつひとつに主張がある。
ピークに立つたびに、次の山の全容が迫る。
その度に新鮮な快感がある。
一度グッと下ってから、再び登り返す。
このアップダウンの繰り返しがいいのだ。
ピークのひとつひとつに主張がある。
ピークに立つたびに、次の山の全容が迫る。
その度に新鮮な快感がある。
エビス大黒避難小屋の中の様子。
ま、大体こんなもんである。
水場は無い。
谷川のエスケープルートは、数は豊富だがそれぞれが比較的長い。
エスケープするのもひと苦労なのである。
特に主峰縦走路のほうはその傾向が強い。
この点も、避難小屋が多い理由のひとつかもしれない。
ま、大体こんなもんである。
水場は無い。
谷川のエスケープルートは、数は豊富だがそれぞれが比較的長い。
エスケープするのもひと苦労なのである。
特に主峰縦走路のほうはその傾向が強い。
この点も、避難小屋が多い理由のひとつかもしれない。
10:39、仙ノ倉山。
谷川岳最高峰。
最高峰といっても、2,026m。
繰り返すが、谷川連峰は2000m未満の山々から成っているのだ。
そう見えないのは、谷川の森林限界が低く、気象変化が激しいせい。
逆に、森林限界が異様に高い山域は、南アルプスだそうである。
谷川岳最高峰。
最高峰といっても、2,026m。
繰り返すが、谷川連峰は2000m未満の山々から成っているのだ。
そう見えないのは、谷川の森林限界が低く、気象変化が激しいせい。
逆に、森林限界が異様に高い山域は、南アルプスだそうである。
12:16、平標山。
平標山の家へ向かう道を見下ろしてみる。
平標山-大源太山-三国山というルートもあるそうだ。
実際、ネット上には記録も豊富にある。
ぜひ、やってみたいものだ。
なお、ここで言う大源太山は、"上越のマッターホルン"とは違う、同名異山。
しかし、本家(?)よりもこちらのほうが200m近く標高が高い。
我々はこちらでなく、松手山コースを辿って下山する。
松手山コースのほうが、展望がよい。
平標山の家へ向かう道を見下ろしてみる。
平標山-大源太山-三国山というルートもあるそうだ。
実際、ネット上には記録も豊富にある。
ぜひ、やってみたいものだ。
なお、ここで言う大源太山は、"上越のマッターホルン"とは違う、同名異山。
しかし、本家(?)よりもこちらのほうが200m近く標高が高い。
我々はこちらでなく、松手山コースを辿って下山する。
松手山コースのほうが、展望がよい。
なだらかで、たおやかな笹原を歩く。
登山道の向こう側に、苗場山が見える。
今回の旅で見たたくさんの山々、いずれ行ってみたい。
今度はそっちの山頂から、谷川を見るのだ。
その度に、この縦走のことを思い出すだろう。
登山道の向こう側に、苗場山が見える。
今回の旅で見たたくさんの山々、いずれ行ってみたい。
今度はそっちの山頂から、谷川を見るのだ。
その度に、この縦走のことを思い出すだろう。
元橋駐車場にたどり着く。
キレイに舗装された有料駐車場。
普通車\500/台。
トイレや公衆電話、ジュースの自動販売機もある。
先輩隊員からおごってもらい、下山を祝ってコーラで乾杯!
最高の山旅、ケガもトラブルもなく終えられて本当に良かった。
キレイに舗装された有料駐車場。
普通車\500/台。
トイレや公衆電話、ジュースの自動販売機もある。
先輩隊員からおごってもらい、下山を祝ってコーラで乾杯!
最高の山旅、ケガもトラブルもなく終えられて本当に良かった。
湯テルメ谷川。
川沿いにライトアップされた雰囲気満点の露天風呂と、3つの源泉が楽しめる。
それぞれに効能の違いや湯温の高低があり、変化が楽しい。
入浴料金もリーズナブル。\550/大人。
ただ、良い温泉だけあって混雑がすごい。
洗い場に順番待ちが出るほど。
湯テルメ谷川
http://www9.wind.ne.jp/mizukikou/sub35.htm
川沿いにライトアップされた雰囲気満点の露天風呂と、3つの源泉が楽しめる。
それぞれに効能の違いや湯温の高低があり、変化が楽しい。
入浴料金もリーズナブル。\550/大人。
ただ、良い温泉だけあって混雑がすごい。
洗い場に順番待ちが出るほど。
湯テルメ谷川
http://www9.wind.ne.jp/mizukikou/sub35.htm
湯テルメで教えてもらった蕎麦屋には見事、フラれてしまった。
蕎麦屋は店じまいが早いから、半ば予想はしていたが。
仕方ないので、関越道の赤城高原SAで夕食を採ることに。
和風キノコスパゲティのセット。
まずはサラダから。
蕎麦屋は店じまいが早いから、半ば予想はしていたが。
仕方ないので、関越道の赤城高原SAで夕食を採ることに。
和風キノコスパゲティのセット。
まずはサラダから。
つづいてメインディッシュの和風キノコスパゲティ。
セットで980円。
高速道路SAのディナーとしては、なかなかのお値打ち価格と言っても良いだろう。
ニンニクの風味とキノコの食感がよく合っている。
たいへん美味しゅうございました。
セットで980円。
高速道路SAのディナーとしては、なかなかのお値打ち価格と言っても良いだろう。
ニンニクの風味とキノコの食感がよく合っている。
たいへん美味しゅうございました。
おまけ。
今回の山旅では、まったく出番のないギアが多かった。
予想以上に暖かかったせいである。
無用の長物その1。
10本爪アイゼン。収納バッグ込みで約1Kg。
出発前は4本爪か10本爪か迷い、登坂や下りの凍結を想像して10本爪にした。
いわゆる、安心のための「御守り」である。
が、凍結どころか、霜が降りることすらなかった。
昼夜通じて氷点下にならないのだから当たり前だが。
全く出番ナシのお荷物と化してしまった。
これではただの重りである。
「おまもり」が、「おもり」に。
「ま」のひと文字が抜けただけでこの違い。
まったく"マヌケ"な話である。
今回の山旅では、まったく出番のないギアが多かった。
予想以上に暖かかったせいである。
無用の長物その1。
10本爪アイゼン。収納バッグ込みで約1Kg。
出発前は4本爪か10本爪か迷い、登坂や下りの凍結を想像して10本爪にした。
いわゆる、安心のための「御守り」である。
が、凍結どころか、霜が降りることすらなかった。
昼夜通じて氷点下にならないのだから当たり前だが。
全く出番ナシのお荷物と化してしまった。
これではただの重りである。
「おまもり」が、「おもり」に。
「ま」のひと文字が抜けただけでこの違い。
まったく"マヌケ"な話である。
感想
雑感は日記にて
[谷川馬蹄形&主脈縦走(1日目)]
http://www.jognote.com/days/10030743
[谷川馬蹄形&主脈縦走(2日目)]
http://www.jognote.com/days/10030785
[谷川馬蹄形&主脈縦走(3日目)]
http://www.jognote.com/days/10030828
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