テント4泊穂高連峰縦走。雪のジャンダルム、大キレットを越え槍ヶ岳へ・・・(中の湯-焼岳-丸山-独標-ピラミッドピーク-西穂高-間ノ岳-天狗ノ頭-ジャンダルム-奥穂高-涸沢岳-北穂高-大キレット-長谷川ピーク-南岳-天狗池-上高地)
- GPS
- 72:00
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 3,275m
- 下り
- 3,278m
コースタイム
9:40中の湯 - 10:35^10:40下堀沢出合 - 11:20^11:40焼岳山頂 - 12:20焼岳小屋 - 13:50^14:00槍見台 - 14:35西穂山荘(テント泊)
11/4
6:00西穂山荘テント場 - 6:10^6:15丸山ご来光 - 6:45^6:50西穂独標 -7:40^8:00西穂高岳 - 8:55^9:00間ノ岳 - 9:40^9:50天狗ノ頭 - 10:15天狗のコル - 12:15ジャンダルム分岐 - 12:30^12:45ジャンダルム - 12:55^13:05ジャンダルム分岐 - 14:25馬ノ背 - 14:45^15:35奥穂高岳 - 16:10穂高岳山荘(テント泊)
11/5
6:00穂高岳山荘テント場 - 6:10^6:20涸沢岳ご来光 - 7:30^7:35最低コル - 9:00^9:20北穂高岳 - 11:00長谷川ピーク - 12:10^12:30南岳小屋 - 12:50^13:00横尾尾根分岐 - 14:10^14:15天狗池 - 14:35^14:50天狗原分岐 - 15:20大曲 - 15:50赤沢岩小屋(テント泊)
11/6
6:50赤沢岩小屋 - 7:10一ノ俣 - 7:50横尾山荘 - 8:45徳沢 - 9:15明神 - 9:50上高地バスターミナル
天候 | 11/3(木)曇 11/4(金)快晴 11/5(土)曇後雨 11/6(日)雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
上高地は11/15までバス通ります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
秋山はその時々によって冬山に一変することもあるので参考程度にどうぞ ・焼岳〜西穂高岳 : 積雪無し ・西穂高岳〜天狗のコル : ところどころに積雪があるが登るのに支障は無い程度 ・天狗のコル〜コブの頭 : 飛騨側の斜面、北斜面は雪が多い。アイゼンがあった方が無難。クサリは露出。 ・ジャンダルム〜ロバの耳 : クサリが隠れるほどの積雪量。アイゼン必須。場合によってはロープ、ピッケルなども必要かも。 ・馬ノ背〜穂高岳山荘 : ここも雪が多いが梯子、クサリは露出。 ・涸沢岳〜北穂高岳〜大キレット〜飛騨泣き : 雪は多いが梯子、クサリは露出。斜度がある為アイゼンは必須 ・長谷川ピーク〜南岳山荘直下 : 雪はほぼ無し。 ・南岳山荘〜南岳付近 : 靴が埋まるほどの積雪あり。 ・横尾尾根 : 雪は多いが梯子、クサリは露出。 ・天狗平〜上高地 : 積雪無し 西穂高〜奥穂高はよく整備されているので、落石&雪がなかったらひとつひとつはそれほど危険ではない。 ただ、7時間近いコースタイムの中でクサリ、岩登りが連続するので、体力や集中力が切れる、または散漫になるかもしれない。 まさにそのとき死の危険が迫ると思う。 そういった意味で体力、集中力の「持久力」「タフさ」が求められるのではないでしょうか。 |
写真
感想
大半の山小屋が10月、11月頭で営業終了し、やっと山が本来の静けさを取り戻しつつあった。
天気予報が少々外れたが(土曜日は夜前から曇の予報)人にほとんど会わない楽しい山行だった。
11/3
ここ2週間、休日出社に毎日タクシー帰りと激務が続いた。
しかし仕事が落ち着きを見せた為、振休を入れて4連休を取得できた。
当日はほぼ一睡もせずヘロヘロになりながら焼岳登山口の中の湯に到着。
車は30台近くあった。往復4時間程で山頂を踏める気軽さからだろうか人気の山ということが伺い知れる。
山頂付近はガスの為展望は無し。ガスの合間から上高地が見えた。
焼岳から西穂山荘への道はほぼ視界もなくぬかるんだ単調な道。睡眠不足も相まって寝ながら歩いた(笑
テント場は2張り。明日の晴天を願いつつ即寝した。
11/4
早朝起きてみると満天の星空。ウキウキしながら支度をする。
6:00に出発し、狙い通り丸山でご来光を拝す。今日1日頼んますよー!
西穂高岳までは難所はなくサクサクと進む。雪も無し。
西穂高岳からは雪がちらほら出てくるが登るのには支障がない程度。
それほど危険は感じることはない。天気が良く、風もほとんどないのでのんびりと楽しみながら歩く。
しかし・・・天狗のコルから飛騨側(西側)を巻くようにして登っていく&標高が高くなってきているので急に積雪が出てくる。
アイゼンを着けたり外したりしつつ歩みを進める。神経を使いつつ雪で覆われているコブの頭に到着。
南側からジャンダルムに登頂。絶景を堪能しつつ、行動食を食べながらまったりする。
が、ロバの耳を良く見ると・・・「げげげ・・・雪たっぷりのあんな所通過するのか・・・しかもクサリちゃんとある?」
今までのまったり気分が吹き飛んでしまう。
そしていざロバの耳のクサリ場に行くと、やっぱりクサリが雪で隠れてしまっている・・・
ここが今回の核心で、クサリ無しでロバの耳を降りていく。
後ろ向きで雪から少し出た岩を掴み、アイゼンの前爪を雪面に蹴り込んで慎重に下降する。
下りに下ると今度はトラバースである。しかしここはクサリがところどころ出ており、さほど問題なく通過。
それからさらにコルへの90度近い下降である。ここもアイゼンの前爪を信じて慎重に対処する。
ここでほっと一息。それから馬ノ背に向けて急な登りだが、登りの為危険性は感じない。
馬ノ背も思ったほど尖っておらず問題なし。
奥穂高山頂は誰もおらず1時間近く独り占め:)
風は強かったが達成感を感じつつのんびり・・・
穂高岳山荘はテント1張りしかなく静かであった。
夜は足元が寒く熟睡できなかった。
11/5
この日も星空が綺麗だった。涸沢岳からのご来光は素晴らしく感動的だった。
しかしそれから晴れることはなかった・・・
涸沢岳から最低コルへはこれまた雪がたっぷり。しかしクサリ・梯子共にしっかりと出ており安心。
南峰から見る涸沢カールと大キレットは圧巻。
北峰に着くと徐々に雲が出てくる。予定より天気が崩れるのが早そうだ・・・
大キレットの下降も雪だたっぷりで神経を使う。クサリ・梯子共に出ているが傾斜が急なのでここも後ろ向きで。
飛騨泣きを過ぎれば雪はなくなる。この辺りから風が強まり霧雨もやってくる。
南岳小屋に着く頃には風が強烈になっていた。
日曜日の天気は今日よりも悪いことは分かっていたので撤退を決め込む。
槍まで縦走を繋げたかったが・・・
風の関係もあり、信州側にエスケープすることにする。
天狗原分岐に着く頃には雨が強くなってくる。
黙々と槍沢下る。雨風が防げそうな所を見つけたのでテントを張った。
11/6
2度寝してしまい出発が遅れる。外は相変わらずの雨。
横尾山荘から5、6組を抜き去り、季節外れの雨の日でも上高地はそこそこの人がい。
河童橋付近に来ると観光客が多い。バスの本数も多く、帰りの交通には不便を感じなかった。
もうちょっと天気が持ってくれれば槍まで届いたのにと少し未練のある縦走になってしまいました。
しかし快晴のジャンダルムは気持ちよかった!!!
riCさん、今晩は。
相変わらず、良い山行をやっていますね 羨ましい限りです。
今回は、前回より恐かったみたいですね。やっぱり雪が積もってくると大変ですよね。しかしそこを無事切り抜けるのは流石です。
天気は、一番大変な時に晴れたので、ある意味ではラッキーだったですが、もう少し天気が良ければ槍ヶ岳まで行けたのに残念ですね。次回の楽しみでしょうか
そうですねー西穂〜奥穂間で晴れてくれたので満足しています。
槍までは次回の楽しみということでとっておきます:)
そうそう例のレコとは連れとの山行でしょうか?(笑
それは2回ほど上高地行きを計画したんですが雨で流れてしまいました。。。
今は季節も季節ですし、また来年、いい天気の時を狙って行きたいと思いますよ!
riCさん、こんばんは
お忙しい仕事の合間を縫っての山行、まずはお疲れ様でした。
それにしても・・・
以前の長期縦走に引き続き、凄いレコっす
この時期にこれだけの縦走のレコが見れるとは・・・
寝ながら歩く・・・
失礼ながら笑っちゃいました
山好きもココまで来ると・・・
それではお体にお気をつけて、次の山行も楽しみにしております
おはようございます
山旅縦走派ですから休みが取れればどこへでもって感じですね:)
初日はホントに途中で意識が飛んでいました(笑
寝ながら歩くまではいかなくとも、サラリーマンなら多かれ少なかれ似たような経験はあるかと:P
utaちゃんotoちゃんも元気そうでなによりです。
こちらこそ毎回の山行楽しみにしておりますよ!
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