雲取山、飛龍権現、将監峠、水晶山、雁坂峠、破風山、甲武信ヶ岳
- GPS
- 75:20
- 距離
- 42.6km
- 登り
- 3,126m
- 下り
- 2,517m
コースタイム
6:50鴨沢-10:30七ッ石山-12:50雲取山-13:16雲取山荘
11月4日(金)
4:25雲取山荘-11:00将監峠-14:54笠取小屋
11月5日(土)
5:25笠取小屋-8:15雁坂峠-11:06破風山-13:24甲武信小屋BC-14:22甲武信ヶ岳-15:15甲武信小屋BC
11月6日(日)
5:55甲武信小屋-10:10西沢渓谷入口
天候 | 3日は午前中一時雨 5日は夕方から朝方にかけ小雨 それ以外は概ね晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
バス停:奥多摩〜鴨沢(西東京バス、40分程度、610円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○危険個所:特になし ○温泉:花かけの湯(西沢渓谷入口より、山梨市駅行きで50分程度、600円)、飲食店 も併設されている。 |
写真
感想
11月2日(水)C0 高田馬場〜奥多摩駅
20:54発の電車に乗るため、19:20に高田馬場集合ということであったが、皆それよりも早くに到着していた。優秀でよろしい!先発隊ということもありOBや4年生の方、また甲信国境隊の多くが見送りに来てくださり、差し入れも多くいただいた。ごっつあんです。早めに体調、装備、気象チェック、今後の流れを確認する。気象係で天気図書き忘れのミスがあり、一喝。次回からは、気を付けましょう。その後は出発の時間まで各自話をしたり写真を撮ったりしていた。
集合写真を撮り、電車に乗り込む。この時間の西武新宿線は相当混んでいるだろうなー、と思っていたがはじの車両に乗ったためそうでもなかった。立川で青梅線へ乗り換え。ここもそれほどの混雑ではなかった。ボーっと考え事をしていたら青梅に到着。乗り換え時間が1分なので、ヒヤヒヤだ。次は座れるくらい空いていた。2年生は皆で地図チェックを、新人も2人で話をしていた。仲が良さそうで、何より。ゆかりは就活に向けて新聞を読んでいた。
奥多摩駅に22:53に到着。ステビにぴったりな場所があるので、今夜はそこで泊まります。小山からの美味しいパンの差し入れを食べたり、トイレに行ったり、明日の準備をする。福永が就寝時間ギリギリまで準備をしていたので、軽く注意をした。23:30就寝。
11月3日(木)C1 奥多摩駅〜鴨沢〜雲取山荘
起床は6:05発の鴨沢行きのバスに乗るために、5:30。まだうす暗い。しかし、それほど寒くはない。今回は暖かく、また天候にも恵まれているようだ。朝食やトイレ、準備を済ませバスに乗り込む。祝日ということもあってか、人は結構いた。バスの中から外を見ていたが、紅葉はなかなかキレイ。山ではどうかな、と期待をしていた。
鴨沢に着き、各チェックをして準備体操をする。いよいよ秋合宿だ、という気が今更ながらしてきた。気を引き締めて臨もう!
本日のオーダーは吉村・福永・渡部・内山・長谷川・青木・佐藤。今日は雲取山荘までひたすらアップだ。とはいえ、行動予定時間は5時間なのでサクサク行くだろう。
6:50行動開始。まずは、七つ石山を目指してアップだ。久しぶりの山行の者もいたが、皆調子が良さそう。だが、最初はなかなか歌いださない。最初に歌いだしたのは、長谷川。カントリーロードを歌っていた。ノリノリで楽しそうだ。つられて皆も歌いだす。天気も良く、良い雰囲気である。
七つ石山への尾根に乗るあたりで一本取ったが、ここで新人は現在地が分かっていない…。分かりやすいとこだよ!?と言うが、新人は悩ましそうな顔をしている。2年生にしっかりと指導をしてもらう。今回の合宿では、読図が一つのキーとなりそうだ。
七つ石山を目指す一本前から、社会人の集団と何故か一緒になって?(社会人の集団が後ろから着いてくるような感じで)いた。歌っていると、「いつも歌ってるの?」だとか「どこの集団?」とか色々と質問された。社会人も社会人同士で盛りあがっていた。トップの吉村はペースを気にし、足を速めていた。10:10七つ石小屋到着。小屋のおっちゃんが出てきて、小屋の方で休ませてくれた。さっきの社会人もいるが、社会人に先に行ってもらうように調整した。ここでは、富士山がよく見えた。
10:30七つ石山に到着!集合写真を撮り、少しの下り。このあたりから雲雪が怪しくなりだす。天気予報では、晴れだったはず…。明日以降もこんな感じであったらどうしようか…。と様々な思いが交錯する。ひとまず、下りに集中する。下りきって一本取っていると、福永が右膝に違和感を覚えるとのこと。ここからストックを使って行動してもらうことにした。また、雨も降ってくる。雨具の上だけを着用させた。
しばらくは平坦な道を歩いて奥多摩小屋を過ぎ、1830mポコを巻き小雲取山を目指す。今日の行程も残すところあと少しだ。天気も回復してきたようで、ひとまず安心。12:50雲取山に到着。ここでも集合写真を撮る。チャリで来ている人がいて、驚いた。これが山岳サイクリングかー、きつそうだなと考えていた。
今日は、雲取山荘へ向かう下りのみ。内山が長谷川に明日これ上り返しだよ、とか明日は14時間行動だ!とかと言っていた。びびりすぎです!今年の錬成がよほどトラウマになっていたのだろう。確かに、明日は今合宿で勝負の日ではありますが。
13:10雲取山荘到着。とても立派でびっくりだ。水も豊富。トイレもきれい。山とは思えませんな。幕場代を払ったりして、しばらく休憩。すっかり晴れていて本当によかった!その後は設営を行う。時間も余裕で3分をきれていた。明日からもこの調子で頑張ってもらいたい。
時間があったので、15:30の食当まで各自自由に過ごす。こういう時間って良いなあ、と思う。秋合宿ならではの余裕。2年生、新人も楽しそうに話をしたり、寝ていたりしていた。今夜のメニューはキムチ鍋。辛くて(個人的にはこのくらいの辛さは全く問題なかったが)、また米も多くて皆ハマリ気味…。今の現役には食いキャラがいないのが残念だ。もっと食べられるようになってほしい。というわけで、明日からは米を減らすことにした。
その後は上ミ済ませ、TP、全ミ。TPは秋を意識して、干し芋とじゃがりこのいも祭り!また、差し入れには梨が。秋ですなあ。今日の反省と明日の確認をし、就寝まではパパリコで起床係を決めた。結果、吉村が起床係に。明日の行程は長いため、20:00最終就寝としたが皆19:00頃には眠りに落ちていた。
11月4日(金)C2 雲取山荘〜笠取小屋
3:00起床。三季用のシュラフであったが、さほど寒くない。リーダー層テントであるG-Lightだけ先に撤収する。撤収を済ませ、ダンロップテントに入る。食当をやっているおかげか、暖かい。今朝のメニューはコンソメスープ。あっさりしていて、朝にはちょうど良い。米の量も調整したため、問題なかった。
食後はまだまだ暗いが、素早く撤収・パッキングを行う。皆時間内でできていた。明日はもう少し厳しめの時間設定でいっても問題なさそうだ。
トイレや水汲み、各チェック、体操を済ませ4:25出発。今日の行動予定時間は10.5h。リミットも厳しめの勝負の日。リーダーは緊張していた。リミットさえ切れれば、という思いであった。
最初はエレキを付けての行動。なかなかないため不思議だ。暗いので、慎重に行ってもらう。雲取山まで上り返し。山頂では☆星☆がきれいであった。また集合写真を撮った。山頂から下り、しばらくは長いトラバースが続く。なかなか良いペースである。なだらかな狼平を通り、どんどん距離を稼ぐ。飛龍山付近までは、同じような景色が続き結構飽きた。また、意外と道が細くちょっとした橋もいくつかあり少し神経を使った。皆も少し疲れているようで、あまり歌わない。
飛龍山の巻き道を通り過ぎると、ここからは甲武信ヶ岳まで62代の錬成とコースが被る。錬成ではここから将監小屋まで4時間くらいかかっていた。それではリミットはきれない。だが、結果的に今回は早く2時間半くらいで将監峠に到着することができた。11:00頃であったので12:30のリミットは余裕で間に合った。良かった、良かった!
とはいえ、今日の行程はまだ残っている。峠を越えなだらかな牛王院平を歩き、唐松尾山を目指す。少しのトラバースがあり、尾根に乗ると山頂はすぐそこ。だが、パッとしないのでスルー。下りきったところで一本取っていると、大休止のリクエストが。確かにここまで結構きつかっただろうし、比較的余裕もあったので20分の大休止とした。後からの話だが、この大休止は皆嬉しかったとのこと。時間があったので、差し入れを出し軽量化を図る2年生もいた。
さあ、今日もあと少しだ。稜線を歩き、笠取山を巻けば今日の幕営地である笠取小屋が見える。皆疲れており、嬉しがっていた。14:54到着。予定通り10h30minでした。またもやちゃんとしたトイレに豊富な水場あり。今回は天気、幕場に本当に恵まれている。しばらく休んで、設営を開始する。今日も素早くできており、よろしい!食当開始を16:45とし、それまではまた各自しっかりと休んでもらった。
今夜のメニューは定番のカレー!疲れた心身に沁みます。やはりカレーがワンゲルの食事の中で一番美味しいと思う。差し入れのウインナーもまたポイントだ。しっかりと栄養を補給し、その後は上ミ・TP・全ミの流れ。TPは予定の甘栗とクッキー+差し入れのパイナップル、カール、アルフォートなどでとっても豪華。ありがたいですね。その後はお決まりのパパリコをし、21:00最終就寝とした。
11月5日(日)C3 笠取小屋〜甲武信小屋
今日は4:00起床。またG-Lightテントだけ先に撤収した。今日は昨日より少し寒いが、星が見え天候は良さそうだ。朝食はコーンスープ。朝にコーンスープは久しぶりである。ご飯にコーンスープが不評であったのだ。久しぶりで美味しく感じられたが、やはりパンと食べたいと思った。その後、撤収・パッキングを済ませる。時間は15分としたが、皆早い。新人はザックが大きいというのもあるのではないだろうか。トイレ・体操を済ませ5:25出発。今日のリミットは余裕があるので、心も軽い。
今日はさりげなくアップダウンのある一日。まずは雁峠を過ぎ、少し登って稜線に上がる。新人と2年生は楽しそうに、歌を歌いまくっていた。内山の好きなクロマニヨンズやブルーハーツ、ザ・ハイローズ?だっただろうか。私はよく知らないバンドだが、盛り上がって良い雰囲気であった。古礼山を巻き(巻かずに山頂に行くルートもあるようだ。地形図には載っていないが)、次は水晶山まで登りだ。とはいえ、あっという間。この山では錬成で面白いエピソードがあり、錬成で同じ隊の人間で懐かしいね、と話していた。それは錬成ならではの上級生から下級生への理不尽なエピソードである。
水晶山の下りから雁坂峠までは非常に歩きやすい道で、また左手には富士山が大きく構えていた。なんとも素敵な景色だ。新人長谷川もその景色に感動したようだった。気持ちのいい稜線歩きである。雁坂峠もまた見晴らしの良い峠で、せっかくなので写真を撮った。時間は8:45。今日は予定より早く着けそうだ。
しかしそこからは結構な登りが続く。気合を入れ直し、また歌を歌って皆で乗り切ろう!雁坂嶺を越え、破風山を目指す。破風山の前には東破風山があり、新人はだまされた!とか言っていた。たしかに地形図にはその名は書いていないからね。東破風山から破風山までは、岩が多かった。慎重に足を進める。11:06破風山登頂!地味なピークではあったが、皆で写真を撮る。
急な下りを終えると、甲武信小屋を目指す。今日もあと少しだ。そして14:30のリミットも切れそうだ。小屋までの登りはなかなかキツい。ここも、皆で歌って励まし合う。福永が辛そうな顔をしていたが、彼にも歌ってもらう。すると、結構な声量でまだまだいけそうだと思った。辛くても顔に出さないようにすることが大切である。難しいが、是非メンタルの強化にも励んでもらいたい。
登り切り、巻き道を歩くとすぐに甲武信小屋に到着。13:24でした。今日もまたまた立派な小屋だ。トイレも普通の家のようだ。今合宿で一番のキレイさに感動であった。受付が14:00ということであったので、それまでに休憩と設営、ピストン個装への切り替えをする。設営は今日も問題はない。今年の新人は設営が得意なようだ。読図や食当はともかく…。
受付を済ませ、甲武信ヶ岳を目指す。ピストンで、心も体も軽い。紺碧の空を歌い、すぐに山頂に到着。嬉しい差し入れがあったり、写真を撮ったりしてしばらく過ごす。2年生は、新人にコンパスを使った読図を丁寧に教えている。新人長谷川は今合宿で、だいぶ読図ができるようになったようだ。式典に移りたかったのだが、無線交信を行っている人がいたためかなりの小音量での式典となった。なんとも心残りである。まあ、良しとしよう。ここまで皆無事で来れただけで幸いだ。甲信隊メッセージを残し、小屋へと戻る。しかしそのメッセージは、悲しいことに読まれることはなかったようだ…。
15:15に小屋に到着。16:30食当開始とする。本日、最終夜のメニューはハヤシライス。牛肉がないのが残念だが、美味しい。でも、カレーが一番ですな。その後、上ミ・TP・全ミ。そして今日は早くも最終夜だ!それぞれ差し入れを出す。意外と多くて、嬉しい。自分のがちゃんと消費されるか心配だ…。新人の感想、そして2年生のありがたいお言葉が続く。新人は2人とも、秋合宿で山を楽しむことだ出来たようだ。そういってもらえて、リーダーも本当に嬉しかった。2年生も皆良いことを言っていた。そんなこんなでお決まりのパパリコをしたりして、時間が過ぎていった。就寝は21:30。
11月6日(日) 下山日 甲武信小屋〜西沢渓谷
4:30起床。今朝のメニューは味噌汁。だが、非常に濃い…。塩分の取りすぎだ。皆頑張って食べていた。その後はいつも通り素早く準備を済ませ、5:50出発。
ほんの少しだけ登れば、あとは本当に下るだけ!新人長谷川は登りが終わりということで、とても嬉しそうだ。
急な下りではあったが、皆下山パワーであるのかどんどん標高を下げる。標高が下がるにつれ、紅葉も鮮やかになりだす。とてもキレイで、写真を撮ったりして見とれてしまった。
10:00には西沢渓谷に到着。10:12のバスには乗れないと思ったが、新人・2年生は走り出す。3年生はとぼとぼ歩いていたが、バスに乗れないと彼らに申し訳ないためスピードアップした。すると、ギリギリセーフ!温泉に向け、バスに乗り込む。
温泉の名は、花かげ温泉。ここで垢を落として人間に戻ります。下山後の温泉は本当に天国のようだ。ゆっくりと湯につかり、ホッとする。その後、併設されている食事処で美味しい食事を各自堪能する。そこの特大天丼にはびっくりであった。一部にハマっている人もいた。
食事を終え、駅を目指してまたバスに乗り込む。塩山駅前で降り、あとは電車で帰るだけ。皆さん、本当に合宿お疲れ様でした!皆のおかげで、楽しく雰囲気の良い合宿になったと思います。ただ、各自課題は残ったと思うので反省して次につなげていきましょう!
2011年11月某日 自宅にて
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