聖なる心無く登るもんじゃない聖岳
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- GPS
- 28:08
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 3,016m
- 下り
- 3,027m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 7:21
天候 | 初日快晴 2日目暴風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
自転車持ち込みの方も多かったです |
コース状況/ 危険箇所等 |
整備されていますが、雨で状況一変します。岩と木の根に苦戦します タイムが早いのは自転車利用のためですね。 |
その他周辺情報 | かぐらの湯 620円 |
写真
感想
昨年6月に「光岳」に登った際、とても大きく見えていた「聖岳」。最近百名山ともご無沙汰なので、1泊2日で行ってみることに。ところが…
前日仕事が遅くなり、準備もままならぬ状態だったので家を出たのが1:30。途中仮眠をとるか悩みましたが、調子がよく朝6:30には芝沢のゲートに到着。かなりの台数が停まっています。天気は快晴。行けるのなら今日山頂まで行って小屋泊、明日は下りてくるだけにしようとすぐに出発します。
前回の教訓から、今回は自転車持参。通勤用のクロスバイクなのでダートに不安がありますが、何とかなるだろうと。しかし、途中の溝蓋ではまり転倒。下りようとしましたがスピードが出ていて止まりきれず、ここでチェーンがおかしいことに。ねじれてしまい漕げなくなってしまいました。
手でねじれを強制し無理やり乗りますが、次はギアがおかしくなり、本当にえらいことに。易老渡からはほぼ押す形で到着。結構疲れてしまいました。しかもここで第2のミス、飲料水を確保しようとしましたが「飲用不可」の文字が。それでも持って行って煮沸すればよかったのですが、
・日ごろからあまり給水しない
・ポカリ500 お茶600 1.1Lあれば何とかなると考えた
上記理由でそのまま出発してしまいました。西沢渡までは平坦で快調に飛ばしましたが、いざ登山道に入るとものすごい発汗&思うように足が出なくなり、10歩歩いて休憩の繰り返し。徹夜明けの体では通用しなくなってきたのでしょうか…
あまりにしんどいので2度ほど切り株や倒木の上で仮眠します。不思議と誰とも会いません。それでも何とか薊畑に着いた頃には13:20、予定より110分遅れです。
この体調と、ほぼなくなった水事情を考えてこの日は小屋に直行、14:00過ぎには一度寝てしまいましたが誰も来ないまま夜は更けます。ところが20時ころ、2名の方が13時に沼平発で歩いてこられました。朝茨城を出てこられたそうで、タフですね〜!色々とお話を伺えて21:30過ぎまで楽しく過ごせました。山が好きな方との会話は尽きません。
ところが翌日、起きるとまさかの雨。曇り予報だったけどてんくらではCだったなあと思い出しました。それでもいかねばなりません、と朝4時二人を起こさないようじわっと出発(起きてたらごめんなさい)。
薊畑あたりでようやく明るくなりまして、雨も小雨っぽくなったのでこれは止むだろうと大荷物は木の陰にデポして出発します。小聖に向けて急登が続きますが、昨日に比べて寝た分体調がいいです。ただし私は高山病の気があるので、徐々にげっぷも出てきますが・・・。
しかし、稜線に出ると状況は一変。ものすごい風と、顔にバチバチ雨の粒が当たってきます。これはやばいと姿勢を低くし歩みを進めますが風も雨もますます強くなります。先はさっぱり見えません。この辺水場あるはずなのに、探す余裕もなし。
最後の直登はまさに過酷としか言いようがない状況、逃げ場がないガレ場、先が見えにくいのでルートも探しにくく何度か見失ってしまい、揚句強風にあおられて転倒。
何事も日ごろの心がけですが、この日ばかりは「何か悪いことした?」と思いました。こんな状況下、とてつもなく長い登りが終わり山頂に到着。うれしさなどみじんもなく、早く下りないとやばい!と百名山史上最短の滞在時間で下山します。雨具は来ていましたが中までびしょびしょ、一気に下りないとやばいとデポしたザックを回収し進みますが、とにかく濡れた木の根と岩が行く手を阻みます。
ついには、木の根をよけようとした瞬間、次の岩で足が滑り「あっ、まずい」と思った瞬間には急斜面方面に滑落、幸い2m下の木にザックから激突し転落は免れましたが時計やメガネがなく、打ちつけた背中が痛く起き上がれません。でも絶対誰も来ないことはわかっていたので気合で起き上がり、必死にメガネを探しますが、見えないうえに急斜面なので落ちていたら終わり…時計はバンドが切れた状態で見つけました。結局下ばかり探していましたが、あきらめて上に登ろうとした瞬間に見つけました。これがないとこの先すすめないので、これはありがたくまだ見捨てられてはなかったかと。落ちるのは一瞬、怖いですね。
ひーこら何とか便ヶ島まで到着、あとは自転車を押すという苦行が待ち構えていました。が、なんと便ケ島〜芝沢までほぼノーペダルで乗ってくることができました!
これは快適でした〜よく頑張った、自分!と褒めてやりたくもなりましたが、そもそも計画が無理なんだなあと反省する山行となりました。
コメント
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途中ですれ違った人ですかね?気になってたんですよね。飲み物足りないのかな?って。
私、余ってたからあげれば良かったなぁって。
コメントありがとうございます。確かに水場の所在を伺った者です。あの時点ではまだ悲壮感不足でした^^ 翌日は眺望もなく残念でした。富士山見たかったです
悪天 滑落 いろいろ破損 と大変な山行でしたね( ゚Д゚)
私もいつかは行きたい聖岳ですが、自転車ないとしんどそうです^^
とにもかくにも、本当にお疲れさまでした(*'ω'*)
denemonさん、いつもありがとうございます!
○いや、無理して行きましたが紙一重で大変危険でした、反省しきりです。
○聖岳、光岳は自転車必須かと。特に帰路はたまらない感覚です。
○遠征は大概東方面ですのでどこかでご一緒できたら…と(^^)
◎ 単独では誰も助けてくれないですから慎重に行動しないと、、、色々有ったみたいですが、何とか下山が出来て良かったですね。 徹夜明けで無理は良くないですが、休み取れない人は無理しないと行けないので大変ですね。
◎ 自転車での溝蓋は本当に怖い! 私の場合は急ブレーキを掛けて倒れる事は無かったですが、、、路面状況に神経を尖らせていないと怖い、、、。 でも帰りのノーペダルは気持ち良かったでしょうね! ^,^
◎ 眼鏡をしてる人間には風雨は曇るから本当に大変なのは分かります。 それでも山へ行けて良いですね。 仕事で動けない、、身体も動かなくなった、、。(°▽°)
◎ 今回の苦労した1座ゲットは思い出が深〜〜〜い物になりましたね。 暫く心と身体を癒して、また刺激有るレコを期待してます。 ご苦労様でした。 m(_ _)m
mypaceさん、疲れました・・・
○単独は気楽な分緊張感が必要でした。限られた時間の有効活用も聞こえはいいですが体が第一ですから、自分の年も考えないといけませんでした。
○自転車 あの溝怖すぎです!でも結果乗っていって良かったです。MPさんのおかげ〜♪
○眼鏡が山中でなくなる恐怖は何事にも耐え難いですね。本当に見つかってよかったです、ついてました。山神様〜ありがとう!
○今回の教訓を胸に刻み、家族からは猛反対されてもいける状況で計画化します。この夏頑張りましょう!ありがとうございました!
先月の光岳〜聖岳ではレコを参考にさせて頂きました🎵
結局私も大木広場下の倒木を乗り越えた所でスリップし尻餅ついてしまいましたが‼(>_<)(笑)
今回も出会うとは何かの縁かも⁉
最近いつも同じ白の帽子被ってますので見かけたら宜しくお願いします🎵(笑)
やっぱり、この光〜聖レコ拝見させていただいてました!偶然ですがこれも縁ですね!もう少しお話すればよかったですね
またお会いできる日を楽しみに
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