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Yamareco

記録ID: 7656305
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

【聖岳・厳冬期登頂】日本3000m峰・全21座コンプリート☆(芝沢ゲートより)

2025年01月01日(水) ~ 2025年01月03日(金)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
20:42
距離
30.9km
登り
3,237m
下り
3,257m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:39
休憩
0:51
合計
6:30
距離 11.1km 登り 1,602m 下り 432m
7:23
71
8:34
27
9:01
9:03
2
9:05
9:27
50
10:17
10:38
162
13:20
13:26
27
13:53
標高1900m付近のビバークポイント
2日目
山行
8:23
休憩
1:06
合計
9:29
距離 8.8km 登り 1,211m 下り 1,222m
5:36
19
標高1900m付近のビバークポイント
5:55
6:13
68
7:21
18
7:39
7:49
91
9:20
100
11:00
11:17
69
12:26
12:32
67
13:39
13:49
13
14:02
47
14:49
14:54
11
15:05
標高1900m付近のビバークポイント
3日目
山行
4:04
休憩
0:34
合計
4:38
距離 11.1km 登り 423m 下り 1,603m
6:38
13
標高1900m付近のビバークポイント
6:51
93
大木の広場
8:24
8:42
41
9:23
9:38
2
9:40
9:41
27
10:08
68
天候  
・1日目(1月1日:入山日)
天候:晴れ
 風:無風〜微風
(芝沢ゲート〜標高1900m付近のビバークポイントまで)

・2日目(1月2日:登頂日)
天候:晴れ
 風:樹林帯内はほぼ無風、尾根上及び聖岳山頂は15〜20m前後の強風
   小聖岳手前の開けた箇所で一時的に25m前後の暴風
(標高1900m付近のビバークポイントから聖岳山頂往復)
  
・3日目(1月3日:下山日)
天候:午前中晴れ、昼過ぎから曇り(下山後、夕方の伊那谷で小雪)
 風:無風〜微風
(標高1900m付近のビバークポイント〜芝沢ゲートまで)

*この3日間はお天気に恵まれて、2日目の上部エリアの強風を除けば
 この時期としては稀な絶好のコンディションで歩くことができました
 
過去天気図(気象庁) 2025年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 
■アクセス
・中央道/座光寺スマートICより一般道を利用し、聖岳・光岳の登山口へ
 通じる林道の途中にある”芝沢ゲート駐車場”へ(6:55着)

<中央道/座光寺スマートICから芝沢ゲート駐車場まで>
・距離:約51km
・所要時間:渋滞無しの直行で1時間44分(Googleマップのナビによる)
・R152の分岐から芝沢ゲートまでの山道区間:約18km、1時間ほど
*芝沢ゲートまでの山道(約18Km)は道幅1.5車線の細い道となります。
 その中で”民宿ひなた”を過ぎた辺りから先は落石多数のため走行注意
 また、芝沢ゲートの手前約1kmの最後の区間は道幅がさらに狭くなり
 すれ違いも困難な道になります。
*この日は上記林道の一部で通行止区間がありましたが、迂回路が設定
 されており、現地の案内板に従って迂回路で進みました。

■駐車場について
・駐車場は上記の通り、”芝沢ゲート駐車場”を利用。
・駐車料金:無料
・駐車台数:45台ほど
・24H入出庫可
・冬期は仮設トイレ使用不可。売店、水道なし
・自販機1台あり、利用できました
(酒類もあり。但し全てコールドの飲料のみでホットなし)
*この日は朝7時ごろ到着で4台ほど駐車していました。
(この中には光岳方面への登山者の車も含まれていた模様)
*駐車場の詳細情報はこちら↓
https://tozanguchi-p.com/post-3405/#google_vignette
https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-8237

■登山ポスト
・芝沢ゲート前にあります(用紙もあり)

■コンビニ
・座光寺スマートICから下道の幹線道路沿いに大手コンビニ数軒あり。
 幹線道路の分岐から芝沢ゲートまでの山道に入ると1軒もありません。
 
コース状況/
危険箇所等
 
【ルート状況、積雪状況など】 2025/01/01-01/03 現在

<芝沢ゲート〜易老渡〜便ヶ島〜西沢渡>
・芝沢ゲート〜便ヶ島までは約6kmの林道歩き。路面の一部に薄い
 積雪や若干の氷結個所があったもののそれ以外に危険個所は無し。
(但し、2日後の下山日は多くの路面がアイスバーンになっていた)
・便ヶ島〜西沢渡間の遊歩道(約2km)は全般的に落石個所が多め。
 しかし、徒歩で進むにはそれほど支障はない状況でした。
*但し一ヶ所だけ橋の崩落個所がありましたが、ここはお助けロープと
 ハシゴがかかっており慎重に登降しました(写真12) 
・西沢渡の渡渉用ゴンドラは利用せず。この日は沢の水量が少なめで
 幅もやや細かったので、渡渉ポイントを見つけて飛び石渡渉でクリア
 しました(写真13.14)

<西沢渡〜苔平〜薊畑まで>
・西沢渡の少し先から本格的な登山道に入り、基本的に急登の連続と
 なります。今回は前日のものと思われるトレースがついていました。
・積雪は標高1500m付近でくるぶし程度、今回テントビバークした
 標高1900m付近で膝くらいでした。
・苔平までの樹林帯内にある2ヶ所のトラバース区間は、まだどちらも
 夏道が残っていたので難なく通過できました。
・ビバークポイントから薊畑までの区間もトレースがついていました。

<薊畑〜小聖岳〜聖岳山頂まで>
・薊畑の先もトレースはありましたが、踏み抜くと股下〜腰の積雪量。
 吹き溜まりではそれ以上だった模様。雪質は降り積もった直後で
 トレース以外は締まっておらず、まともに沈む状態でした。
・薊畑から暫く樹林帯内を進むと岩尾根のルートに変わります。
・岩尾根の区間に入ると積雪量は深いところでも膝程度。まだ辛うじて
 夏道を辿れる状態でした。(但し樹林帯より上のエリアは暴風でした)
・最後の聖岳南面の積雪はさらに薄くなり、ほぼ夏道が出ている状態。
 この日は氷結箇所もなく、普通に夏道を辿り山頂へ到達しました。
*但し、風は断続的に15〜20mほど吹きつけており、時折耐風姿勢を
 取りながら牛歩で進むような状況でした。

■ビバークポイントについて
・テント適地は標高1900m、2000m(苔平付近)、2200m付近に
 それぞれ2〜3張+αほどあります。2400mの薊畑は整地次第で平場を
 作れそうでしたが、樹林が開けている個所が多く、その分風当たりが
 強いので標高2200mまでの樹林帯内で張ることをお勧めします。
*今回、聖平小屋には立寄っていませんが、他の記録では冬期小屋が
 開放されているようでした。

■上記のルートや積雪などの情報は2025/1/3現在の状況です。
 この時期は気象状況により、日々ルートの状況や積雪量などが
 変化するため、あくまで今年の今時期の状況として参考程度に
 捉えていただくようお願いいたします。
 
その他周辺情報  
<下山後の入浴はこちらの施設を利用しました>
 ”信州たかもり温泉 御大の館”
https://takamori-onsen.com/

*利用料:大人(中学生以上)650円
(この時は次回利用できる100円引き券が付いていた)
*ロッカーは鍵付きで無料(100円リターン式)
*休館日:毎週火曜日

・中央道の座光寺スマートICから車で約5分ほどの好立地。
・浴槽は内湯が2槽、露天は1槽。特に内湯のメインの浴槽は30人は
 入れる広さでゆったり浸かれる点が非常に好印象。
・アメニティーはシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ
 (備品は何れも濃いめで泡立ち良好)。その他、ドライヤー等もあり。
・シャワーは制限なしのタイプ。水量、水圧も十分で非常に使い易い。
 (ノズルは水量や水圧を調整できるタイプ)
・館内には売店や食事処、大きめの無料休憩室もあり。
*個人的な印象としては、浴槽のキャパが大きくゆったり浸かれる点と
 シャワーの使い勝手が非常に良いことが好印象。利用料650円で
 この内容なら再利用したいと思える日帰り温浴施設だった。

・隣接する建物に”湯ヶ洞”(ゆがほら)という施設もあり、
 こちらは浴槽が1槽ながらも温泉成分が濃いめの湯とのこと。
 但し、湯ヶ洞の日帰り入浴時間は10:00〜17:00まで。
 
2024年12月31日、出発前の自宅にて。今回の山行は3年前、2022年のお正月に深雪で敗退した厳冬期の聖岳に再挑戦します
これが久々となる厳冬期雪山テント泊装備一式。スノスコ、ピッケル2本、12爪アイゼン、防寒着、食料3日分+αなど。特に中央の厳冬期用シュラフがデカすぎる。これらを85Lザックへ詰め込む
2024年12月31日 17:27撮影 by  DSC-WX350, SONY
10
12/31 17:27
2024年12月31日、出発前の自宅にて。今回の山行は3年前、2022年のお正月に深雪で敗退した厳冬期の聖岳に再挑戦します
これが久々となる厳冬期雪山テント泊装備一式。スノスコ、ピッケル2本、12爪アイゼン、防寒着、食料3日分+αなど。特に中央の厳冬期用シュラフがデカすぎる。これらを85Lザックへ詰め込む
1時間以上かけてようやくパッキング完了。これで水2.5L含めてザック本体だけで18.9kg。これに25インチスノーシュー(2kg弱)とエナジーゼリー満載のウエストバック(約1kg)を合わせると総重量は約22kg
ちなみに左が日帰り用の34L、右が夏のテン泊用45Lザック。大きさの違いは一目瞭然
2024年12月31日 18:08撮影 by  DSC-WX350, SONY
7
12/31 18:08
1時間以上かけてようやくパッキング完了。これで水2.5L含めてザック本体だけで18.9kg。これに25インチスノーシュー(2kg弱)とエナジーゼリー満載のウエストバック(約1kg)を合わせると総重量は約22kg
ちなみに左が日帰り用の34L、右が夏のテン泊用45Lザック。大きさの違いは一目瞭然
準備万端で自宅を出発し、山行前夜の中央道/双葉SAでモツ煮定食をいただく
以前は談合坂SAの利用が多かったが、最近は双葉のモツ煮が定番になってきた
2024年12月31日 21:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
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12/31 21:12
準備万端で自宅を出発し、山行前夜の中央道/双葉SAでモツ煮定食をいただく
以前は談合坂SAの利用が多かったが、最近は双葉のモツ煮が定番になってきた
明けましておめでとうございます☆
2025年1月1日、芝沢ゲート前の駐車場に到着
ここから長い道のりを経て、3年前のお正月に敗退した冬の聖岳を目指します
2025年01月01日 06:57撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 6:57
明けましておめでとうございます☆
2025年1月1日、芝沢ゲート前の駐車場に到着
ここから長い道のりを経て、3年前のお正月に敗退した冬の聖岳を目指します
25インチのスノーシューを積んだ最終形態はこんな感じ
前回はシューを持参せず深雪で進めなくなり敗退した
今回は一人ラッセルも辞さない構えで、何がなんでもピークを踏む意気込み。行程も前回の2日から3日に見直して再挑戦です!
2025年01月01日 07:15撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 7:15
25インチのスノーシューを積んだ最終形態はこんな感じ
前回はシューを持参せず深雪で進めなくなり敗退した
今回は一人ラッセルも辞さない構えで、何がなんでもピークを踏む意気込み。行程も前回の2日から3日に見直して再挑戦です!
あの詰所は閉まっていますが、隣にある黄色の自販機は利用できました
今回は久々となる厳冬期雪山テント泊装備なので、大荷物の歩荷山行
行程も長く、正直どこまで担ぎ上げられるのか…不安だらけの中で出発します
2025年01月01日 07:22撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 7:22
あの詰所は閉まっていますが、隣にある黄色の自販機は利用できました
今回は久々となる厳冬期雪山テント泊装備なので、大荷物の歩荷山行
行程も長く、正直どこまで担ぎ上げられるのか…不安だらけの中で出発します
1/1の林道は新雪が薄っすらついて歩きやすい状態でした
しかし、2日後の下山時はカチコチに氷結して非常に滑りやすくなっていました
2025年01月01日 07:34撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 7:34
1/1の林道は新雪が薄っすらついて歩きやすい状態でした
しかし、2日後の下山時はカチコチに氷結して非常に滑りやすくなっていました
芝沢ゲートから1時間10分ほどの林道歩きで”易老渡”(いろうど)に到着
ここで右の橋を渡れば光岳などの登山道に入れます
ちなみにこの少し先にある仮設トイレは冬期閉鎖中でした
2025年01月01日 08:35撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 8:35
芝沢ゲートから1時間10分ほどの林道歩きで”易老渡”(いろうど)に到着
ここで右の橋を渡れば光岳などの登山道に入れます
ちなみにこの少し先にある仮設トイレは冬期閉鎖中でした
日の当たらない林道を黙々と歩いていると、遥か先に真っ白な頂が…
これが聖岳の本峰(左)、その右の小ピークは小聖岳かな?
2025年01月01日 08:42撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 8:42
日の当たらない林道を黙々と歩いていると、遥か先に真っ白な頂が…
これが聖岳の本峰(左)、その右の小ピークは小聖岳かな?
芝沢ゲートから約2時間弱で便ヶ島(たよりがしま)に到着
勿論、聖光小屋は冬期閉鎖中。トイレも使えませんでした
ちなみに以前はここまで車で入れたそうです(車なら全然違うよね)
2025年01月01日 09:07撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/1 9:07
芝沢ゲートから約2時間弱で便ヶ島(たよりがしま)に到着
勿論、聖光小屋は冬期閉鎖中。トイレも使えませんでした
ちなみに以前はここまで車で入れたそうです(車なら全然違うよね)
小屋の向かい側にある広々とした東屋でひと休み♪
東屋の横にあるこの公衆電話は使えそうでした(ちょっとビックリ💦)
2025年01月01日 09:11撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 9:11
小屋の向かい側にある広々とした東屋でひと休み♪
東屋の横にあるこの公衆電話は使えそうでした(ちょっとビックリ💦)
休憩後、お次の経由地”西沢渡”へ。聖光小屋から先は非舗装の遊歩道になります(旧トロッコ道らしい)
ここはその途中にある崩落個所。ご覧の通り、現在はハシゴとお助けロープによる小登降箇所になっています
2025年01月01日 09:52撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 9:52
休憩後、お次の経由地”西沢渡”へ。聖光小屋から先は非舗装の遊歩道になります(旧トロッコ道らしい)
ここはその途中にある崩落個所。ご覧の通り、現在はハシゴとお助けロープによる小登降箇所になっています
そして芝沢ゲートから約3時間、ようやく”西沢渡”に到着
名物の手動ゴンドラは健在でしたが…これは重いので使いたくない
この時期は水量も少なめなので渡渉ポイントを探します
2025年01月01日 10:16撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 10:16
そして芝沢ゲートから約3時間、ようやく”西沢渡”に到着
名物の手動ゴンドラは健在でしたが…これは重いので使いたくない
この時期は水量も少なめなので渡渉ポイントを探します
この日の水量はこのくらい。飛び石渡渉で何とかクリアできました
3年前は氷結箇所が多くてもっとラクに渡れたのですが、今回は氷が少なく、良さげな渡渉ポイントを見つけるのに少々手間取りました
2025年01月01日 10:22撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 10:22
この日の水量はこのくらい。飛び石渡渉で何とかクリアできました
3年前は氷結箇所が多くてもっとラクに渡れたのですが、今回は氷が少なく、良さげな渡渉ポイントを見つけるのに少々手間取りました
西沢渡の渡渉を過ぎるとすぐに廃屋が出てきます(名称不明)
ルートはあの小屋の右側から回り込んで裏手へ進みます
その先から尾根に取りつき、急登が連続する本格的な登山道に入ります
2025年01月01日 10:31撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 10:31
西沢渡の渡渉を過ぎるとすぐに廃屋が出てきます(名称不明)
ルートはあの小屋の右側から回り込んで裏手へ進みます
その先から尾根に取りつき、急登が連続する本格的な登山道に入ります
急登の尾根に入ると次第に積雪が増えてきました
ちなみに1/1の標高1670m付近でこのくらい。まだツボ足で行けるレベル
前日のものと思われるトレースもありました
2025年01月01日 12:35撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 12:35
急登の尾根に入ると次第に積雪が増えてきました
ちなみに1/1の標高1670m付近でこのくらい。まだツボ足で行けるレベル
前日のものと思われるトレースもありました
登山道の途中にて”イラモミの大木”。高すぎてとてもフレームに収まらない(^^;
2025年01月01日 12:42撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 12:42
登山道の途中にて”イラモミの大木”。高すぎてとてもフレームに収まらない(^^;
雪質が良く氷結はほぼないので、このままツボ足で行こうと思いましたが、急傾斜になると少しずつ滑り出したので、標高1770m付近で12本爪アイゼンを装着しました
2025年01月01日 13:11撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 13:11
雪質が良く氷結はほぼないので、このままツボ足で行こうと思いましたが、急傾斜になると少しずつ滑り出したので、標高1770m付近で12本爪アイゼンを装着しました
こちらが”大木の広場”。この辺の積雪は深いところで脛くらいでした
2025年01月01日 13:19撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 13:19
こちらが”大木の広場”。この辺の積雪は深いところで脛くらいでした
芝沢ゲートから約6時間半、標高1900m付近でテント適地を発見。今回はここでビバークすることにしました
久々に担ぎ上げた雪山テン泊装備約22kg、高低差約1200m。正直ヘトヘトでもう限界でしたが、ここまで担げただけでも十分だったと思う
2025年01月01日 13:55撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 13:55
芝沢ゲートから約6時間半、標高1900m付近でテント適地を発見。今回はここでビバークすることにしました
久々に担ぎ上げた雪山テン泊装備約22kg、高低差約1200m。正直ヘトヘトでもう限界でしたが、ここまで担げただけでも十分だったと思う
ここは元々の地形が良かったこともあり、スノスコを使うこともなく15分ほどの足踏み整地で難なく完了
心底疲れていたので、手早く整地できてホントに助かりました
2025年01月01日 14:09撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 14:09
ここは元々の地形が良かったこともあり、スノスコを使うこともなく15分ほどの足踏み整地で難なく完了
心底疲れていたので、手早く整地できてホントに助かりました
そして山中で2日間過ごす我が家が完成。無風で誰もいない静かな雪中テント泊♪
本当に久しぶりだけど「これってやっぱりいいなぁ…」と思ってしまう
2025年01月01日 14:56撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 14:56
そして山中で2日間過ごす我が家が完成。無風で誰もいない静かな雪中テント泊♪
本当に久しぶりだけど「これってやっぱりいいなぁ…」と思ってしまう
張り綱もできるだけ樹木などの動かないものに固定して安心感あり
爆風でテントを飛ばされそうになった経験があると、全箇所ペグだけでは不安
最低1箇所はこういうものに固定しないと安心できないんだよね
2025年01月01日 14:58撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 14:58
張り綱もできるだけ樹木などの動かないものに固定して安心感あり
爆風でテントを飛ばされそうになった経験があると、全箇所ペグだけでは不安
最低1箇所はこういうものに固定しないと安心できないんだよね
我が家ができたら早速水作りのための雪集めを開始
これも雪山テント泊の醍醐味ですよね
2025年01月01日 15:42撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 15:42
我が家ができたら早速水作りのための雪集めを開始
これも雪山テント泊の醍醐味ですよね
雪は昨日降ったと思われるサラサラのキレイな上の部分を多めに採取しました
でも、サラサラの新雪って溶かすとあまり水量が採れないんだよね(^^ゞ
2025年01月01日 15:43撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 15:43
雪は昨日降ったと思われるサラサラのキレイな上の部分を多めに採取しました
でも、サラサラの新雪って溶かすとあまり水量が採れないんだよね(^^ゞ
まずは1.2Lの大コッヘルに満載の雪を弱火で溶かし始めます
2025年01月01日 15:51撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 15:51
まずは1.2Lの大コッヘルに満載の雪を弱火で溶かし始めます
1.2Lの大コッヘルに満載の雪を溶かしきっても採れる水はこの程度(約0.3L)
この後も次々と雪を投入してどんどん溶かして行きます
2025年01月01日 16:03撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 16:03
1.2Lの大コッヘルに満載の雪を溶かしきっても採れる水はこの程度(約0.3L)
この後も次々と雪を投入してどんどん溶かして行きます
誰もいない静かな山中で、ひとり夕陽を眺めながら生きるための水を作る
こういうことも雪山テント泊の楽しみのひとつだし、醍醐味だと思う
2025年01月01日 16:23撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 16:23
誰もいない静かな山中で、ひとり夕陽を眺めながら生きるための水を作る
こういうことも雪山テント泊の楽しみのひとつだし、醍醐味だと思う
900mlの小コッヘルの雪を3杯追加してようやく約1Lの水が採れました
これで今晩の食事分の水を確保。それにしても、キレイな雪を厳選したつもりでも、やっぱりゴミや異物は出てくるんだよね…
2025年01月01日 16:27撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 16:27
900mlの小コッヘルの雪を3杯追加してようやく約1Lの水が採れました
これで今晩の食事分の水を確保。それにしても、キレイな雪を厳選したつもりでも、やっぱりゴミや異物は出てくるんだよね…
上に浮いた異物だけをすくって除去すれば十分使えます
暫く放置すれば殆ど沈降するし、わざわざ沈んだものまで除去する必要なし
ただ、ほんのり木の香りがするのでこのまま白湯で飲むには少々抵抗がある
2025年01月01日 16:29撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 16:29
上に浮いた異物だけをすくって除去すれば十分使えます
暫く放置すれば殆ど沈降するし、わざわざ沈んだものまで除去する必要なし
ただ、ほんのり木の香りがするのでこのまま白湯で飲むには少々抵抗がある
で、雪を溶かして作ったお湯でいただくカップラがこちら
う〜ん全然それとは分からないし、いつものイイお味です
むしろ気分的にはサイコーのお味☆雪山テント泊を満喫してます〜(^^♪
2025年01月01日 16:49撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/1 16:49
で、雪を溶かして作ったお湯でいただくカップラがこちら
う〜ん全然それとは分からないし、いつものイイお味です
むしろ気分的にはサイコーのお味☆雪山テント泊を満喫してます〜(^^♪
【2日目】朝起きると少し風邪気味で体調は今ひとつ…でもこの日は登頂日
今回は3年前に敗退したリベンジを果たすべく、何がなんでも山頂を踏みたいので、気合いを入れて出発します!
2025年01月02日 05:39撮影 by  DSC-WX350, SONY
3
1/2 5:39
【2日目】朝起きると少し風邪気味で体調は今ひとつ…でもこの日は登頂日
今回は3年前に敗退したリベンジを果たすべく、何がなんでも山頂を踏みたいので、気合いを入れて出発します!
暗闇の中、樹林帯を黙々と上り”薊畑”に到着
ここが3年前に深雪で進めなくなり敗退した場所
今回はこの先もトレースがあったのでこのまま進んで行く
2025年01月02日 07:44撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/2 7:44
暗闇の中、樹林帯を黙々と上り”薊畑”に到着
ここが3年前に深雪で進めなくなり敗退した場所
今回はこの先もトレースがあったのでこのまま進んで行く
薊畑から先も暫く樹林帯が続くが、所々で山頂方面が見える
積雪量はトレースを外すと軽く股下あたりまで踏み抜く深さ
スノーシューはあるが、これでトレース無しだったら結構キツかったと思う
2025年01月02日 08:11撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/2 8:11
薊畑から先も暫く樹林帯が続くが、所々で山頂方面が見える
積雪量はトレースを外すと軽く股下あたりまで踏み抜く深さ
スノーシューはあるが、これでトレース無しだったら結構キツかったと思う
拡大して山頂方面を確認すると、聖岳本体南面の雪はかなり少ない
積雪量的には薊畑の手前辺りから小聖岳手前までの樹林帯内が最も多かった
2025年01月02日 08:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
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拡大して山頂方面を確認すると、聖岳本体南面の雪はかなり少ない
積雪量的には薊畑の手前辺りから小聖岳手前までの樹林帯内が最も多かった
そしてテン場から4時間弱で”小聖岳”に到達(山頂標は破損していた)
ここは雪つきが薄いが、この先の聖岳へ繋がる尾根上でまた少し深くなる
さらに尾根上は断続的に15〜20m前後の強風。今回は積雪よりも風が厳しかった
2025年01月02日 09:18撮影 by  DSC-WX350, SONY
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そしてテン場から4時間弱で”小聖岳”に到達(山頂標は破損していた)
ここは雪つきが薄いが、この先の聖岳へ繋がる尾根上でまた少し深くなる
さらに尾根上は断続的に15〜20m前後の強風。今回は積雪よりも風が厳しかった
小聖岳より、左から上河内岳〜茶臼岳〜光岳方面の稜線を望む
今回は聖岳の一座狙いだけど、秋ぐらいにあの稜線を縦走したいね
2025年01月02日 09:18撮影 by  DSC-WX350, SONY
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小聖岳より、左から上河内岳〜茶臼岳〜光岳方面の稜線を望む
今回は聖岳の一座狙いだけど、秋ぐらいにあの稜線を縦走したいね
上河内岳はこちらよりも雪が多い感じ。雪煙が舞っているので風も強そうだ
2025年01月02日 09:19撮影 by  DSC-WX350, SONY
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上河内岳はこちらよりも雪が多い感じ。雪煙が舞っているので風も強そうだ
小聖岳からは富士山も見えた。南ア南部は富士山に近いことがよく分かる
2025年01月02日 09:19撮影 by  DSC-WX350, SONY
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小聖岳からは富士山も見えた。南ア南部は富士山に近いことがよく分かる
メインの山頂標は破損して無くなっていたが、山頂から少し尾根上を進んだところにこの山頂標があった
2025年01月02日 09:22撮影 by  DSC-WX350, SONY
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メインの山頂標は破損して無くなっていたが、山頂から少し尾根上を進んだところにこの山頂標があった
強風に煽られつつ、聖岳山頂直下の南面へ繋がる尾根上を進む
吹きっさらしの尾根上は断続的に15〜20m前後の強風が吹きつけていた
雪は再び深くなるも膝下程度。トレースがあったのでアイゼンのまま進む
2025年01月02日 09:28撮影 by  DSC-WX350, SONY
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強風に煽られつつ、聖岳山頂直下の南面へ繋がる尾根上を進む
吹きっさらしの尾根上は断続的に15〜20m前後の強風が吹きつけていた
雪は再び深くなるも膝下程度。トレースがあったのでアイゼンのまま進む
これが今辿ってきた尾根。特に画面右の真っ白なところが風の通り道で耐風姿勢を取りながら何とか通過した
自分が行動できる限界の暴風(体感で風速25m前後)だったと思う
2025年01月02日 10:02撮影 by  DSC-WX350, SONY
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これが今辿ってきた尾根。特に画面右の真っ白なところが風の通り道で耐風姿勢を取りながら何とか通過した
自分が行動できる限界の暴風(体感で風速25m前後)だったと思う
尾根から聖岳の南面に取りつくと、積雪はこの程度でまだ夏道が出ていた
そのまま夏道を辿り山頂へ。但し、相変わらず風は強く、時折耐風姿勢を取りながら牛歩で進んだ
2025年01月02日 10:02撮影 by  DSC-WX350, SONY
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尾根から聖岳の南面に取りつくと、積雪はこの程度でまだ夏道が出ていた
そのまま夏道を辿り山頂へ。但し、相変わらず風は強く、時折耐風姿勢を取りながら牛歩で進んだ
今登ってきた方向を振り返る。聖岳山頂直下の南面は高低差約300mほど
九十九折れの夏道が残っていたからよかったものの、この斜面が冬富士のような全面アイスだったら相当ヤバかったと思う
2025年01月02日 10:42撮影 by  DSC-WX350, SONY
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今登ってきた方向を振り返る。聖岳山頂直下の南面は高低差約300mほど
九十九折れの夏道が残っていたからよかったものの、この斜面が冬富士のような全面アイスだったら相当ヤバかったと思う
そしてテン場から約5時間半、やっとの思いで聖岳に登頂です!(*^^)v
最高の青空とデッカイ赤石岳がお出迎え♪
2025年01月02日 11:01撮影 by  DSC-WX350, SONY
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そしてテン場から約5時間半、やっとの思いで聖岳に登頂です!(*^^)v
最高の青空とデッカイ赤石岳がお出迎え♪
今回はお天気に恵まれ、明瞭なトレースありの好コンディション
そのお陰で3年前のリベンジを果たせました。ありがとうございました
2025年01月02日 11:01撮影 by  DSC-WX350, SONY
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今回はお天気に恵まれ、明瞭なトレースありの好コンディション
そのお陰で3年前のリベンジを果たせました。ありがとうございました
貸切の山頂でカメラもセットできないほどの爆風なので手撮りでパチリ☆
今回の聖岳で日本3000m峰の全21座も完登!もう感無量です
2025年01月02日 11:02撮影 by  DSC-WX350, SONY
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貸切の山頂でカメラもセットできないほどの爆風なので手撮りでパチリ☆
今回の聖岳で日本3000m峰の全21座も完登!もう感無量です
爆風で長居は出来ないけれど、できる範囲でこの大絶景を見渡していきます
まずは大将の赤石岳から。冬の赤石が見たくてこの時期に再挑戦しました
2025年01月02日 11:04撮影 by  DSC-WX350, SONY
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爆風で長居は出来ないけれど、できる範囲でこの大絶景を見渡していきます
まずは大将の赤石岳から。冬の赤石が見たくてこの時期に再挑戦しました
赤石の左後方に見えるあの山は位置と山容からして仙丈ヶ岳でしょう
一瞬、塩見?と思ったけど、荒川と塩見は赤石の高さに隠れて見えないみたい
2025年01月02日 11:04撮影 by  DSC-WX350, SONY
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赤石の左後方に見えるあの山は位置と山容からして仙丈ヶ岳でしょう
一瞬、塩見?と思ったけど、荒川と塩見は赤石の高さに隠れて見えないみたい
こちらは中ア方面。手前のお山は中盛丸山や大沢岳
2025年01月02日 11:04撮影 by  DSC-WX350, SONY
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こちらは中ア方面。手前のお山は中盛丸山や大沢岳
中アの山並みを拡大。右端には宝剣、木曽駒、千畳敷カール
中央のやや右に空木、左寄りには11/24に踏んだ南駒ヶ岳や越百山など
2025年01月02日 11:04撮影 by  DSC-WX350, SONY
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中アの山並みを拡大。右端には宝剣、木曽駒、千畳敷カール
中央のやや右に空木、左寄りには11/24に踏んだ南駒ヶ岳や越百山など
こちらはもうひとつ(特殊東海フォレスト様)の山頂標
2025年01月02日 11:05撮影 by  DSC-WX350, SONY
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こちらはもうひとつ(特殊東海フォレスト様)の山頂標
爆風でよく見ていませんが、山座同定盤らしきものもありました
2025年01月02日 11:05撮影 by  DSC-WX350, SONY
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爆風でよく見ていませんが、山座同定盤らしきものもありました
こちらは南方の景色。正面のお山は光岳かな。その先の深南部は全くの未踏山域
池口岳とかいつか登ってみたいと思うも、敷居が高そうで中々手が出せない…
2025年01月02日 11:05撮影 by  DSC-WX350, SONY
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こちらは南方の景色。正面のお山は光岳かな。その先の深南部は全くの未踏山域
池口岳とかいつか登ってみたいと思うも、敷居が高そうで中々手が出せない…
聖岳から望む上河内岳〜茶臼岳〜光岳方面の稜線
こうして眺めていると、どうしてもあの稜線を歩きたいと思ってしまう
2025年01月02日 11:06撮影 by  DSC-WX350, SONY
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聖岳から望む上河内岳〜茶臼岳〜光岳方面の稜線
こうして眺めていると、どうしてもあの稜線を歩きたいと思ってしまう
少し上から見る感じの上河内岳
実際はかなり厳しいと思うけど、あの上部の積雪が中々良さげに見える
2025年01月02日 11:06撮影 by  DSC-WX350, SONY
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少し上から見る感じの上河内岳
実際はかなり厳しいと思うけど、あの上部の積雪が中々良さげに見える
そして最後は富士山も。晴天で距離も近いのでバッチリ見える。やっぱり嬉しいね♪
2025年01月02日 11:07撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/2 11:07
そして最後は富士山も。晴天で距離も近いのでバッチリ見える。やっぱり嬉しいね♪
あちらも雪つきはやや薄い印象。連日の晴天でだいぶ溶けてしまったのか?
風もここでこれだけの爆風だから、あちらはもっと凄いことになってるハズ💦
2025年01月02日 11:08撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/2 11:08
あちらも雪つきはやや薄い印象。連日の晴天でだいぶ溶けてしまったのか?
風もここでこれだけの爆風だから、あちらはもっと凄いことになってるハズ💦
聖岳の山頂はそこそこの広さがあります
最後に思い残すことなく南アの大絶景を目に焼きつけて下山します
2025年01月02日 11:13撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/2 11:13
聖岳の山頂はそこそこの広さがあります
最後に思い残すことなく南アの大絶景を目に焼きつけて下山します
爆風だけど、この絶景を眺めながら下って行ける
無事にピークを踏めた達成感に包まれてとても幸せな気分♪
2025年01月02日 11:19撮影 by  DSC-WX350, SONY
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爆風だけど、この絶景を眺めながら下って行ける
無事にピークを踏めた達成感に包まれてとても幸せな気分♪
小聖岳の山頂まで下って振り返る。さようなら冬の聖岳
今回はこれだけの好条件で踏むことができた。本当に運が良かったと思う
2025年01月02日 12:27撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/2 12:27
小聖岳の山頂まで下って振り返る。さようなら冬の聖岳
今回はこれだけの好条件で踏むことができた。本当に運が良かったと思う
富士山ともこれでお別れ。また地元から眺めさせていただきますよ
2025年01月02日 13:39撮影 by  DSC-WX350, SONY
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富士山ともこれでお別れ。また地元から眺めさせていただきますよ
薊畑まで下ると無風となり静寂の世界に。あぁ平和だ〜
まだ昼過ぎで時間も十分ある。登頂の余韻に浸りながらひと休みしよう♪
2025年01月02日 13:46撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/2 13:46
薊畑まで下ると無風となり静寂の世界に。あぁ平和だ〜
まだ昼過ぎで時間も十分ある。登頂の余韻に浸りながらひと休みしよう♪
念願の山頂を踏んで我が家に無事帰還しました
この誰もいない山中に自分の家がある安心感。それが堪らなくいい♪
今日はもう達成感でいっぱい。早速食事してゆっくり寝よう…
2025年01月02日 15:08撮影 by  DSC-WX350, SONY
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念願の山頂を踏んで我が家に無事帰還しました
この誰もいない山中に自分の家がある安心感。それが堪らなくいい♪
今日はもう達成感でいっぱい。早速食事してゆっくり寝よう…
【3日目】この日は下山のみ。でも距離はあるので夜明け前に出発します
雪上で2泊過ごした思い出の場所ともこれでお別れ
風もなくひとり静かに過ごせる素敵なテン場でした☆
(おっ、自分が寝ていたところだけ雪が溶けてるし)
2025年01月03日 06:38撮影 by  DSC-WX350, SONY
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【3日目】この日は下山のみ。でも距離はあるので夜明け前に出発します
雪上で2泊過ごした思い出の場所ともこれでお別れ
風もなくひとり静かに過ごせる素敵なテン場でした☆
(おっ、自分が寝ていたところだけ雪が溶けてるし)
ズンズン下って”西沢渡”まで戻ってきました
帰りも重い手動ゴンドラは使わず、飛び石渡渉でクリア
あの荷物用ゴンドラのワイヤー下付近のラインを渡りました
2025年01月03日 08:41撮影 by  DSC-WX350, SONY
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ズンズン下って”西沢渡”まで戻ってきました
帰りも重い手動ゴンドラは使わず、飛び石渡渉でクリア
あの荷物用ゴンドラのワイヤー下付近のラインを渡りました
便ヶ島から芝沢ゲートまでの林道は基本的に谷あいで陽当たりが悪く、殆どの区間はスノーロードですが、一部陽のあたる個所は雪が消えていました
今日も快晴。登頂の余韻に浸りながら歩く帰り道はそれほど長く感じなかった
2025年01月03日 10:11撮影 by  DSC-WX350, SONY
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便ヶ島から芝沢ゲートまでの林道は基本的に谷あいで陽当たりが悪く、殆どの区間はスノーロードですが、一部陽のあたる個所は雪が消えていました
今日も快晴。登頂の余韻に浸りながら歩く帰り道はそれほど長く感じなかった
林道の途中で行き(2日前)に気付かなかった氷瀑を発見
自分が山上にいるうちにできたのかな?
2025年01月03日 10:41撮影 by  DSC-WX350, SONY
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林道の途中で行き(2日前)に気付かなかった氷瀑を発見
自分が山上にいるうちにできたのかな?
一昨日(行き)はサラサラで良質な雪道でしたが、この日はカチコチのアイスバーン
既に下山して油断していると、最後の最後で大転倒なんてこともありますよね💦
2025年01月03日 10:51撮影 by  DSC-WX350, SONY
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一昨日(行き)はサラサラで良質な雪道でしたが、この日はカチコチのアイスバーン
既に下山して油断していると、最後の最後で大転倒なんてこともありますよね💦
そして芝沢ゲートに無事帰還。これで今回の雪山行は終了です
3年前の敗退から今日まで長かったけれど、ついに念願の頂を踏めて感無量☆
またこのクラスのデッカイお山をテント担いで踏んでいきたいです
2025年01月03日 11:18撮影 by  DSC-WX350, SONY
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そして芝沢ゲートに無事帰還。これで今回の雪山行は終了です
3年前の敗退から今日まで長かったけれど、ついに念願の頂を踏めて感無量☆
またこのクラスのデッカイお山をテント担いで踏んでいきたいです
この時期にゲート前の自販機が使えることにはビックリでしたが…
このお金さえ出せば簡単に美味しい飲物が手に入るという当たり前のこと…
3日間下界から隔離されていた者としては、こんなことが新鮮に感じてしまう
2025年01月03日 11:19撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/3 11:19
この時期にゲート前の自販機が使えることにはビックリでしたが…
このお金さえ出せば簡単に美味しい飲物が手に入るという当たり前のこと…
3日間下界から隔離されていた者としては、こんなことが新鮮に感じてしまう
せっかく自販機が使えるので、酒類もあったけど自分はこれで祝杯!
ちなみにこの時期に使えるのはありがたいけど、全てコールド飲料のみ
できればホットコーヒーが欲しかったなぁ(で、これは賞味期限切れだったし)
2025年01月03日 11:24撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/3 11:24
せっかく自販機が使えるので、酒類もあったけど自分はこれで祝杯!
ちなみにこの時期に使えるのはありがたいけど、全てコールド飲料のみ
できればホットコーヒーが欲しかったなぁ(で、これは賞味期限切れだったし)
帰りの林道で壮大な山岳風景が…さすがの南ア南部。山が深くてデカイねぇ
昨日踏んだ聖はあの雲の中かな…。今度は雪が消えた頃に再訪して上河内岳〜光岳の稜線縦走をやりたいね
2025年01月03日 12:27撮影 by  DSC-WX350, SONY
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1/3 12:27
帰りの林道で壮大な山岳風景が…さすがの南ア南部。山が深くてデカイねぇ
昨日踏んだ聖はあの雲の中かな…。今度は雪が消えた頃に再訪して上河内岳〜光岳の稜線縦走をやりたいね
下山後、”信州たかもり温泉・御大の館”で約3日ぶりの入浴を済ませて、中央道の駒ヶ岳SAで”豚三昧飯”を戴きました
これはその名の通り豚三昧のメニュー。豚肉のニンニク醤油炒め、豚汁、そして私の好きなモツ煮までついて大満足でした〜(^^)/
2025年01月03日 16:12撮影 by  DSC-WX350, SONY
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下山後、”信州たかもり温泉・御大の館”で約3日ぶりの入浴を済ませて、中央道の駒ヶ岳SAで”豚三昧飯”を戴きました
これはその名の通り豚三昧のメニュー。豚肉のニンニク醤油炒め、豚汁、そして私の好きなモツ煮までついて大満足でした〜(^^)/
撮影機器:

感想

 
明けましておめでとうございます。
今から3年前の2022年のお正月。標高2400m付近の薊畑で深雪により進めなくなってしまい悔しい敗退となった冬の聖岳。
今年は2年ぶりにお正月の仕事がなく、普通に三が日が休めることになったので、その雪辱を果たすべく準備万端で気合いを入れて再挑戦してきました。

前回は「たぶん他人さまのトレースがあるだろう…」と良からぬ期待をしてスノーシューを持参しなかったため、ノートレースの深雪となった時点でそれ以上進めなくなったことが最大の敗因。
今回はそのような状況になっても自力で進めるように約2kgの25インチスノーシューを持参して一人ラッセルも辞さない構えで臨みました。
また、登山行程も前回はトレースを期待して1泊2日としていましたが、今回は2日目の山頂アタック日にラッセルで時間を要しても問題ないようにもう1日追加し2泊3日の行程に見直し。これらの結果として、スノーシューや1日増えた分の食料増などで荷物の総重量は約22kgとなってしまいました。
これは数年ぶりとなる20kg超の歩荷山行なので、正直なところ「もう若くないし、昔のような体力や元気はない。今の体力でどこまで登れるのだろうか…」という不安はありましたが、それでも3年前の悔しい思いもあり、今回は”何がなんでもピークを踏む”という強い決意の下、この重装備で臨むことに。このような心境になると、最近マイブームだった”登山装備の軽量化”などという考えはどこかへすっ飛んでしまうものです。

そんなことで3年ぶりに再挑戦することになった冬の聖岳でしたが、結果は写真にもありますように、想定していた困難な状況はそれほどなく、無事にピークを踏み3年前の雪辱を果たすことができました。
唯一の苦難としては樹林帯より上のエリアが自分の行動限界である20〜25m前後の暴風だったこと。吹きっさらしの尾根上に出てこの暴風に晒された時は一瞬怯み、3年前の敗退の思いがよぎりました。
しかし、それ以外は3日間とも素晴らしいお天気に恵まれ、冬の抜けるような青空の下で前日のものと思われるトレースを辿り、前回敗退した薊畑から先の樹林帯内の深雪ゾーンも順調に進めました。
想定していた一人ラッセルもなく、持参したスノーシューの出番もなし。今回は”備えあれば憂いなし”でしっかり準備して万全の態勢で臨みましたが、こうして構えている時ほど何も起こらず物事がすんなりと運ぶものだと。これは日常でもよくあることだし、まぁそういうものですよね。この点は山も例外ではなかったと思います。
懸念していた樹林帯内の深雪ゾーンをクリアし、最後の危険個所になるであろうと想定していた山頂直下の南面にある高低差約300mの急斜面。ここも雪は薄くまだ夏道が出ており氷結も皆無な状態でした。
この急斜面が全面アイスバーンだったら滑落危険度大のかなりヤバい区間になると思い、その対策用としてピッケルを2本持参しましたが、これも一般的な雪山行の時と同じく1本出しただけで、あとはただの重り(御守り)でした。しかし道自体は無問題だったものの、この区間も風は非常に強く、九十九折れの夏道を時折耐風姿勢を取りながら牛歩で山頂に到達しました。

やっとの思いで踏めた山頂でしたが、ここも体感風速20m前後の暴風が吹き荒れて長居はできない厳しい状況。しかしそこから望む南ア南部の大絶景は言葉にできないほど素晴らしいものでした。
さらにここまでの長い道のりと無事に登頂できた喜びが相まって自分にとってはより格別なものに映りました。
北には最も期待していた大将の赤石岳がドーンとお出迎え。この時期に再挑戦した理由のひとつに”冬の赤石岳”を見たかったことがあり、実際にこの目で見てみるとその近さと想像以上の巨大な山容と迫力に圧倒されました。
デッカイ赤石岳の遥か後方には真っ白な仙丈を望み、さらに横一線に連なる中アの山並み、南には上河内岳から光岳へ続く白銀の稜線、そして最後は富士山もクッキリ見えてまさに眺望絶佳。貸切の山頂でひとり感動してしまいました。
真冬の3000m峰から望む南ア南部の山岳風景をこの目で見たくてここまで登ってきたので、それらを達成することができて感無量。喜びもひとしおでした。
また、今回の聖岳登頂で日本3000m峰の全21座も完登。これも自分の中ではひと区切りつけることができて良かったと思っています。

今回は唯一の苦難であった強風を除けば、最高のお天気と明瞭なトレースという恵まれた条件のお陰で念願の頂を踏むことができたと思います。
大好きだった雪中テント泊も久しぶりに2泊もでき、最近味わうことのなかった大きな達成感にも包まれて全てに感謝の気持ちでいっぱいです。

これからもテント担いでこのクラスのデッカイお山を踏み、このような感動をまた味わいたい。下山中の帰り道でそんな思いが湧いた冬の聖岳山行でした。
 

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