広河原から農鳥岳ピストンでやさしい農鳥小屋のご主人
- GPS
- 52:46
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 3,421m
- 下り
- 3,418m
コースタイム
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:01
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 8:17
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:22
天候 | 晴れ、曇り、夜は一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
すぐ脇に広河原行バス停あり 簡易トイレと沢水蛇口で手を洗える(飲用不可) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト バスインフォメーションセンター窓口横に提出 コース状況 ■広河原-白根御池分岐 一部沢水が道を乗り越えているが、木道の上を流れる水の上を歩ける ■白根御池分岐-白根御池小屋 崩落している箇所があるが、丸太、ロープ等の対策あり ■白根御池小屋-大樺沢二俣 通行に支障なし。大樺沢二俣トイレなし ■大樺沢二俣-八本歯 通行不可 ■大樺沢二俣-小太郎尾根分岐 通行に支障なし ■小太郎尾根分岐-北岳 通行に支障なし ■北岳-北岳山荘 通行に支障なし ■北岳山荘-農鳥岳 通行に支障なし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
テント
フライ
グランドシート
張り綱
サンダル
朝食
行動食
夕食
非常食
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
携帯
時計
タオル
カメラ
帽子
水 2リットル
救急用品
着替え下着(上下)
着替え靴下
ボディペーパー
|
---|
感想
今回は広河原から奈良田への縦走が目的。広河原のインフォメーションセンターでも確かな情報を得られず、北岳山荘も現状がわからず、二三日前の状況では河川を渡るところで膝位の深さの流れを横断する必要があったのでお勧めしないと情報あり。
縦走から広河原・農鳥岳ピストンに計画変更。車を奈良田においてしまったことを悔やむ。
農鳥小屋を訪れたときに、ご主人が前日、大門沢小屋周辺の道路整備が終わったと報告があったと教えてくれる。北岳山荘からのピストンをしてからなので、非常に申し訳なさそうに話してくれる。
広河原のインフォメーションセンターなどの公的機関が正しい状況を掌握して、登山者に提供してもらいたいものだ。一つ一つの営利企業が個別に情報提供するのでは、登山者は情報収集に余分な時間を使わなくてはならないと思う。
今回の山行きで、わかったこと。
(1)夏の南アルプスは午前8時までが絶景の中を涼しく景色を楽しみながら歩くベストタイム。
(2)それ以降は、急激に太陽光の熱で疲労が早くたまる。かえって昼近くのほうが景色は見えないが、ガスで日差しがさえぎられるので、直射日光下を歩くより楽。
(3)こむら返り予防対策
1.こむら返り防止のため芍薬甘草湯を前日より一日三回服用する。
2.休息の度に、足の筋肉ストレッチをする。
3.こまめに塩分、ミネラル、
4.カロリー摂取
5.高度が高いと乾燥するためか、水分を低山より頻繁に補給。
(4)現場情報は現場では集めにくいというとんでもない状況を垣間見せられる。
(5)奈良田周辺の温泉は火曜日休みが多い
よかったこと
1.人生初雷鳥との出会い
西農鳥岳をはさんだ比較的平らなところで、人生初の雷鳥遭遇。それまでの山歩きで疲れているので足元しか見てなかったのに、何か変化を感じてまえをよーーく見ると、一羽の雷鳥さんが登山道周辺を散策してる。思いのほか、5m位の距離を空ければこちらの様子を気にしてないようす。カメラを向けるが、雷鳥が背景に消えこみ写っているのだか、写っていないのだか。素晴らしい迷彩塗装に感銘をうける。
2.農取小屋のおやじさんとお話ができる
ネットで情報を集めると要注意人物のような。
間ノ岳から農鳥小屋への長い下り、西農鳥岳から農鳥小屋への長い下りと、しっかりした足取りを見せようと緊張しながら歩きましたが・・・。間ノ岳から農鳥小屋までの時間帯はオヤジさんは忙しいらしく、小屋の周りで雑務をしていて、見てもらってない。帰りの西農鳥岳から農鳥小屋までの下りも、やはりオヤジさんはご自分の仕事をしていたためか、見ていないようす。頑張って胸張って降りてきたのに残念。
初めの会話は、農鳥岳に行く前に私が作業しているオヤジさんに声をかけようと近づいたとき、足元を見てなかったので地面を這っていた電線ケーブルを踏んでしまいました。「コラッ。線を踏むな!」と、叱られる。予定通り。その後すぐに「踏んでしまったのはしかたがない」とアッサリ許してくれる。小屋でCCレモンを購入して、トイレを借りたいというと無料だとか。トイレは、今の日本でこんなところがあるかとプリミティブ。あまりの高度差にお化けも出ないだろう。
農鳥岳からの帰りに小屋に近づくと、オヤジさんがニコニコ手を振りながらこちらに近づいてくる。ネット情報では出てこない状況に混乱してしまう。今度はコーラを買って話をすると、「大門沢小屋から昨日登山道整備が終わったと連絡があったよ。前から知っていれば、あんた達に北岳からのピストンさせずに済んだのに、無駄足おらせて申し訳ない」これを2回も3回も繰り返すのでこちらこそ言葉がない。耳元を見ると、耳が聞こえないらしく、こちらから話すときも大声で耳の補聴器に向かい話しかけないと聞こえないようだ。耳が遠い人は声もでかいので、声をかけられるとびっくりするかもしれない。
その後、オヤジさんおすすめのコースや農取山周辺の天候の見方など教えてくれたり、「遭難するなよ」と最近あった事故例と自分が捜索に駆り出された状況を詳しく教えてくれたりと大サービス。正直で率直な物言いのおじさんという印象。西農鳥岳周辺で雷鳥が出た話をすると、うれしそうに山小屋女性スタッフに報告してる。
よーく考えると、間ノ岳から農鳥小屋までと、農鳥岳から農鳥小屋まで黄色の矢印の周りを赤く縁取りをしたや、足を踏む岩の上に黄色に1m以上の長さの線で道を示したりと、丁寧な仕事ぶりが見える。みんなが事故を起こさないよう心配しているんだなと感じる一コマ。
たまたま小屋で一緒になった方に後からお話を聞く。その方たちの印象も、いいオヤジさんだと。その方たちも北の方小屋から農鳥岳をピストンするので行きに、カップラーメンを食べて、帰りに小屋を通りかかると、オヤジさんがコーヒーを飲んでけと親切におすすめしてくれる。コーヒーをのんびり飲んでいると、空を見ていたオヤジさんが「おまえらコーヒーなんか飲んでないで、トットと行け。きっと中白根山あたりで、あんときゃコーヒー飲まなけりゃよかったと思うぞ」と言われたとか。結局雨に降られず無事にテント場まで戻れたとか。オヤジさん独特なユーモアなんでしょうね。その日は午後3時ころから雨が降りましたから。
結局、お勧めの山を訪れにオヤジさんのところに来るしかないか。そう考えると、なかなか商売上手。
それにしても、広河原・農鳥岳ピストンは辛い。
私も9日当日、間ノ岳で折返しました。
私の場合は、前日に広河原インフォメーションセンターで、大門沢小屋に電話して頂き、橋のかけ替えの情報を得てから出発しますが、同日の夕刻に同センターから連絡があり、大門沢が通行止めとなったと知らされました。そこで、最悪は笹山経由で行こうと出発しましたが、北岳山荘で、怪我人も出てるし、農鳥小屋から先は道がぐちゃぐちゃだと言われ、断念しました。しかし、事実は違っていたようです。安全登山はもちろんですが、実情をタイムリーにきちんと共有できるシステムは必要だと思います。山小屋の皆さんは安全面に気を使っているのは重々承知しておりますが。素晴らしい写真有り難うございます。
山小屋間お互いの関係が密になる方が、顧客サービス充実に効果が上がると思うのですが。
特に、広河原から奈良田に抜けるコースは登山者だけでなくトレランで訪れる人も多いようですし。抜けられる、抜けられないは、楽しみ、安全性ともに大きな問題だと思います。
個人的な感情により山小屋間の連絡が密にならないようならば、公的機関である広河原インフォメーションセンターでまとめることが公平性を保つ手段だと思います。
さらに交通機関にも不満が。奈良田に抜けると、広河原に戻るバス便の数が極端に少ない。抜ける人の数が多そうな印象があるにもかかわらずバス便数がない。私は広河原から奈良田に戻る方とタクシー乗りあわせで奈良田に戻ることができました。奈良田にはタクシーがないのでこの手段がとれない。せめてタクシーを呼ぶ電話ボックスだけでも設置されていると良いと思うのですが。結局は、利用者が増えれば地元業者も潤うのではないかなと。
不満ばかりになってしまいましたが。
先日は農鳥小屋での一幕、お世話になりました!
確かに広河原から農鳥岳のピストンは脚にきました…(笑)
農鳥小屋のオヤジさんはホントに良い人でしたね!悪評が嘘のようでした!
また何処かで一緒になったときはよろしくお願いします!
私もコーヒー呼ばれたかったです。
yasu0528さんも、appのgps使ってみてください。
地図で自分の位置を探すより、gpsで表示させた方が自分の位置がわかりやすいですよ。
私の記録も、gpsデータと写真をyamareco.comに送るだけで、移動時間、総時間、写真位置を表示してくれました。
また、どこかでお目にかかれると良いですね。
TJARのTシャツに思わず食いついてしまいました!
またどこかのアルプスをウロウロしてますので、お会いしたときはよろしくお願いします!
ちなみに相棒と、また農鳥のコーヒー飲みに行こうという話になりましたので、オヤジさんに会うことを目的に農鳥へ向かうかもです(笑)お疲れ様でした!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する