五竜岳から鹿島槍ヶ岳
- GPS
- 21:34
- 距離
- 31.5km
- 登り
- 3,397m
- 下り
- 3,777m
コースタイム
- 山行
- 4:44
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 5:33
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 9:53
天候 | 1日目 ガス 2、3日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
八ヶ岳の横岳から赤岳、北穂高、表銀座と登ったことがあるので、ここらで北アの難所に挑戦しようと悪名高き八峰キレットに行くことにした。
しかし、ここはただの経験者向けの登山道はなかった。
五竜岳の下りからして急である。おまけにわかりにくい。
やたら石が落ちる斜面だと思ったら、ルートを見失って横に鎖があったなどということもあった。
G5のあたりも岩陵とザレ場の境目で足をとられやすい。
ここら辺の石は手でつかむとポキリと折れて、足を乗せるとズルっと滑る。
また変な岩峰に迷い込みそうになる。
槍や穂高で見るような、ベタベタなペンキや、太い鎖や足をかけるところにわかりやすくボルトがあったりするような人工物が少ない。
ちょっと至れり尽くせりの岩陵ルートに行っただけで、なんでこんなルートに来てしまったのだろうか。
自分の技術が試される。
鎖のない岩場の方がタチが悪いと思う。
ずっと気の抜けない岩場が続く。
穏やかな尾根道など全然ない。
どうにかキレット小屋まで着く。もう一日分歩いたような気がするが、まだ鹿島槍を越えねばならない。
八峰キレットの核心部は鎖がたくさんついていて、そこまで恐怖は感じなかった。
ただの狭いトラバースルートといった感じである。
その後鹿島槍への急登が始まるが、ここは今までと違って山体がしっかりしているのか、岩場に足を乗せても安定しているものが多い。大変は大変だが恐怖は薄れてきた。
夢中で登るうちに鹿島槍に着いた。
あとは一昨年通って知っている穏やかな尾根道を下れば冷池山荘である。
遭難しなかったのが不思議なくらいであった。
しかし、翌日もう危険箇所はないと思っていた柏原新道でアクシデントが起きる。
扇沢まで1.7キロ、40分と書いてあるケルンの前の道を歩いていたら突然右足を踏み外して全身が沈んだ。
路肩がえぐれていたのだ。
幸い腕はルートをつかまえたので、膝を道に乗せて戻ってきた。
草付きの下は崖で滑落したらそのまま扇沢(駅ではなく沢の方)までまっ逆さまであった。
五竜から難所を越えてきて、こんななんでもないところで遭難してはただのバカであろう。
自分の技術を考えさせられる山行であった。
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