5歳息子と憧れの北岳へテントで!・・全てに感謝感激でした!!


- GPS
- 30:56
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,814m
- 下り
- 1,808m
コースタイム
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:23
天候 | [1日目(7/14)]晴れ(山頂はガス) [2日目(7/15)]快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バスターミナルとなる仙流荘に数百台分の無料駐車場があります。 ★南アルプス林道バス 仙流荘〜北沢峠:片道1,220円+手荷物料金210円(就学前幼児は無料) 北沢峠〜広河原:片道1,000円(就学前幼児は無料) *広河原へ行く人は始発に乗り継ぎできるよう優先して整理券をもらえます。 特に行きは急ピッチでピストンしているため横揺れが激しく、幼児は車酔い注意。 帰りの仙流荘行きは、最後の一人まで送り届けてくれるとのことです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●広河原〜白根御池小屋: 左手に北岳を見ながら少しアスファルトを上がり、吊り橋を渡ったら登山道開始。 1km程歩いた標高1600m地点から白根御池小屋手前標高2100mまでが一気の急登。 樹林帯の急斜面で、5歳児が一人でギリギリ上がれる高さのハシゴや岩の連続です。 急登を上がったら、少々トラバース気味のアップダウンを経て白根御池小屋が見えてきます。 ●白根御池小屋〜草滑り〜小太郎尾根分岐: 小屋のテントを下に、鳳凰三山を背中に、九十九折れの急登をひたすら上がります。 細かくザレた砂利道になっており、特に下りは転倒や落石に注意です。 右俣コースとの合流点くらいでお花畑になり癒されます。 ●小太郎尾根分岐〜北岳肩ノ小屋: 斜度は幾分マシになります。森林限界を超え、展望が一気に開けます。 中間地点くらいに鎖場があります。大人には問題ないですが、幼児は転落注意です。 ●北岳肩ノ小屋テント場:http://katanokoya.com/ 小屋で受付後、歩道以外のスペースならどこでも張ってOKとの案内を受けます。 700円/1人(幼児も1人と計算) ●肩の小屋〜北岳頂上: 岩場の急斜面です。手前にニセピークのような個所があります。 岩稜帯のレベルとしては大人には問題なく、幼児にもなんとかこなせるレベルです。 ●イオンモバイル(docomo電波)状況; 全体として繋がったり圏外になったりで不安定ですが、 比較的よく繋がる印象を受けました。 |
その他周辺情報 | ●下山後のお風呂;「みはらしの湯」 https://www.ina-city-kankou.co.jp/miharashinoyu/ 大人(中学生以上)500円、子供(小学生)300円、幼児無料 montbelカード or JAFカード提示で50円引き リンスインシャンプー、ボディソープあり、ドライヤーあり、鍵付きロッカーあり、 露天風呂あり、食事やお土産が買える総合施設です。 |
写真
装備
個人装備 |
GPS(1)
ストーブ・ライター(1)
レインスーツ(1)
携帯電話(1)
エマージェンシーシート(1)
救急セット(1)
防寒着
着替え(1)
デジカメ(2)
カイロ(3)
携行食(1)
地図
コンパス(1)
ドリンク(2)
ヘッドランプ(1)
テントセット(1)
シュラフ(1)
子供用着替え(1)
|
---|
感想
父子山行の今年(というか長年)の大目標だった北岳。
当日まで仙丈甲斐駒か、常念か、燕か、赤岳か・・迷いに迷い・・
まだ無理かなー?と思いながらも、連休の天気を見て決意。
昨年のsekihiroさん親子のレコも参考に、ついに行ってきました。
金曜の会社を早めに上がって夜8時過ぎに息子を連れて出発。AM2時頃に仙流荘へ。
既に第一駐車場は満車も、すぐ下の駐車場にとめて車中泊します。
2時間ほど寝た4時過ぎには周りがゴソゴソと動き出し、つられて僕らもバス停へ。
既に200人ほど?は並んでいてビックリ。慌てて列に並びます。
ちょうど一緒のタイミングになった男性と談義しながら。
息子君が「ウ〇チ!」とか言うので、順番を確保してもらったり、
広河原行の人は優先で整理券もらえる情報をくれたり、いろいろお世話になりました。
定刻より30分ほど早い5:00頃から臨時バスが動き出し列を吸収。
僕らは北沢峠7:25発に乗り換えられるよう、6:15くらいに整理券で乗車。まずは北沢峠へ。
バスは急ピッチでピストンしているので当然の急ハンドル。車酔いがマズイ・・
指で「次はどっち?」「次は?」とカーブに備えさせ、なんとかゲーさせないように。
北沢峠で乗り換え、広河原の安定した雰囲気に息子君も元気を取り戻し、いざ山行開始です。
自分としては北岳は2011年秋に三山縦走して以来6年半ぶり。
吊り橋越しに見える雄姿を眺めると「本当にここへ息子と来たんだなぁ」と実感です。
このコースは言わずと知れた終始急登。肩の小屋までの標高差は約1500m、水平距離6km。
息子君の経験範囲でいえば、大峰や愛宕山が倍以上続く感じ。なんとか8時間あれば。
いつものように小さな虫や木の枝、足元を流れる水に興味を示し、拾ったり触ったり。
特に人と話すのが大好きなので、人の多い山は大歓迎。歌も歌って楽しみながら上がります。
ところが、順調な息子君とは裏腹、むしろこっちがシンドイぞ・・
昨夜から朝にかけてあまり食べずにスタートしてしまったため、シャリバテ気味に。
背中には張り切りすぎた25kgの荷物。寝不足と暑さも重なり全身が痺れ、頭痛も・・
息子君のスピードにも負けるくらいの一歩しか出せず・・
3時間半ほどで到着した白根御池小屋がやっとという感じに・・
「ここゴール?」「ここでテントしよ!」無邪気に喜ぶ息子君につられそうになるが、
あと半分。シャリバテの症状で食欲もないが、無理矢理腹に押し込み再スタート。
食べたおかげで体調体力が回復してきます。なんとかなりそうだ。
草滑りからは花が多くなるが、虫も多くなります。
ただ、手にとまったハエを息で吹いて払う姿が楽しいらしく、息子君にとっては気分転換。
何よりも、数分毎にすれ違ったり抜いていかれる人たちの声掛けに励まされます。
グズっては笑顔を見せ、水を飲んでお菓子を食べ。ハエやアブを吹いて・・
御池小屋から4時間急登を上がり続け、ついに稜線へ。仙丈甲斐駒がバーンと姿を現します。
景色の素晴らしさと急登の疲れからか、皆さん同じくらいのスピードで歩いてくれるので、
息子もやる気アップ。肩ノ小屋まで残り1時間は好きな岩場もあり、何とか。
空気も薄い中、「せーんろはつーづくーよー」歌いながら大したものです。
広河原から8時間半、標高差1,500mをよく頑張りました。16:30肩の小屋に到着。
お待ちかねのテントを張り、大好きなラーメンを食べ、全く疲れを見せず外を走り回り。
皆さんここまで上がってきた息子を褒めてくれて上機嫌。20時過ぎに就寝。
僕も寝不足から星空を待つことなく眠りにつきました。
翌朝。
4時過ぎに起きると皆さんご来光待ち。白んだ空の下には大絶景が広がっています。
息子君にとって初めてのご来光。感想は「なんだ、夕焼けじゃんか!」でした。
まずは朝飯前に、息子君が何が察する前に、北岳頂上を目指します。
安定した岩稜帯ではあるものの目は離さず。かと言ってやる気無くすので近づきすぎず。
ここでも100名以上の方々とすれ違い、追い抜かれたでしょう。
とにかく、幼い息子の姿に「何歳?」「よく頑張ったね〜」と励ましてくれます。
息子も真剣に「あなた何歳?」「お名前は?」と返して笑わせます。
薄い空気にゼーハー言いながら、目指すピークを見せながら1時間。ついに北岳頂上へ。
無風の頂上からは360°の大快晴、大絶景。膝元の仙丈甲斐駒から塩見赤石、富士山。
北アや中ア、八ヶ岳・・キラキラの青空の下、本当に遠くまで見渡せます。
そして何よりも、ゴールであることが息子君の心を励まします。メッチャ元気回復。
そこいら中の人に話しかけ、お菓子を貰ったり、他の人の写真に一緒に入れてもらったり。
僕にとっても息子君にとっても、本当に幸せな時間でした。
目標を達成したら、あとはテントを片付け下るだけ。
下る途中も何百人の人に褒めてもらって励ましてもらったでしょうか。
こちらもまるでアイドルを連れているよう。
それでも標高差1,700mを降りるわけですから相当疲れるはずも「抱っこ」と言わず、
転んで泣いても立ち上がり、水を飲んでハイレモンを食べて耐える息子は誇らしく。
15:00の終バスに間に合わせるため、最後は急ぎ足になり泣かせてしまったが、
無事バスに乗り込み窓を開けると「涼しくて気持ちいーねー」と笑顔回復。
「大きいお風呂入ろう!」
2日分の汗を流し終えた温泉でも他の家族に話しかける姿は、
まさか幼くして北岳へ登ったとは思わせないごく普通の幼児なのでした。
父子登山の目標だった北岳登頂。まさかこんなに早く実現させてくれるとは。
様々な憶測に対しできる限りの準備をし、練りに練った数週間ではありましたが、
無事に登頂、帰還できてまずはホッ一息。
これも、息子に話しかけ励ましてくれ、親切にしてくれたハイカーの皆さんのおかげです。
全ての人に、ありがとうございました!
おつかれさまでした(^-^)
いやー息子さんと一緒に北岳なんて凄いです。
レコで拝見してた息子さんもすっかり逞しくなって、なんだか親戚のおばちゃんのよーな気持ちで見入ってしまいました(笑)
5歳の息子さんが頑張って登ってるんだから、私も頑張らなきゃなー。
今後のレコも楽しみにしてますね(^-^)
こんにちは!コメントありがとうございます!!
そうですよね〜。
まだエルゴが必要な時からレコ見てコメントもらって、一緒に成長を見守ってもらってる感じです。
一歩がなかなか進まなかった息子が、ついに北岳を完歩できるまで成長できたのには感動です。
僕もいつも息子の頑張りが励みになっていますよ。
いつか九州の山にも父子で行きたいです。
ご無沙汰しております。
先日登った北岳でのこともあり、思わずコメントしました。
まずは父子でのアルプス登頂おめでとうございます。
大きなハードルを越えての達成だけに喜びも大きなものでしょうね。
さらに今後の展開も楽しみなことが伺いしれます。
それにしても草すべりルートの急登を5歳の息子さんが
登っていくなんて、物凄いことです。
白根御池小屋でがっかりしたり、岩場にスルスル登っていったり。
息子さんにとってはとても大きな思い出となったことでしょうね。
次なる目標を息子さんと山の写真を眺めながら
「どこ行く?」 なんて、楽しみですね。
こんにちは!コメントありがとうございます!!
tekapoさんのレコよく見てますので、なんだかあまりご無沙汰という感じでもないのですが・・
相変わらず、ハードで楽しいルートを歩き回っていて羨ましい限りです。
今回、北岳に行くにあたり、tekapoさんの直前レコも参考にさせていただきました。
父子山行を始めた時、いつか晴れたアルプスの稜線を息子と歩きたいと思っていたので、
南アルプスの絶景を背に歩いた瞬間は今後忘れることはないでしょう。
白根御池小屋まで750m上がっただけでもタフなのに、その後の草滑りを登りきり、息も切れていない姿にはこちらも驚きました。
これでさらにステップアップ??と過信せず、
安全に気持ちの良い父子山行ができればと思っています。本当に楽しみです!
5歳で北岳なんてすごすぎます。白根御池小屋で刻む大人も沢山いるのに初日で肩の小屋までなんて本当に凄い!
一番お疲れはもちろんMahitoさんですけど(笑)
25kgザックお疲れ様でした。
僕も今年、娘とどこぞのアルプスでテン泊予定です…天気さえ良ければですが。
女の子6年生なのでおそらく今年が最後かと。
もっと早くに私が登山に目覚めていれば…もっと小さい内からMahitoさん所みたいに連れ回していれば…
私はいつも過ぎてから気づいて後悔します。
これからも親子で素晴らしい登山を沢山沢山されて下さい!
こんにちは!コメントありがとうございます!!
北沢峠から広河原へ乗り継ぐバスは7:50着が最初なので、どうしても遅発になってしまい苦労します・・
この日も一緒にスタートした人たちの中には白根御池小屋で断念して一泊した人が何人かいました。
そんな中、息子の頑張りには頭が下がります。。僕自身はペースも残りも分かりながらなので、ひたすら絶え間なく歩かされる息子に比べたら・・・
娘さんとのテン泊イイですね!!素敵です!
僕の方も、毎回毎回、この一瞬としてはもう戻らないと思いながら一緒に歩いています。
今年が最後かも知れなくても、何か心に響けば、また一緒に登ってくれるかも??
今年の夏〜秋はもう1-2回アルプス行きたいと思っているので、お会いしましたらよろしくお願いします。。
Mahitoさんこんにちは
息子さんとの北岳登頂、おめでとうございます!
林道でのバス酔い、草滑りで心が折れたこと、先の見えないゴール…痛いくらい分かります(笑) 子供にとってはすべてが試練ですからね
道中声をかけていただく事も、相当な励みになったでしょう。我々も同じ経験をしました
それにしても肩ノ小屋のテン場は最高のロケーション。
我々は通過してしまいましたが、いつかはテント張りたい場所ですね。
私も去年、北岳を登っている息子の姿を見て、山登りは子供を成長させるなぁと感じたことをまた思い出しました。
こんにちは!コメントありがとうございます!
&昨年のレコ、コースタイムや危険個所等参考にさせていただきました。ありがとうございます。
幼い息子と一緒に一歩一歩頑張って励ましながら楽しみながらゆっくり登っていると、「これ、着くんだろうか・・」と思う反面、地図確認すると意外と進んでることに成長を実感したりします。。
それにしても、子供のエネルギーは無限ですね!
道中も「疲れた〜」とか言いながらも息は全く乱れてないし、笑いや遊びを忘れないし。
こっちも見習いたいところです。
肩の小屋のテン場は、思ったよりも大絶景に囲まれていてとても良い場所でした。
あんな360°近く見渡せるテン場って、そう無いですよね。
夕方や明け方に息子とみる景色は最高でしたよ。
sekihiroさん親子がいつかテント張るとすれば、白峰三山以上を縦走するときでしょうか。。
お互い山での成長を見守っていきましょう〜!
同じ日の2時間前に登っていました。
息子さんが頑張っている姿にほっこりしました。
私もお会いしていたら絶対お菓子あげていました。
これからも素敵な親子登山のレコ、楽しみにしています。
はじめまして!コメントありがとうございます!
息子は物怖じや人見知りせず、人との会話が大好きなので、すれ違うほとんどの人に話しかけていました。
辛い登りもきっと、皆さんのおかげで頑張れたのでしょう。
お菓子をもらって、ワッフルをもらって、飴玉をもらって、ホント嬉しそうでした。
こうやって、皆で息子を山好きにしてくれると嬉しいです。。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する