【憧れの縦走路!】北鎌尾根-槍ヶ岳-大キレット-奥穂高岳
- GPS
- 36:00
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 3,608m
- 下り
- 3,580m
コースタイム
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 9:11
- 山行
- 12:22
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 13:10
天候 | 7/14 7/15 7/16 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
復路:(路線バス)上高地 18:00-19:05 新島々駅 http://www.kamikochi.or.jp/access/bus-timetable_1/ |
写真
感想
何年も前から行きたかった北鎌尾根へ行ってきました。
【1日目】
上高地を出発して、梓川沿いに遡上していきました。
三連休ということもあり、横尾山荘までは、人がたくさんいました。
横尾山荘を抜けると、涸沢へ行く人達とは別れたので、
一気に人通りが減りました。
この先は道が狭くなり、登山道っぽくなりました。
槍沢ロッジでは沢山の人が休憩していました。
キャンプ場のあるババ平を通り過ぎて、
槍沢大曲りで休憩して、水俣乗越へ向かいました。
南斜面なので、日差しが強かったです。
何度か休憩しながら、槍沢ロッジで汲んだ水を飲んで進みました。
水俣乗越まで来ると、水俣川側からの涼しい風が吹いていました。
一休みしてから、北鎌沢出合まで下っていきました。
50mほど急斜面の雪渓を下りましたが、
ステップを切ってもらえていたので、アイゼン無しで下ることができました。
その後は一旦、樹林帯に入り、再び雪渓に出たときには
斜面が緩くなっていたので、足を滑らさないように気をつけたものの
それほど緊張せずに下ることができました。
雪渓が終わると枯れた川床を下りました。
丸っこい石が多く、足首をひねらないように下りました。
いい加減に、河原あるきに飽きてきた頃に、
ようやくテントが何張か張ってある北鎌沢出合に着きました。
蚊が多かったので、テントを張った後は、焚き火をしてから寝ました。
【2日目】
いよいよ北鎌尾根にチャレンジする日になりました。
涸れ沢かと思っていた北鎌沢には水が流れていました。
靴に水が入ってくるわけではありませんでしたが、
沢登りのような感じで高度を稼いでいきました。
日の出前に登り始めしたが、北鎌沢左俣との分岐は見やすかったです。
大きな岩もありましたが、ザイルを出すこともなく、スイスイと上がることができました。
北鎌のコルへ上がる直前の桜の木があるところで、
欲にかられて左に曲がってしまいました。
気合で登ったところは北鎌のコルの一つ南側のようでした。
一休みしてから、北鎌尾根の稜線を歩きはじめました。
ちょっとしたピークのP8を越えて、P9(天狗の腰掛け)の上は
休憩ができるちょっとしたピークでした。
その次のP10は独標です。
有名な"コの字"型の難所がどこにあるかを眺めながら進みました。
流石に直等はできないので、トラバースルートを進みました。
ザレザレのトラバースを進み、コの字のところを通り抜けました。
ここからは3ルートほどありますが、
一番手前のコースで行きたかったので、すぐに尾根上を一気に登りました。
1ヶ所だけ2〜3mの岩場あったので、念の為にザイルを出しました。
しかし、その際に雨具を千丈沢へ落としてしまいました…
この後はハーネスを着けたまま進みました。
その後はスイスイと登っていき、独標へ直接登ることができました。
とても天気が良かったので、写真撮影と併せて
ここで長めの休憩を取りました。
小さいアップダウンを繰り返しながらP11を通り過ぎました。
P12は横に2つ並んだピークがあるところでした。
少しだけ段差がある場所がありましたが、
ほとんど手を使わずに進むことができました。
振り返ると、稜線からちょっと離れた西側のピークに、穴が空いていました。
次は大砲岩のあるP13です。
登り応えはあるもの、危ない場所はないところを歩いて行けました。
ピークに近づくにつれて、大砲によく似た大砲岩がありました。
思いの外に大きい岩でした。
P13の下りは、どこを降りればいいのかよくわかりませんでしたが、
右側のルンゼを下りました。
その後、左へトラバースして稜線に戻りました。
下りきって振り返ると、もう少し真っ直ぐに降りれば、
残置ザイルがある場所を、下ることもできたようでした。
P14への登り返しも足場が悪かったです。
つかめる岩も少ないものの、傾斜はまだ緩いので、
足をかけられる場所を見つけて一気に登りました。
上には豆腐のような四角い大岩がありました。
ここがP14だと思う
小刻みにアップダウンを繰り返しつつ
トラバース道もあるようでしたが、できるだけ直登するようにしました。
これは直登できないな…と諦めたヤセ尾根を巻いて
もう一度稜線上に出られそうなところを登って
少し下ったところに、どうしても見たかった標識(諸君頑張れ)を見つけることができました!
ワクワクしながら下ろうとすると、
懸垂下降の支点がありましたが、右側から巻いて一段降りようとしましたが、
どんどんと高度を落としていき、ザレ場になってしまいました。
なんとか一段降りて懸垂下降するべきだった。と軽く後悔しながら登り返しました。
往復300mほどありました。
大岩の中を少しづつ高度を上げていくと北鎌平でした。
ここで一休みしてから、槍ヶ岳山頂を目指しました。
大岩の間を抜けながら進んでいき、
穂先の基部に着きました。
左に巻いて、一段目の基部に到着しました。
一段目は右端の割れ目を登っていき、
壁に突き当たったら、左に迂回しました。
そこからはザイルを出して残置ハーケンを利用しながら支点を作って登りました。
最後は槍ヶ岳山荘側から登ってきた人たちに注目されながら山頂に立ちました。
北鎌尾根から登ってくると、注目される満足感はひとしおでした!
その後、槍ヶ岳山荘で炭酸飲料を飲んでから、しばらく進んだ後に幕営しました。
【3日目】
横尾山荘から上高地は混雑していそうだったので、
調子に乗って、奥穂高岳を通って上高地へ帰ることにしました。
南岳を越えて、5年ぶりの大キレットに入りました。
ハシゴで一気に大キレットの底まで行けたような記憶でしたが、
実際は石畳を下っていき、すぐに鎖場や不安定な岩場の連続がありました。
その後、ようやく鉄梯子がありました。
それが終わると大キレットの底で、長谷川ピークを越えると飛騨泣きでした。
天候に恵まれたおかげで、高度感をとても感じました。
近くに見えるはずの北穂高小屋も、急斜面の岩場を登ったり巻いたりで
なかなか近づきませんでした。
いくつもの鎖場を登り、急斜面を登り終えると北穂高小屋でした。
ここからもいくつもの岩場を越えていき、涸沢岳の山頂に立つと
眼下に穂高岳山荘が見えました。
穂高岳山荘で、20年近く使ってボロボロだったマグカップを新調したい
と思いついたので、山荘オリジナル?のマグカップを購入しました。
少し眺めに休憩を取ってから奥穂高岳へ登りました。
あとは上高地へ下るだけでしたが、テン場を出発してから、はや8時間…
だいぶ体力を消耗しつつも、紀美子平へ向かいました。
気温も高くなり、休み休み進みました。
紀美子平からは急な岩場を下っていき、
その後は樹林帯の蒸し暑い場所を抜けていきました。
すっかりクタクタになりましたが、上高地までは、あとコースタイム2時間…
しっかりと水を飲んでから黙々と下っていきました。
身軽なフランス人?にロッククライミングしてきたの〜?と
ハイテンションに話しかけられましたが、
疲労で、ハイそうです…と答えるだけしかできませんでした。
後から考えてみれば、無愛想すぎたなー…と思いました。
あとはそれほど難しい道のりではないものの、
日没までに下山したい。と思いながら黙々と歩きました。
人の殆どいない河童橋を渡り、
バスターミナルにつくと、ちょうどバスが来ました!
順番待ちはほとんど無いものの、整理券を受け取った上でバスに乗車しました。
新島々駅まで行きたかったので、ちょうど終点は新島々駅でとても助かりました。
かなりハードコースでしたが、憧れのコースを歩くことができました。
次こそは高瀬ダムから行きたいと思います。
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