ヤケ山〜ヤケオ山〜釈迦岳〜カラ岳〜釣瓶岳〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳
- GPS
- 10:56
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 1,821m
- 下り
- 1,821m
コースタイム
- 山行
- 9:26
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 10:56
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路 - JR湖西線の比良駅より乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道全般 標識は豊富で、基本的には明瞭な道が続きますが、所々で分かりにくく感じる所はあります。 特に危険な箇所はないけど、ガレやザレで滑ったり、転倒したりしやすくなっている所は多そう。 足を引っ掛けやすそうな木の根も多いように感じます。 ■ナガオ 一般のルートではなく、踏み跡はそれなりという感じ。 取り付きには目印があるのみで、やや分かりにくい。 主尾根に乗るルートは他にもあるようで、それぞれの判断で選択するのが良さそう。 特に危険な箇所はないはずで、ややこしそうな所もあまりないと思うけど、それなりに歩き慣れた人向けのルートではあるかな。 ■斜面崩落箇所など 北小松駅近くの登山口から楊梅の滝へのルートは通行止めになっています。 大山口から少し下った辺りで斜面が崩落しており、道が寸断されています。 少し迂回する程度で問題なく通行可能ですが、今後の降雨状況によっては崩落がさらに進行するかも知れません。 同様に崩落し得る地形は多そうなので、大雨後などは意識して歩くようにしたいですね。 今回は簡易版です。 |
写真
感想
前回に続き、新しい登山靴での山行で、今回が2回目。
過去に歩いていて、一定の安全が確保できそうなルートをメインに歩きつつ、初めてのルートで難易度が高くなさそうな辺りも歩いてみるべく、比良山系へ。
暑さが一番の不確定要素で、疲労度などで予定を短縮するなど、柔軟に対応できるように、ある程度の想定をしつつ予定を組んでみました。
ベースとなるのは5月4日の山行で、初めて歩いた釈迦岳からヤケオ山やヤケ山に至るルートが想像外の素晴らしさで、また歩いてみたいと思っていたのです。
それに加え、地形図を見ていると、涼峠の北に広がる地形が魅力的に思われ、実際に確認したいとの事で、今回は簡単に様子を探ってみます。
他では、時間や疲労度と相談しつつ、ナガオなどを念頭に置きました。
帰路の電車の便数を考慮し、北小松駅をスタートにするのが良さそうで、今回はここから。
登山口までは舗装路歩きで徐々に標高を上げて行きますが、程なくして汗が出始め、この先が思いやられます。
登山口にてヤマビル除けや虫除けの処置を施し、さらに少し休んでから出発です。
5月に下っているルートなので安心して歩いて行きますが、登りはやはり体への負担が大きいようで、汗が噴き出して来て、かなり暑い。
滝見台に到着し、楊梅の滝を見ながら早くも休憩。
その後も喘ぐようにして進み、涼峠に到着。
寒風峠方面へ進路を取ります。
シシガ谷の沢に出合って渡渉し、左岸の道を歩いて行きますが、道が湿っていて、ヤマビルがいそうな雰囲気。
少し進むと周囲が広がるようになり、この辺りがオトシ出合でしょうか。
この辺りからは『オトシ』と呼ばれている一帯で、ゆったりとした地形の中、不思議な感じの風景が広がっています。
写真で部分的に切り取ってみても雰囲気は伝わりにくいはずで、実際に歩くのが良さそう。
P662方面の影響か、まだ日が射す時間ではないようで、日光を浴びると印象は違うはず。
季節ごとの変化もあるだろうし、また歩いてみたいですね。
終盤は湿原を左に見て進み、その端を通過するようになっているようだけど、そのままだと足が埋もれるのは避けられそうもなく、少し迂回。
程なくして、寒風峠に到着です。
概ね歩きやすい道を進み、ヤケ山への最後の登りは傾斜が増し、また汗が噴き出て来ます。
という事は、オトシの辺りからは暑さにあまり苦しまずに済んでいた訳ですね。
ノギランかなという花を見つけ、気分を良くしていると、ヤケ山山頂に到着です。
ここでも長めに休憩し、水分などを補給しつつ、体内の熱を放出するように心掛けます。
進行方向に注意して、ヤケオ山方面へ。
晴れている時間帯もあったけど、曇りとなり、軽めの雷鳴がゴロゴロと響いており、すぐに問題になりそうではないけど、ちょっと嫌な感じ。
ザレて歩きにくい道を登り、標高が上がって来るとガスの中に入り、程なくしてヤケオ山山頂に到着です。
アブなどが周りを飛び交い続けていて、全く落ち着いて休憩できない。
5月に歩いた際には、ヤケオ山から釈迦岳へは絶景を堪能しながらの尾根歩きだったので、今回は最も期待していた区間だけど、ガスで展望はほとんどなし。
残念だけど、仕方がないし、逆に気温は低めで快適と言って良いぐらい。
フジハゲのピークに到着、やはり展望はないけど、ここでパン休憩。
ザックを置いて少し離れてみると、アブはザックの方にご執心なよう。
確かに独特な香りを発しつつあると言わざるを得ない?
その後も所々のやせ尾根を少し怖がりつつも楽しく歩き、釈迦岳山頂に到着です。
ここからは何度となく歩いている道で、カラ岳を経て、比良ロッジ跡付近に到着。
方向転換して退屈な道を進んで行くと、八雲ヶ原に到着。
この後は初めてのルートを歩くので、休憩しつつ進路を確認します。
湿りがちな道を歩いてイブルキノコバに到着し、すぐ近くの沢を渡渉。
その先は踏み跡が分散しているっぽかったりで、少し不安だけど、進行方向を把握していれば、問題はないはず。
沢に出合って、沢沿いを下って行くと、次は広谷の沢に出合い、渡渉。
ここが『広谷』の標識地点ですね。
広谷を登って行くのが本来の予定だったのだけど、想定よりも早い到着なので、一応は念頭に置いていたナガオ経由で進む事にします。
ヤマレコMAPで確認しつつ進むと、目印があり、そこからナガオへ向けて取り付きます。
まずまずの急斜面で踏み跡もうっすら程度だけど、特に危険な感じではないので、進みやすい辺りを意識して登って行きます。
ナガオの主尾根に乗り、ここからは歩きやすいかなと思ったのだけど、思っていたよりも歩く人は少ないようで、季節的なものもあってか、草木が茂りがちな所もあったりで、一般のルートではないのが実感できます。
山野草も少なそうで、尾根としての特色はあまり感じられず。
歩くなら、紅葉の時期が良さそう?
アップダウンのある尾根歩きを経て、釣瓶岳山頂に到着です。
ここで昼食にします。
細川越までは歩きやすくて、まずまず良い雰囲気の尾根だったかな?
その先は武奈ヶ岳の北稜になるのだけど、写真63のような狭い道が続き、かなり地味。
振り返ると、釣瓶岳から続くナガオの稜線がきれいに見えています。
前方の視界が開けると山頂は間近となり、そちら方面以外は見渡す限りの展望が素晴らしく、北稜は登るに限るという感じ?
長い道のりを経ての武奈ヶ岳の登頂で、じんわりと熱い気持ちがこみ上げて来ます。
山頂には誰もおらず、まさかの独り占め。
ドリンクゼリーでエネルギー補給し、荷物の整理をしつつ休憩。
この時点で約3000mlのドリンクを消費しており、残りは2000+600+1000ml。
過去最高の量を背負って来ており、遠慮せずに飲み進めても問題なさそう。
そうこうしているうちに団体さんなどが登って来られます。
短めのルートで下山する方向に心は傾きつつあり、荷物の整理を終えると、ぼんやりと風景を眺めやります。
最後に写真を撮り、下山です。
ザレて滑りやすい道をふらふらと下り、コヤマノ分岐を経て、コヤマノ岳に到着です。
少し下った位置にあるコヤマノクラウンはいつも通りの姿で鎮座しています。
初めての道を通り、中峠に到着。
シャクシコバノ頭を経て、大橋というルートも考えていたけど、疲労や時間を考慮して、5月にも歩いていて安心なヨキトウゲ谷を下って行きます。
やはり登りよりも下りの方が気を使うし、歩きにくく、足下に注意して進みます。
先行する団体さんには追い付かないまま分岐に到着、ここからはのんびりと歩いて金糞峠に到着です。
団体さんなどで人が多く、少しの滞在のみで先へ。
ダケ道で下山すべく、前山へ向かいます。
こんなに遠かったかなと思いながら歩き、前山山頂に到着し、地図に表記の展望台に初めて立ち寄ってみたけど、何とも微妙で、特記すべき点はなし。
ダケ道は歩きやすいとの印象だったけど、今回は疲れていたせいか、何だか歩きにくい。
いつまでも道は続くかに思われ、焦れったい。
きっちりと整備してくれている道なんだけど、この日は相性が合わなかった感じ。
正面谷の沢に出合って橋を渡ると、『大山口』の標識。
ここが登山口なので、もう安心と思って歩いていると、右側の斜面が大きく崩壊しており、道が寸断されています。
注意を喚起するような表示は何も見られず、色々な意味で心配です。
すぐ横を通れば迂回はでき、通行への支障はほぼないのだけれど。
その後はいつもと違う道を辿ったりしつつ進み、比良駅に到着。
暑さが心配だったけど、午前中はガスっていて気温は低めだったはずだし、その後もそれなりの標高の恩恵を受けて、今回も無事に歩き切る事ができました。
酷暑と言っても良さそうな日々が続き、本当なら自宅で涼しく過ごしていたい。
いや、しんどいのが分かっていても、山を歩きたい。
そんな思いを併せ持ったまま、今回も歩いて来ました。
結論としては、しんどいのは間違いなく、こんな思いをしてまで歩くのかと感じたりもするけど、歩いたなりの楽しさがあるのも間違いなく、そちらが少し勝っているのかな?
まあ、何だかんだで暑さへの対応力が身に付きつつあるようで、今後もきちんとケアをしつつ、身の丈に合った山歩きをするように心掛けたいですね。
village-greenさん こんにちは。
ヤケ山でお見かけしたのは、village-greenさんだったのですね。2月の金糞峠でお逢いしただけなので、分かりませんでした。
何時も長い距離を歩かれてますね。でもこの猛暑の中大変だったでしょう・・・
今は我慢の時ですね。もう少し気温が下がって貰わないと尾根道は体にきつい。
又何処かでお逢いしましょう・・・
ヤケ山でお会いしたのは、kol-yosiokaさんでしたか。
ピークにこだわらず、すんなりと進んで行かれたので、あの辺りを歩き慣れている方だなとは思いましたが。
こちらは暑さでへろへろになっていて、倒れかけぐらいだったかもです。
レコを見させてもらっていたのに、一般のルート以外を歩いておられるイメージが強くて、まさかお会いしていたとは思いもしませんでした。
でも、『2月の金糞峠』はまた別の方でしょうか。
昨年の12月に歩いたぐらいで、まだ厳冬期の比良山系には足を踏み入れていません。
kol-yosiokaさんは季節に適した歩き方で比良山系を自在に巡っておられ、すごい方だなと思いつつレコを見させてもらっています。
僕は高度感のある場所が苦手だし、山歩きを始めてからの期間も浅く、通行可能なルートが限られていて、季節に関係なく同じような歩き方になってしまっているような。
徐々に技量を上げられるよう試みているつもりなので、可能な範囲で比良山系の深部も少しずつ探ってみたいなとは思っています。
暑いのは大変ではあるけど、きちんとケアしておけば、変な事態にはならないかなと感じつつあります。
長時間の歩行ぐらいしか特徴がないかもなので、体調に問題がない限りは頑張って歩きたいと思っています。
山歩きは楽しくもあるけど、色々な意味で大変さを伴っているなと感じます。
次にお会いした際には、きちんとご挨拶できると良いですね。
village-greenさん お早う御座います。
大変失礼しました。green fieldさんと勘違いしてしまいました。
village-greenさんとは初めてお会いしていたのですね・・
これを機会に、よろしくお願いいたします。
又何処かでお逢いする事を楽しみにさせて貰います。
なるほど、"green"つながりでしたか。
確かに微妙にややこしいような。
そう、お会いしたのは初めてです。
今後も比良山系を歩く機会は多いはずだし、またどこかでお会いできれば良いなと思います。
こちらこそ、よろしくお願いします。
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