花と雪と青空!剱岳を満喫♪(^-^)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,559m
- 下り
- 1,561m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:45
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 8:45
- 山行
- 3:35
- 休憩
- 3:15
- 合計
- 6:50
天候 | 7/25(水)晴れ 7/26(木)晴れ 7/27(金)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
京王バス ・新宿西口臨時便26番のりば→扇沢 ・新宿23:15発、扇沢5:30頃着(扇沢直行バスは1日1便) ・夜行直通:6200円 <復路> アルピコ交通または京王バス ・扇沢(路線バス)→信濃大町駅(高速バス)→バスタ新宿 ・路線バス:2500円 ・高速バス:4200円 <往復> 扇沢←→室堂 ・関電トンネルトロリーバス→黒部ケーブルカー→立山ロープウェイ→立山トンネルトロリーバス ・往復運賃:9050円 ※団体や観光客が多い場合は希望の時間の発車に乗れないことがあるので、バスの時間が限定されている方は、かなり余裕を持って早めに扇沢に降りることをお勧めします ※トロリーバスは今年で終了、来年からは電気自動車バスに変わるため来年の運賃については不明です |
コース状況/ 危険箇所等 |
■上り <室堂→雷鳥沢> 休日は観光客の方々が多いので自分のペースで進めないかと思います。 夏休みに入ったせいか平日でもそこそこ混んでいた。 観光エリアも雷鳥沢への石段も整備されているので特に問題なし。 <雷鳥沢→劔御前小舎> 沢沿いのガレ道を尾根に向かって登っていく。 暑かったので余計に体力を消耗。登り続きで一番しんどい箇所。 <劔御前小舎→劔沢テン場> 緩やかに下っていくが少々歩きづらい道。 テン場の手前に若干雪上歩行があるがアイゼンの必要なし。 <劔沢テン場→剣山荘> テン場から少し登った所に劔沢小屋。剣山荘までは何回か雪渓をトラバースするが、雪切りしてあるのでアイゼンの必要なし。 剣山荘手前はハイマツの中を歩く。 <剣山荘→一服劔> 山荘裏から登り始めて鎖場を2箇所通過。いずれも三点確保で大丈夫でした。 <一服劔→前劔> 登山道が徐々に険しさを増し、ガレ道、鎖場、岩場歩きに変化していく。 この辺りの鎖場は三点確保で行けるので鎖に頼らず登ることができました。 <前劔→平蔵の頭→劒岳> いよいよ核心部。岩場歩きメインとなり、足場の細い箇所や岸壁の上り下りなど気の抜けない場所が連続する。 カニのたてばいだけは唯一鎖無しでは登れませんでした。女性には足掛かりが難しく腕の力をかなり要します。 ■下り <劔岳→平蔵の頭> 劔岳直下は上りと下りのルートが別々なところがあるので矢印に従って下山。ちなみにカニのたてばいは上り、カニのよこばいは下りのルート。 <平蔵の頭→一服劔> 下りルートは前劔をトラバースするため山頂は踏まずに通過。 この区間は下りで事故が多い場所とのこと、難所をこえて油断せず最後まで気を抜かずに。 <一服劔→剣山荘> 上りと同じルート。鎖場は譲り合って。 <剣山荘→劔御前小舎> 下りは沢沿いではなくトラバースルートを選択。雪渓トラバースの雪上歩行と岩場、ガレ道が何度か繰り返されるが、緩やかに登っていくため消耗度は低い。 雪上は雪きりしてくださってあるためアイゼンなしで通過できました。 山小屋の方には頭が下がる思いです。 <劔御前小舎→雷鳥沢> 上りで難航した箇所ですが下りはあっという間という感じ。ただし無駄に急ぐと砂利で足を滑らせて転倒などの可能性があるので、劔を往復した足の疲れを意識して下ると良いと思います。 <雷鳥沢→室堂> 石段登り返し。体力が削がれているのでなんということが無い場所ほど注意。 室堂は観光客が多く登山者への配慮もないので、疲れていても急がず怒らず静かに通り過ぎるのが吉(笑 雪上歩行について、アイゼンは必要ないと書きましたが不安な方や技量不足な方はルートを変えるか軽アイゼンを。(ここでアイゼンを使う技量の場合は剣山荘から先への登山は断念した方が良いと強く感じますが。。。) |
その他周辺情報 | トイレは立山室堂駅、雷鳥沢のテン場、劔御前小舎の野外トイレ、劔沢のテン場、剣山荘にあります。 場所によってはチップが必要なので100円玉を多めに用意すると良いと思います。 剣山荘に宿泊客用のシャワー有り(男性用3、女性用3) 温度調節可、シャンプー・石鹸使用不可(厳守!) 室堂のみくりが池温泉は立ち寄り湯が可能。 リンスインシャンプーとボディシャンプー有、タオルは持参。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
Wストック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
ヘルメット
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
スマホ
充電ケーブル
時計
タオル
カメラ
ティッシュ
ウエットティッシュ
ボディ用さらさらシート
歯ブラシ
|
---|---|
備考 | 夜行バスは眠れなくて寝不足になる サングラスを持って行くのを忘れた 帰りの室堂→扇沢間でメガネを無くした 一番大事な剱岳の三等三角点の写真を撮り忘れた(TT) |
感想
7月前半の唐松岳リハビリ登山で例年よりも体力がついていることを実感したので、長年の夢である剣岳へ登ることに。
今までコツコツと日本の山 標高Best10を登って来て目標は達成したのですが、ただ一つ劔岳だけは例外として登りに行きたかった。。。
3000mまであと1m届かなかったこの山は難易度が高く、一般登山道において日本で一番危険な場所と言われています。
(自分はジャンダルムの方が難所と思いますが。。。)
なので、充分な体力と技量が付くまではと眺めるだけにとどめていました。
ここ3年ほど冬場は療養生活が続いたため、今以上に衰える前に登っておきたいと感じて決行。
登山の体力温存のために往復はマイカーではなくバスを利用することにしました。
室堂は観光で何度も行ったことがあり、雷鳥沢もテン泊経験があるので、とっかかりは特に不安はありませんでした。
前回の登山は立山を回りましたが、今回はその山並みを越えて行くので体力の消耗がないようにゆるい行程を計画。
時間に追われてただ急いで上って下りるのは勿体無いので、自然を観察しながらじっくり楽しむ登山にしました。
ちょうど花の時期だったので、劔沢一帯は一面お花畑。
青空と雪渓と花々の景色はまさに極楽浄土のようでした^^
初めて歩く登山道なのであちこち興味津々で、景色や草花をゆっくり鑑賞しながら贅沢な気分に浸れました。
剣山荘はとても清潔でスタッフの方々の対応も気持ちよく、ご飯もとっても美味しかったです。
噂に聞くシャワーも汗を流せるだけでもサッパリしてありがたく、こんな奥まった場所にあるとは思えない整った山荘でした。
劔沢から剱岳への登山路は写真とキャプションをご覧になった方がわかりやすいかと思います。
噂に違わず岩場続きのルートなのでとても楽しめて、お腹いっぱい大満足!という感じです。来てよかった。
自分としては難所と思ったのはカニのたてばい一箇所だけでした。
あとは三点確保でイケるので特に問題なかったです。
ただ、そう思えたのは過去に不帰ノ嶮、北穂→奥穂の稜線、槍ヶ岳、八峰キレットと岩場の経験を積んで来たからだと思います。
剱岳はガレ場の急登や雪上歩行、岩場の上り下りの総合的な技量が必要な山だと実感したので、経験の浅い方には難しいと感じます。
最盛期の岩場の渋滞は、人数の多さに加えて鎖に頼る登り方や足捌き手捌きに迷う為に起こるのかなと思いました。
さらに、体力の消耗も半端なく、八峰キレットの長い縦走と同じくらいの疲れを劔岳と剣山荘の往復だけで感じました。
足の疲れはさほどないのですが、腕の力が物凄く必要です。
劔から山荘に下りてきたら腕が疲労でプルプルしました^^;
自分の場合は、この疲れを引きずったまま急ぎ下山する体力はないので剣山荘でもう一泊し、充分に体を休める時間を作ることを心がけました。
「あとは下るだけ」でも体力は使います。
年齢的にも若い頃のような多少の無理はできないので、過信することなく大事を取るのは大切なことだと思います。
昨今は年配者の疲労による転倒、滑落、行動不能などが原因の遭難が増えています。
自分はまだ若いから大丈夫と思わずに、「もうちょっと大丈夫」と思うあたりで休息を取ることが無事下山の秘訣と感じました。
今回の山行の最中には、幸いにも事故に遭う方もいなくて皆さん無事に下山されたようなのでホッとしています。
翌日は台風で天気が荒れたようなので、下山時にすれ違った上りの方々が心配です。
昨年、目標に掲げた剱岳登頂がこんなに早く実現するとは思わなかったので、本当に充実した思いでいっぱいです。
劔沢の景色も、写真や動画から想像していたのとは全然違って、予想以上の素晴らしさでした。実際に目にすることができた事がとても嬉しかったです。
このまま体力を維持して来年の冬も寝たきり療養にならないよう、頑張ろうと思います^^
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