今までにない経験!初富士山登頂!!(須走コース、強風の為お鉢巡りなし)
- GPS
- 13:03
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,813m
- 下り
- 1,812m
コースタイム
- 山行
- 4:08
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 4:53
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 8:01
私:アラサー、週末山歩きが趣味。平日は全く運動しない。やや肥満?肺活量なし
ツレ:アラサー、立ち仕事や歩き回ることが多いが仕事後や週末は全く運動しない。深夜のお菓子で最近お腹が出てきた
父:アラカン、週末ゴルフとジム。平日はデスクワークのみ。標準体型、高血圧で薬服用
母:アラカン、半日立ち仕事。買い物もチャリンコで行ったり歩きに行ったり週末は私と山歩き。健康体型。肺機能には自信あり
このメンバーでの登山
ペーストしてはツレは割りと早いペースで歩くが私と両親はスローペース。他の登山者に抜かれることもしばしば。
高山病としては母が夕食後に頭痛を訴えるが朝には回復(パブロン服用)
私もにわかに頭痛を感じたが薬(期限切れのロキソニン)を飲んだら収まったが翌朝朝食後なんとなく気持ちが悪くなった(食い過ぎ?)
天候 | 25日 快晴 夕方頃から風強め 26日 快晴 朝から風強め |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
9時過ぎに到着した時には十分に空きがありました |
コース状況/ 危険箇所等 |
始めのうちはゴロゴロとした溶岩石の山道を歩く 7合目付近は砂利のような部分が多く加えて急な坂な為ズリズリとずり落ちる 8合目以降は少し岩場が増え時々ストックが邪魔になる 砂走は正直怖く、長い。疲れる |
その他周辺情報 | 宿泊:本7見晴館 下山後の入浴:石割の湯 焼印:6長田山荘(200円)、本6瀬戸館(200円)、本7見晴館(2つ)(宿泊者無料)、本8トモエ館(2つ)(500円)、8号5勺御来光館(300円)、山頂(200円)、砂払い5 吉野や完全制覇(200円) トイレ基本大体2〜300円ですが7合目の太陽館のみ500円 |
写真
装備
個人装備 |
アンダーシャツ×2
Tシャツ×2
ソフトシェル
ズボン×2
靴下×2
グローブ×2
防寒着(防風フリース
ダウンベスト(どちらもユニクロ))
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
コンパス
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
フェイスマスク
ゲイター
サブポシェット
大量の小銭
|
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備考 | ネットでトイレにペーパーがないところが多いとの事ですが基本はあります。ただ利用者が多いと無くなる場合もあるので一個は持参しておくと安心 見晴館には個室の更衣室が設置されていました。 シャワーは浴びられないけれどそこで全身拭いて新しい下着に替える事も可能 ※追記※ 下山途中、私とツレは其々片方ずつストックのゴムキャップを紛失しました。 ツレは途中で気付いたので同じようにそこらへんに落ちていたゴムキャップを頂戴しました (本来ならいけないのかもしれないけれどゴミになるよりは・・・?) 私は5合目で気づきました・・・。 幸いいつもストックを終うときは100均の椅子の足に履かせるようカバーをストックに被せているので危険性は減です。 気になる方は予備のキャップを持って行った方がいいかもしれません(もしくはツレの様に現地で調達) |
感想
初の富士山挑戦
自分の記録、また同じように初めて富士山に挑戦する人の為に色々書こうと思います。
長くなると思いますがお付き合いください。
富士山に登ろう!と決意したのは去年の秋の始め
その頃山歩きをしていたのは私と母のみ
父とツレは未経験だったので道具を揃える所から始めた。
今はレンタルもあるけれど自分にあったものの方が何かと安心だし富士山の前にも山歩きをさせるためもあって揃えた。
登山靴、雨具類はsouthfieldとザックはsalomon他の衣類はUNIQLOやWORKMAN
ツレの富士山前山行練習は去年の秋に筑波山と日の出山〜御岳山ピストン。しばらく間が開いて今年のお盆に乗鞍のみ
父は去年の秋に榛名山、春に陣馬ー高尾縦走、日向山、お盆に乗鞍
どれもリタイアは無く乗鞍では豪雨を体験して雨対策も考えながら今回の富士山チャレンジに挑んだ。
【須走ルートを選択した理由】
・暑さに弱い母なので森林歩きがある方が良いかと思った
・砂走が膝に優しいとネットで見た
・影富士が見られる
・どの小屋からも御来光が見られる
・ツアー客が居ないため混雑しない(8号目以降は吉田ルートと合流の為混雑)
【宿に見晴館を選んだ理由】
・子連れ登山者が多く選ぶ
・3,200mと標高ならしに適切と判断
・鳥居と御来光がセットでみられる
・夕食のカレーに福神漬け・らっきょ乗せ放題、朝食ご飯おかわり自由
・シュラフではなく布団(ダフルサイズ二人で一つ)
・ネットの口コミで富士山の山小屋は無愛想で不親切いとあったが見晴館の小屋主さんは親切で優しいとの評判
・頂上御来光組は別館での宿泊の為、深夜のゴソゴソが回避できる
【駐車場から5合目】
朝9時過ぎ道の駅すばしり付近の駐車場に到着。
シャトルバスの往復チケット(1人1,800円)を購入。
その時動向ビーコンの着用をお願いされる。
あっても困るものでもないので快諾。
QRコードを読み取ると自分の現在位置や各合の混雑状況が見えるらしい。
グループでの登山の場合これを活用すればはぐれても誰がどこにいるか把握できる。
バス乗り場には屋根付きベンチが1ヵ所とトイレ(無料)があるのみ。朝から日差しが強く暑い・・・
次発は10時とのことだったが、増援されたのか9時45分ごろバスが来た。
普通の路面バスなので座席数は少ない。
ふじあざみラインを走行中はオーバーフロー対策でエアコンが切られる
少し蒸し暑かった。
大よそ30分 5合目に到着。
吉田口の5合目には観光で行った事があるがあちらに比べると大分簡素。
よく須走口の看板の写真を検索すると見かけるが
ホントにあそこだけ。といった感じ。
売店二つ、庇付きテーブル.公衆トイレ(200円)があるだけ。
標高に慣らす為にここで最低でも1時間は休憩。
ついでに昼食を取ることにした。
かつ丼を注文した際「あんたらが食べるんならご飯少な目にしとこうか?」と言われたがツレが食べると答えると「じゃあ普通がちょっと多くたって良いわね」と中へ
来たらどんぶりに山盛り、確かにこりゃ女性なら厳しい・・・。
因みにここで注文すると中のトイレ(水洗)が無料で使わせてもらえる。
お土産もここで先に選んで預かっておいてもらう事も可能
登山装備のレンタルもしていた。
ここで焼印用にミニ金剛棒(600円)を購入。
【登山開始!本日の宿、本7合目まで】
のんびり過ごすこと1時間ついに登山開始!
入山料(任意)1,000円を払って記念バッジを貰う。
ゆっくりゆっくり、出来るだけ息が上がらない様に登る。
肺機能が低い私は初めから呼吸を意識して登る。
出立時自分達の他に3〜4グループぐらいが居ただろうか
6合目までの間抜きつ抜かれつつを繰り返す。
道は良くある登山道
森林歩きなので日が当たらないが、風も通らない。
1時間半ほどで6合目の長田山荘到着
早速焼印を押してもらう。
最初から6角形に合せた焼印なのかと思っていたら普通の平らな焼印を
器用に6角形の面に合わせて焼き付けていた。
少し休憩して出発。高原の地図の歩行時間を参考に歩く。
木々の高さだ次第に低くなり、視界も開けてきたころ、
本6合目瀬戸館に到着。展望もよく、富士山の山頂方面も見える
何故かベンチやテーブルにたくさんアヒルさんが取り付けられている。
ここでも焼印を押してもらった。
ここから先は影もなく斜面を歩く。
下山道も見える様になってくる。
段々足取りも重くなってくる。
ツレはまだまだ元気だが父が少しずつ遅れ始める。
私は2番手に居たがツレのスピードは一切無視。
一番高山病になりやすそうなのは自分なのであくまでも自分のペースで登る。
時折広い所で父の合流を待ち休憩を取りながら
標準タイム+30分〜1時間ぐらいのつもりで歩く。
次の小屋は未だか、未だかという気持ちになりはじめる。
しかし焦りは禁物。焦らない様宿の予約時間も17時半〜6時と遅めにしてあった。(山行計画では16時半には着く予定)
次第に気持ちが悪くなってきた。
まだ3000mも超えていないのに高山病か?とも思ったがそのまま進み
7合目の太陽館に到着。ゼリー飲料を飲んだら気持ち悪さがおさまった。
シャリバテだったのだろうか?
(ちなみにツレは小屋ごとに来る前に買った深煎りナッツをバリボリ喰ってました)
ここは焼印は無く、シールなのでパス。
太陽館を出発すると道が一変。
細かい砂利や砂が多くなった。
結構な急坂を登る。
2,3歩進んで半歩下がるような状態。
浮石も増えてきた。
この日の一番バテバテポイントだと思う。
この頃風も強くなり半袖では冷える
口の中が少しジャリジャリする
先行していたツレが私をみて心配する。
どうやら唇の色が悪いらしい。
自身は風が吹いたら少し肌寒い?程度だったが念のため上着(薄手)を着用
今思えば酸素が足りず、血流が悪かったのかもしれない。
上着を来て数分後、本日の宿、本7合目見晴館に到着
引き戸の扉の向こうは薄暗く、入口はこっちじゃないのか?と進んだがあとはトイレしかなかった。
風も強いしもう入ってしまおう!と予約時間よりも早くチェックイン
【初めての山小屋泊】
薄暗い中入るとすぐ右手に女性が1人。
予約していた名前を名乗り、人数、食事の有無、翌朝の朝食をお弁当にするか小屋で食べてからの出発かを確認される。
靴は脱いで靴棚へ詰めて置く。私の靴は良く見かける靴(キャラバンの赤いハイカット)なので一目で区別がつくように洗濯バサミを持参。左右バラバラにならない様止めておいた。
宿泊中は小屋にあるサンダルを使用して外に出られる。
靴を置いたら寝床の説明。
2段ベッドが左右にあり、10人〜13人×4か所ぐらいは寝れるだろうか
冗談は皆布団。下段はシュラフだった。
私たちが案内されたのは上段の端。
先着していたグループの端の方が男性だったのでこちらも男性が来るよう勧められる。
布団は所謂煎餅布団。私は残念なことに布団と布団のつなぎ目に当たってしまい、
更に床の硬さを感じた(布団の下は畳)
横向きにはとても寝られない。
隣との距離も近い。
私はツレと同じ布団だったのでくっつくようにして寝られたけれど
他人や友達という場合は布団よりシュラフの方が良いかもしれない。
枕は小豆枕で固く低め。掛布団は暖かいが通気性は無い為蒸れる
けれどボロボロと言った感じも無く臭いも気にならなかった。
ザックは頭元、足元の上に棚がありそこに置く様支持を受ける。
頭元は奥行きがさほどないのでザックを横向けに置くと精々2人分の荷物
足元は向かいのベッドと共有となるが廊下の幅分あるのでザックを縦向きにおける
途中に柱がある為こちらは2~4人分と言った所だろうか。
ベッド内に灯りは無いが廊下に灯りがある。
廊下とのカーテンを閉めなければそれなりに明るいがザックの中を見たりするのにはライトがある方が良い。(寝ている人に眩しくならない様配慮して使う)
寝床に案内され、30分程で食事の用意ができ次第呼ぶとの事。
その間に着替える。
私とツレはインナーは変えず、アンダーウェアから上のみだったので
カーテンを閉めて寝床で着替える(幸い先着者は布団にもぐっていた為)
ボディーシートで体を拭いて対応。
両親は小屋内に設置されている更衣室を利用。
ひつとしかないが内鍵もかけられるらしい。
呼ばれて行くと畳の上に長机が並べてあり、そこで食事。
サラダ(少量)とカレーライスが各1つ福神漬けとらっきょうは4人で1つと言った感じだった。
少しバテているのもあってか全部は食べ切れず。女性陣のご飯をツレが少し食べる。
この時まだ5時過ぎ。うーん夜中にはお腹が空きそうだ。
見晴館でも焼印を押してもらう。宿泊者は無料。
トイレは屋外で少し歩く。幸い雨は降らなかったが雨の時は大変そうだ。
因みにトイレの使用料も宿泊者は無料。男性小便用が一つと個室が2つあった。
紙もあったし、焼却タイプのトイレらしく便器内に紙を入れてOKなスタイル
(場所によっては紙は便器に入れずゴミ箱へというのもあるが普段の流れでついつい中に入れがちで苦手なので個人的には良かった。)
多少の臭いはするものの虫なども居ないし山のトイレとしては快適だった
(少しお尻がスースーした)
しかもこのトイレにはでたところに手洗い用の水がある。(別途料金無し)
夜間この水を使って歯を磨く客が居たがさすがにそれはナシなのでは?
(雨水を利用しての水道だとは思うが富士山での水は貴重だし排水処理が整っては居ないので)
夕暮れの景色も素敵だった。
河口湖、山中湖、駿河湾が見える。
日暮れには太陽が後側になる為、暗くなるのは吉田口や富士宮に比べたら早いのだろうけどおかげで影富士が見えた。
風も強く少し肌寒い。フリース1枚羽織ってちょうどいいが少し寒いくらいと言った感じ。日が完全に沈んだらもっと冷え込むだろうと雨具を用意、
フリースの上から着れるようにしておいた。
何だか遠くの方で頭痛がし始めました。
疲労からなのか高山病か?
取敢えずロキソニンで様子見
結局これ以降宿泊中は頭痛はしませんでした。
夜8時には消灯までに寝床を調整したりスマホの充電器を出したりとしていたが
結局8時キッカリには消灯にはならなかった。
寧ろ9時位まではひっきりなしに登山客が来ていた。
(予定より遅れて太陽館の辺りから遅れると連絡してくるグループもチラホラ。小屋のお姉さんも優しく対応。英語にも対応してました)
8時15分ごろ、消灯となったがあくまでも廊下のメインライトが消されるだけで
廊下に1つ割と明るめなライト(橙)はついていました。
消灯後も食堂には人が居て話し声もします。
遅れて到着したグループが案内されたりで消灯だから静かにする。と言った感じでもありませんでした。
9時半ば頃食堂の方でバタバタと物音。どうやらベッドに入りきれなかった客は食堂スペースにシュラフで眠るようです。
灯りも消され、さあ眠ろう!となっても眠れません。
いびきです・・・それはそれは盛大なイビキ。偶に3重奏
父は耳栓をしていましたがそれでも聞こえる。
結局ウトウトと眠れたのは10時半頃
しかし12時頃別の客の寝言なのかイビキへの苦情なのか
叫ぶような「いい加減にしろよ」という声で目が覚め、
1人が立ち上がって荷物をゴソゴソしている物音でまたも眠れなくなり
気分転換にトイレへ
月がとても明るく下界の夜景も綺麗でした。
小屋前とトイレ前は灯りが常時ついているのでライトの持参の必要はありません。
風も強く長居は出来ませんでしたがなかなか見られない3200mからの景色を楽しんでいました。
この時間帯でもヘッドライトをつけて登ってくる登山者が居ました。
トイレ横の倉庫前、風が避けれそうな僅かなスペースに身を小さくし眠っている人が居ました・・・予約していなかったのか想定外の風力にこの日はこれ以上登ることを断念したのか・・・どちらにせよ大丈夫なのか?と心配になります。(自分には何もできませんが)
寝床に戻ったものの空腹から寝付けず、持参した羊羹を食べる。
やはり満腹にはなれず、
翌日の山頂の天気などをチェックしてまたウトウト
3時半過ぎだったか、先着グループが出発するため起床
普通の声のボリュームで話すものだからこちらも目が覚める
「お前イビキうるせーよ!寝られないだろう!」ってあなたの声も大きいです・・・
結局起床は4時半の予定だったがもうここから寝るのは無理と起きていた
両親やツレもちょいちょい起きていたようで
結局4時には皆起床
父は迷惑なことにライトまでつけ始めた・・・
イビキの男性の文句を色々言っていたがアンタもいい迷惑だなと。
4時45分頃御来光を見る為外に出る。
既に明るくなりつつあった。
風が強い
どこから登るんだ?と思いながら眺めているとちょうど山中湖の向こう辺りから登ってきた。登りはじめたらあっという間だ。
皆それぞれ写真を撮る。
自撮り棒で自分達を写すカップルも居たが周りにも人は居るので腕を伸ばす際は注意してほしい。(何度が自撮り棒が風で煽られて当たった)
御来光を見終えると朝食。
夕食と違い自己申告型。「〇〇です」と声をかけて席に通してもらう。
プラスチックの容器におかずが入っている。
正直「貧相」と思ったものの、実際はなかなかの食べごたえ。
久々の肉(ソーセージ)が嬉しい。
食べ終わったら荷造りして出立。(敷布団、枕はそのまま、掛布団だけ畳んでおいた)
お礼を言って出たいところだがまだ朝食対応していたり
朝食食べれませんか?と尋ねてきたりと対応に追われているようで何も言わず出てきた。
さぁ、今日は山頂へ!!
【2日目 本7合目出発から山頂】
風は強いが天気は良い!
昨日は速乾のコンプレッションアンダーウェアだったのを
今日は保温速乾のアンダーウェアにチェンジ。防風フリースを着たまま登る
(他の登山客はレインウェア系のジャケットを着ていた)
ジワジワと汗はかいたが保温性も高いからか冷えることはなかった。
登り始めて早々に息が上がる。昨日よりも苦しい。
そして何より昨日は下が堅くて寝返りも打てずお尻が痛いままだったので体はリフレッシュされず・・・それでも少しずつ、少しずつ登る。
予報でも今日は風がやや強めで山小屋の中に居ても風の音が聞こえる程だったので御鉢めぐりは中止。
その分時間の余裕が出来たのでそれこそゆっくり焦らず登る。
8合目の下江戸屋に到着。ここで人がドッと増える。
小屋の前の通路を人が塞いで休むことが難しい。
脇で呼吸を整える程度で再出発・・・したいが出来ない
頂上御来光組がどんどん下りてきて道を占領
どうにかこうにか分け入って少し登って登り専用へ
牛歩並の速度で登りまた下山道と合流
登ってくる人の事なんてお構いなし
下山側からすれば左側から登山者が合流するのにガイドさんが
「右側滑るので左に寄ってくださーい!」なんて言うもんだから余計に・・・
こりゃ待ってちゃダメだと父が「通りまーす!!」「どいてー!道開けてー!」と先陣切ってツッコむ。(と言ってもホントに端)
それでももうそこ道ですらないんじゃない?って所すら通って下りようとしてくる・・・
少し登ったら道別れるんだからそこ位空けてくれたっていいじゃない・・・と思いつつ
少しペースを上げて休まず通る。
登山用に入ればまた牛歩
何とかトモエ館に到着。個々で焼印を押してもらう
可愛らしい仏像?の絵だった
吉田、須走、8合目とあってかなかなかの賑いと品揃えパンが名物らしく
「パンいかがですかー」との呼び込みも
休憩し、大分登ってきたことを実感
休んでる時は疲労感はさほど感じないが歩きはじめるとどっと疲れが出る。
ここから徐々に「屍ルート」となる。
登山道わきに俯いて座り込む人、寝てる人などが出てくる
特にお隣の国の方々は狭い道で突然立ち止まったり座って休憩に入られるので
出来れば九十九折の折り返し地点など人が通れるところにしてほしいなと思いました。
西洋の方は比較的ラフな格好(フリースにハーフパンツとか)が多かった気がします。寒くないのでしょうか・・・
呼吸も荒く、高山病になる!呼吸は深くしないと!と登る
スーハースーハー最早そう声に出してるかっていうぐらいの呼吸。
途中ツレに「ハーじゃなくてフーにしてごらん」と言われフーに変えてみる。
確かに吐きやすい気がした。しかし鼻呼吸がへたくそな私。
スー(鼻)フー ハァ(口)フーと途中で何故か一回少し吸わないと出した気に慣れない。
不自然な呼吸を繰り返しながらなんとか8合目5勺御来光館
スマホで洋楽が流されなんとも今時な小屋(笑)
店員さんも若い方が多く焼印も御来光の「G」と唯一アルファベットのある焼印でした。
さぁここまで来たら登るしかない!
幸いにも誰も高山病にもならずここまで来れている。
不自然(オリジナル?)な呼吸をしながら横で疲れ切った顔をした人たちを越えながら9号目
9合目は特に何もなく、神社の小屋があるだけなので少し休憩してすぐ出発。
相変わらずツレはどんどん進み。いや、どこ行ったよ.と思ったら大分先の方へ
山頂鳥居で待機。一番運動という運動はしていないのに何故あんなに元気なのか・・・
【山頂にて】
山頂について焼印(と言うか朱打ち?)してもらい達成!!
砂が舞って口の中に入るのでサングラスとフェイスマスクを着用。
何を思ったか父があの高台(成就岳)に行こうと言い出し向かう
猛烈な風の強さで何度か体をド突かれたように感じた。
何とか上までたどり着き火口の写真を撮る
スマホを構えただけで耐えるのが辛いほどの風
「下りる!」と宣言し一目散に下りる(笑)
トイレの向かい側で風を避けて父を待つ
暖かいものが食べたいね!と山口屋へ(東京屋は潰れて建て直し中の様でした)
カップラーメン(カップヌードルしょうゆ味)800円
月見うどん1000円
カレーうどん1200円
缶コーヒー(微糖)400円
暖かいラーメンが身に染みる。
ここは注文を取って
出来上がった品物を「〇〇ご注文の方〜」と歩き回るので
「ハイ!」と手を挙げるとお盆から取るよう言われます。
その時に支払いをします。
お釣りがある場合はお盆の上にある小銭から自分でお釣りを取ります。
お盆の上の小銭が足りない場合は店員さんが出してくれます。
お土産も置いてあって何故がしゃもじ(飾る用)とかもありました。
山頂限定のキーホルダー(1000円)に登頂日を無料で刻印してくれるとのことで刻印してもらいました。
(ちなみに山頂の郵便局はお盆の頃に閉鎖したらしいです。強風でどちらにせよ行けなかったと思いますが)
これと言ってすることもない。ということで下山。
ここからが「富士山は1度でいい」という気持ちが分かった。
【下山 一番の難所】
よし!もう登ることはない!あとは下りるだけだ!と元気よく歩き出す。
高山病の心配もない!
強風にあおられることもない!
呼吸が辛くなることだってないんだ!!
と達成感でアドレナリンが出ていたのかは分からない。
最初のブル道(山頂から7合目まで)はそれなりの速度で下れた
途中尻もちをつく人が続出。私もその一人。
とくに女性が多かったように思う。
砂利や浮石が多く
少し気を抜くとズリっと行く。
九十九折りにはなっているが登山道の九十九折に比べれば回数も少ない(その分角度がある)
8合目あたりで頂上に資材を運ぶブルと遭遇。
下山中の女性疲れたのか登山道脇に荷物まで降ろして休む。
折り返しまであと数歩のところ。
ブルは仕方なく避けるが結構ギリギリ・・・
こういう事もあるしブル道はあくまでもブル用の道なので
休憩されるからは折り返し地点やブルが通るのに邪魔にならないところで休憩することをお勧めします。
何とか見晴館まで戻ってきました。
今朝まで居たのが嘘の様。
既に懐かしい。
トイレ休憩を済ませて太陽館へ
さぁさぁこの先が砂走り。一歩で2mは進むと言うあの道です。
確かに見るからに角度が急です。
いざ!突入!と入ったものの怖い!!
こんなの駆け下りれるわけがない!
一歩進めばズリズリっと必ずずり落ちる。
砂利の中に大き目の石があったりしてその上に乗っかってしまうとさらにズルっと滑る尻もちをついてもさほど痛くは無いのだろうが
恐怖心から進めない。
他の人にどんどん抜かれる。
ツレと父はもう見えない。
何時まで続くんだこの道は。というくらい長く感じた。
今回の登山で一番辛い。
ずっと踏ん張っていたせいで
足の親指の裏は水ぶくれが
親指と人差し指の爪が靴に当たっていたのが一度浮いた様な状態になりずっと痛みを伴った。
痛みを避けようとすると足を横向けにするしかない。
そうすると足の筋肉を普通よりも使う。
パンパン。
登りは呼吸が辛くても、体が重くても少しずつ進めさえすればゴール(山小屋)が見えたけれど
下りは見えないし何より足が痛い・・・何と言うか登る時よりもメンタルも肉体もボロボロと言った感じでした。
しかも同じような道がずっと続く。
砂払い5号目を過ぎても少しある・・・
もう写真を撮る気力もない・・・
結果5合目に戻るころにはもうヘットヘト
こりゃ確かにしょっちゅう登る山ではないなと思いました。
砂走り部分を上手く攻略できるひとには色々普段見られない景色が見られる良い山なのかもしれません。
次に登るのなら数年後、次は富士宮口いってみたいですね。
でもしばらくは見る専門で(笑)
長々と綴った文章を読んでいただきありがとうございました。
「長すぎだよ!」と思われた方、登山撮影動画は現在編集中ですが
もう少し簡潔にしようと思っているので出来上がった際にはそちらをご覧ください。
誰かの参考になればと思います。
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