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Yamareco

記録ID: 1571547
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

奥黒部周遊(高天原温泉、鷲羽岳、黒部五郎岳) - 雨、雨、やっと曇りの3日間

2018年08月24日(金) ~ 2018年08月26日(日)
 - 拍手
Nishiden その他2人
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
29:41
距離
44.3km
登り
3,665m
下り
3,673m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:02
休憩
1:20
合計
11:22
距離 17.3km 登り 1,622m 下り 862m
5:39
3
5:42
5:44
38
8:05
8:06
16
8:22
22
8:44
9:04
33
9:37
4
9:41
18
9:59
37
10:36
10:37
7
10:44
11:00
107
15:03
15:07
44
15:51
1
15:52
15:57
17
16:14
0
16:14
7
16:21
16:52
9
2日目
山行
7:42
休憩
0:55
合計
8:37
距離 9.8km 登り 1,176m 下り 953m
6:09
0
6:09
0
6:09
44
6:53
6:54
104
8:38
8:40
7
8:47
8:48
27
9:15
20
9:35
9:36
40
10:16
10:17
63
11:20
12:05
42
12:47
12:48
17
13:05
13:07
32
13:39
13:40
66
3日目
山行
8:26
休憩
1:14
合計
9:40
距離 17.2km 登り 866m 下り 1,858m
5:17
101
6:58
12
7:10
7:14
15
7:29
7:32
62
8:34
55
9:29
30
9:59
18
10:17
53
11:10
11:11
4
11:15
12:20
20
12:40
12:41
15
12:56
118
14:56
1
14:57
ゴール地点
天候 24日: 強風後雨、25日: 雨、26日: 曇り後晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
台風がまだ去らず、風雨つよいが、意を決して折立を出る。
2018年08月24日 05:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/24 5:39
台風がまだ去らず、風雨つよいが、意を決して折立を出る。
あられちゃんもびしょ濡れ。
2018年08月24日 06:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/24 6:23
あられちゃんもびしょ濡れ。
山ほど実をつけたシラビソの枝が落ちていた。
2018年08月24日 06:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/24 6:44
山ほど実をつけたシラビソの枝が落ちていた。
雷鳥出現
2018年08月24日 08:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6
8/24 8:36
雷鳥出現
つがいが揃って
2018年08月24日 08:37撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/24 8:37
つがいが揃って
なかよく歩いていきます。
2018年08月24日 08:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/24 8:38
なかよく歩いていきます。
もうすぐ太郎平
2018年08月24日 08:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/24 8:44
もうすぐ太郎平
薬師沢小屋への下り
2018年08月24日 09:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/24 9:36
薬師沢小屋への下り
紅葉の走り
2018年08月24日 09:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
8/24 9:55
紅葉の走り
2018年08月24日 09:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/24 9:55
上から臨む黒部川本流。水の色が神秘的。
2018年08月24日 10:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
8/24 10:39
上から臨む黒部川本流。水の色が神秘的。
薬師沢小屋付属の吊り橋を渡り、
2018年08月24日 10:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/24 10:58
薬師沢小屋付属の吊り橋を渡り、
黒部川河原に下りる。「増水時ルート」には上がらずに済んだ。
2018年08月24日 11:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
8/24 11:00
黒部川河原に下りる。「増水時ルート」には上がらずに済んだ。
小滝があり
2018年08月24日 11:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/24 11:23
小滝があり
横壁をへつり
2018年08月24日 11:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/24 11:26
横壁をへつり
A沢過ぎて鎖のかかったへつりで
2018年08月24日 12:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/24 12:24
A沢過ぎて鎖のかかったへつりで
B沢の大きな表示、ここから沢を辿る。
2018年08月24日 12:34撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/24 12:34
B沢の大きな表示、ここから沢を辿る。
渡渉も今は大丈夫。
2018年08月24日 12:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/24 12:38
渡渉も今は大丈夫。
沢を外れてトラバース道。
2018年08月24日 13:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/24 13:02
沢を外れてトラバース道。
(おそらく)D沢のすごいトラバース
2018年08月24日 13:49撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/24 13:49
(おそらく)D沢のすごいトラバース
見上げれば岸壁。
2018年08月24日 13:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/24 13:51
見上げれば岸壁。
これはE沢と
2018年08月24日 14:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/24 14:05
これはE沢と
この表示で確定。
2018年08月24日 14:09撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/24 14:09
この表示で確定。
高天原峠
2018年08月24日 14:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/24 14:58
高天原峠
高天原山荘に着いた。
2018年08月24日 15:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/24 15:53
高天原山荘に着いた。
やれやれ
2018年08月24日 15:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/24 15:54
やれやれ
待望の温泉です。左の男性浴槽の脱衣所覆いは飛ばされている。
2018年08月24日 16:22撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/24 16:22
待望の温泉です。左の男性浴槽の脱衣所覆いは飛ばされている。
つかの間の極楽。
2018年08月24日 16:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8
8/24 16:31
つかの間の極楽。
夕食後続く団欒。
2018年08月24日 18:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
8/24 18:26
夕食後続く団欒。
今日も雨だが、頑張るぞ!
2018年08月25日 06:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/25 6:02
今日も雨だが、頑張るぞ!
この日の内で一番視界が効いた場面。
2018年08月25日 06:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/25 6:50
この日の内で一番視界が効いた場面。
ナナカマドは実から赤くなり、
2018年08月25日 07:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/25 7:14
ナナカマドは実から赤くなり、
登山道も随所で小川に、
2018年08月25日 07:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/25 7:51
登山道も随所で小川に、
結構な渡渉だが、昨日に比べれば楽勝。
2018年08月25日 08:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/25 8:12
結構な渡渉だが、昨日に比べれば楽勝。
岩苔乗越へあと少し。
2018年08月25日 08:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/25 8:41
岩苔乗越へあと少し。
風雨の鷲羽岳
2018年08月25日 10:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6
8/25 10:12
風雨の鷲羽岳
三俣蓮華岳。指さしてるのは富山市・大町市・高山市の名標。
2018年08月25日 13:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
8/25 13:00
三俣蓮華岳。指さしてるのは富山市・大町市・高山市の名標。
雨上がりの朝、黒部五郎小屋で
2018年08月26日 05:13撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
8/26 5:13
雨上がりの朝、黒部五郎小屋で
五郎のカールへ
2018年08月26日 05:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/26 5:39
五郎のカールへ
久しぶりの陽が当る。
2018年08月26日 06:08撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
8/26 6:08
久しぶりの陽が当る。
足跡は、テン?, うさぎ?
2018年08月26日 06:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/26 6:17
足跡は、テン?, うさぎ?
逆光で
2018年08月26日 06:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/26 6:21
逆光で
カール上縁へ
2018年08月26日 06:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/26 6:41
カール上縁へ
ガスの黒部五郎岳。雨ないので御の字です。
2018年08月26日 07:09撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6
8/26 7:09
ガスの黒部五郎岳。雨ないので御の字です。
左の人は小屋で一緒だった人。稜線ルートで来ました。
2018年08月26日 07:10撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/26 7:10
左の人は小屋で一緒だった人。稜線ルートで来ました。
黒五から下りていくと、
2018年08月26日 07:25撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
8/26 7:25
黒五から下りていくと、
2018年08月26日 07:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/26 7:47
黒五も晴れた。
2018年08月26日 07:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/26 7:55
黒五も晴れた。
赤木岳、北ノ俣岳へ
2018年08月26日 07:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/26 7:55
赤木岳、北ノ俣岳へ
2018年08月26日 09:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/26 9:15
北ノ俣岳
2018年08月26日 09:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
8/26 9:58
北ノ俣岳
太郎山の木道
2018年08月26日 11:09撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/26 11:09
太郎山の木道
太郎小屋が見えて
2018年08月26日 11:10撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/26 11:10
太郎小屋が見えて
太郎平を下りて薬師岳を臨む。
2018年08月26日 13:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/26 13:47
太郎平を下りて薬師岳を臨む。
折立に、とうちゃ〜〜く。
2018年08月26日 14:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
8/26 14:55
折立に、とうちゃ〜〜く。
24日10:00の雨雲分布。
鷲羽岳辺りに大雨。
2
24日10:00の雨雲分布。
鷲羽岳辺りに大雨。
24日14:00
三県境から岐阜県北部にかけて雨
24日14:00
三県境から岐阜県北部にかけて雨
25日6:00
富山-長野県境から長野側に雨。
大雨は笠ヶ岳辺りか。
1
25日6:00
富山-長野県境から長野側に雨。
大雨は笠ヶ岳辺りか。
25日10:00
富山-長野境と岐阜-長野境に雨続く。
25日10:00
富山-長野境と岐阜-長野境に雨続く。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ

感想

Jさん、Yさんは何度か一緒に山に登っている職場の仲間である。3人で、北アルプスの最奥地の山々、最奥・難関の温泉地へ行こうと昨年計画したが実行叶わず、年越しての再挑戦だった。

夏山の期間に、3人が揃って3日休める唯一の日程であったが、直前に台風19号、20号と続けて本土に来襲、20号は西日本に上陸して計画1日目の24日朝に日本海に抜けて能登半島西を北上の予想。となると富山周辺へも影響必至だが、通過後は台風一過の好天を期待して出かけることにした。しかし現実は...

8月23日(木)= 0日目
初日の行程、折立から高天原温泉小屋までの標準タイムは12時間半、朝有峰林道入りでは折立出発が7時位になり、本メンバーでは明るい内に着くのは厳しいと思い、前日発折立泊りとした。富山市内を午後6時に、一番大きなJさんの車1台で出発、7時過ぎには折立到着、駐車場は余裕だった。この時点で穏やかな良い天気だったが、夜中就寝中に雨が降り出し、風も強くなった。

8月24日(金)= 1日目
計画での折立出発時間は4:00だが、雨風とも強く、車中待機して様子見た。台風20号は福井沖を北上中とのこと。6時近くなり、天気は良くならないが、これより遅らせると高天ヶ原行きが危うくなる。台風は遠ざかり穏やかになると信じ、意を決して登り始めることにした。

三角点ベンチまでの、太郎平までの前半は樹林帯なので僕らに当たる風は弱い。木のてっぺんは轟々と音を立て、揺れている。三角点を過ぎると吹きさらしの稜線である。風は少しは弱くなった気配ではあり、耐風姿勢をとるまでではなかったが、木道歩きの時の横からの突風ではよろけて踏み外す危険を感じた。

太郎小屋では大勢の登山客が出発しようと、玄関先は混雑していた。風は大分収まったが雨は続いている。高天原への道は通れると確認して先を進むことにした。薬師沢山荘への下り道、数か所の渡渉点で見る限りそんなに増水はしていない。薬師沢山荘の軒を借りて一休み。ここまではペースも順調。

高天原温泉小屋への大東新道については、薬師沢山荘にも上級者向けコースとして注意書きがあった。山荘から先ず吊り橋を渡り、黒部川本流を下降する。河原のゴーロ歩き、鎖などもかかった岩場のへつり、河原を離れて山道が繰り返し、この内ゴーロ歩きはYさんがやや苦手でペースが落ちる。A沢を渡り、B沢で本流を離れて沢を辿る。そしてB沢を離れてトラバース気味の山道でB〜E沢を横切りながら標高を上げて高天原峠に達する。各箇所は技術的に難しいものではないが、長丁場の中で確実迅速に進めなくてはならない点で上級者向けであると理解できた。Yさん疲れが出て登り道もペースダウン、雨は断続的に降り続いている。こうして濡れ鼠の3人が高天原温泉小屋に着いたのは午後4時に達していた。

小屋の夕食は午後5時だという。温泉「からまつの湯」へは下り20分、帰りの登りは30分とある。暗くなったら行かないで下さいとも。宿泊リストを書いたり、まごまごしていると後50分しかない。一時は止めようとも思ったが、ここで温泉行かなかったらまた来ようと気楽に思える所ではない、行くしかないじゃないか、と再び雨具着てダッシュで温泉沢へ。着いたらほぼ4時半だったが20分近く湯に浸かり、またダッシュで小屋に戻って僕は5時には3分ほど遅刻、他2人はもう少し遅れたが、まあ許容範囲だろう。

小屋の泊り客は僕ら3人と、男女2人との2組だけだった。2人は、僕らの中では若いYさんよりさらに若いだろう。甲斐市から来て僕らより1日早く折立に入り、雲の平小屋に泊まっていたと言う。僕らが明日は黒部五郎小屋だと言うと、そちらにしようかなと言っていた。小屋の消灯は夜8時だが、その前に3人とも寝てしまった。

8月25日(土)= 2日目
夜中に度々、目を覚ますような大きな雨音が鳴っていた。朝4時起床、やはり雨。小屋の掲示板にある天気予報は、曇り後雨の降水確率50%、これと違うじゃないか。平地の天気予報なので違ってもしょうがないが、やりきれない。5時出発の計画だったが、まともな雨の間は出る気がしない。雨脚が弱まった6時前、またしても「行くしかない」で出発。

当初計画の温泉沢を登るのは止め、ショートカットになる岩苔乗越(いわごけのっこし; ずっと間違えて読んでいた)を目指す。樹林帯を緩く長々と登る道で、風は弱いが断続的に雨は降っている。次第に高山の植生に変わって行き、源流部の様相になって、霧の乗越に着く。昨日の薬師沢小屋以来で登山者に合う。小屋の2人組も追いついてきた。

ここから道は3方に分かれるが、鷲羽岳のピークは是非踏みたいとそちらを目指すことにした。水晶岳往復の案もあったが、それは止め。この上は風当たりが強いと予想して、ジャケットの下に長袖シャツを増やし、僕は手袋も着けた。それが正解で、ワリモ北分岐から上は横殴りの風で、雨が混じると顔が痛い。やや寒いが無理なく耐えられる範囲。ホワイトアウトの鷲羽岳山頂では、証拠写真撮って直ぐに下り、ハイマツの間の風の弱い所で休憩。長い下り坂で三俣蓮華小屋へ。

三俣蓮華小屋の玄関で、屋内休憩をお願いすると、2階の食堂を案内してくれた。ありがたい。食事し、落ち着いてから今日の目的地の黒部五郎小屋を目指す。三俣蓮華岳も巻き道を使わず山頂を通過する。雨ざあざあだが、今度は風は弱く辛くない。山頂からは標高差500mを、長々と下って黒部五郎小屋。3時前で昨日よりはゆったりできる。夕食時の人数は僕ら含めて10人。天気への愚痴が主な話題だった。

8月26日(日)= 3日目
夜中に雨音がしたときもあったが、4時に起きて外を見ると星が見える。概ね予定通りの5時過ぎに、初めて清々しい気持ちで出発。カールの登山道を行く。朝日を背に受け、流れを渡り、辿るのも気持ちいい。なんと言っても、雨具なしで歩いているのが快適だ。やや残念だが黒五山頂のガスは取れない。カール上縁に上がる急登でそのガスに入り込む。そして山頂へ。またまたガスだが、雨降ってないだけ御の字だ。小屋にいたソロの人が稜線ルートから登って先着していた。富山医薬大出身の薬剤師さんだそうだ。

黒五山頂から赤木岳に向けて下りていくと、前方のガスが晴れて、緑輝く峰続きに感激。振り返ると黒五山頂も晴れた。もう少し居れば良かったか。中俣乗越、赤木岳、北ノ俣岳と緩やかな起伏で、縦走と言うよりは高原の散歩道。振り返って鷲羽岳、ワリモ岳が認められると距離感を感じる。あんな遠くから歩いて来たんだなと。太郎小屋で大休憩。僕はネパールカレーを楽しみにやって来たが、品切れで残念!

最後の折立への道は、陽が照りつけ暑さとの戦いになった。2日間ぐちゅぐちゅだった靴もあらかた乾いた。下界は各地で今日も猛暑日だと言う。三角点ベンチを過ぎると最後の急降下。足が売り切れてきたYさんには試練の下り道だったようだ。Jさんは終始元気一杯だった。今回登れなかった水晶岳を、どんなルートでリベンジするか、そんな話題を話しながら、折立登山口に下り立った。

街に帰ると、僕らがずぶ濡れだった2日間もそんなに降ってた様子はない。天気のサイトで過去の雨雲分布を調べてみると、24日、25日ともに富山・長野・岐阜の三重点付近のエリアだけ局地的な降雨域であり続けたのだ。なんとも運の悪い山域にいたのだった。

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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
技術レベル
3/5
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5/5
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高天原と雲ノ平
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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