記録ID: 1571560
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沢登り
日高山脈
2018年度夏メイン1年班北日高 ~トッタベツ・エサオマン界隈を巡る8日間の沢旅~(戸蔦別川9の沢~ピパイロ岳~戸蔦別川本流~戸蔦別岳~幌尻岳~新冠本流~エサオマン入沢~エサオマントッタベツ岳~エサオマントッタベツ川)
2018年08月18日(土) ~
2018年08月25日(土)


- GPS
- 176:00
- 距離
- 64.0km
- 登り
- 4,318m
- 下り
- 4,308m
コースタイム
Day1:8/18 晴れ 林道終点(7:40)トッタベツヒュッテ(8:40-9:00)戸蔦別川8の沢出合(15:20)=C1
崩壊している戸蔦別林道を歩いて、8の沢出合まで行きC1。戸蔦別橋までの林道は橋が落ちていたり、崩壊が激しいものの、踏み跡もしっかりとつけられており問題ない。戸蔦別橋は落ちていて戸蔦別川の右岸から左岸に渡るには渡渉が必要。今回は入山前の連日の雨のため増水しており渡渉できず、右岸の踏み跡を探しながら進めた。不明瞭なところもありRfに時間がかかった。5万図にのっていない昭和の沢林道の橋を渡り戸蔦別川の左岸の林道に乗る。そこからは所々崩壊しているもののエサオマントッタベツ川まで快調な林道。エサオマントッタベツ川を過ぎてからは林道上に植物が生えており、踏み跡を辿りながら8の沢出合まで。快適なテンバ。熊は出没したが…。
Day2:8/19 曇り C1(4:30)稜上(10:05-15)ピパイロ岳(10:45-55)C1(14:15)=C2
9の沢からピパイロ岳をアタック。C1から河原を歩いて9の沢出合へ。9の沢の下部は滑。傾斜が緩いので快適に登れる。Co960二股から左股を行くと小滝が出てくる。Co1080に2段滝、Co1050付近から右岸草付き斜面を上がりトラバースして落ち口へ。AL2人の力を合わせ会心の捲き。Co1250二股は右股へ行くと、狭いルンゼ状に小滝が連続。1か所お助け垂らし、Mゴボウ。Co1340、1380は右股を行く。途中にピリ辛小滝。トップLが直登して後続にザイル出し、Mプルージック他ゴボウ。藪漕ぎほぼなくピパイロと1730の間の稜線の夏道に出た。ザックデポして夏道を歩きピパイロ岳へ。ガスガス&風で寒い。
帰りは夏道を1542西コルまで歩き、そこから9の沢右股を下降。特になにもなく快調に下れる。Co960二股からは来た沢を帰り、8の沢出合でC2。
Day3:8/20 晴れ C2(4:30)戸蔦別Bカール(11:25-35)戸蔦別岳(13:05-20)幌尻岳(15:10-20)七ツ沼カール(16:50)=C3
C2から戸蔦別川本流を遡行。Co1000、Co1120に滝。右岸高捲く。Co1400二股は左股を行く。Co1500の二股は伏流しており分かりづらく、Cカールへ向かう沢に入ってしまう。こちらは水が流れており登りやすい。進む方向が違うので一旦止まってLsで偵察。トラバースして予定の沢型へ戻ることにする。枯れている沢型を詰めてBカールへ出る。水も流れており気持ちの良いところ。おそらくCo1360の二股で左に入ればこの水の流れに辿り着くだろう。
時間はかかっているが、天気が良く稜上で電波もキャッチできるので予定通り進めることにする。Bカールからガレを詰めて稜上へ。夏道を歩いて戸蔦別岳まで。ピパイロや1940峰、水を湛えた七ツ沼が見え喜び。七ツ沼カールのおりくちにザックをデポして幌尻岳At。遠い。だが晴れた日の稜線歩きは良いものだ。七ツ沼カールに下ってC3。他のパーティーはおらず独占。寒くなかった。
Day4:8/21 曇り C3(6:30)エサオマン入り沢出合(13:00)=C4
七ツ沼カールから降りると、ガレだが特に問題ない。Co1150~1100まで函状。へつったり、捲いたり。Co1100~1040まで巨岩帯。Co1040二股上でab。あとは何もなく、エサオマン入沢出合まで。出合は2016年の台風の影響か、荒れており薪や雁皮が豊富であった。薪・雁皮を集めて翌日の停滞に備える。
Day5:8/22 雨のち曇り C4=C5
前線が近づき雨、停滞日。明け方雷風雨が激しかったが、次第に弱まり午後になると雨は止んだ。天ぷらが絶品だった。
Day6:8/23 曇りのち晴れ C5(4:40)エサオマン北カール(10:30)=C6
エサオマン入り沢はCo970二股まで函が2か所。どちらも容易に右岸捲ける。Co1000からは倒木が多い。ブヨ地獄。Co1100に5+2mの滝。トップLで右岸草付き捲いて、ザイル出し後続はプルージックで左岸を捲いた。Co1420二股は右股を行き北カールへ。時間によっては北東カールまで進めるつもりであったが、時間が微妙且つ諸事情により北カールにてC5。薪集めの最中にMが膝を痛める。電波は携帯によって入ったり入らなかったり。翌日の偵察のため、LとALで稜線近くまでルンゼを行った。北カールは雪渓が少し残っており水も流れていた。天気も午後は良くなりカール泊を楽しめた。
Day7:8/24 晴れのち霧雨 C6(5:30)エサオマントッタベツ岳(6:50-7:10)北東カール(10:05)山スキー沢出合(11:45-12:00)エサオマントッタベツ橋(15:40)=C7
朝の時点でMの膝の痛みが引かないのでエスケープすることに決める。状態が分かっているエサオマントッタベツ川のエスケープのほうが新冠側のエスケープより確実で、救助しやすいと考えエサオマンをのっこして下ることにする。Mの荷物は分担して持ち出発。北カールから昨日偵察したガレと岩のルンゼを行く。ホールドスタンスあり、またブッシュ近いので問題なくいけた。No藪漕ぎで北カール寄りの踏み跡へ。踏み跡を歩いていくと稜上に出て反対側の日高の山々が丸見え。一同感動。エサオマントッタベツ岳で最後の景色を楽しむ。
エサオマントッタベツ岳からはJPの少し東まで踏み跡を辿り北東カールへ下る。ガスってきた。カールへの下りは急でガレておりやはり落石がこわい。1か所abして北東カールへ。ガスガス。北東カールからの下りは上部滑、捲きも明瞭で問題ない。それ以降は何もなく、山スキー沢出合へ。エサオマントッタベツ橋まで下りられそうなので今日中に下すことにする。ひたすら河原歩き。適当なところから右岸の廃道の踏み跡にのり橋まで。去年と同じく橋の下でC7。快適ラストテンバ。
Day8:8/25 雨 C7(5:25)林道終点(9:35)
1日目に来た道を帰りデポしたデリカまで。帯広、オベリベリ温泉&はげ天へ。
崩壊している戸蔦別林道を歩いて、8の沢出合まで行きC1。戸蔦別橋までの林道は橋が落ちていたり、崩壊が激しいものの、踏み跡もしっかりとつけられており問題ない。戸蔦別橋は落ちていて戸蔦別川の右岸から左岸に渡るには渡渉が必要。今回は入山前の連日の雨のため増水しており渡渉できず、右岸の踏み跡を探しながら進めた。不明瞭なところもありRfに時間がかかった。5万図にのっていない昭和の沢林道の橋を渡り戸蔦別川の左岸の林道に乗る。そこからは所々崩壊しているもののエサオマントッタベツ川まで快調な林道。エサオマントッタベツ川を過ぎてからは林道上に植物が生えており、踏み跡を辿りながら8の沢出合まで。快適なテンバ。熊は出没したが…。
Day2:8/19 曇り C1(4:30)稜上(10:05-15)ピパイロ岳(10:45-55)C1(14:15)=C2
9の沢からピパイロ岳をアタック。C1から河原を歩いて9の沢出合へ。9の沢の下部は滑。傾斜が緩いので快適に登れる。Co960二股から左股を行くと小滝が出てくる。Co1080に2段滝、Co1050付近から右岸草付き斜面を上がりトラバースして落ち口へ。AL2人の力を合わせ会心の捲き。Co1250二股は右股へ行くと、狭いルンゼ状に小滝が連続。1か所お助け垂らし、Mゴボウ。Co1340、1380は右股を行く。途中にピリ辛小滝。トップLが直登して後続にザイル出し、Mプルージック他ゴボウ。藪漕ぎほぼなくピパイロと1730の間の稜線の夏道に出た。ザックデポして夏道を歩きピパイロ岳へ。ガスガス&風で寒い。
帰りは夏道を1542西コルまで歩き、そこから9の沢右股を下降。特になにもなく快調に下れる。Co960二股からは来た沢を帰り、8の沢出合でC2。
Day3:8/20 晴れ C2(4:30)戸蔦別Bカール(11:25-35)戸蔦別岳(13:05-20)幌尻岳(15:10-20)七ツ沼カール(16:50)=C3
C2から戸蔦別川本流を遡行。Co1000、Co1120に滝。右岸高捲く。Co1400二股は左股を行く。Co1500の二股は伏流しており分かりづらく、Cカールへ向かう沢に入ってしまう。こちらは水が流れており登りやすい。進む方向が違うので一旦止まってLsで偵察。トラバースして予定の沢型へ戻ることにする。枯れている沢型を詰めてBカールへ出る。水も流れており気持ちの良いところ。おそらくCo1360の二股で左に入ればこの水の流れに辿り着くだろう。
時間はかかっているが、天気が良く稜上で電波もキャッチできるので予定通り進めることにする。Bカールからガレを詰めて稜上へ。夏道を歩いて戸蔦別岳まで。ピパイロや1940峰、水を湛えた七ツ沼が見え喜び。七ツ沼カールのおりくちにザックをデポして幌尻岳At。遠い。だが晴れた日の稜線歩きは良いものだ。七ツ沼カールに下ってC3。他のパーティーはおらず独占。寒くなかった。
Day4:8/21 曇り C3(6:30)エサオマン入り沢出合(13:00)=C4
七ツ沼カールから降りると、ガレだが特に問題ない。Co1150~1100まで函状。へつったり、捲いたり。Co1100~1040まで巨岩帯。Co1040二股上でab。あとは何もなく、エサオマン入沢出合まで。出合は2016年の台風の影響か、荒れており薪や雁皮が豊富であった。薪・雁皮を集めて翌日の停滞に備える。
Day5:8/22 雨のち曇り C4=C5
前線が近づき雨、停滞日。明け方雷風雨が激しかったが、次第に弱まり午後になると雨は止んだ。天ぷらが絶品だった。
Day6:8/23 曇りのち晴れ C5(4:40)エサオマン北カール(10:30)=C6
エサオマン入り沢はCo970二股まで函が2か所。どちらも容易に右岸捲ける。Co1000からは倒木が多い。ブヨ地獄。Co1100に5+2mの滝。トップLで右岸草付き捲いて、ザイル出し後続はプルージックで左岸を捲いた。Co1420二股は右股を行き北カールへ。時間によっては北東カールまで進めるつもりであったが、時間が微妙且つ諸事情により北カールにてC5。薪集めの最中にMが膝を痛める。電波は携帯によって入ったり入らなかったり。翌日の偵察のため、LとALで稜線近くまでルンゼを行った。北カールは雪渓が少し残っており水も流れていた。天気も午後は良くなりカール泊を楽しめた。
Day7:8/24 晴れのち霧雨 C6(5:30)エサオマントッタベツ岳(6:50-7:10)北東カール(10:05)山スキー沢出合(11:45-12:00)エサオマントッタベツ橋(15:40)=C7
朝の時点でMの膝の痛みが引かないのでエスケープすることに決める。状態が分かっているエサオマントッタベツ川のエスケープのほうが新冠側のエスケープより確実で、救助しやすいと考えエサオマンをのっこして下ることにする。Mの荷物は分担して持ち出発。北カールから昨日偵察したガレと岩のルンゼを行く。ホールドスタンスあり、またブッシュ近いので問題なくいけた。No藪漕ぎで北カール寄りの踏み跡へ。踏み跡を歩いていくと稜上に出て反対側の日高の山々が丸見え。一同感動。エサオマントッタベツ岳で最後の景色を楽しむ。
エサオマントッタベツ岳からはJPの少し東まで踏み跡を辿り北東カールへ下る。ガスってきた。カールへの下りは急でガレておりやはり落石がこわい。1か所abして北東カールへ。ガスガス。北東カールからの下りは上部滑、捲きも明瞭で問題ない。それ以降は何もなく、山スキー沢出合へ。エサオマントッタベツ橋まで下りられそうなので今日中に下すことにする。ひたすら河原歩き。適当なところから右岸の廃道の踏み跡にのり橋まで。去年と同じく橋の下でC7。快適ラストテンバ。
Day8:8/25 雨 C7(5:25)林道終点(9:35)
1日目に来た道を帰りデポしたデリカまで。帯広、オベリベリ温泉&はげ天へ。
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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その他周辺情報 | 温泉:オベリベリ温泉 ご飯:はげ天 |
写真
感想
2018年度夏メイン1年班北日高
夏メインで北日高は3回目、ようやく天気の良い日にのっこせた。ガスガスじゃなかった。寒さで震えることもなかった。晴れたカール、そして日高の展望は素晴らしいものであった。予定の札内岳のっこしはできなかったが、1At・2のっこし・8日間と1年班として良い沢旅になったと思う。
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