旭岳〜忠別岳〜化雲岳〜天人峡〜旭岳温泉縦走(一周)
- GPS
- 31:57
- 距離
- 47.6km
- 登り
- 2,497m
- 下り
- 2,994m
コースタイム
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:47
天候 | 28日:曇り時々霧雨 29日:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
旭岳ロープウェーを利用し、姿見駅から登山開始 |
コース状況/ 危険箇所等 |
旭岳の裏は急坂である。 小化雲岳〜第1公園までの登山道は所々川の様になっている。雨天時は通行が困難になると思われる。 滝見台〜天人峡の下りはかなり厳しい急坂であるが、比較的整備されている。 天人峡〜旭岳温泉の最初は標高差約300mを一気に登る急登である。所々道路が崩れており大変危険である。またその後も多くの倒木をくぐったり、乗り越えたりしながら進む必要がある。ほとんど利用する人もいないようである。この区間はあまりお勧めできない。 |
その他周辺情報 | 登山後は旭岳温泉で入浴できる。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
靴下
グローブ
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
携帯トイレ
|
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感想
5年程前からずっと温めていた、大雪山お手軽縦走ツアー!ようやく今年実行することが出来ました。
この山行は当初8月上旬に友達と行う予定だったのでしたが、仕事の都合がつかずに、8月下旬に一人で行くことにしました。
「お手軽」とはいっても、ルートがお手軽とか、距離的にお手軽、難易度がお手軽とかいうことではなく、ぐるっと一周してスタート地点に戻れるので下山後の移動が無いという意味でお手軽ってことです。
旭岳を出発し、忠別小屋で1泊、化雲岳から天人峡へ下り、天人峡から旭岳温泉へという忠別川水系をぐるっと一周回るルート。化雲岳までは大雪縦走の黄金ルートなので特に不安は無く、化雲から天人峡も今年何人か知り合いが行っていたので情報は入手済み。唯一の心配は情報が皆無の天人峡から旭岳温泉までの連絡路でした。
【1日目】
朝一の旭岳ロープウェーに乗って、姿見駅へ。6:46登山開始。
そこからは登り慣れた旭岳への道を行きます。途中までは青空も見えたのですが、登るにつれてガスがかかってきました。山頂は残念ながら真っ白(8:03)。
景色も見えないので休憩もそこそこに先を急ぎます。
裏旭の下りは相変わらずの急坂。この季節は雪渓もかなり減っており、洗堀された登山道を気をつけて下ります。雪渓に入ってからは、ルートを見失わないように注意が必要です。
ガスに覆われる中、間宮岳、荒井岳、松田岳の不明瞭なピークを淡々とこなしていく中でも時々雲間から御鉢平の素晴らしい景色が見えて、このまま晴れてくれればとその度にテンションが上がります。
北海岳の分岐(9:21)からは私にとっては初めての道。いやが上にも気持ちが高まります。
白雲岳周辺の岩石地帯や雪渓を楽しみながら白雲分岐まで進みます。
白雲分岐到着時点で10:20。
白雲岳は縦走路から外れている上に景色も期待できなかったので行こうか迷ったのですが、時間的に十分な余裕がありそうなので、荷物をデポして空身で白雲岳へと向かいました。
白雲岳の山頂手前には大きな岩をよじ登らなければならない箇所もあり多少のスリルも味わいながら山頂へ辿りつきます。山頂まで登ったらガスの切れ目から一瞬遠くの山まで見渡すことができ、わざわざ寄り道をしたかいがあったと一人悦に入ります。
白雲分岐に戻り、縦走を再開(11:16)。白雲小屋を過ぎたころからガスは霧雨へと変わり、折角楽しみにしていた高根ヶ原の景色を楽しむこともできず、淡々と歩を進めることに。
高根ヶ原分岐を過ぎたころ(12:20)には霧雨もおさまり、進行方向左手の崖下に点在する沼も眺めることができました。
1833ピークの軽い登りをこなすと眼下に忠別沼を、その先には片側が切れ落ちた独特な形状の忠別岳の姿を眺めることが出来ます。
忠別岳山頂までは緩やかな登り(14:41)。その形状通りそこからの下りは結構な傾斜でした。
初日の泊まりは忠別岳避難小屋。その名に忠別岳とついていることから忠別岳からすぐに着くものと思いきや以外と時間がかかり、避難小屋に到着したのは15:33。
8月下旬でも雪渓は十分に残っており、小屋近くの雪渓の終端から水を取って、今回の旅のために購入した浄水器ソーヤーの1ガロン グラビティシステム(http://www.uneplage.net/?pid=124455822)で手早く飲料水を作りました。1分で約1リットルの浄水ができるとは聞いていましたが実際に驚くほどのスピードで水が作れ、いままでのポンプ式の浄水器が一体何だったのだろうかと思うほどでした。
忠別小屋には私を含めて5人の登山者が宿泊しておりました。
【2日目】
6時出発予定でしたが、実際に出発したのは6:18。
この日は青空とはいかず上空は雲で覆い尽くされていましたが、視界は良好で忠別小屋からは忠別岳、五色岳、東大雪の山々などを見ることが出来ました。
五色岳山頂の分岐に到着したのが6:59。
本来はここから化雲岳方面、西に進まなければならないのですが、トムラウシ、東大雪の山が眺められる東の沼ノ原方面へと自然と足が向いてしまいました。五色ヶ原のに架けられた木道を湿原の花々や東大雪の山々を楽しみながら歩いていたのですが、1km程進んだところでようやく正反対に進んでいることに気づき、慌てて五色岳の分岐に引き返しました。
そこから化雲岳までは一部ハイマツ地帯を通るものの、トムラウシを長めながらの快適な木道歩きがメインでした。
化雲山頂で軽く休憩を取ると(8:28)、ここからは長い長い下りが待っています。
のはずでしたが、少し下ったところで、小化雲岳の手前にある1947ピークの登りが現れます。これを過ぎたら本格的な下りが始まります。
第一公園までの道は基本尾根沿いの道ではありますが、登山道上を水が走っており、歩くのにやや難儀します。これが雪解け時期や降雨後だったらもっと通りづらくなっているものと思われます。
第一公園は高層湿原であり、約1.2kmの木道が設置されています。
この時期でも湿原の花々を楽しむことが出来ました。
第一公園を過ぎると忠別川の渓谷と平行して西進する尾根沿いの林間の道になります。進行方向右手に時折見える敷島の滝や羽衣の滝を楽しみながら進むと滝見台に着きます(11:43)。ここで羽衣の滝と旭岳を眺めながらしばし休憩を取り、天人峡までの最後の下りに向けての鋭気を養います。
天人峡までの下りは山と高原の地図(1/50000)で約2cmしかないにもかかわらず1時間かかる程のかなりの急坂です。
2日間の疲れが足に来ているので、ポールを上手く使って膝と足首に負担を掛けないように気をつけてゆっくりと降りるとようやく天人峡に到着です(12:18)。
人里に帰ったからと言って、ここでほっとしてはいけません。
ここからが今回の山行の核心である天人峡〜旭岳温泉ルートです。山と高原の地図に「登山者のいない静かな林間コース」、「一部難路あり、通行には十分注意のこと」と書かれているだけで、他にめぼしい情報はありませんでした。
天人峡から登山道への入り口には特に目立つ看板も無く、天人閣温泉の建物の裏に踏み分け道のようなものがあるだけでした。半信半疑でその道を進むと、朽ちかけた看板がありようやくここが登山道であることの確信を得ることができました。
まずは地図上水平距離500mで標高差300mを一気に登る急登が待っています。狭く急なつづら折りの道を、時に倒木を越え、時に崩壊した路肩を気をつけて渡りながらようやく登りきると、そこからは長い林道歩きになります。ここにもかなりの数の倒木があり、それらを乗り越したり、くぐったり、迂回したりする度に体力が消耗し、うんざりしてきます。ひょうたん池を過ぎたあたりから倒木はほとんどなくなりました。天人峡から2時間以上歩き続けると、ようやく旭岳キャンプ場に到着です。そこから10分ほど歩いて無料駐車場にたどり着くとようやく今回の山行の終了となります。
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