鳳凰三山（夜叉神峠登山口〜広河原）

2018年09月15日(土) ~ 2018年09月16日(日)

• GPS: 13:51
• 距離: 16.7km
• 登り: 2,163m
• 下り: 1,981m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:12
• 休憩: 0:02
• 合計: 5:14

距離 7.5km 登り 1,311m 下り 249m

9:39 夜叉神峠登山口
10:44 夜叉神峠
10:48 10:49 夜叉神峠小屋
12:33 12:34 杖立峠
13:23 火事場跡
14:20 苺平
14:53 南御室小屋

2日目

• 山行: 7:45
• 休憩: 0:48
• 合計: 8:33

距離 9.1km 登り 853m 下り 1,732m

6:50 南御室小屋
7:54 7:55 砂払岳
7:59 薬師岳小屋
8:48 8:51 鳳凰山
9:12 9:13 鳳凰小屋分岐
9:56 10:00 アカヌケ沢の頭
10:17 10:28 地蔵ヶ岳
10:44 10:46 アカヌケ沢の頭
11:41 12:03 高嶺
13:04 13:08 白鳳峠
15:08 白鳳峠入口
15:20 広河原・吊り橋分岐
15:23 ゴール地点

GPSが微妙にずれているようで通過したポイントが一部チェックされておらず、休憩時間も正しく記録されていません。（修正は大変なので諦めます）
高嶺〜白鳳峠で道を間違えて10〜15分ほどロスしました。

天候

初日：雨　2日目：晴れ

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

行き：夜叉神峠登山口駐車場に駐車（無料、60台程度）
帰り：広河原バス停より乗り合いタクシーを利用（1100円＋協力金100円）
※夜叉神峠登山口〜広河原は通年マイカー規制

コース状況／危険箇所等

■登山口〜夜叉神峠〜杖立峠〜苺平〜南御室小屋
苺平まで急坂が続きます。その後の小屋まではやや下り。危険個所は無し。

■南御室小屋〜薬師岳小屋〜薬師岳〜観音岳〜地蔵岳
登り始めがややきついですが、薬師岳小屋以降は美しく歩きやすい白砂の稜線が続きます。観音岳〜地蔵岳間はややアップダウンがあります。

■地蔵岳〜高嶺〜白鳳峠〜広河原
高嶺以降は延々と傾斜のキツイ下りです。序盤のガレ場とハイマツ地帯では浮石に、後半の樹林帯では梯子や狭い道での踏み外しに注意しましょう。一本道のようでルートを見失いやすい場所が多いと感じたので気を付けてください。（私は一回ルート外のガレ場に入り込んでGPSで気づきました・・・）

その他周辺情報

■補給・トイレ
・夜叉神峠登山口：土産屋、自販機、トイレ
・夜叉神峠小屋（キャンプ可）：売店、トイレ
・南御室小屋（キャンプ可）：売店、トイレ、水場
・薬師岳小屋：売店、トイレ

■温泉
・芦安温泉 金山沢温泉（850円）
洗い場３ヵ所、内湯と露天が各１つと小さめの日帰り湯。駐車場はそこそこ広い。

写真

9/15 9:38

夜叉神峠登山口。雨なのに沢山の人が登山準備をしていました。さすが三連休。

9/15 9:40

クマ目撃情報。最近過ぎて驚きましたがクマよけスプレーを持って来ていたのであまり不安を感じずに済みました。

9/15 9:41

まずは夜叉神峠へ。

9/15 9:58

前回に続き雨の山行となりました。

9/15 10:02

祠。『クマに出会いませんように』

9/15 10:08

この辺の中学生はここを登るのかな？

9/15 10:44

久しぶりのテントの重さに悶えながら登ること1時間、分岐に到着。ここまで来ればもう目の前。

9/15 10:49

夜叉神峠小屋。実はこの登山を計画するまでずっと「やしゃがみ」って読んでましたよ・・・!?

9/15 10:52

オレンジジュースを頂いて中で休憩。ランプがステキです。

9/15 11:03

小屋の目の前。晴れていれば白峰三山が目の前に望めるそうです。

9/15 11:21

杖立峠へ。厳しい道が続きます。

9/15 11:33

急坂DEATH

9/15 11:36

きのこマンション

9/15 12:07

きのこマンション2

9/15 12:08

唐突に現れるベンチ。特に展望がある場所でもないですが、ありがたく休憩させてもらいました。

9/15 12:28

杖立峠に到着。

9/15 12:28

このようなオブジェがあることは他の人のレコで知っていましたが、木だと思っていたら鉄パイプなんですね。

9/15 12:30

お昼休憩。雨をしのげる場所もないので簡単に済ませましたが、それでも少し止まっていただけで大分体が冷えてしまいました。

9/15 13:06

名もなき広い場所。看板はありますが文字は読み取れません。

9/15 13:24

オブジェには何も書いていませんが「火事場跡」という場所のようです。

9/15 14:07

苔

9/15 14:18

達筆

9/15 14:19

苺平に到着です。ここから小屋まであと30分。

9/15 14:47

auの電波案内。私のUQモバイルは圏外でした。

9/15 14:51

続いてドコモの電波案内。ここはUQも入りました。

9/15 14:54

南御室小屋に到着。うん、疲れた！

9/15 14:54

キャンプサイトには先客が5〜6張。中央のウッドデッキはヘリポート兼ふとん干し場だそうです。土足禁止。

9/15 14:55

水場。南アルプスの天然水ですね！

9/15 15:00

受付後、コーラを頂いて小屋内で小休止。

9/15 15:16

設営完了。結局この日は終日雨が降り続き、私は濡れた衣服を脱ぎ捨ててシュラフに包まりふて寝していました。あとトラブルがいろいろあったんですがそれは感想にて。

9/16 6:34

翌朝、待ち望んだ太陽が！雨で冷え切ったテンションも急上昇。

9/16 6:51

びしょ濡れの服もいざ登ろうという気持ちで着こんでしまうと気にならなくなるものですね。薬師岳へ！

9/16 7:07

日差しの差し込む樹林帯。

9/16 7:10

キノコと苔も光っています。

9/16 7:43

稜線に到着。快晴！

9/16 7:44

遠くの山には雲が見えますが鳳凰三山周辺には雲一つありません。

9/16 7:50

砂払岳

9/16 7:51

雲海に陰が浮かぶ富士山。

9/16 7:58

いよいよ薬師岳が近くに見えてきたところで左側に赤い屋根がちらり。

9/16 8:00

薬師岳小屋に到着。綺麗な小屋でした。手ぬぐいとサイダーを購入。

9/16 8:10

上の方から振り返って小屋をパシャリ。

9/16 8:11

広々とした場所、もはや見慣れたオブジェ、、、

9/16 8:12

本行程で最初のピーク、薬師岳に到着です。

9/16 8:15

晴れた山頂で飲むサイダーは夏の味。ウマイ。

9/16 8:21

真正面には北岳がドン！と佇んでいるのですが、あいにく山頂は雲の中。そのうち晴れるかな？

9/16 8:23

観音岳へ向かいます。

9/16 8:50

あっという間に到着。団体さんで賑わっていました。

9/16 8:51

例のオブジェ

9/16 8:51

岩の上の三角点。ここが三山の最高峰らしいです。

9/16 8:52

地蔵岳方面。オベリスクもはっきり見えてきましたね。

9/16 8:52

薬師岳方面。富士山も綺麗に顔を出してくれました。

9/16 8:54

団体さんが出発した隙に人のいない山頂標識をパシャリ。そして最後のピーク、地蔵岳を目指します。

9/16 8:55

山道の渋滞は嫌いですがパーティが稜線を歩いているのは個人的には好きな絵面です。

9/16 8:58

進行方向右手はパノラマの雲海。顔を出しているのは秩父の山々。

9/16 9:12

鳳凰小屋分岐

9/16 9:19

観音岳から地蔵岳は近いように見えて意外と距離を感じました。アップダウンも堪える。。。

9/16 9:47

北岳の雲が晴れてくれました。無骨な感じがカッコいい！さすが日本第二位。

9/16 10:02

そしてようやく到着です、、、

9/16 10:03

鳳凰三山最後のピーク、地蔵岳！

9/16 10:06

地蔵岳というだけあって沢山のお地蔵さまが並んでいました。

9/16 10:17

荷物をデポしてオベリスクへ。

9/16 10:20

さすがに巨岩には登れないなー、と思っていましたが、ちょうどクライマーの方が攻めているところでした。

9/16 10:22

トップ オブ ザ オベリスク。すごい。

9/16 10:22

私はこの辺からで満足です。

9/16 10:44

三山を最高の天気で満喫したので下山ルートへ、、、と言いつつも、まず稜線まで登りです。アカヌケ沢の頭。

9/16 10:47

正面に見える高嶺が本行程最後のピークになります。

9/16 11:32

着きました。

9/16 11:40

大展望でお昼ご飯。長い下りに向けて英気を養います！、、、が、ここから先がなかなか苦しい道のりでした。

9/16 12:20

やたら狭いハイマツの隙間へ。ここは分かりやすい方ですが、道もリボンも見えにくい場所もあり、頻繁に「どっちだ？」ってなりました。

9/16 12:42

広々としたガレ場。ここで右手に曲がるのですが、足元の矢印を見落とした私はガレ場のかなり下まで迷い込んでしまいました。ガレ場嫌い。

9/16 12:52

正面のくぼんでいるところが白鳳峠。この辺でハイマツの陰から伸びていた太い枝に強かに太ももを打ち付けてしまいました。痛い。

9/16 13:01

白鳳峠。広河原方面へ下ります。

9/16 13:09

再びガレ場。道を間違えたトラウマで慎重に下りましたが、こっちはちゃんとマーキングされていました。

9/16 13:39

ようやく樹林帯に入りました。森林100選。

9/16 13:53

しかし、この下りが今回で一番きつかったです。

9/16 13:59

梯子。頑丈で安定感ばっちりでしたがクタクタの私が非常に不安定。。。慎重に下ります。

9/16 14:17

クサリ、梯子、丸太橋の欲張りセット。途中で足を踏み外しそうになってヒヤリ。

9/16 15:10

そしてひたすら傾斜のキツイ山道を下り続け、ようやく車道に出たときは疲れ果てていました。きつかった。

9/16 15:19

広河原バス停に向かいます。猿の親子に遭遇。

9/16 15:23

待ちわびたゲート。

9/16 15:24

広河原インフォメーションセンターに到着。お疲れさまでした。乗り合いタクシーで夜叉神峠登山口へ戻ります。

9/16 16:24

芦安温泉の日帰り湯で帰りのタクシーが一緒だった3人組と再会し、露天風呂で山談義で盛り上がりました。またどこかの山でお会いできたらいいですね！

撮影機器：

DSC-RX100 SONY

SOV33 Sony

感想

desmune

雲取山以来2回目のテント泊山行。事前の天気予報は不安の一言に尽きましたがせっかくの3連休なので行ってきました。
初日は「たまには止むだろう」と期待していた雨が終日降り続き、夜中には登山に来たことをちょっと後悔もしましたが、2日目は逆に朝から終日快晴、ヒリヒリするほどの日差しを浴びながら最高の稜線を歩くことができました。

ただし、今回はいろいろと反省点のある山行でもありました。
まずは荷物。テント泊だというのにマットを忘れてしまう失態。幸い下が柔らかい砂地だったので特に気にせず眠れましたが、石がごろごろしているような場所だったら気になって眠れなかったかもしれません。
また、持ってきたライターが濡れてしまって使えず、あわやお湯が沸かせない状態に陥るところでした。こちらも幸い小屋でマッチを購入できたので事なきを得ましたが売店などのない環境だったと考えるとぞっとします。
そして着替え。雨なり汗なりで濡れるのは分かっていたのに替えの下着を忘れてきました。服は濡れても着ていれば乾いてきますし、歩いている最中はそんなに気になりませんが、下着が濡れているのはどうにも我慢できません・・・とうとう寝るときはシュラフの中でノー〇ンになった程です。
今回のことを教訓に、ちゃんと持ち物チェックリストを作って山行毎に確認しようと思いました。

反省点はもう一つ、コースの下調べです。今回のルートはピストン無しでマイカーアクセス可ということで決定しましたが、コース自体の下調べがちゃんとできていませんでした（特に下り）。結果、高嶺からの下りでガレ場に迷い込んだりしましたし、下りのキツさを知っていれば補給ももう少し十分に用意できていたと思います（白鳳峠を過ぎたあたりで水切れ）。
歩くコースを事前に全部調べてしまうと新鮮味が無くなる、というのはありますが、一歩間違えれば事故に繋がってもおかしくないことなので、特に補給やエスケープルートのないコースを歩くときは、もっと詳しく情報を集めてから挑むようにしたいと思います。

さて、反省点はこのくらいにして良かったことを挙げますと、まずは何よりも2日目の快晴です。薬師岳から地蔵岳までのまるで砂浜のような白い稜線は、太陽の日差しの力もあって今まで歩いて来た稜線に無い美しさを見せてくれました。
また、雲取山以来のテントを担いでの山行でしたが、あの時に比べるとだいぶ余裕をもって歩くことが出来た気がします。重さに慣れてきたのかもしれません。

そして最後に、今回も山で一時の楽しい交流がありました。私と同じコースを1日で歩いているという健脚のお二人、白鳳峠からの下りの最後の方で励まし合ったパーティ、帰りの温泉で一緒になった3人組、、、私はどちらかというと好んでソロで歩いている感もありますが、山で同じ体験をしている人たちと一言・二言でも言葉を交わすと非常に元気が出ます。ありがとうございました。またどこかの山で元気にお会いしましょう！

コメント

minamikazu

鳳凰三山縦走お疲れ様でした(^^)v
薬師岳から地蔵岳まで一緒だった方でしょうか？ 天気が良くて最高の稜線歩きでしたね〜(^_^)
お疲れ様でした(^^)v

desmune

Re: 鳳凰三山縦走お疲れ様でした(^^)v
そうです！コメントありがとうございます！（・∀・）
昨日は最高の天気でしたね〜。今は顔や腕が日焼けでヒリヒリしまくりです（ーωー；）
お疲れさまでした！