神ノ川ヒュッテから檜洞丸・蛭ヶ岳・袖平山周回
- GPS
- 10:02
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 2,003m
- 下り
- 2,004m
コースタイム
-9:15金山谷乗越-9:37神ノ川乗越-10:05臼ヶ岳10:20-11:33蛭ヶ岳11:55-12:41地蔵平-13:06姫次13:12-13:30袖平山
-14:30風巻ノ頭14:37-15:29神ノ川公園橋-15:33袖平山登山口-15:42林道ゲート
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・神ノ川園地公衆トイレ 冬季閉鎖中だが、ヒュッテ裏手のトイレが利用可能。 ・ヤタ尾根 危険箇所なし。基本尾根上歩きなので、道を外す心配もなさそう。 ・主稜縦走路 鎖場や梯子、崩壊地や痩せ尾根もあるが、注意して歩けば問題ないレベル。 青ヶ岳山荘下の降りはガレていて滑りやすい。 蛭ヶ岳直下の急斜面は、思ったより登りやすかった。降りは要注意。 ・主脈縦走路 蛭ヶ岳から地蔵平まで、踏み固められた雪の上を歩く。とても滑りやすい。 今回は装着しなかったが、軽アイゼン必携。 ・東海自然歩道 袖平山直下の崩壊地脇は柔らかい赤土で、乾いていると滑りやすく、湿っているとズブズブで歩きにくい。 全体に浮石だらけのため足を取られやすい。特に風巻ノ頭から下は斜度も急なため要注意。 |
写真
感想
今年最後の山行にあたり、丹沢でまだ歩いていないコースを辿ろうと、北側から入山する計画を立てました。丹沢主稜の蛭ヶ岳-犬越路、東海自然歩道の犬越路-姫次の未踏区間を一気に制覇しようと、車で神ノ川ヒュッテに入り、袖平山方面から時計回りに歩くつもりでした。ところが、諸般の事情からヒュッテの出発時間が40分も遅れてしまい、日没までに戻れるかどうか心配になりました。ヤタ尾根登山口の道標に『姫次7.9km』と書かれているのを見て、こりゃ絶対無理だと思い、急遽檜洞丸を目指してヤタ尾根を登り、犬越路から戻るルートに変更しました。
ヤタ尾根の登山道は比較的登りやすかったのですが、ルートを変更したこととヘッ電頼りの歩行のため、意識して焦らずゆっくり登りました。林道出合からはヘッ電は必要なくなりました。途中で気づいたのですが、この尾根の東側は植林帯、西側は自然林になっており、その境目がルートになっています。木々の間からは、徐々に朝日を浴びてくる大室山が見えます。しばらくすると植林帯が終わり、広々とした尾根になります。すると東側の山々も姿を現し始めました。思いのほか蛭ヶ岳が近くに見えてびっくりしました。縦走路が近づくと熊笹が目立つようになり、『熊笹ノ峰』の名にふさわしくなってきます。いよいよ縦走路に到着というところで、この先の景色を「ひょっとして富士山?」と想像して登りきると、目の前に富士山がドーンと鎮座していました。この景色を見ただけでも登った甲斐がありました。
縦走路に出ると、袖平山から姫次・蛭ヶ岳がすぐそばに見えます。パッと見3時間位でぐるっと回れそうな気がします。檜洞丸山頂で地図を拡げ、周回コースの標準タイムを確認すると、なんとか日没までには戻れそうです。ここで再びコース変更、先ずは蛭ヶ岳を目指して出発しました。
ところが、蛭ヶ岳へのルートは想像以上にきついものでした。ガレた降りでは足を取られ思うようにペースが上がらず、細かなアップダウンがジャブのように体力を奪います。臼ヶ岳への登りでは息が上がってしまい、ルート変更を後悔していました。
臼ヶ岳に着き早目の昼食をとると、少し落ち着きました。ここから見る蛭ヶ岳は
すぐ近くに見え、モチベーションもやや回復しました。ただ、山頂直下の急斜面を見ると、先ほどまでのへたり具合からどの位の時間がかかるか気になりますが、もう来た道を戻る気力はなく、覚悟を決めて出発しました。
急斜面に取り付くと鎖場が現れ、トレポをザックに固定して挑みました。全般的に手掛かりの多い岩場のため、鎖を持つ必要はありませんでした。バランスを崩さぬよう注意しながら歩みを進めると、思ったより楽に山頂に到着できました。
蛭ヶ岳からの降りは、今回一番難儀したところです。残雪が溶けずに残っていてとても滑りやすく、一歩ずつ足場を確かめながら進まなければならない箇所もあります。土が出ていると思って足を置くと、その下に雪が隠れていて足を取られることがままありました。一度だけですが、しりもちをついてしまいました。
姫次に到着して時間を確認すると、なんとか日没までには戻れることがわかりホッとしました。ここからの降りは、今年の締めくくりを無事に終わらせるように慎重に歩きました。風巻ノ頭からは斜度がきつく浮石も多いため特にゆっくりと歩きましたが、両膝が完全に笑った状態で、降りても降りてもゴールが見えず辛かったです。徐々に川の音が大きくなり、川原が見え始めてきました。公園橋が視界に入った時は、本当にホッとしました。
今年最後の山歩きを満足いく形で終えられて良かったと思います。
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