木曽御嶽山に登る際の注意事項を列記しておきます!
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,356m
- 下り
- 1,361m
コースタイム
- 山行
- 12:53
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 13:32
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
王滝口は九合目までしか行けないので、山頂に行くにはそれ以外の登山口から入りましょう。 |
その他周辺情報 | 麓の木曽温泉、小坂温泉で汗を流しましょう |
写真
装備
備考 | マスク!!! |
---|
感想
9月26日に黒沢口登山道のみ九合目~御岳山山頂への登山道が解放された。これは、山頂直下に避難用シェルターが設置完了したため、安全対策が講じられたとして木曽町が決めたものだ。なので、今後大噴火が無いという保証もなく、八丁ダルミを通る王滝村からの登山道は相変わらず九合目までしか開通していない。当日は犠牲に遭った親族の方々の慰霊登山と多くの報道陣が山頂へ向かったようだ。私の登った9月28日は平日にもかかわらず、久しぶりの晴れの天気予報だったため大賑わいとなった。鎖場、梯子、崖などの危険個所はまったくないものの、意外と急坂が多く登りにくく、途中で休みながら登っている人が多いのだ。
そして、今回登って以下注意が必要だと感じたので記しておきます。
★装備について
a)寒さ対策
八合目を過ぎると風当たりが強くなり、体感温度が一気に下がる。9月下旬でも秋冬物(ダウンを含む)ジャケットが必要だと感じた。4年前の大噴火に山頂付近で被害に遭い、やむなくそこで一晩過ごすことになったほとんどの人が寒さで亡くなった。しかし、石像の台座に寄りかかっていた女性は生き延びた。それは、ダウンジャケットとツエルト(簡易テント)を携行していたからだ。
b)火山灰・ガス対策
大噴火当時に降り積もった火山灰は今はほとんどなく、せいぜい山頂付近と二の池周りに薄い火山灰が溜まっているくらいだ。しかし、目には見えないが明らかに風に乗って火山灰(ガスも含まれている)が舞っており、目やのどを痛めるのだ。のど、鼻や目が弱い人はマスクやゴーグルなどを着用したほうが良い。
C)高山病対策
御嶽山は紛れもなく3000m超えの高山だ。北アルプスでも高山病を感じたことはなかったが、私も軽い高山病を感じた。頭が軽くキーンとするのだ。頭痛がするという人も散見された。これは前述の火山灰や火山ガスも影響しているのかもしれない。
d)万が一の噴火対策
八合目から山頂は逃げ場所がない。唯一あるのは今回設置された山頂直下のシェルターのみだ。自己防衛としてはヘルメット、ゴーグル、マスク(タオル)、携帯電話だろうか。
★道路事情について
山頂まで行くのであれば黒沢口が一番便利だ。御岳ブルーライン(道路)を使って、鹿の湯駐車場からロープウェイで行くか、六合目中の湯駐車場を登山口とするのが良い。もちろん、開田、濁河温泉側からも可能。
★登山に関し注意したいこと
・大噴火から4年たったとはいえ未だ記憶に新しい。遺族の方々も花束を持参して、慣れない高山を登っている。
・解体中の頂上山荘は撮影禁止個所になっているので注意したい。
・立ち入り禁止区域がたくさんあるので間違っても踏みこまないこと。
・山頂付近では33人もの人が亡くなっている。噴火警戒レベル1になったとはいえ、活火山であることを認識し、山頂付近で長居しないこと。
・このたび山頂直下に避難シェルターが設置されたが、その中で昼食を取っている人がいた。使い方が違っていませんか? 九合目以下や二の池などで食事をすべきだと思います。
★行政に言いたいこと
・木曽町、王滝村、下呂市にまたがる山だが、いずれの市町村のHPも御嶽山の観光に関する情報が少なすぎる。どの道路が通れるのか? どの登山道が通れるのか?明確ではないのだ。御嶽山の観光復興を願っている割にはその情報を全然アピールできていない。
・各山荘へ水は二の池から引いていたのだが、火山灰が増えすぎて噴火後は二の池を使えなくなり、下界からペットボトル水を運んでいるという。それを登山者にも協力してもらおうと「御嶽山の山小屋に水を届けようキャンペーン」なんてやっているのだが知っている人はいるのか? ホントに役所ってアピールが下手というか、やらされ仕事なんだろうね。毒舌で申し訳ない。
★最後に…
登山道等の安全対策は完ぺきではなく、万が一何らかの事故に遭っても自己責任であることを忘れず、自分自身でできる限りの安全対策を施すべきだと痛感しました。また、前述の通り標高3000m超えの登山であり、ハイキングではないことを心得たほうが良いと思います。
乱文乱筆、そして長文を最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。何らかの安全登山のお役に立てれば幸いです。
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