記録ID: 162108
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雪山ハイキング
奥秩父
【秩父・一工場沢から】 〜蕎麦粒山〜仙元峠〜[大樽]直降
2012年01月13日(金) [日帰り]
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 05:37
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 869m
- 下り
- 854m
コースタイム
◎[往路] Kさん管理駐車場(8:30) → 林道終点の小屋(8:37) → 右へ鉄塔54号分岐(8:44) → 右岸へ桟橋渡る(9:11)
→ 鉄塔52,53号分岐(9:16) → 鉄塔51,52号分岐(9:18) → 右の谷に青いポリバケツ(9:40)
→ 大きく二股分岐・鉄塔線下(9:46) → 鉄塔53号からの尾根(10:40) → 見晴らし大岩(11:18)
→ 蕎麦粒山(11:37--おにぎり&味噌汁--)
◎[復路] 蕎麦粒山(12:15) → 仙元峠(12:30=12:33) → 作業道分岐(12:51) → 東方面見晴らし(12:57)
→ 大樽(13:04) → 作業小屋(13:18) → ぼっこれ小屋(13:37) → 大樽の滝道標(13:50)
→ 林道&鉄塔線下(13:52) → Kさん・わさび小屋(14:05) → Kさん管理駐車場(14:07)
-- ☆★ 所要時間:5時間37分 ★☆ --
→ 鉄塔52,53号分岐(9:16) → 鉄塔51,52号分岐(9:18) → 右の谷に青いポリバケツ(9:40)
→ 大きく二股分岐・鉄塔線下(9:46) → 鉄塔53号からの尾根(10:40) → 見晴らし大岩(11:18)
→ 蕎麦粒山(11:37--おにぎり&味噌汁--)
◎[復路] 蕎麦粒山(12:15) → 仙元峠(12:30=12:33) → 作業道分岐(12:51) → 東方面見晴らし(12:57)
→ 大樽(13:04) → 作業小屋(13:18) → ぼっこれ小屋(13:37) → 大樽の滝道標(13:50)
→ 林道&鉄塔線下(13:52) → Kさん・わさび小屋(14:05) → Kさん管理駐車場(14:07)
-- ☆★ 所要時間:5時間37分 ★☆ --
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
この林道をもっと奥へ行って、大きく"ヘアピンカーブ" するところの手前右に、「Kさん・わさび小屋」があります。 この小屋のKさんが管理する 林道脇に車を止めて(有料:100円)、平行して上流に細く伸びる「林道広河原線」。 (言葉ではわかりづらいので、ルート図を+拡大していただければ、二つの林道の位置関係が判ります) これが「登山口」であり、わさび田の為の"作業道"です。 この「林道広河原線」は、わずかに行って終点です。(ここにも小さい作業小屋があり、数台の駐車場があります) そして、広河原谷左岸の「作業道」に入って行きます。 ※ 左岸、右岸とは= 下流に向かって 左側を「左岸」、右側を「右岸」と言います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
県道73号線続きの「林道広河原逆川線」は、国道140号の入り口あるいは奥に進んで、数カ所に "工事中につき 名栗方面へ通り抜け不可"の「通行止」の看板があります。 最後の「通行止」であるフィッシングセンターのところで、柵が開いており、帰りは閉まっているのではないかと 不安に思いながらも、通行しました。 したがって、今後の通行が"可"とは限りませんので、念のため。 (この文章は、12/26「仙元尾根行き」と同じですが、どうやら、有間峠までは"通行可"のようです。 しかし、確認はしてませんが。) 県道73号は、この時期にしては珍しく凍結ヶ所がありません。したがって、ほとんど走行に支障がありませんでした。 続く「林道広河原逆川線」も、13日走行の範囲では 大丈夫でした。 -- 今回のコース全般について -- ◎ 東京電力の「新秩父線○○号」について、その番号との位置関係をよく図上及び現地で 判っておく必要があります。(必須) ◎ アイゼンは使用しませんでしたが、必要なところはあります。 ◎ 蕎麦粒山〜仙元峠以外の、往路及び復路は、かなりのバリエーションルートです。 ルートが無いうえに、今年は今のところ積雪が少ないとはいえ、雪の北面ルート及び沢の遡行が含まれます。、 当然のことながら、25,000分の1地形図とコンパス必須です。 あとは、周囲の地形判断です。何処を目指すのか、幸いに冬の晴天ですから、目指す方向が見えます。 このコースは、"適当に登る&下る"ことが多いので、的確な判断が必要です。 ◎ ルート図のうち 「一工場沢」及び「大樽直下降〜三工場沢」部分は、GPS装置を持たないので、 正確さに欠けます。大筋で理解して下さい。 -- 今回のコース全般[往路]について -- コースについては、「Kさん・わさび小屋」管理の駐車場に車を止め、まず広河原谷を入っていきますが、 もともと「登山道」ではありません。 ここは、昭和50年代初めに Kさんたちの「秩父わさび生産組合」の皆さん方が、広河原谷及び一工場沢沿いに 「わさび田」を造成し、その「作業道」として整備したものです。 谷及び沢を渡る"桟橋"は、今も Kさんが手作業で補修しています。 作業道及びわさび田は、このような場所ですから、いわゆる重機が使用できず、当時の組合員の手作業による "労力奉仕"で造成されたものです。 ですから 登山者の方は、その辺をわきまえて登って下さい。 -- 今回のコース全般[復路]について -- 仙元峠からの下りで 「大樽」からの下降について、本来の仙元尾根の大日堂方面ではなく、 そのまま暗い杉造林の中を、直接「三工場沢」に向けて下降しました。 これは、どなたかの下降記録がネットにあったので、時間短縮と思って行きましたが、とんでもないコースです。 基本的には"道"がありませんので、特に下りでは止めた方が無難です。 登りで時間に余裕のある方は、挑戦して下さい。 急下降ですから、迷ってから 登り返すのは容易ではありません。 -- 今回のコース詳細について -- ●[往路] 蕎麦粒山までのすべては、例年より雪が少ないものの、積雪及び凍結による危険箇所があります。 ◎ 広河原谷及び一工場沢のルートは、先に述べた理由から、平地の田の畦(あぜ)に当たる"石垣畦畔"が登山道に なっているところがあります。 いわゆる"作業道"ですから、どの山を目指すのか"方向性"を持たないと、迷います。 ◎ したがって、東京電力の「新秩父線51〜54号」ポールが頼りになりますが、自分が何処を目指すのかを 決めて行動しないと、迷う原因になります。 (特に、「仁田山」を目指すのか、「蕎麦粒山&長沢背稜」を目指すのか) ◎ その上で、「一工場沢」上部は、鉄塔線下を過ぎて、いわゆる"遡行"となります。 特に危険な滝とかはありませんので、少々きついですが適当に登ることとなります。 ●[復路] 大樽から直接「三工場沢」へ下る"コース"は、結論から言ってアウトです。 最初 太い杉の木にマーキングがあるのですが、決してコースを意味するものではありません。 適当に北東方向へ かなりの直下降をすると、「作業小屋」(写真貼付有り)があります。 したがってまずはホッとしたのですが、ここからへたに直下降すると、谷に降りて動けなくなります。 山腹沿いに移動したのですが、作業道らしきが見つけられず、セオリーどおり戻ろうと覚悟したら、 細々とありました。しかしこれも途中で、災害の崩落により 絶たれました。 が またも作業道を見つけ、何とか次のチェックポイント、「ぼっこれ作業小屋」(写真貼付)を 見つけることができました。おまけに東電のポール「55号」もありました。帰れると確信しました。 作業道がはっきりしてきて、ついに「大樽の滝」道標に出ました。 ここには、治山の為の「コンクリート堰堤」があります。 林道を「三工場沢」に沿って下り、無事「Kさんわさび小屋」脇に出てきました。 |
写真
撮影機器:
感想
この日は、熊谷の最低気温が-4.0℃、秩父が同-7.4℃と、今冬最低を記録しました。
現地では-10℃までいったと思います。
従って、途中でカメラのシャッターや記録時に、手が悴んでいうことを聞きませんでした。
山の中に居る時間は、結果的に 5時間37分と少なかったのですが、これは仙元峠から駐車場まで
1時間34分と"短縮"できたのが大きかったです。
でも内容は、一時はルートが判らなくて迷い、上に登り直そうとしたのですから、
冬でもあり、遭難と紙一重です。
この広河原谷の「わさび田」は、今から30年前の1982(昭和57)年8月の台風10号による豪雨により
壊滅的な被害に遭い、殆どが流失してしまいました。
このような地形的、地理的条件下の「わさび田」ですから、その後も豪雨があると、
被害に遭うことがあるようです。
それと、鹿による「食害」。茎の部分を掘って食べてしまうようです。
ですから 鹿除けのネットは、くぐったら必ず元に戻すように。
冒頭の「コース状況」で触れたように、復旧や維持管理に際して、重機が使える地形条件ではないために、
この「わさび田」の維持管理は、Kさんにとって日々大変なようです。
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