秋の朝日連峰縦走、以東岳から大朝日岳へ
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- GPS
- 52:00
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 2,423m
- 下り
- 2,291m
コースタイム
10/18: 6:10 以東小屋発-8:20狐穴小屋-9:00三国境-9:20北寒江山-9:50-10:00寒江山-11:10-50竜門小屋-12:10竜門山-13:30西朝日岳-15:30大朝日小屋(泊)
10/19; 7:00大朝日小屋発-7:20銀玉水-8:20-9:00古寺山-11:40古寺鉱泉-12:10古寺鉱泉登山口着
天候 | 10/17 晴れ 10/18 晴れ時々曇り 10/19 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2004年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
大鳥集落から泡滝ダム登山口まで、車に便乗 帰り;古寺鉱泉ー(車に便乗)-山形ー(JR)-東京ー(JR夜行)-四国 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全体、道は良好。 大鳥集落から泡滝ダム登山口までは、大鳥に宿泊すると、宿の車で送ってもらうこともできる。 稜線上も、狐穴小屋、竜門小屋、金玉水に、水場あり。 |
写真
感想
【山行No 326】
※朝日連峰のうち、主峰の大朝日岳には登っているが、以前より気になっていた
連峰主脈を縦走してみることにした。
今回は、無人小屋泊まりでの3泊4日の行程。
10月15日(金)
・仕事を定時で帰り、出発の準備をして、東京までの夜行バスに乗り込む。
10月16日(土)
・今日は、鶴岡側の登山口までの移動日。
・朝早く東京に着き、上越新幹線で新潟まで、そこから日本海側を、特急イナホ号で鶴岡に向かう。
・鶴岡にはお昼過ぎに到着。大鳥集落までのバスまで3時間もの待ち時間がある。
駅前でレンタサイクルを借りて、鶴岡市内を観光して時間をつぶした。
・鶴岡からのバスは15:37発。天気はしぐれもパラパラとあり、あまりよくない。
・16:50 大島集落 着
バス停のすぐ裏に、予約した民宿(朝日屋)があった。
泊り客は少ない。10畳のだだっ広い部屋に入る。
夕食は、食べきれないほどの豪華な料理で、食べきれないくらいだった。
10月17日(日)
・朝起きると、外は晴天となっている。いい感じだ。
7:50 大鳥集落発
・もともとは、宿の車で登山口まで送ってもらうつもりだったが、
同宿の人が、大鳥池までハイキングに行くとのことなので、同乗させてもらうことになった。
出発してすぐ、がたがたの林道となる。距離は10km位か?なかなか距離があった。
8:10-20 泡滝ダム登山口(標高=480m、気温=13℃)
・林道終点、車が多い。みな日帰りのようだ。
・ゆっくりと登山道を登り始める。結構いい道で、緩やか。
ブナの森が広がっているが、この付近はまだ紅葉は始まっていない。
10:10-20 七つ滝沢橋
・ぐらぐらの吊り橋を渡る。
ここから次第に急な道になってきた。この付近もブナの大きな森が続く。
11:30-12:10 大鳥池(大鳥小屋)(標高=950m、気温=15℃)
・小屋は結構大きい。「タキタロウ小屋」と標識がある。有人のようだ。
小屋の周辺は、昼食をとっている人が多い。どうやら日帰りでハイキングにきた地元の人たちのようだ。
自分もコンロでお湯を沸かし、昼食とする。
ほっとする山の秋、目前の大鳥池は蒼く深い色をたたえており、そのはるか向こうに、今日目指す以東岳がやけに遠く、高い。
・小屋からすぐのところに分岐があり、オツボ峰への登りが始まる。
予想よりも結構急な道で、出だしよりゼイゼイ言いながら登る。人影は少ない。
・標高=1100m付近より、周辺の木々の紅葉が始まった。
澄んだ青空をバックに、まばゆい色彩で迎えてくれる。山の秋を感じる一時。
・途中よりだんだんと傾斜は緩くなってきた。展望も出てきたが、目指す以東岳は、まだまだ遠い。
14:10-20 三角峰の肩(標高=1450m)
・地図上の三角峰についたが、道はピークを巻いている。
・ここからいよいよ稜線歩きとなる。道は緩やかに登ってゆく。風も涼しく、なんとも静かな午後だ。
植物相は、灌木も少なく、笹とハイマツが主役となっている。
道もザレた花崗岩質で、雰囲気は北アルプスに似ている。
15:00-10 ウツボ峰(標高=1630m)
・小さい標識だけがあり、あまりぱっとしない山頂。
しかしここからの展望は良く、足元には大鳥池が見え、北方遠くには月山と鳥海山が見えている。
・ウツボ峰から先は、以外とアップダウンが多く、そろそろ疲れもでてきてきついところ。
16:20 以東岳(標高=1771m)
・ようやく主脈の一峰に到着。
山頂からは、大朝日岳への主脈稜線が長々と続いているのが望め、
そのはるか向こうには、飯豊山地が、かすみの上にポッカリと浮いているのも見えた。
眼下に小さく、今日泊まる以東小屋が見えている。
16:30 以東小屋
・遠目には結構大きい小屋のように見えていたが、中に入ると、意外と狭い感じ。
ひょっとして一人きりか?と気になっていたが、先客が2人いてほっとした。
・さっそくカップラーメンで夕食。
・夜になると、素晴らしい夜空が広がった。外に出てみると満天の星空で、天の川も良く見えている。
しかも地上は、鶴岡あたりの街の灯りや、西の方は日本海の浮かぶ漁火らしき
灯りもちらちらと見えた。
・3シーズンのシュラフにシュラフカバーをかぶせて寝たが、
夜も思ったほど冷えることはなく、途中でシュラフカバーははずした。
10月18日(月)
・5:30起床。小屋内の気温=7℃。
外にでると、すでに外は白み始めている。
6:00日の出。朝焼けは、ちょっとだけうす雲が燃えた程度だった。
うす雲がでており、天気は下り坂か?今日中は持ってくれれば良いが...
6:10 以東小屋発
6:20-30 以東岳(気温=+5℃)
・展望の素晴らしい朝だ。飯豊山地は少し雪が降ったようで、うっすら白く見えている。
はるか南方には、磐梯山の特徴ある双耳峰までも見えている。
東のほうは、吾妻山群、蔵王連山、その北の方、名前を良く知らない山々へと
山脈が続いている。
面白山、舟形山、栗駒山あたりだろうか?
・さっそく縦走路に入る。花崗岩のザレとハイマツの道。道形は結構はっきりしている。
・途中、対向者1名あり。昨日は狐穴小屋に泊まったとのこと、小屋周りに、
水場がある、ときいて安心した。
8:20-40 狐穴小屋
・この付近、登山道を石畳状にする工事が行われており、工事の人たちが4〜5人。朝からご苦労なことだ。
小屋の前に水が引いてあり、水がじゃんじゃんと出ている。水が補給できて助かった。
9:00 三国境
・ここはピークらしくないピークだが、天狗小屋への長い尾根が分岐している。標識あり。
9:20 北寒江山
・ここは結構ピークらしい形をした山。北へと下る道が分岐していた。
・寒江山本峰へは、いったん下り、再び登りかえす。割とキツイ。
上空、タカらしい鳥影を2回ほど見た。
気が付くと、足元は花崗岩のザレが少なくなり、堅い岩が多くなってきた。
花崗センリョク岩か?
9:50-10:00 寒江山(標高=1695m、気温=16℃)
・人影がなく、シーンとした山頂だ。
ここも眺めは良好だが、西の方にわずかに越後平野の北端が見える以外、
四周は山また山。ともかく山深い山地だ。
・南寒江山を過ぎると、大きく下るが、この付近は灌木の紅葉が少し残っていて、
また上空は青空に巻雲が躍動していて、秋らしいいい感じだ。
11:10-50 竜門小屋(標高=1580m、気温=16℃)
・ここも、小屋の前に水場がある。さっそくコンロをだして紅茶を作り、
パンを食べてゆったりと昼食タイムとした。水を1L補給。
・相変わらず人影の少ない縦走路だが、この先で3名であう。
日暮沢を登って竜門小屋に泊まり、ここから以東岳と大朝日岳をピストンしたそうな。
12:10-20 竜門山(標高=1688m)
・後半戦に入る。上空はだんだんとうす雲が増えてきた。
13:30-40 西朝日岳(標高=1814m)
・やれやれ、ようやくここまで来て、目的の大朝日小屋も見えてきた。
・西朝日からいったん下り、再び大きく登る。そろそろバテてきて、息も上がり、踏ん張りどころ。
15:00 中岳
・登山道は、中岳のピークは通らず、小さく巻いていた。
・金玉水の水場は、雪渓こそさすがに無いが、チョロチョロと水がでている。
今日の夜の分の水を少し補給する。
15:30 大朝日小屋 着(標高=1780m、気温=16℃(内温=20℃))
・長い縦走路を踏破して、ようやく今日の目的地に到着。
小屋はほかに泊り客がいないのでは?と思っていたが、先客が3名いて、ほっとした。
それにしても、5年前の夏に泊まった時は大混雑で大変だったが、今日はうそのようにゆったりできる。
・大朝日岳は眼前だが、結構疲れたので、小屋に入ってしまうと、なんだかも凹一度出たくなくなり、小屋で紅茶を飲み、のんびりする。
・今夜も小屋の中はそれほど冷えず、シュラフカバーも使わなかった。
10月19日(火)
・5:30起床。外に出て朝焼けを眺めたが、曇天のもと、東の太陽が出るところだけ、
スリットのように晴れ間があり、そこが赤く染まってる。
見ているうちにどんどんと色が変化し、久々に美しい朝焼けだった。写真多数。
・今日は古寺鉱泉に降りるか、朝日鉱泉に降りるか、決めかねていたが、
同宿の人に行先を聞いてみた。
みな、古寺鉱泉に下るとのことなので、2組のうち、親子2人ずれに、
下山後、車に乗っけてもらうようにお願いする。
7:00 大朝日小屋 発
・全員ほぼ同時に出発。単独行のおじさんは足が速く、飛ぶように下って行った。
残り3人でのんびりと下る。親子二人ずれのうち、子供のほうは風邪気味ということで、ちょっと苦しそうだ。
・天気は明らかに下り坂で、上空はどんよりしているが、まだ雨は降りそうにない。
7:20 銀玉水
・ここも水がちょろちょろ出ていた。500mlほど水を補給。
8:00-10 熊越のコル
・この付近は灌木が紅葉していてまずまずきれいな風景。日が当たっていたらもっといいのだが...
・ここからは、小朝日岳には登りかえさず、巻き道を行く。
8:50-9:00 古寺山(標高=1500m)
・ここからは結構急な下りとなる。親子ずれのうちおばさんは見かけによらず足が速く、ついてゆくのがやっと。
10:00-10 一服清水。
・小休止する。おばさんが、藪のなかに入って、山菜を取ってきた。
聞いてみると、この地方の名称で「ミズ」という山菜だそうだ。
実を口に入れてみると、ちょっとぬめりがある。山形では良く食べる山菜だとのこと。
・ここから急な下り坂がずっと続く。標高=1100m付近で紅葉は終わり、緑の森にもどった。
森の中は、結構キノコ類が多い。名前はよく解らないが、ナメコ、サルノコシカケなど。
11:40-50 古寺鉱泉(標高=670m、気温=17℃)
・やれやれ、ようやく下山できた。
親子ずれの車は少し先の方に停めているとのことなので、さらに林道を歩く。
12:10 登山口(標高=630m)
・お願いした通り、車に乗っけてもらう。
当初は近場の駅まで、と思っていたが、「山形駅まで送りましょう」と言ってくれた。感謝!
・途中、「いもかわ温泉」という田舎風の小さな温泉により、汗を流す。
なんだか知らないが、今日はサービスデイとのことで、無料だった。
3日分の汗を流して、ほっとした。
14:40 山形駅 着
・今日はまだ、軽い行動食しか食べてないし、お腹が減ったので、
駅近くのガストで昼食。ビールもジョッキ2杯。縦走した分のエネルギーを補給して、満足、満足。
・16時過ぎの山形新幹線で、東京へ、
東京からは夜行寝台列車で四国に戻る。
知らないうちに、台風が西日本に接近しており、夜行寝台も出るかどうか?直前まではっきりせず、不安だった。
10月20日(水)
・夜行寝台列車は、なんとか四国まできたが、台風のせいで、四国内はほとんどJRが不通になっており、焦る。
行けるところまでJRの鈍行で行き、そこからタクシーを飛ばして帰宅した。
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