九重山 日本百名山(九州) 10座目 大船山 日本三百名山 2座目
- GPS
- 13:19
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 2,315m
- 下り
- 2,311m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:10
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:10
私は冬装備を持っていない為、九州まで南下してきました。
自走は辛いので夜行バスを利用して遠征です。
天候 | 1日目 雨(強風 20m位、濃霧 視界15m) 2日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
神戸三宮(23:00)から大分県中津サンライズホテル前(6:30)に翌朝到着 ORIXレンタカー中津駅前店(8:00〜19:00)より 大曲駐車場(無料)へアクセス (約110分) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は明確だが、低木地帯の枝が体に引っ掛かり、怪我する恐れある為、厚手の長袖がお勧め |
その他周辺情報 | 筌の口温泉 筌の口共同浴場 (\200) https://onsen.unknownjapan.co.jp/article/2016/10/29/124 駐車場 すぐ隣の新清館に止めさせてもらえます(\200) 新清館 内湯、露天風呂有り 今回、こちらで入らせて頂きました (\500駐車場込) http://www.hikyou.jp/detail.php?shid=30355 九重夢大橋 九重バーガー旨い 牛 豚 鹿 猪 ジビエは早く売り切れます http://www.yumeooturihashi.com/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
|
---|---|
備考 | 地図をもう一枚 (雨対策を施したもの) |
感想
神戸三宮(23:00)より夜行バスSORIN号に乗り大分県中津市中津サンライズホテル前(6:30)に到着して、ORIXレンタカーの始業時間(8:00)までの空き時間に朝食を摂り、レンタカーにて大曲駐車場(無料駐車場)(9:50)にアクセスしました。
今回は、夜行バス、レンタカー、単独登頂の旅です。
1日目
AM9:50頃 小雨が降って、霧が出ていましたが、先行者の車が2台止まっていました。
大曲駐車場は余り大きくないですが、15台位は止めることが出来そうです。
10:00 早速準備をして、出発しました。
駐車場はヘアピンカーブの内側、登山口は外側にあり、見通しが悪いので横断時は要注意です。交通量も多く、皆さん結構、飛ばしています。
木の生い茂った登山道を行くと梯子を下りて、川を横断します。
私が、行ったときは、水は殆どありませんでした。
この山の土質は、粘土質なのか、濡れているとよく滑ります。
少し行くと採石道路に合流しました。
ここで、とんでもない事が起こりました。
時間と地図を確認しようとしたところ、地図が風で飛ばされてしまいました。
強風(体感で15m位)でした… 濃霧(視界20m位)でした… 一瞬で見失いました。
どうしようかと、思案しましたが、どうにもなりません。
スマホを使っていない私には、記憶を頼りに行くしかありません。
合流地点付近に、登山道らしきコンクリートの道がありました。
ここからが、迷走の始まりです。
とりあえず、コンクリートの沢沿いの道を歩きました。
しかし、コンクリートの立派な道は、獣道になり、斜面(崖)をトラバースする様な感じになりました。
しかし、踏み跡(2人分)があります。間違ってないと思い込む様にして、進みます。
段々、斜度がキツくなり、すぐ上の大きな石が、転がってきそうな気がしました。
危険を感じたので、崖の上に上がり、そこを歩く事にしました。
登れそうな場所を選び、垂れ下がっている木の根を掴みよじ登りました。
登り切った所には、踏み跡が見つかり、崖沿いを上流に進んで行きました。
草木の生い茂った所を抜けると、岩石地帯に出ました。
とりあえず、尾根らしきところを登ります。踏み跡は分かりません。
しばらく行くと黒いパイプのようなものを発見!
上に向かって伸びています。視界は15m。先には、何かあるのであろう。
行くしかありません。
パイプ沿いに登りました。
しばらく行くと斜度が緩くなって、広い所に出ました。
何か、人工物が見えます。パイプはそこに繋がっていました。
その人工物を見てみると火山観測器と書いてありました。
視界は乏しく、足元は岩場で踏み跡もなく、どうするか考えましたが、この広場は、
馬の背の様な形で上方に向かって伸びていたので、進みました。
しばらく行くと土の斜面にぶつかり、踏み跡を見つけました。(1人分)
踏み跡を追って、崖をよじ登ります。
何度も足をとられ、滑りながら…
何とか、崖をよじ登り、岩稜帯が表れ始めた、霧の中、薄っすらと標柱が見えました。
何処かに着いたと安心しました。
標柱を見入ると「星生山頂上」12:00到着 2時間近くも迷走していた事になります。
予定していたルートの最後に訪れるつもりだった場所に来てしまいました。
雨も上がりました。
こうなったら、予定コースの逆走しかありません。
地図を失っているので、とりあえず記憶を頼りに久住山を目指します。
星生山から降りる際も視界15m位だったので、方向が分からず、遠回りで下った様です。
しばらく歩き、久住分れ、久住山避難小屋に到着しました。
地図が掲示してあったので、一服しながら、頭に叩き込みます。
後は、時間との戦いでした。
今日の宿の法華院温泉山荘には最悪の場合でも17:00には、着かなければ…
そこからは、ペースを上げました。
まず、久住山 頂上に着きましたが、何も見えません(白)。
一服した後、すぐに引き返し、天狗ヶ城に向かいます。
岩稜の山をひたすら登ります。
頂上に着きましたが、何も見えません。さらに強風(20m位)、そして一服。
次は、中岳です。
一度下りて、御池は強風により白波が立っていました。
御池を横目に岩稜の山をひたすら登り、頂上に着きました。
ここも同じく、何も見えません。強風(20m位)
すぐに下り、稲星越えに到着しました。
ここで、考えました。
稲星山に行くか、トラバースして白口岳に向かいショートカットするか…
多分、時間に余裕がなく、この先は、地図では破線になっているルートを進み、鉾立峠を経由して、法華院温泉山荘に行くつもりだったので、通行不可能な場合は、引き返して、遠回りをしないといけないリスクがあった為、ショートカットしました。
このショートカット道が大変でした。
オオヤマレンゲは枯れており道沿いに剪定されているようですが、狭い。
枝先は尖って、人ひとり歩ける幅が無い。
凶器です。体に引っ掛かります。突き刺さります。痛いです。
とりあえず、顔をガードしながら、進みます。
そして、白口岳頂上へ
少し、霧が晴れ、風は相変わらずですが、天候が良くなってきました。
景色が、見え始めました。
やっと、風景写真の撮影が出来ました。
でも、この先は、地図では、破線ルート。先を急ぎます。
かなりの急勾配を下ります。途中、登りなら登れるかどうか分らない崖の様なところを落ちる様に下ります。落ちました…
そして、岩場を下り、かなり高度を下げ、鉾立峠が近くに見えてきた頃、森林帯に入り、この辺りから滑ります。この山特有の粘土質です。
慎重に下りたのですが、4回尻もちを付きました。
ようやく、鉾立峠に到着して、一服。
法華院温泉山荘も見えました。ひと安心です。
立中山にも登ろうかと思ったのですが、時間がギリギリは良くないなと思い、
法華院温泉山荘へのなだらかな道を下って行きました。
16:10 法華院温泉山荘に到着。
まずまずのルート選択でした。
法華院温泉山荘は立派な造りでビールが安い(500奸\400)
ビールを2本購入して、山バッチを6つ購入。
個室に泊まれ、充電も出来ます。
何と言っても温泉があります。
生演奏を聴きながらの談話室(食堂)でのコミュニケーション、食事も満足でした。
私は、予約の1泊2食と追加で弁当をお願いしました。
自動販売機もあり、電気あり、風呂も掃除の時間帯以外は24時間OKです。
夕食は18:00 朝食は6:30です。
夜行バスで一睡も出来なかったので、19:00には、眠りに着きました。
今までで1.2位を争うほど、設備の整った良い山小屋でした。
山小屋スタッフも良かった。
2日目
いつも通り4:00に起床、朝風呂に入り、朝食を終え、山小屋の受付に荷物を預け、アタックザックを担いで、まずは、大船山(日本三百名山)にピストンです。
7:00に出発しました。快晴です。風は強めですが、最高です。
坊ガツルを歩き昨日と反対側の山の麓の登山口へ…
登山道に入った途端、鬱蒼とした森林帯です。
風があり、程よく体を冷やしてくれる為、気持ちいい感じです。
かなりの急登でしたが、予定よりだいぶ早く段原に到着しました。
そして、分岐を大船山に歩を進めます。
ここまで来ると結構、強風です。
が、
とにかく見晴らしがすごく良くて、最高でした。
気を緩めると体を持って行かれそうな強風を浴びながら、
落ちると一溜まりも無い様な厳しくも武骨な稜線を歩きます。
そして、大船山到着。何と良い景色。一服しながら写真撮影を楽しみました。
法華院温泉山荘へ引き返します…
法華院温泉山荘へ戻る途中で地図では破線ルートになっている立中山に行くつもりで、分岐案内看板は見つけたのですが、道が分かりません。
諦めて、そのまま法華院温泉山荘へ戻ってきました。
弁当と荷物を受け取り、持ってきていた、アンパンをカジります。
そして、今日の目的地、三俣山に向かいます。
まずは、山荘裏手のコンクリート道を登ります。
いくつかの砂防ダムを横目に高度を上げます。
段々、道が荒れてきます。最終的には、大きな石の間を、上を進み、道という概念が無くなります。
それほど、距離はありませんが、かなり、体力を持って行かれます。
登り切ると水の無い大きな河原に出ました。
そのまま上流方向へ歩いていくと諏蛾守越分岐の標柱がありました。
横を見ると巨石の山と噴煙の上がる硫黄山。
好奇心が震えたち、荷物をデポして、硫黄山へ散策に向かいました。
巨石の山は5m位ある巨石で山全体が構成されており圧巻。
落石が怖くて登れません。
硫黄山はガスの噴出が凄く迫力満点でした。
硫黄ガスが出ているのか、植物も無い広い河原でした。
そして、諏蛾守越へ…
ここには、避難小屋があり、鐘がありました。三俣山への登山口もあります。
一服してから眼前の高く大きな三俣山へ登り始めました。
登山道は、斜めに登っていきますが、かなり急登です。
テッペン直前で道が複数に分かれました。
とりあえず、上に上がる事には、違いないので、登りました。
到着した先は、頂上ではなく、岬の突端の様な場所でした。
まだまだ、高いピークが三つ、四つ見えます。
すぐ近くのピークに標柱を確認出来ました。
とりあえず、行ってみると三俣山西峰でした。ここで一服。
少し下り、さらに高いピークを目指します。
三俣山本峰に到着しました。ここには、分岐があり北峰、南峰を周回出来ます。
迷わず、法華院温泉山荘で見た地図の北峰へ向かい少し下って次のピークへ…
途中、登山道に霜柱発見!もう、正午過ぎなのに… そして、滑る…
行き着いた所は三俣山南峰…??? まぁいいか
また、少し下り、次ピークを目指します。
そして、着いた所は三俣山己…??? こんなの地図にない 北峰は?
とりあえず、三俣山なのに4つのピークを踏破したので満足です。
周回コースを進み、三俣山本峰から来た道を戻ります。
そして、三俣山西峰をトラバース道でショートカットして岬の突端に着きました。
やはり、下る道が多数あり、どれが本線かわかりませんでしたが、下りました。
酷い道を下ったのですが、ようやく本線に合流。
諏蛾守越まで降りてきました。後は、大曲駐車場に降りるだけ。
三俣山西峰より駐車場への道も、昨日、迷走したルートも見えていたので、余裕があります。
あと30分程度の道のりです。
時間が余ったので、法華院温泉山荘の弁当を食べました。
質、量といい、これは美味しい これが\500ならコンビニ弁当よりずっと旨い。
一服、鐘を鳴らし、帰路に向かう事に…
採石道があるのですが落石が多い為、通行止め。
岩石だらけの谷へ下り、ショートカット。
危険地帯を抜けたところで採石道路に合流。
後は、歩きやすい採石道路を下り、道路の補修工事(落石による)をしている青年と気持ちの良い挨拶。
前日に悪夢の迷走が始まった分岐点に到着しました。
スルーして、大曲駐車場へ向かいました。
程なく、大曲駐車場に到着しました。
車に着いてから本当なら立ち寄るはずだった牧ノ戸峠の土産物店で物色。
そのあと、筌ノ口温泉に向かいました。
筌の口温泉 筌の口共同浴場(\200) 駐車場はすぐ隣の新清館(\200)に行く予定だったのですが、車を駐車させてもらった、新清館は内湯、露天風呂有り(\500駐車場込)の佇まいに圧倒され、こちらを利用しました。
露天風呂と内湯が離れており、露天風呂だけ入りましたが、表現しにくい程、スゴく良い風呂でした。(山一つが自分だけの風呂になった様な感じ)
後は、せっかくなので、九重夢大橋に行き九重バーガーを頂きました。
九重バーガーは凄く大きくて、パテの種類もジビエから王道の特産牛までありましたが、私が訪れた頃には、珍しい物(ジビエ)は売切れていて、普通の牛のパテしか無くそちらを頂きました。
猪を食べたかったです… 鹿でも良かった…
そして、中津市へ延々と長い道のり(途中でガソリンを入れて)を戻りました。
中津のレンタカーを18:30頃に返し、22:20発のSORIN号を中津駅にの駅待合室で待ちました。
待ち時間が長かった…
今回の日本百名山ピークハント久住山では、色々なハプニングもありましたが、
3000mピークハントの時の様な、壮大で武骨な厳しい美しさは、ありませんでしたが、これが、百名山と言われる所以の美しい景色が堪能出来ました。
3000mとは、全然、別物の魅力です。
また、訪れたい山が増えてしまいました。
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