赤石岳〜悪沢岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 2,978m
- 下り
- 2,981m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
往路復路共に東海フォレスト送迎マイクロバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
良く整備されています。富士見平を過ぎてからのトラバース道及び北沢源頭の登りは慎重さが求められます。 |
写真
感想
2012年8月4日(土)晴れ
足柄SPにて4時間の仮眠の後、午前2:00過ぎに車を発進させる。ナビに最近開通した新東名が現れず御殿場口をやり過ごしてしまうが、清水JCTで取り戻し、口坂本温泉〜富士見峠越えにて5:00前に畑薙の夏季臨時駐車場に到着。入山中の人も含め駐車場はかなりいっぱいである。定時の8:00より早い便があるとの事前の情報に期待して待っていると6:30前に東海フォレストのマイクロバスがやって来る。このバスは、東海パルプが営業する山小屋に泊まらないと乗車できないのだが、実質バス代は無料でお得感がある。小屋代の前金として3000円を支払いバスに乗る。乗り込んだのは9人だけだったが、バスは直ぐに出発。運転は結構荒い。林道を1時間余り走り登山基地の椹島に到着。帰りのバスを待つ人が20人程度集まっている。案内板で順路を確認して直ぐにスタート。大半のハイカーが2泊3日の行程で荒川岳を先に登る左回りルートを選択するが、本山行では一気に高度を稼ぐ赤石岳を先に登る右回りを選択。林道まで50mほど登り返すと階段が設置されており、いきなりの急登となる。途中1回の小休止を挟んで順調に高度を稼ぎ、赤石小屋に到着。視界が開け、正面に赤石岳、左に聖岳を望むことができる。小屋前のベンチでやや年配の男性が1人休憩中。一言二言、声を交わす。小屋の女将にも挨拶。水を補給したのち出発。富士見平まで登ると視界は再度開ける。下山中のハイカーが休憩している。残念ながら遠くの山には雲が掛かり、富士山はおろか近くの笊ヶ岳も見えない。ここからは一旦大きく下ったのち、ラクダの背と別れトラバース道へ。下山者と何回かすれ違いながら進むと清流が流れるカールに到着。いきなり険しい登りとなり息が上がる。カール中央で小休止を挟む。この辺りから稜線はガスってくる。景色は拝めず残念だが、直射日光が遮られるのは助かる。何度も立ち止り肩で息をしながら勾配のきつい斜面を登りきって稜線に到着。眼下に昨年水量が多く敗退した小渋川が見える。荒川岳方面から来ると丁度、赤石岳へのピストン地点となっているため、沢山のザックがデポされている。当初は、頂上直下の赤石避難小屋に泊まる予定であったが、時間的にも体力的にも余裕があるので、次の荒川小屋まで進む方針に変更。先客に倣いザックを置いてガスの中、頂上を目指す。20分足らずで頂上に到着。山頂はまずまずの広さ。直後に登ってきた人と互いに写真を撮り合う。直下に赤石避難小屋が見える以外に遠方の景色はなく、直ぐに下山。デポしたザックを回収して先を急ぐ。小赤石岳へ登り返すと一気の下り。本日の宿、荒川小屋が遠くに見える。大聖寺平への下りの途中ですれ違った人を最後に以降は一人旅。トラバース道を急ぎ最後は樹林帯を抜けて小屋に到着。結局、常に先行していたようで、追い抜いたり追い抜かれたりすることの全くない一日となった。小屋の主人は40代前半であろうか比較的若い。夕食付き、朝食無し、弁当付きで8000円。バスの半券を見せて5000円を払う。明日下山することを告げると終バスが14時であることを親切に教えてくれる。寝場所は梯子を2回登った3階の12番、到着が遅かったので屋根裏であるが両隣が空いており、ゆっくり寝られそうである。荷物を寝場所まで上げてからテント場脇の水場まで2〜3分下る。家から持ってきたビール(500cc)を冷やす間に、水を補給(3函砲郡蕕鮴う。小屋前のベンチでビールを飲みながら、今日の結果と明日の行程を確認。16:30過ぎに屋根裏に戻り暫く横になる。夕食は到着順のため第2ラウンド。17時半過ぎに館内アナウンスがあり食堂へ。メニューは定番のカレーライスとワカメスープでお代わり自由。具は少ないが空きっ腹にはおいしい。軽くお代わりし水分もしっかり取る。食器を片付けるとヘリの音が近づいてくる。どうやら急病人の搬送のようである。消防庁のヘリが近づいてホバリングを始めると、ワイヤーにぶら下った隊員がスルスルと降りてくる。急病人は年配の男性でおそらく高山病であろうか。隊員に確保されヘリに吊り上げられヘリと共に下界へ。人騒ぎあったが、やることもなく18時半に就寝。
2012年8月5日(日)晴れ
23時まではぐっすり寝たようであるが、その後は熟睡には至らず、何回も寝返りを打ちながら3時半に起床。いびきの激しい輩がいたが自分も同じであったのであろうか。寝具を畳んで1階に下り、既に朝食の準備を始めている山小屋の若い女性スタッフからお弁当を貰う。靴紐をしっかり締めヘッドランプを点けて出発。いきなりの登りである。月明かりがあり、進むべき先が何となくわかるのは有り難い。じきに鹿避けの柵に囲まれた大きなお花畑をジグザクに登って行く。既に空は白み始めヘッドランプは外しているが、花を愛でるにはまだ暗く残念。勾配が緩くなってくると稜線に到着。まずは左に折り返し前岳の頂上へ。分岐点から5分も掛からず登頂。直ぐに折り返して中岳へ。丁度、東岳の頂上から日が昇るところ。絶好のタイミングとなり、写真を撮りまくる。直下の中岳避難小屋に泊まった人たち(3人だけの様子)も写真を撮っている。小屋の脇を過ぎなだらかな稜線をコルまで下りると、岩稜をジグザクと登って行く。何度も立ち止まるが力を振り絞り頂上を目指す。日が顔に差し始めると間もなく頂上。中岳を過ぎてから3人とすれ違ったが頂上には誰もいない。セルフタイマーで証拠写真を撮り、東西南北の山々を撮影。遠いところでは、立山や白山まで確認することができる。意外なことに、北岳と聖岳は、それぞれ間ノ岳、赤石岳の陰になり見えない。行く手を見下ろすと丸山辺りから次々に登ってくるハイカーが見えるので、彼等との頂上での遣り取りを避け、ほんの少し下ったところで休憩。小屋で貰ったお弁当を開くと、小さなおにぎりが5つ入っている。それぞれ違う具が入っているようで食欲がそそる。結局、5つのうち4つを腹に納め下山開始。千枚岳の登り返しが少し堪えるが、1時間ほど下って千枚小屋に到着。3年前の火災で一部消失したとのことだが、既に新しい小屋が立て直されている。ベンチに座り下山路を地図で確認しながら残りのおにぎりを食べる。当初、13:00のバスに乗るつもりだったが、その前の10:30のバスの時間まで3時間余り。少し急げば乗れそうなので、1時間当たり500m高度を下げるつもりで歩き始める。しかし勾配は緩く、しかも小さな登り返しが何度もあり思ったよりきつい。特に最後の岩頭の登り返しは100m以上あったであろうか。登り切ったところで思わず腰を下ろしてしまった。ここからは急な斜面を下り、吊り橋を渡って沢沿いの道(桟道あり)を進むと林道に到着。ここから5分ほど登り返し。直射日光を遮るものが無くきつい。最後は林道から別れて下りロッジ前に無事到着。下山者で溢れかえっている。小屋の領収証を見せバスの整理券を貰う。マイクロバスは3台出るとのこと。荒川小屋から下りてきたと告げるとスタッフは驚いていた。少し時間があるので荷物を整理。予定時刻通りバスは出発し帰路へ就く。
追記:団体のツアー客はすべて左回りであった。右回りを選択したことで団体を追い抜く手間を省くことができた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する