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Yamareco

記録ID: 1741939
全員に公開
山滑走
白山

白山新ルート開拓(白峰-ナナコバ南西尾根-シゲジ-湯の谷-御前峰-楽々新道)

2019年02月27日(水) [日帰り]
 - 拍手
子連れ登山 hayawata YSHR
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
16:15
距離
32.2km
登り
2,708m
下り
2,646m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
15:42
休憩
0:33
合計
16:15
距離 32.2km 登り 2,720m 下り 2,646m
0:11
259
4:30
208
7:58
8:09
163
10:52
29
11:21
11:35
21
11:56
11:57
0
11:57
11:58
12
12:10
35
12:45
12:51
54
13:45
65
14:50
10
15:00
86
16:26
ゴール地点
天候 高曇り
過去天気図(気象庁) 2019年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
下山用に中宮ホワイトロードゲート車1台デポ。
入山は白峰風嵐ゲート前に駐車。
いずれも除雪の邪魔にならないように注意すること。
コース状況/
危険箇所等
白峰林道、ホワイトロードともに除雪が始まっている。
白峰はゲートから2km先まで、ホワイトロードはゲートから1kmまで除雪済み。

標高2,300mを超えると斜面の氷化箇所多数。滑落要注意。

導水管尾根は雪切れ。
風嵐ゲートについたら除雪車ドン!まさか、、。
2019年02月27日 00:08撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
4
2/27 0:08
風嵐ゲートについたら除雪車ドン!まさか、、。
除雪が進んでいた。2kmまで完了済み。
2019年02月27日 00:44撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
2
2/27 0:44
除雪が進んでいた。2kmまで完了済み。
いつもの林道てくてく。
2019年02月27日 00:52撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
2
2/27 0:52
いつもの林道てくてく。
手取川対岸に渡る。知る人ぞ知る隠れ橋。
2019年02月27日 01:21撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 1:21
手取川対岸に渡る。知る人ぞ知る隠れ橋。
一筋の白い林道発見。斜面が雪切れしていただけにラッキー。
2019年02月27日 01:41撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 1:41
一筋の白い林道発見。斜面が雪切れしていただけにラッキー。
ナナコバ山南西尾根を詰めてまずはナナコバ山に立つ。
長い道のりだったので前半の記憶はあまりない。
2019年02月27日 04:33撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 4:33
ナナコバ山南西尾根を詰めてまずはナナコバ山に立つ。
長い道のりだったので前半の記憶はあまりない。
長い夜だった。やっと明けた。
1680m-1783mまでトラバースしていく。
2019年02月27日 06:26撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 6:26
長い夜だった。やっと明けた。
1680m-1783mまでトラバースしていく。
1783mを過ぎたところで尾根に乗る。硬いのでクトー必須。
2019年02月27日 06:39撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
5
2/27 6:39
1783mを過ぎたところで尾根に乗る。硬いのでクトー必須。
赤兎-大長-取立。グーテンモーゲン。
天気は申し分なし。
2019年02月27日 06:41撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 6:41
赤兎-大長-取立。グーテンモーゲン。
天気は申し分なし。
シゲジまで担いだ。やっぱり板履いた方が楽だ。
2019年02月27日 07:19撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 7:19
シゲジまで担いだ。やっぱり板履いた方が楽だ。
雪庇も発達している。硬いので全く恐怖感はない。
2019年02月27日 07:22撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 7:22
雪庇も発達している。硬いので全く恐怖感はない。
肩にずっしり。アイゼンだと直登になり足も早く出て息が上がる。
2019年02月27日 07:25撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/27 7:25
肩にずっしり。アイゼンだと直登になり足も早く出て息が上がる。
シゲジ待ってろよ。
2019年02月27日 07:37撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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シゲジ待ってろよ。
重力に負けて割れてます。
2019年02月27日 07:32撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 7:32
重力に負けて割れてます。
シゲジから望む大汝と御前の肩。
2019年02月27日 07:52撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 7:52
シゲジから望む大汝と御前の肩。
150m損するが湯の谷に降りる。
2019年02月27日 08:16撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 8:16
150m損するが湯の谷に降りる。
湯の谷詰めていく。
2019年02月27日 08:46撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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湯の谷詰めていく。
沢空いてる、スキーで来て湯ノ谷が割れていたのはお初
2019年02月27日 08:51撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 8:51
沢空いてる、スキーで来て湯ノ谷が割れていたのはお初
落ちることはないけれど、硬いので注意。
2019年02月27日 08:51撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 8:51
落ちることはないけれど、硬いので注意。
岩雪崩で汚い。
2019年02月27日 08:53撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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岩雪崩で汚い。
滝も埋まっていない。これも初めてです!
2019年02月27日 09:01撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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滝も埋まっていない。これも初めてです!
2050mは右股に入り、御前へ。
2019年02月27日 10:16撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 10:16
2050mは右股に入り、御前へ。
今回たどった湯の谷ルート
2019年02月27日 07:52撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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今回たどった湯の谷ルート
ここら辺はまだ新雪があったが。
2019年02月27日 10:22撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 10:22
ここら辺はまだ新雪があったが。
上がると氷化斜面が出てくる。
2019年02月27日 10:35撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 10:35
上がると氷化斜面が出てくる。
上はスケートリンク、滑って転けたらボブスレー
2019年02月27日 10:47撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 10:47
上はスケートリンク、滑って転けたらボブスレー
アイゼンの歯も少ししか入らない。
2019年02月27日 10:49撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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アイゼンの歯も少ししか入らない。
御前の肩へ。
2019年02月27日 10:53撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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御前の肩へ。
室堂方面
2019年02月27日 11:10撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
7
2/27 11:10
室堂方面
まじカチカチ。これから滑落事故多くなるんだろうか。
2019年02月27日 11:11撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/27 11:11
まじカチカチ。これから滑落事故多くなるんだろうか。
岩にも氷がびっしり。
2019年02月27日 11:19撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
3
2/27 11:19
岩にも氷がびっしり。
もうすぐ山頂。
2019年02月27日 11:17撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 11:17
もうすぐ山頂。
無事着の父。
2019年02月27日 11:21撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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無事着の父。
僕。
2019年02月27日 11:29撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/27 11:29
僕。
参拝へ。僕は今年初めてなので初詣だった。
2019年02月27日 11:22撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 11:22
参拝へ。僕は今年初めてなので初詣だった。
これはルーチン。
2019年02月27日 11:23撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 11:23
これはルーチン。
剣ヶ峰。
2019年02月27日 11:23撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
4
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剣ヶ峰。
北アのオールスター。
2019年02月27日 11:24撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
8
2/27 11:24
北アのオールスター。
山頂から板を履いていく。
2019年02月27日 11:44撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/27 11:44
山頂から板を履いていく。
おろしたての板なので大丈夫だと思うが。
2019年02月27日 11:40撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 11:40
おろしたての板なので大丈夫だと思うが。
アイス、この斜度で悩んだが、過去の経験から多分行ける。
2019年02月27日 11:47撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 11:47
アイス、この斜度で悩んだが、過去の経験から多分行ける。
エッジの2本分の面積しか接していない。羽生選手もびっくりスケートショー。
2019年02月27日 11:47撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 11:47
エッジの2本分の面積しか接していない。羽生選手もびっくりスケートショー。
右上の斜面をズリズリしてきたけれど、本当に勘弁。
2019年02月27日 11:50撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
6
2/27 11:50
右上の斜面をズリズリしてきたけれど、本当に勘弁。
大汝の巻きも硬い。
2019年02月27日 12:27撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
6
2/27 12:27
大汝の巻きも硬い。
無事巻き終えて、七倉山の登りから大汝方向を振り返る。
2019年02月27日 12:41撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 12:41
無事巻き終えて、七倉山の登りから大汝方向を振り返る。
S先輩がルートミスした場所、見えない沢を下降していた。
2019年02月27日 12:41撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 12:41
S先輩がルートミスした場所、見えない沢を下降していた。
七倉山を登りあげればやっとこさスキー。でも硬いので注意。
油断すれば滑落のリスクあり。
2019年02月27日 12:55撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 12:55
七倉山を登りあげればやっとこさスキー。でも硬いので注意。
油断すれば滑落のリスクあり。
火の御子眼下に贅沢斜面
2019年02月27日 12:55撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 12:55
火の御子眼下に贅沢斜面
父るんるんジャンプ。
2019年02月27日 12:55撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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父るんるんジャンプ。
清浄ヶ原へ。
2019年02月27日 12:56撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 12:56
清浄ヶ原へ。
まだアイスリンク。雪質確かめながら慎重に滑る。
2019年02月27日 13:00撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/27 13:00
まだアイスリンク。雪質確かめながら慎重に滑る。
御子様。
2019年02月27日 13:03撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 13:03
御子様。
御子様ズームアップ。
2019年02月27日 13:00撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/27 13:00
御子様ズームアップ。
見返り坂からはプチパウダー。
2019年02月27日 13:39撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
8
2/27 13:39
見返り坂からはプチパウダー。
スキーに向いた長い尾根をゆく。
2019年02月27日 13:46撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/27 13:46
スキーに向いた長い尾根をゆく。
高曇りだったので雪はパウダーのまま保存されていた。
2019年02月27日 13:49撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9
2/27 13:49
高曇りだったので雪はパウダーのまま保存されていた。
小桜平避難小屋がポツン。
2019年02月27日 13:49撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 13:49
小桜平避難小屋がポツン。
それにしても快適な尾根。
2019年02月27日 13:53撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
9
2/27 13:53
それにしても快適な尾根。
いい具合に疎林。
2019年02月27日 14:22撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 14:22
いい具合に疎林。
パウる。
2019年02月27日 14:27撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10
2/27 14:27
パウる。
下部は尾根が細くなってくる。
2019年02月27日 14:40撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
6
2/27 14:40
下部は尾根が細くなってくる。
新岩間温泉
2019年02月27日 15:03撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
7
2/27 15:03
新岩間温泉
導水管の階段を使う。斜面は雪が切れて中間はスキーは使えない。
2019年02月27日 15:30撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
8
2/27 15:30
導水管の階段を使う。斜面は雪が切れて中間はスキーは使えない。
賞味期限切れの導水管尾根。
2019年02月27日 15:46撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
5
2/27 15:46
賞味期限切れの導水管尾根。
下の方で意地で板履いた。
2019年02月27日 15:53撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
8
2/27 15:53
下の方で意地で板履いた。
ホワイトロードを歩いて。
2019年02月27日 16:18撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
7
2/27 16:18
ホワイトロードを歩いて。
長い山行に終止符。16時間を超える闘いだった。
2019年02月27日 16:30撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
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2/27 16:30
長い山行に終止符。16時間を超える闘いだった。

装備

個人装備
Seven Summit 163cm(Dynafit) TLT mountain5(Dynafit) ウィペット(BD) アイゼン(CAMP) 等々

感想

この日は親子で白山の新ルートを目指した。白峰からナナコバ山、シゲジ、湯の谷を経由して御前峰に行く。フィナーレは楽々新道。これをワンディスキーツアーでやる。しかも子連れで。と言ってもひよこは僕。
ここ最近の晴天で山はモフモフパウダーからカチカチ氷の山と変貌した。2月でこの様なので将来この時期を厳冬期と呼べないかも知れない。兎にも角にも、賞味期限が短い山は早めに行っておいたほうがいい。

自分の車は下山用に白山ホワイトロードのゲート前にデポ。23:30に父が迎えにきて一緒に白峰に向かう。前日は普通に仕事だったが3時間くらいは眠れた。白峰のいつものゲートに着き、除雪車が!まさかとは思ったが、すでに除雪が始まっていた。いきなり板を担いでのブーツ歩きかと思ったが、除雪車が残したうっすら雪、氷があったのですぐで板を履くことができた。除雪は2km先で終了。

長い距離林道を歩くなら先に標高を上げてしまおう作戦実行。白峰ゲートから4km林道を進んで対岸に渡りナナコバ南西尾根に取り付いた。対岸へは橋を渡る。こんなところに手取川に掛かる橋があったんだ。標高が低いので取付き下部は雪が切れている。暗闇の中、ライトの光の先には一筋の白い道。林道?作業道?らしきものを偶然にも発見し雪切れのないところまで標高をあげることができた。この辺りは植林地帯で手入れ士のためのものだろう。4時間半でナナコバ山についた。ただの白い台地だ。

シゲジまで最初から尾根上ではなく、緩いところをトラバース気味に登る。「尾根上は急で硬い。痩せ尾根なので難儀すること間違いない」という父の読み。私はそれについていく。トラバースも容易ではなかった。もちろんクトーをつけて、小指の痛みに耐えて先に進んだ。1783m先で尾根に乗る。カチカチ度は増し、ここからはアイゼン。気温の上昇で雪庇が落ち雪割れしている。落とし穴に注意した。モルゲンで取立、大長山、赤兎山はいい色に染まっている。薄っすら雲っているが天気はまずまずだ。

シゲジからは一旦スキー。渋い爺さんみたいな名前の山だ。標高差150mロスするがこれが最短ルートだろう。沢が口を開けている箇所があり、雪不足が伺える。2050mの二股を右に入る。右股に入ったところから自分が少し遅れ出す。沢中でも雪が硬くクトーをつけていたが、平坦なところでは父はクトーを外しスイスイ進んでいく。自分はシールの効きが悪くズルズル、足も踏ん張らなければ登れず疲労が出て余計なところで体力も消耗してしまった。変な意地が出た。細板のせいかな、シールがへたったかな、なぜかシールの効きが甘かった。標高2500mからはカチカチを通り越してアイスになっていた。アイゼンしかこの先は無理。帰りのために雪質を確かめながら進む。選べばスキーはできそうだ。風も少し出てきたが、無事山頂着。あわよくば別当経由の砂防ルートより早く着くかと思ったが、全然そんなことはなく時間はたっぷりかかった。こちらの方が早ければ今後はスタンダードコースになるところだった。僕は今年初めてのお参りだったので心を無にして手を合わせた。

本当の試練はここからだった。
セオリーならアイゼンで歩いてきた道を下るのだが(登りで滑降可能と確認済み)、行きで確認はできていないが多少日が当たって緩んでいることを期待して山頂から右斜面に入る。入ったところで父が止まり躊躇している。ちょっとマズイ、やはり氷っている。もう戻ることもできない。こんなところでアイゼンを履くのも無理。エッジに命を賭けるしかない。上空では爆音でヘリが旋回している。誰かを探しているのか、僕らを上から様子見しているのか、気が散って仕方がなかった。エッジ2本が氷に突き刺さる。命がけのスケート選手か。リンクに傾斜があると考えれば羽生選手もビックリだろう。とにかく本当に痺れたし、マジで勘弁だった。

大汝峰も硬かったが、直下に比べれば、、、。御手水鉢でシールを着けて七倉山に登り返す。先輩のSさんが離れて遭難してしまったターニングポイントだ。意外に見通しが良かったので前の人の進行方向と地図を見ていれば四塚山の方向に行ったりしない印象を持ったけれど、余裕がなければ思考も行動も狂う時があるという例だろう。冷静な判断を心がけよう。七倉山からは火の御子を見ながらのスキーとなる。少しずつ新雪が出てきてようやく安心の滑りとなった。清浄ヶ原は最後カニになるのであまり高度を落とさずトラバースすると良い。

見返り坂からは快適そのもの楽々滑りです。高曇りで雪も生きていてパウダーが残っていた。小桜平避難小屋がポツン、樹林も疎、尾根も広くなだらか、とてもスキーに適していた。アプローチは苦だが、もっと人に滑ってもらいたい尾根。今シーズン3度通っている父にアドバイスを受けながら降りていった。導水管尾根は雪が切れていて、スキーはできないので作業用の階段を利用させてもらう。もう期限切れでしょう。最後は除雪されたホワイトロードを板を担い終了。

16時間を超える長い山行だった。

白峰ー市ノ瀬間には手取川を渡る橋が5本前後存在する。この橋を利用して対岸に渡ることで新しいルートが見えてくる。白山へ至るコースは既存コース以外にも雪の季節は何本も取れる。

ナナコバ山からシゲジに至る稜線は大展望の稜線となる。シゲジに立つといきなり眼前に大汝峰、御前峰が見えてくる。

楽々新道は日本離れしたロングスキーツアーコースとなる。変化に富んだ素晴らしいコースである。

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