西穂高岳
- GPS
- 06:25
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 837m
- 下り
- 834m
コースタイム
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 6:15
天候 | 雲ひとつない快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
登山指導センター向かい(前ではない)の登山者用駐車場(無料) 25:00到着時は7割程度、朝7:00には満車。 ●新穂高ロープウェイ(往復 2,900円、コンビニで割引券購入(2,300円)) 荷物(6kg以上):300円/片道 この時期、始発は9:00ですが、8:30の開場時には長蛇の列。Viva 10分前行動! 最終は、西穂高口 16:15発。 |
その他周辺情報 | ●お風呂 中崎山荘(800円、JAF割引で700円、18時まで、お食事処は17時に閉まってしまう) http://www.hikyou.jp/detail.php?shid=30601 |
写真
感想
雲ひとつない晴天、最高の雪山日和、caravancatちゃんと西穂高へ。
冬季の岩稜帯は、ロープを使った登攀がなくてもそれ自体がバリエーションルート。
新雪が乗っただけの岩場のトラバース・登下降はかなりの神経を使い、
時にはアイゼンが効かず、足を置いた場所が雪と石ごとボロボロ崩れる悪条件。
足幅の半分のステップでのトラバースや、前爪だけを乗せ岩場を回り込むことあり。
それでも、結果として無事に登頂&雪の穂高の景色を満喫出来ました!
●準備
直前(2019/3/6)の西穂高山荘FB:
「7日の朝までは気温が高く湿った雪が積もり、その後は寒気の影響でサラサラの雪が乗っていくと思われる」
RW利用の日帰りとなると、相応のスピードが求められる。
今回の核心は、岩もしくは凍った雪面に乗った新雪と、時間(撤退判断/時間)だなぁと予測。
●RW西穂口〜西穂山荘
ここからアイゼン装着。わかんは持って行かず。
樹林帯の雪はしまっており、汗をかくほどの陽気の中のスノーハイク。
山荘下の傾斜のある箇所もステップがあり、快適。
●西穂山荘〜丸山〜西穂独標
山荘前で休憩し、まずは独標へ向かう。まだ、ハーネス等は付けず。
丸山までの稜線では、一部風の通り道があり、雪原になっている箇所があるも、コンディション良く歩きやすい。
独標直下は岩が出ており、ピッケルがあると安定して登れるので、ピッケル推奨。
●西穂独標〜ピラミッドピーク〜チャンピオンピーク
ここからヘルメット着用、ロープは使えないと判断しハーネスは付けず(時間が惜しかったこと、ロープを出している時間はないだろうと思ったのもある)。
ただし、フォローは出来るよう長めのスリング数本をすぐ出せるようにしておく。
ありがたいことに、トレースあり(時間が遅かったので)。
所々岩が出ている状態の独標からの下りが、まず第一の核心。
ピッケルのダガーと手を使い、クライムダウン。
ピラミッドピークまでは、比較的しまった雪が付いていたが、雪は少なく岩場トラバースや回り込みを交えながらの痩せ尾根やナイフリッジの登下降が続く。
いくつかのピークの下りは、クライムダウン。
●山頂直下〜西穂山頂
チャンピオンピークを下り、最後のピークの上に山頂の標識を目視。
山頂直下までは稜線の左側を巻く形でトレースが続いている(逆の場合もあるよう)。
すれ違う下山者から「この先は悪いですよ」「ピークまでは無理じゃない?」と言われる。
トラバースの先は明らかに雪が薄く、傾斜にはガラガラ崩れた(登るのに苦労した)跡が多く見え、トレースになっていない。
山頂は目の前、距離にして15分程なのに、とても30分では行けないように思えた。
ここで、当初リミットとしていた13時。
予想以上に独標より先の状態が良くなく、下山には時間がかかると思われる。
独標から先は駆け降りる覚悟があるかcaravancatちゃんに尋ね、あと30分進むこととした。
山頂直下は、新雪が乗っただけの状態。
雪が安定していないので、良い位置にある石に安易に手をかけると簡単に動く。
ガレに置いた足を踏み出すと、雪とこぶし大の石がガラガラと崩れ落ちる。
可能な限り雪を払い、岩肌を出し、テイスティング。
安定した岩にアイゼンの前爪を乗せ、ホールドを慎重にプッシュし、身体を上げる。
岩場を避けた雪の部分は途中で崩れ落ち、先行者のトレースが使えない部分もある。
13:30。
もう目の前なのに・・・撤退? いや、間に合う?、、、、迷う。迷う。
「あと5分だけ登ろう!」
その3分後、2人で西穂山頂に立つことが出来た!
ぐるり360度、雪の穂高から眺める景色は最高!
いつまでも眺めていたかったが、写真を数枚とって速攻下山しなければならなかった。
●下山
山頂直下のガレの下山が、かなり悪い。
クライムダウンで降りるが、雪の下は1枚岩や石が多く、アイゼンがかからない。
また、雪は少ないかフワフワの新雪で、ピッケルを打ち込める場所もない。
自身が安定しないのでロープでの確保も出来ず(無意味)、先行して足の置く場所や安定したホールドを指示することしか出来なかった。
標高が高いおかげで、晴天の午後だがそこまで雪が腐っていなかったことが救い。
それでも、トラバースなどでは時々踏み抜く箇所もあり、往路で使ったトレースに100%安心して乗るようなことは出来なかった。
最大の難所だった山頂直下の後も気は抜けなかったが、どうにか独標まで帰還。
ここでようやくRW最終の時間に間に合う確信が持てたので、休憩を取った。
独標からの下山は快適なハイウェイ。
ほどよくしまって、それでもモフモフと歩きやすい斜面を駆け降りた。
西穂山荘で名物の西穂ラーメンを食べたかったが・・・ラーメンは14時まで(泣)。
<感想>
9時にロープウェイに乗り、実際の山行は6時間程。
雪山は、コンディションにより難しさが全然異なることを実感。
岩場の通過に神経を使う。
ロープが使えないからこそ、パートナーの通過の為に何が出来るのか、考える。
あっという間の1日だったが、本当に充実した山行だった。
今回は終始当方が先行した山行となってしまい申し訳なかったです。
それでも、一緒に行けて楽しかったです。
ありがとうございましたー!
<余談>
2年前は西穂山荘にいた雪だるまの「にしほくん」は、ロープウェイ西穂口駅の展望台にいました。
西穂山荘に、本物のにしほくんがいると思って、写真撮らなかった(T-T)。
ちなみに、「だるま」ではなく、顔の付いた雪山でした。。。
コメント失礼します
ロープウェイ乗り口の階段や
要所要所でお話しさせていただいた
キャプションにもある
愛知の者です😙
とっくにお忘れかと
思いますが🤣
この時、ボクにとっては
初めてのソロの雪山で
気さくにお話ししてくれた
お2人と
補修だらけのズボンと
独標から西穂に向かわれた後ろ姿に
オーラを感じ
スゴく記憶に残ってました🤣
たまたま、古いレポを見る機会があり
ふと、思い出し、
探したら見つかったので
コメントさせていただきました😙
きっとこれがキッカケだと思いますが
いまでも、ボクが
カッコイイと感じる山道具は
補修してるズボンやゲイターですよ🔥
夜分失礼しました😙
コメントありがとうございます!
この日の山行は、自分の雪山の中でも5本指に入るくらい思い出深い山行でしたので、並んでいる時にどのようなお話をしたのかも、覚えています。
雪山頑張るぞ!たくさん行きたいな!と思っていた時期でして、「恥ずかし〜」と「誇らしぃ」の混じった感覚でした(笑)。
またどちらかでお会いできると良いですね。
お互い、楽しい雪山シーズンになりますよう(^-^)。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する