白馬乗鞍岳&白馬大池・怒涛のラッセルに視界不良
noborunda
その他4人 - GPS
- 27:38
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 970m
- 下り
- 952m
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栂池高原ゴンドラリフト駅 08:30 〜 08:55 栂の森駅 09:20 〜 09:25 栂の森自然園駅 09:38 〜 09:46 栂池ヒュッテ前 10:03 〜
12:40 天狗原にて撤退 〜 13:43 ビバーク地(テント泊)
2日目:
ベースキャンプ 07:10 〜 08:05 天狗原 08:10 〜 09:27 乗鞍岳(周辺散策)10:17 〜 11:03 ベースキャンプ 12:55 〜 13:16 栂池自然園駅 13:20 〜 13:45 栂池高原駅
| 天候 | 1日目 : 曇り→雪→視界不良の吹雪→晴れ間がチラリ→雪 2日目 : 文句なしの快晴、但し上は雪煙舞う強風 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
往復車利用、昨年夏に利用した際、駐車料金1日700円だったが今回は無料でした。 ・栂池高原駅〜栂の森駅 ゴンドラリフト「イブ」を往復利用。 朝8時半より6人乗りのゴンドラが次から次へと出ている。 最終は16時。 間違っても「ヘリスキー受付」のある中間駅で下りないように。 ・栂の森駅〜栂池自然園駅 栂池ロープウエーを往復利用。 20分間隔で運行、最終は15時40分。 ゴンドラ&ロープウエー、往復切符を栂池高原駅で購入すると大人3,000円。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・登山ポスト 栂池高原ゴンドラリフト駅チケット売り場にて乗車券を購入する際に提出。 上の栂池ロープウエーの利用者はスキーヤー・ボーダーも含めて全員提出するようになっているようです。 ・栂池自然園駅〜栂池ヒュッテ 道は圧雪車で固められているので快適。 ・栂池ヒュッテ〜天狗原 全くのトレース跡なし。 夏道に沿ってヒュッテ裏の尾根に登るルートを取ったが、ヒュッテ脇よりいきなり怒涛のラッセルとなる。 栂池自然園駅よりスキーヤーと同じように真っ直ぐ尾根に取付いた方がベター。 こちらは早い時間でもスキーヤー&ボーダーのトレースが取付き口に若干あった。 尾根に出てからは天狗原に向かってまっしぐらにひたすら登る、スキーヤー・ボーダーのトレースを使わせてもらったがズボる。 ・天狗原〜白馬乗鞍岳 天狗原の祠がある周辺だけクラストした雪面となっている。 白馬乗鞍岳への登り口までは脛から膝のラッセル、乗鞍への雪壁は膝位まで。 但し、スノーシュー部隊は脛より沈まない、威力大。 白馬乗鞍岳の山頂付近はとても広く、クラストした雪面になっている。 白馬大池は深い雪の下に隠れており、池の湖畔に建っている白馬大池山荘も雪の下に埋まっていて全く見えない。 ・白馬大池より小蓮華方面の稜線 今回は行けなかったが、雪庇が発達しており歩行にはかなりの注意が必要と思われる。 ・立寄湯はゴンドラリフト横にある栂の湯(大人700円)を利用。 時間が早かったせいかガラガラでのんびり出来た。(食事の提供はなし) 風呂上り後の休息室よりガラス張りで白馬三山の眺めがド〜ンと楽しめる。 |
写真
天気が良ければ後ろに白馬三山が見渡せます。
営業していました。
今回はスノーシュー部隊2名、ワカン部隊3名。
いきなり怒涛のラッセルが始まります。Hama-chan、昨日購入したばかりのスノーシュー・デビューです。
ワカンじゃなくて良かったよホントに。
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Hama-chan、昨日購入したばかりのスノーシュー・デビューです。
ワカンじゃなくて良かったよホントに。
ピッケルで雪を崩して膝でギューッと押して・・・
威力絶大、腿より沈みません。
ワカン部隊だと腰からお腹まで潜るんですが・・・
ラッセル頑張りながら、やっと天狗原に着きました。が、ホワイトアウトの一歩手前、はっきり云って何も見えません。
それに風が強いので猛吹雪状態、顔も上げられません。
安全を考慮して撤退!
が、ホワイトアウトの一歩手前、はっきり云って何も見えません。
それに風が強いので猛吹雪状態、顔も上げられません。
安全を考慮して撤退!
上ではこれだけ離れただけでお互いが見えなくなります。
ここまで水も何も口に出来る状態ではありませんでしたから。
ビバーク地にて幕営、緊張がほぐれた頃合いを見計らって、Eritan & Kaorin 両マダムより居酒屋開店宣言。 「オチャ&オチャヶしにきたら〜」のひと声にオジサン3名、「ハ〜イ」ってイソイソと居酒屋テントに集結、楽しかった!
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某岳連の岩教室でKAMIさんが教わったと云う伝説の「スルメ・カレー」に挑戦。いつもは瞬間美食でしたが、江崎グリコの30秒カレーもデビューしました。
いつもは瞬間美食でしたが、江崎グリコの30秒カレーもデビューしました。
ワイン・焼酎・ウイスキーと居酒屋で沢山飲んだあとなので味はよく覚えてません。しかし、スルメが松前漬けのような触感だったことだけは確か。
30秒カレー、費用対効果からこちらに軍配!
しかし、スルメが松前漬けのような触感だったことだけは確か。
30秒カレー、費用対効果からこちらに軍配!
ただ見とれてて写真を撮るタイミングを逃してしまった・・・。
全員スタンバイ完了!1年前、雪山講習を半年間一緒に受講した仲間達。
決めた時間までには全員ピッタリと準備完了、山では当たり前の事ですが、でも、さすがです。
5分前精神とも云えるこの事、一緒に居ていつも心地良いです。
1年前、雪山講習を半年間一緒に受講した仲間達。
決めた時間までには全員ピッタリと準備完了、山では当たり前の事ですが、でも、さすがです。
5分前精神とも云えるこの事、一緒に居ていつも心地良いです。
ここでもスノーシュー部隊が大活躍、とにかく沈まない。
雪煙舞う乗鞍への雪壁を登ります。ここでもスノーシュー部隊の大活躍!
ラッセルは交代で、なんて云ったけど、あっと云う間にブッチギリで行ってしまった・・・。
ワカン部隊はスノーシューの後からついても膝までズボる。
ここでもスノーシュー部隊の大活躍!
ラッセルは交代で、なんて云ったけど、あっと云う間にブッチギリで行ってしまった・・・。
ワカン部隊はスノーシューの後からついても膝までズボる。
いつか行ける時がくるだろうか。
聞こえないってば!
風速20m程の突風も吹いてきました、潮時ですね、全員退却!
ついさっき登ってきたばかりなのに我々のトレースは消えてます。
ちょっと余所見をした Hama-chan。アイゼンもそうだけど、ワカンやスノーシューって気を付けないと踏んずけてこんな事ありなんですね。
でも、ここまで下りて来るとご愛嬌!
アイゼンもそうだけど、ワカンやスノーシューって気を付けないと踏んずけてこんな事ありなんですね。
でも、ここまで下りて来るとご愛嬌!
風の影響も受けず暖かい春の日差しの中、のんびり下山する Kaorin。
時間も早いので撤収前に大休止!春の日差しの中でゆっくりご飯を食べました。
この時、目一杯日に焼けて・・・、顔が真っ赤、今もピリピリです。
春の日差しの中でゆっくりご飯を食べました。
この時、目一杯日に焼けて・・・、顔が真っ赤、今もピリピリです。
これで来季スノーシュー部隊が1名増える事間違いなし。
今日の朝日航空さん、大繁盛ですね〜。早朝からこれで20便目くらいかな?
5名x20便x10,000円=1,000,000円・・・
僅か5分で飛んでくる、この日はまだまだ飛んでましたね。
早朝からこれで20便目くらいかな?
5名x20便x10,000円=1,000,000円・・・
僅か5分で飛んでくる、この日はまだまだ飛んでましたね。
残雪期、あのV字型の雪渓を登って行けるのだろうか?
行ってみたい気もする・・・
感想
真っ白な白馬岳に登頂したくて気心知れた仲間達とパーティーを組んだ。
本当は白馬大池でテントを張り、小蓮華岳経由で白馬岳登頂を狙っていたが、
連日の降雪で予想以上のラッセルに苦しめられ、その上、吹雪による視界不良に阻まれ計画は頓挫、初日は天狗原にて予想外の撤退となった。
天狗原〜白馬乗鞍岳〜白馬大池付近は天気が良ければ雄大な地形で素晴らしい眺望を得られるが、
視界不良時には一転して、方角が分からなくなると云う典型的な地形で、状況次第では非常に難易度が高くなるルートであり、
雪山のエキスパート達の遭難事故が過去に発生した場所でもある。
出発数日前より就寝時横になっても天候不良・視界不良・行動不能・遭難と云う文字が次々と頭をよぎり、
どの程度天気が崩れれば撤退、最悪はどこでビバーク等と考えだし、正直胃が痛くなった。
単独行なら今までこのように感じた事は無かったが、いくら気心が知れているとは云え、パーティーを組んだからには責任もある、今まで以上に神経を使うのは当たり前。
実際にはそんな胃の痛みも参加者のキャラで癒され、一緒に力を出して山に登ったと云う連帯感が一層強まったが。
初日の撤退を決め、下山、適地を見つけ、幕営した時点でホッと息がつけたのが本音だった。
二日目は高所では雪煙舞う強風ではあったが、前日とは打って変わり視界良好、
精神的には非常に楽になり、顔は凍傷寸前であったが、それでも自ら楽しむことが出来た。
かなりのところ天候状態に左右されたが、体力的にも技術的にも今回は随分考えさせられた山行でした。
あと、以前、講習で習った White Out Navigation を実際にやってみた。
最初の尾根の取付き部より白馬岳山頂まで、自分なりに地形の変化が分かり易い箇所を地形図上で探し出し、
Navigation List を作成し、視界不良時は回り道になってもその通りに行動する予定だった。
今回設定した point は全部で11ヶ所、実際には Point 1 より Point 2 迄しか行かずに撤退となったが、今後も難しいルートを歩く時には作成してパーティー全員に事前に渡すことにしよう。
現場で地形図・Navigation List・コンパスを使い仲間同士で技術の向上を目指すのもいいかも。
あと、考えていただけで今回やらなかった事、充分なワンドを用意し、パーティーで分担して担ぎ、
迷いそうな箇所や分岐点等に赤旗として設置すべきだったと痛感した。
今回のメンバーは全員、1年前に某山岳連盟の雪山講習を半年間一緒に受講した仲間達だったが、
山行前の打ち合わせ、出発当日の集合、現地でのスタンバイ等、全てが時間通り、いや、5分前精神でピタピタと決まり、とても心地良かった。
テント設営・撤収も誰の手も借りずに素早く自分の事は自分でやる、至極当然の事ながらこれが出来ない人も世間には多い。
苦労して厳しい状況を乗り切った仲間達と一緒に居る、阿吽の呼吸で事が運ぶ、これほど素晴らしいものだったとは。
以前は単独行が多かったが、受講生同士の仲間達や山で知り合った方達との山行が増えるに従い、
パーティーの良さ、重要性も少しづつ分かってきたような気もする。
それにしても、2週連続でスノーシューの威力に圧倒された。
ワカンでのラッセルだとどうしても行動範囲が制限されるが、スノーシューを取り入れることによって雪山の活動範囲がかなり広がりそうだ。
これは・・・、やるっきゃないな、来季は。
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いやーしかし、二日目の眺望は素晴らしい限りですね。
大雪原で、美女に囲まれ、羨ましい限り。
白馬は、ま、仕方ないでしょうね。
乗鞍で（白馬）我慢ください。
乗鞍で十分ですよ。
栂池から大池まではスキーが威力を発揮するようなところ、ゴールデンウィークですらほとんどがスキーヤーでした。
二日目が天候に恵まれ素晴らしい景色が堪能できたようで、よき仲間との最高の登山だったのではないですか。土曜日は那須岳ですら大変だったのでちょっと心配してました。
天狗原での撤退は大正解。翌日晴れる補償はありませんからね。
今後もお互い安全登山をしましょう。
一日目も二日目と同じような天気なら最高だったのですが、こればかりは仕方ありません。
いずこも雪煙が舞うようなお天気だったようですから。
jpさんも乗鞍で仲間に囲まれ、テカテカの雪壁をenjoyされ、リベンジが叶ったこと、おめでとうございます。
今度は我々と一緒に宴会山行でも楽しみましょう。
lon様の安全は私がザイルで確保致します！
早速のコメントありがとうございます。
また今回の山行に関して色々とアドバイスをいただきまして感謝しております。
しかし、雪煙を舞い上げる小蓮華岳方面、挑戦心がメラメラと燃え上がっております。
いつかリベンジしたいですね。
kaitoさんも朝日岳で苦戦されていたようでお疲れ様でした。
安全を先行させると致し方ない点もありますが、
私達は山で食べている訳ではないのでこれで正解ですね。
また機会がありましたら是非ご一緒させて下さい。
＞苦労して厳しい状況を乗り切った仲間達と一緒に居る、阿吽の呼吸で事が運ぶ、これほど素晴らしいものだったとは。
とっっってもよく分かります。
ワンゲル現役を引退しＯＢだけで山に行った際、テント設営や食事の準備など、誰が何を指示するわけでもなく、スムーズに事が運んでいくのが何とも心地よかったのを今でもよく覚えています。
呼吸が合うってこういうことを言うんだなあ〜〜と感動するほどでした。
７日は京都も激寒でしたので、お山はさぞかし。お疲れ様でした。
いやしかし８日の晴天はうらやましいです！
この真っ白さが４月後半まで残ってますように！
yokoさん、おはようございます。
そうか、yokoさんはWV部出身だったから仲間との連帯感って普通の人以上に感じますよね。
恥ずかしくて yokoさんには何も言えないな、私は。
しか〜し、何事もスムーズに事が運ぶ、みんながそれぞれの役割を黙々とこなす・・・、
そんな空間に自分も居合わせる、とっても居心地が良かったです、こんなに上手く行ったのは初めて。
単独行では決して味わえない快感でした。
京都も寒かったんですね、桜はいかがでしたか？ 団子の方は？
仙丈ケ岳、真っ白、純白のままで待っててくれます、きっと。
ご同行のメンバーの皆さん、はじめまして。
怒涛のラッセル、お疲れ様でした。
登頂はならなくても、気心しれたお仲間と楽しく、また為になる山での時間。
お山からの何よりのプレゼントですね。
また次回チャレンジできるわけですし
まだしばらく雪のお山でしょうか？
明日は「冷たい雨」予報。
どうぞお気をつけて。
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