五里山系縦走(鼻の穴も真っ黒のヤブコギ縦走)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 858m
- 下り
- 862m
コースタイム
15:44テン場
2日目 07:35テン場-7:45京ツカ山-9:02横川越-10:27焼杉10:33-12:12旧羅漢12:25-
12:58恐羅漢13:10-13:22恐羅漢スキー場-13:55牛小屋高原駐車場
(今回、コースタイムが正確にとれていません。上記は大まかです)
天候 | 晴れ (残雪を期待したが、それどころか初夏を思わせるお天気) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
R488の島根県と広島県の県境へ駐車(5〜6台駐車可能) |
コース状況/ 危険箇所等 |
恐羅漢への内黒峠は小さな落石が所々にあります。 R488は3/15まで通行止めでした。渓流釣りをしている人が多くいました。 |
写真
感想
装備
ザック重量16〜17kg(共同装備、お米7合、飯ごう、調理水2kg含む)
服装 帽子:手ぬぐい
手袋:薄手
上 :中間着 パタゴニアのキャプリーン3
下 着 finetrackフラッドラッシュ®スキンメッシュロングスリーブ
下 :ズボン TNH トレック カーゴ パンツ
靴 下 メリノウール
スパッツ:ISUKAゴア
小物:サングラス
靴 :LA SPORTIVA Trango S EVO GTX
雪山装備:毛糸の帽子(スキー用)、モンベルのオーバー手袋、
ISUKA100%PUREWOORの手袋ゴーグル、ネックウォーマー
<これらすべて使用せず>
防寒着:ユニクロウルトラライトダウン
3/25に恐羅漢牛小屋駐車場から京ツカ山を目指したが、道迷いのため下山したリベンジとして、『残雪期 五里山系縦走』を計画し、25日とは逆方向から五里山系を踏破しようということになった。
1週間前の母の体調不良で、ヤキモキしたが元気になったので、念願の縦走へと向かう。
まず、このコースを無事縦走できたのは、kariogaryuさんの山行記録と概念図、そしてメッセージにて詳細なアドバイスを頂いたからだと思う。おかげで念願がかないました。ありがとうございます!
【1日目】
恐羅漢牛小屋駐車場へ車4台で集合。車2台を残し、車2台でR488の島根県と広島県の県境へ。約1時間くらいかかります。
この縦走コースは積雪期でないと、熊笹やツゲのブッシュで歩くことが難しいそうだ。4/7にメンバーの2人が途中まで下見山行をして下さった。行ったときは吹雪で新雪が50センチ位積もったほどだったが、今回は登山口から全く雪が無く、歩き出して早々に藪漕ぎとなる。
先週、下見山行時に付けてくれた目印の赤布を頼りに、とにかく道のない熊笹の尾根を、ガサガサ、ゴソゴソと掻き分けて進む。人生初の藪漕ぎである。なんと藪漕ぎにも歩き方があるなんて・・・!
今回の目的の一つに、“読図”があったのだが、私はこれまた人生初の16kg越えのザックと藪漕ぎでそれどころではない。笹に引っ叩かれながら 、躓かないように遅れないようにするので精一杯だった。熊笹も自分の背丈と同じ位の所や、ツゲのブッシュも現れて、バラエティーに富んだコースだ。雪のラッセルもしんどいが、列の後ろを歩くとかなり楽なのに、ブッシュの場合はどこにいてもビシバシと襲ってくる。何度も足を取られ千鳥足になった。
残雪を期待して雪山フル装備で望んだのだが、登り始めの時点で快晴で小春日和。まったく雪無しの初夏、初夏だよ〜。ズボンの下に防寒用スパッツを履いていたが、1時間くらい歩いたところで脱いじゃいました。帽子も毛糸しか持ってきていなかったので、手ぬぐいで頬かむりですよ。でも、風が通ってこれが一番いいかも。
道は(といってもブッシュばかりで道など無い)積雪期用の赤テープを探しながら、迷った時にGPSで確認しながら、ほぼ迷うことなく進むことが出来た。
15時半を過ぎたあたりでテント泊の場所を探しながら歩く。他の人はまだまだ歩けるのだが、私の限界が近づいてきており、見かねて早めのテン泊となる。本当に申し訳ない。今まで、あれだけ歩荷トレーニングをしてきたのに、自分が足を引っ張ってしまうなんて。とはいえ、トレーニングは平均12kgで、今回は17kg弱だから全然足りていない。えっ、じゃあトレーニングは20kgくらい、、、?(ムリムリ)
調理用の水を歩荷してきて良かった。なぜなら、雪はかなり汚れており融雪してろ過しても綺麗にはなりそうになかったから。
夕食は今までのテント泊は軽量化が必須だったが、今回は自由。かなり豪華で、生野菜とソーセージ、メインは具沢山のトマトスープ。そして飯ごうで炊いたご飯。それぞれ持ってきたビールやお酒で宴会。21時近くまで山について語り合った。
テン泊地には残雪があったので、寝ている時に皆寒かったそうだが、私はシュラフカバーとシュラフの間のお尻の部分に雨合羽の上着を敷き、毛糸の帽子もお尻の下に敷いたので、下からの寒さを感じることなく快適に眠れた。
夜中は木立から見える星が綺麗だった。
【2日目】
朝食は雑炊を食べてテント撤収。皆さん手際が良い。
今日も良い天気。とにかく日差しが夏。何度も日焼止めを塗りなおす。
今日は歩荷したお米やお水がなくなったので、ザックの重さが13kgくらいになっているせいか、藪漕ぎが楽だ。自分で赤テープを探す余裕もある。
着々とコースを歩いていき、前回辿り着けなかった山や尾根を歩くたびに、皆から笑顔がもれる。もう藪漕ぎに慣れてしまい、少々の熊笹は普通になってしまった。そして、前回道迷いの分岐点1271mへ到着し、ここに赤布を目立つところにたくさんつけた。
かなり大変なコースで、ほぼ雪の無い道を今回踏破できたのは、メンバーの一人ひとりの力と協力があってのことと思う。感謝で一杯だ。
歩き終わった感想として、「無雪期は2度と御免」。でも、雪がある時にまた来てみたいと思った。
【気付き】
身体中真っ黒だった。恥ずかしい話だが、かなりの埃だったようで、鼻の穴も真っ黒である。手を洗ったら黒い汁が出た。そんな汚い手で日焼止めを塗り直すんだから、顔も真っ黒である。でも、すがすがしい2日間だった。
コメント
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お鼻の穴も真っ黒?スゲー(≧∇≦)自分は登山は好きだけど藪漕ぎは苦手ですぐに敗退してしまいます(T_T)…17kg…軽い様で結構重いですよね(笑)初めて燕に登った13歳の時は身長145cm体重31kg位だった自分がまさか30kg以上を担いで山に登れる様になるとは夢にも思いませんでした(≧∇≦)…でも意外に?重荷を担いで登るのって楽しいですよね?自分だけですかね(^。^;)
おはようございます。
R488は広島県側は確か国道でしたが、県境を越えると酷道だったような…
綺麗な県境縦走ですね。 恐羅漢山は県出身者としては何としても
登らなければと思っています。
もちろん、スキー場からの最短コースで
今は深入山から林道が整備されていますね。
念願の「京ツカ山」&藪こぎ縦走、おめでとうございます!
mantenmomo さんの山への想いが、「山の神様」に届いたんですね
しかし、17Kgの荷を背負っての藪こぎって、非力な私には「自分はムリ」ってことしか
想像できません
mantenmomo さんとお仲間の皆さんに大拍手
teteteさん
かなりMですね〜。
いいなぁ〜。30kgも担げたら何でも持って行けそう
今も肩凝りが・・・
ヤブコギしながら、「昔テレビで川口浩の探検番組があったなぁ」と思い出していました。
まさにそんな感じの藪でした。
navecatさん
良くご存知ですね。
そうそう、R488は綺麗な渓流沿いの道ですが、細くてくねくねしています。
この渓流を沢登りしたら面白そうでしたが、釣り人に睨まれそうです。
県境から島根県側は通行止めになっていました。
私も17kgは無理だったとわかりました。
登り始めて5時間でへたれました。
それより、ricalonさんこそ、14,15日の2日間の移動距離がすごいですね。一瞬、間違いかと思いましたが、2回登ってたんですね。かなり歩いてますね〜。
私はまだまだ、雪山テント泊に向けて訓練しなくては・・・
こんばんわ。私は、結構荷物が多いので、普通の人よりは、重たいはずですが それでも17kgは
背負ったこともないのですが、無理っぽいです
でもこれだけの距離の藪こぎは、脱帽です。私なんか
藪は、100mでも嫌なんですが・・・今回南に
県境縦走されたなら、次回は台所原から北に県境縦走
ですね。これからは、クマのシーズンなので
お気をつけて
そうなんです。アレだけ雪が無いポカポカ陽気だと、もうお目覚めですよね〜。
雪山のつもりで用意をしたので、だ〜れも熊鈴持ってませんでした。
とりあえず、ホイッスルを吹こうかとか言ってましたが、藪漕ぎでそれどころじゃありませんでした。
でも、あんなにガサガサゴソゴソバキバキと音がしたら、熊さん逃げてくれたのかな〜
もう藪漕ぎはかんべんです
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