記録ID: 1831699
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積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
五竜岳〜八峰キレット〜鹿島槍ヶ岳縦走/遠見尾根↑北俣本谷↓
2019年05月03日(金) ~
2019年05月05日(日)
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体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 48:12
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 2,178m
- 下り
- 2,618m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 4:21
距離 6.3km
登り 1,092m
下り 129m
2日目
- 山行
- 9:19
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 10:43
距離 5.4km
登り 936m
下り 728m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
口ノ沢のコル〜八峰キレット〜鹿島槍ヶ岳/キレット分岐までの区間は50~70°程の急傾斜の雪壁トラバース・クライムダウン・クライムアップを要するポイントが連続する他、キレットギャップで20m弱の懸垂下降あり。 特に五竜からの場合、キレット最低鞍部から先はソロの場合は引き返すのは最早困難(それなりの装備が必要)、前進あるのみでしょう。 鹿島槍からの方がミックスのクライムダウンを要するポイントが多い分、難易度は確実に高いと思いました。 真に必要な区間に設置されている鎖はほぼ全て氷雪の下で、掘り起こしも出来ず、ピックとアイゼンの前爪を使い己を信じて一歩一歩確実に手足を決める作業を淡々と行うのみ。随所にあるトラバース区間が長いポイントは特に集中力の持続とバランス保持力が要求されます。 また雪の付き方等、刻々と変わる状況変化に対し、通過に危険なポイントがあれば臨機にハイ松等に支点を作成しフィックスを張る等の対処能力が求められます。 1度のミスで黒部の深い谷底へ落下となるため、 緊張を緩めることが許されない。積雪期のこの区間の縦走路はそんな危険なエリアでした。バリエーションなので当然ですが、ここは勢いで踏み込んではいけない区間と感じました。 個人的印象では鹿島槍ヶ岳東尾根よりもルートグレードは高いと感じました。 |
写真
装備
個人装備 |
ロープ50m
ディセンダー
ハーケン
アイスハーケン
スノーバー等
登攀具一式
アックス
バイル
幕営装備一式
|
---|
感想
積雪期の五竜〜鹿島槍縦走は以前から興味はありましたが、ネットで情報を探っても詳細な画像や記述が少なく、さらにソロの記録は皆無。
夏道であれば10年ほど前に1度経験していましたが、記憶も薄れイメージがしにくい。
雪量等の状況にもよるが果たしてソロでの通過は可能なのかと言う懸念もあり、行くなら撤退した場合の所要時間も含め予備日込み4日はみておきたいところでしたが、所用や天気等の不確定要素のほか、なかなか休みも取れない中で、ようやくこのGWに数年前からの懸案を実現する運びとなりました。
結果として、情報のあるキレット懸垂までは想定の範囲内でしたが、真の核心はこの直後から始まり、当該縦走区間の難易度は想定を超えるものでした。それだけにたいへん充実した山行になりました。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
柏原新道~鹿島槍ヶ岳経由八峰キレット~五竜岳〜遠見尾根~テレキャビン百名山2峰ピークハント
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5
3月に鹿島槍天狗尾根を登ったので、さあこのルートも、と思ったのですが、これは自分には無理だとわかりました。
記録を拝見できて、たいへん助かりました。
コメントありがとうございます。
この記録がこれから積雪期のこのルートを挑もうとされてる方の注意喚起に少しでもお役に立てていると判り、嬉しい限りです。
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