飯豊連峰 川入〜本山
- GPS
- 27:30
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 2,068m
- 下り
- 2,062m
コースタイム
5月2日 5:20切合小屋-6:18三国小屋-9:50川入集落入り口
天候 | 1日晴れ〜薄曇り 2日曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
おおむね例年通りの雪量だと思われます。往路は、アイゼンを使用しませんでした。復路は三国小屋から地蔵山の稜線最低鞍部からアイゼンを使用しました。 剣ヶ峰の雪も例年通りだと思われます。上部の岩稜は雪が無く下のほうでナイフリッジ状になっています。割れているので十分注意が必要です。 三国山〜種蒔山は雪庇が割れています。急な雪壁がありますが、巻く事ができます。 その他は歩きやすいです。 |
写真
感想
5年ぶりの飯豊本山です。一人では初めての川入からの入山になります。
川入集落入り口付近に車を止めて山行準備をし、いざ出発。林道を軽快に早足で進む、そうこの時点で早くも道を間違えている。この間違いに気付いたのが歩きだして30分程たってからである。自分の相変わらずのいい加減さに嫌になる。山と高原地図を見ると、秀好清水を通る破線の道が記されている。今回はここから登り横峰小屋跡で登山道に合流しよう。(一人だと本当にいい加減である)
一部細くなる尾根を忠実に登り、横峰小屋跡を目指す。途中、県警ヘリに追跡される。今朝、飯豊の湯の前でパトカーに止められ、遭難者がいてヘリも飛ぶ予定だと聞いていた。ヘリと目を合わせないようにし、ストックで頭上のへりに×印を2回だしたら離れていった。登山道を歩いていない私が悪い事は十分に分かっております、すみませんでした。
横峰小屋跡へ行くと、真新しい男性のものと思われるトレースがあった。しっかりとした足跡で正規のルートを下山している。きっとこの人だろう。登山道の下の方でヘリが警告音を2回鳴らし飛んでいった。そのあとヘリは戻ってこなかった。
少し緊張しながら地蔵山から三国岳の稜線を歩きだす。剣ヶ峰はどんな感じなんだろう。正月に本山を目指した事があったが、剣ヶ峰の通過が危険という事で、隣の松の木尾根を登った。(もちろん本山まで行けませんでした)その時から剣ヶ峰は危険なところだという認識があった。登りは思った程怖くはなかったが、不安定なナイフリッジを歩くのに緊張した。三国〜種蒔山までは雪庇も崩壊しており、なかなか日本離れした景観である。一部雪壁があったり、ルート取りに悩まされるところがあった。しかし、概ねトレース通りで行けたが、こう気温が高いとルートも多少変わってくるだろう。実際翌日、大きな雪庇が1箇所崩壊していた。
種蒔山を越えるとあとは快適な雪稜歩きとなり、ほどなく切合小屋に到着した。
小屋には先客は1名だけで、寝袋等をデポし出掛けているようだ。私も荷物をデポし、ここから本山をピストンすることにする。
本山までは、特に危険なところは無く快適な稜線歩きになった。ただ最後まで大日岳が顔を見せてくれなかったのが残念である。
小屋へ戻ると、先客も帰っていた。話をしてみると、今年の2月に行われた「飯豊連峰保全シンポジウム」にお互い出席していて、共通の知人も多数いた。そんな訳で話も盛り上がり、お酒もついつい進んでしまう。ま、いっか。
翌朝は、二人とも下山が川入ということで一緒に行動することにした。三国までは順調だったが、濡れた剣ヶ峰の岩場の通過には難儀した。最低鞍部でアイゼンを履き、安全地帯まで掛け上がる。鞍部から真新しい熊の足跡があり、二人で大声を出しながら歩いた。長坂の登山道まで来ると、淡い芽吹きの緑が広がり、残雪とのコントラストが素晴らしい。途中山桜も咲いており、地元の山の良さを改めて思い知る。残雪の山の締めくくりに飯豊山は申し分ありませんでした。
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