甲斐駒ヶ岳、鋸岳 〜黒戸尾根より周回〜
- GPS
- 17:18
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 3,390m
- 下り
- 3,233m
コースタイム
- 山行
- 15:25
- 休憩
- 3:22
- 合計
- 18:47
釜無川から国道20号線まではほぼ下り、国道20号線はほぼフラット、国道20号線にあるセブンイレブンから尾白川渓谷駐車場までは登り。
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
尾白川渓谷駐車場へ •尾白川渓谷駐車場 無料、100台くらい駐車可 トイレあり(とっても綺麗) •釜無川ゲート付近 ゲート前の道路脇に1、2台停めれるスペースあった、トイレは無い。 国道20号線から入って道なりに進むと着く。1/3くらいは砂利道でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■尾白川渓谷駐車場〜甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根) 七丈小屋まで雪無し、小屋〜八合目間のみ少し残雪あり。 私はアイゼンは使用しませんでしたが不安な方は軽アイゼンくらい持っていかれた方が良いと思います。 ピッケルはもう必要無いと思います。 ■甲斐駒ヶ岳〜三ツ頭分岐 雪はほぼ無し、コース不明瞭な箇所もある。 三ツ頭手前からは更に不明瞭、迷ったら左側登って尾根に出た方が良いと思います。 ■三ツ頭分岐〜鋸岳 雪は全くありません。 ルーファイ能力がかなり必要、少しでもおかしいと思ったら一旦戻った方が良い。 大ギャップルンゼや鹿窓ルンゼは浮石多数、落石を落とすなと言う方が無理。 私なりの核心部 ◇中ノ川乗越から第二高点への登り→道に迷った ◇第二高点〜鹿窓までの大ギャップトラバース部分→道迷い&足場ガレガレ ■鋸岳〜横岳峠〜釜無ゲート 三角点ピークまでは危険ルートだが中ノ川乗越〜鋸岳間に比べれば難易度は低いと思います。 三角点ピークから横岳峠側へ行く時注意必要、北側の編笠山への道もあり間違えやすい。 横岳峠〜岩小屋間は道分かりにくいがマーキング多数あり。 岩小屋〜釜無ゲートまでは9.2kの林道歩き、500m毎に標識あり。 このルートでの水場は七丈小屋と富士川水源のみだと思います。六合目小屋近くの水場は未確認。 七丈小屋HP https://www.kaikoma.info/ |
その他周辺情報 | 尾白の湯 市外 一人820円 https://www.verga.jp/onsen/ |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
アイゼン
ウィペット
ヘルメット
GPS
|
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感想
甲斐駒ケ岳から鋸岳へ縦走して来ました。
鋸岳は南アの数ある山の中でも、危険な山として有名。年々「行きたい!」と言う思いが強くなっていた。
今年は槍ヶ岳・北鎌尾根にも絶対行くつもりなので危険ルートに慣れておかないとと言うのもあって今回のチャレンジとなった。
レコでも良く拝見していて登られる方のルートは主に3つのよう。
…耕邯の戸台や北沢峠方面から登るコース
∋獲県側の釜無川ゲートから登るコース
山梨県側の黒戸・八丁尾根などから行くコース
去年のルートで行かれた方のレコ見て「行くならコレだ!」と決めていた。,鉢△倭瓦通った事がないのに対しは黒戸から八丁尾根まで一度歩いている。甲斐駒ケ岳から下っていく感じになるが、展望稜線派の私には好みのルート♪
しかし只でさえ危険なコース、まだこの時期雪残ってる??っと不安はあったが直近のレコ見る限り稜線沿いに雪は無さそう、腹は決まった!
前日もお休みだったので朝出発、下道で節約しながら山梨へ。まず釜無川ゲートにチャリデポし尾白川渓谷pへ向かう。直ぐ近くの尾白の湯でサッパリしたのち車中泊。
ココで寝る前に今一度鋸岳についてチェックしようと思い「鋸岳 難易度」で検索。すると難易度は北鎌より上と言う方も結構いらっしゃる。
えー、マジか!大ギャップ辺りのコース取りは予習して来たけどそれは知らなかった。だって北鎌は破線すら無いのに鋸岳は一応破線あるじゃん・・・。(コレが根拠と言う残念さ)
順番間違えた??今更悩んでも仕方ないので甲斐駒着いてから考えよう!と切り替え就寝、でも殆ど眠れなかった(汗)。
夜中の1時に目が覚め(と言うか寝てない)予定より1時間早く出発、まず黒戸尾根から甲斐駒ケ岳へ。
情報通り七丈小屋までほぼ雪無し、小屋〜8合目間だけ少し残雪あったがアイゼン履く程では無かった。
天気もまあまあで八ヶ岳や鳳凰三山はバッチリ、富士山も薄っすら見えた。8合目辺りで北岳ともご対面、ゼブラな北岳がいつも以上にかっこイイ♪来年は厳冬期に狙ってみたい。
8時過ぎに甲斐駒ケ岳到着、ハッキリ言って遅すぎ!過去2回より2時間近くオーバー(>_<)。
今回はゴローの重靴&アイゼン等の装備で過去2回より遅れるとは思ったが予想以上、早くも予定より30分の遅れ。早出で1時間貯金からスタートしたが早くも借金生活。
最近会社で健康診断あり体重を久しぶりに見たら昨年より3k増えてた。脚の劣化も著しい、マラソン再開しようかな?
山頂は貸切、結局今回お会いしたのは黒戸尾根で会った男性1人と七丈小屋の方のみだった。
仙丈ヶ岳などの大展望をしばし満喫、一応5分ほど考えたが予定通り鋸岳方面へ。ペースは上がらないがこの天気で撤退は有り得ない。水は多めに担いで来たし幸い翌日もほぼ休み(夜勤)、暗くなる前に降りれれば良い。
三ツ頭まではnakkiさんと3年前に歩いている、たまにルート外したが大きなミス無く進めた。
そしていよいよメインの鋸岳方面へ。道の不明瞭さはあるが中ノ川乗越までは順調、途中僅かに残っていた残雪に足跡もあったので最近誰か通っている、少し安心。そしてここから第二高点への登りだが一体何処から登るのか右往左往。遠目に見た感じだと右側の岩稜部分登るのかと思ったが、僅かな踏み跡辿るとどうやら左側のガレ場のルンゼを登るよう。こんな場所で迷っていては話にならないσ(^_^;)
ガレ場をジグザグに登って第二高点到着、目指す鋸岳は目の前だがココからが核心部。
尾根沿いに歩きたくなるが一旦長野側へ下る。登り返すのは分かっているので極力下りたく無いがかなり下る。マーキングや踏み跡も確認でき、ここら辺かな?と思う部分をトラバース。するとルンゼの上部に窓が見える。「コレが鹿窓だ!」と思ってしまったが実は大ギャップだった。
見る角度でギャップの上部がくっついて見えただけだった。そんな事も知らず少しルンゼを登りようやく大ギャップだと気づいたが、もうかなりヤバイ場所だった(>_<)。
とにかく元の位置まで下るしか無いのだが、足元はガレ場で不安定。手でホールドする岩も脆いものが多く何度もグイグイ引っ張って確認しながら下降。久しぶりに「死ぬかも?」と思った瞬間でした。
なんとか元の位置に戻ってもう一度ルート確認、やっぱり分からない(大汗)。GPSログも2つ入れてきたがコース取り微妙に違うので逆に迷う。どうやら片方のログがもっと下を巻いてる感じだったのでもう少しだけルンゼ降りたら正規ルートらしき踏み跡があった。そこを巻くと今度こそ上部に鹿窓が見えた!
もう先ほどの大ギャップルンゼと比べれば遥かに登りやすい。正規ルートは左手の草付きから登るようだが構わず直登、鹿窓通って再び尾根に出た。
もう鋸岳は目の前だ、この後も小ギャップとか通過したが殆ど記憶に無い。大ギャップのルンゼに比べれば大したことは無かったのだと思う。
無事鋸岳登頂、自然とガッツポーズ!!!雄叫びまで上げてしまった^_^
天気も良いままでもちろん貸切、まったりしたかったけど時間も水もピンチなので持参した鋸持って記念撮影だけ済ませ先へ(笑)。
ココから先は一気に難易度下がった気がする、三角点ピークだけタッチしてあとは下るのみ♪、次のお楽しみである富士川水源へ向かう。残りの水も僅かであったがギリギリセーフで到着、もちろん水は雑味もなく美味しかったが名前から勝手にハードル上げてたせいか普通に感じた。
岩小屋まで下りて9.2kの林道をテクテク、ゲートでチャリ拾って尾白へ。クロスバイクであったが日頃の行いが良いのでもちろん砂利道でもパンクしなかった(←実際はヒヤヒヤでしたが)。
日もとっぷり暮れた20時過ぎ車まで戻ってやっとゴール!
行動時間約19時間、さすがに疲れたが最高に楽しかった♪
危険地帯の岩稜歩きは怖かったが、それと同時にワクワク、ウキウキしていた自分もいる、やっぱり岩稜歩きはやめられない、I LOVE ROCK‼
コメント
この記録に関連する登山ルート
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kiyaさん、スゴイっす!!
御無事でなによりです
こんな危険なレコを見せつけられると...○玉が縮まります
(僕は「超」が付く高所恐怖症なんで)
そして、まぁ〜スゴイ行程で長距離歩き
スゴイ眺めに...スゴイボケ(笑)
またしてもアイテムを写真だけの為に持っていくとは
恐れ入りました
どの点も、やっぱり貴方はスゴイ方です
今回は自分でも「御無事でなにより」と思っています(笑)。このルートは背伸びし過ぎだったかもしれませんが、途中まで歩いた事あったのが大きかったです。
でも行きたかったのですよ!
危険地帯で「コレは流石にヤバイかも?」と思いながらも「面白い♪」と思ってしまいます。絵に描いたよう危険ハイカーである事は分かっているのですが・・・
鋸はせっかくヤマレコやっているし(写真載せれる)、ちょっとした遊び心は持っていたいので。
でも鋸ってなんかあった時役に立ちそうな気も⁉
Kabukiyaさん、こんにちは。
Kabukiyaさんも得意な後出しジャンケンですけど、このルート、実は先週あたりから行きたいなーと考えてたんですよ。
そんな最中にレコ上がったので嫉妬してます!…というのは嘘で、専売特許のノコギリネタに嫉妬してます(笑)
今回のレコ見てヤバさ加減が分かったので釜無川ルートでサクッと行くことにしました(笑)
その前にまだ八丁尾根も行ってないし…
とにかく素晴らしい記録だと思います。チャリも使うあたりも北陸の山屋っぽいですね。
お疲れ様でした。
こちらが毎度毎度sanchanさんのレコに嫉妬しているので(特に冬!)少しでも仕返しできたのならよかったです(笑)
またまた御冗談を、さらに大回りで白岩岳、釜無山とかくっつけたりするんでしょ!騙されませんよ(^.^)
そういえば八丁尾根まだって言ってましたね、もしかして鋸もまだとか?
故郷の山を疎かにするのはいただけませんな〜。
前回板納め宣言あったので次回の山行(というか行先)はかなり興味深いです。
さすがです!ノコギリ持参に嫉妬してしまいました>_<
そこの山って怖いんですね💦でもそれより50キロとかにビビってしまいましたよ💦
いくらチャリ20キロでもすごすぎます♪
北鎌羨ましいです。僕も時間あったらやりたいので、レポート楽しみにしておりますよー!
死神の鎌?持ってくんですか??
ジャンダルムほどひねりはないですが
鋸岳はやっぱノコギリ持ってくしかないでしょ!
LANさんにはとてもおススメの山ですよ〜
でも落石とかかなり危険なのは確かです。
チャリはほとんど下りで漕ぐ必要なしのインチキです。
草刈り用の鎌で勘弁してください…って言うか死神の鎌って何処に売ってるんすか?(^_^;)
kiyaさんがどんどん手の届かない人になっちゃいそうです。(まぁ、最初から届いていませんが、、笑)
レコを拝見して鋸岳に登ってみたくなりました。
男女問わず嫉妬されるとは私も罪な男です(笑)
岩稜好きdoiさん夫婦は絶対気にいる山だと思います、でも危険なのも確かです。
行ったあとに言うのもアレですが、ココはしっかりとした山岳経験&技術をもった方が行かれる場所かもしれません。
※みかん今日貰いました、いま冷蔵庫で美味しくなってる最中です♪
ミヤマキンバイかなと思います(^^)
鋸、残雪期いいですよ。と勧められたことがあります。
周回コースさすがですね。チャリの距離がスゴイ(>_<)
北鎌もお天気に恵まれますように!
お花の名前ありがとうございます、花心が無いので黄色い花は全て同じに見えてしまうんですよ。
ほぼ無雪期でしたが誰も居ないので落石落としても人様に迷惑掛からない!という点では早い時期で良かったです。自分は結構派手に落とすタイプなもんで(汗
チャリはほぼ下りですよ、虫がバンバン当たってきて大変でしたが。
ありがとうございます、北鎌は今年の夏山シーズン最大の目標です!
長時間の山行お疲れ様でした。
そして僕のほうでコメントありがとうございます!
チャレンジ的な山行をよくされておりますね、とても刺激を受けます。
あの後鋸とか大変ですね(;・∀・)凄い。本当お疲れさまでした。
僕ももう少し時期が過ぎたら鋸に再訪する予定なので参考にさせてもらいます!
北鎌尾根に比べたら全然楽ではあるのですが、RFという点では少し似ている雰囲気を感じます。予備山行という意味ではとても良い気がしました。
(偉そうにすみません)
先日kiyaさんのホーム?である白山にお邪魔しました。
めっちゃ遠かったです…(;´Д`)
なのでこちらに来るのも大変だったのではないかと想像できました。
道中含めお疲れさまでした。
コチラにまでコメントありがとうございます!
まったりハイクも決して嫌いでは無いのですが日帰りロングの達成感や爽快感が好きです。チャレンジ的と言えば聞こえは良いですが、今回みたいな自分の実力では無理気味⁉な所へ行ってしまうので考えものですがσ(^_^;)
実は今回も行く前に何年か前の今時期、戸台側から行かれたalsoさんのレコじっくり拝見しました。逆回りとなるので参考程度でしたが細かくお絵かきされていて分かりやすかったです。
間違っていたらすいませんがザイル等の確保無し、沢もスキーもやらず最大限に山を攻めておられるalsoさん山行スタイルは私にとってお手本です。こちらこそ沢山刺激を頂いております。ただ脚力や技術に差があるのでパクれないものが多いのも事実ですが(汗)。
予備山行としてとても良い→そう言って頂けると少し自信になりました。北鎌は私の中で「危険なルート」の最高峰です。ココ以上危険なコースは行かない予定です。(・・って言うか行けない)
白山に来られた?記録無いような・・・。闇営業ならぬ闇山行ですかね?(笑)
alsoさんなら冬の百四滝や笈ヶ岳がおススメですよ。是非来て下さい(^。^)
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