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Yamareco

記録ID: 188214
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

山上ヶ岳〜大普賢岳〜行者還岳(洞川から大峰山プチ奥駈

2012年05月04日(金) ~ 2012年05月05日(土)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
27:52
距離
23.1km
登り
2,017m
下り
1,865m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

5月4日
母公堂登山口9:21―11:20稲村ヶ岳山荘―12:40山上ヶ岳頂上―13:35小笹の宿

5月5日
小笹の宿5:45―7:11大普賢岳―8:54七曜岳―9:54行者還岳―12:19奥駈道出合―12:56行者還トンネル西口弥山登山口
天候 5月4日 曇り時々雨+強風
5月5日 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
天川村 洞川温泉奥の、母公堂登山口の前に駐車場500円・・今回は、その200m奥の駐車余地利用(ログのスタート地点)

行者還トンネル西口までプチ奥駈した後は、天川のバス停まで15kmほどの下りで軽いジョグなら2時間程度の距離でしたが、6日の朝に町内会の一斉清掃(「何でこんな日に」の非難ゴーゴーですが。。)があり、余裕をみてタクシーで駐車地へ帰還しました・・料金7200円でしたが、途中で他の登山者の方と相乗りとなり、割り勘で済みました

今回は偶然にタクシーと出会いましたが、山中では殆ど圏外ですので、タクシー利用の計画なら事前予約が必要と思います(天川タクシー(北角):0747-63-0015; 大峯タクシー(洞川):0747-64-0157)
コース状況/
危険箇所等
母公堂前の駐車場にポストがあります

前日に、前鬼ゲートから釈迦ヶ岳をピストンしましたが、その道が苔むすゴーロの面白い道だったのに比べ、母公堂から山上ヶ岳への道は、やや単調な緩斜面の道という印象でした

奥駈道に入り、特に大普賢岳〜七曜岳の辺は、鎖場なども多く面白い道でした・・滑るのに気をつければ危険は余り無いと思います

山上ヶ岳〜弥山の間には、行者還小屋のみにトイレがあります

今回は、5月4日が全国的な悪天候(北アでは多数の遭難発生。。)で、空模様を見ながらスタートを遅らせたりしたため、山上ヶ岳から40分ほど進んだ「小笹の宿」に泊りました・・委細かまわず進んでもう少し距離を稼いでおけば、行者還岳〜弥山〜頂仙岳〜川合へのルートも可能だったかもしれません

小笹の宿は、小屋に4名、テント4張りでした・・小屋到着1番乗りだったので雨の中でテントを張らずに済んで助かりました

前日はガスの中、釈迦ヶ岳と大日岳に登りました
2012年05月03日 11:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/3 11:07
前日はガスの中、釈迦ヶ岳と大日岳に登りました
前鬼からの道は、苔むすゴーロの面白い道でした
2012年05月03日 12:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/3 12:35
前鬼からの道は、苔むすゴーロの面白い道でした
母公堂右手の登山口からスタート
2012年05月04日 09:20撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 9:20
母公堂右手の登山口からスタート
やや単調な樹林の中の登山道
2012年05月04日 10:11撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 10:11
やや単調な樹林の中の登山道
稲村ヶ岳山荘・・ガスで視界は利かず稲村ヶ岳はパスします
2012年05月04日 11:20撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 11:20
稲村ヶ岳山荘・・ガスで視界は利かず稲村ヶ岳はパスします
女人結界門・・脈々と続いているようです
2012年05月04日 12:02撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 12:02
女人結界門・・脈々と続いているようです
たまに鎖が出てきます
2012年05月04日 12:04撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 12:04
たまに鎖が出てきます
奥駈道出合
2012年05月04日 12:37撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 12:37
奥駈道出合
山上ヶ岳頂上・・残念、ガスの真っ只中
2012年05月04日 12:40撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 12:40
山上ヶ岳頂上・・残念、ガスの真っ只中
立派なお堂でお参り
2012年05月04日 12:44撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 12:44
立派なお堂でお参り
奥駈道をもう少し行きます・・山中では鹿クンの食害を所々で目にしました
2012年05月04日 13:22撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 13:22
奥駈道をもう少し行きます・・山中では鹿クンの食害を所々で目にしました
小笹の宿・・午後から雨脚が弱まるはずが逆に強くなってきて、ここで泊ることにしました
2012年05月04日 13:35撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 13:35
小笹の宿・・午後から雨脚が弱まるはずが逆に強くなってきて、ここで泊ることにしました
小屋1番乗りでした・・雨の中テントを張らずに済んで助かりました
2012年05月04日 13:36撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 13:36
小屋1番乗りでした・・雨の中テントを張らずに済んで助かりました
詰め込めば5〜6人は泊れそうな小笹避難小屋・・小屋内は早朝でも3℃ほどあり、夏用280gシュラフ+シュラフカバーでも心配したほど寒い思いはしませんでした
2012年05月04日 13:45撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/4 13:45
詰め込めば5〜6人は泊れそうな小笹避難小屋・・小屋内は早朝でも3℃ほどあり、夏用280gシュラフ+シュラフカバーでも心配したほど寒い思いはしませんでした
翌日は好天下で大普賢岳から行者還岳を目指します
2012年05月05日 05:47撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 5:47
翌日は好天下で大普賢岳から行者還岳を目指します
ここで女人結界門を出ます
2012年05月05日 06:11撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 6:11
ここで女人結界門を出ます
現在地からして明王岳かな?
2012年05月05日 06:21撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 6:21
現在地からして明王岳かな?
そろそろ大普賢岳のはずですがこれは前衛峰かも
2012年05月05日 06:56撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 6:56
そろそろ大普賢岳のはずですがこれは前衛峰かも
大普賢岳頂上・・3日目にして初めての大展望
2012年05月05日 07:11撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 7:11
大普賢岳頂上・・3日目にして初めての大展望
ガスの中を歩いてきた山上ヶ岳〜竜ヶ岳
2012年05月05日 07:12撮影 by  DSLR-A100, SONY
5/5 7:12
ガスの中を歩いてきた山上ヶ岳〜竜ヶ岳
稲村ヶ岳〜山上ヶ岳
2012年05月05日 07:12撮影 by  DSLR-A100, SONY
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5/5 7:12
稲村ヶ岳〜山上ヶ岳
一昨日、これもガスの中登った釈迦ヶ岳と大峰山最高峰の八経ヶ岳
2012年05月05日 07:14撮影 by  DSLR-A100, SONY
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5/5 7:14
一昨日、これもガスの中登った釈迦ヶ岳と大峰山最高峰の八経ヶ岳
まさに”八剣山”という形の八経ヶ岳
2012年05月05日 07:15撮影 by  DSLR-A100, SONY
5/5 7:15
まさに”八剣山”という形の八経ヶ岳
七曜岳付近は鎖場・・
2012年05月05日 08:13撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 8:13
七曜岳付近は鎖場・・
鎖場・・
2012年05月05日 08:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 8:14
鎖場・・
そして鎖場・・重荷でバランスを崩さぬよう慎重に通過です
2012年05月05日 08:19撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 8:19
そして鎖場・・重荷でバランスを崩さぬよう慎重に通過です
ここもテン泊好適地の稚児泊・・前日にここまで来ていれば弥山経由で下山できたかも
2012年05月05日 08:23撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 8:23
ここもテン泊好適地の稚児泊・・前日にここまで来ていれば弥山経由で下山できたかも
いかにも修験の山々という感じ
2012年05月05日 08:27撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/5 8:27
いかにも修験の山々という感じ
七曜岳頂上
2012年05月05日 08:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 8:54
七曜岳頂上
ザックをデポして行者還岳をピストン
2012年05月05日 10:06撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 10:06
ザックをデポして行者還岳をピストン
10分弱で行者還岳頂上到着
2012年05月05日 09:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 9:54
10分弱で行者還岳頂上到着
頂上から覗き込むと・・やはり行者様でも還りますね
2012年05月05日 09:59撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 9:59
頂上から覗き込むと・・やはり行者様でも還りますね
唯一トイレがあって助かった行者還小屋
2012年05月05日 10:33撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 10:33
唯一トイレがあって助かった行者還小屋
稜線上から大台ケ原方面
2012年05月05日 10:54撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 10:54
稜線上から大台ケ原方面
バイケイソウの道
2012年05月05日 11:01撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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5/5 11:01
バイケイソウの道
弥山方面が近づいてきました
2012年05月06日 13:08撮影 by  DSLR-A100, SONY
5/6 13:08
弥山方面が近づいてきました
八経ヶ岳をアップで
2012年05月06日 13:09撮影 by  DSLR-A100, SONY
5/6 13:09
八経ヶ岳をアップで
奥駈道出合・・過去ログと合わせて山上ヶ岳から八経ヶ岳まで繋がりました
2012年05月05日 12:19撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 12:19
奥駈道出合・・過去ログと合わせて山上ヶ岳から八経ヶ岳まで繋がりました
見覚えのある吊り橋を渡って行者還トンネルの登山口へ
2012年05月05日 12:52撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 12:52
見覚えのある吊り橋を渡って行者還トンネルの登山口へ
タクシー帰還で時間に余裕ができ、蕎麦の名店で舌鼓を打ち・・
2012年05月05日 14:18撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 14:18
タクシー帰還で時間に余裕ができ、蕎麦の名店で舌鼓を打ち・・
洞川温泉(センター600円)に入って帰路に着きました
2012年05月05日 15:11撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
5/5 15:11
洞川温泉(センター600円)に入って帰路に着きました

感想

今年のGW後半は、当初は飯豊山に向かう予定だったのですが、東北方面は荒天模様で大変な事態になる恐れもあり、方向を西に変えて、奈良の大峰山に向かいました。

大峰山に行くからには「奥駈道をできるだけ縦走したい」とは思うものの、許されるのはわずか3日間で、ン万円のタクシー代を覚悟(+深夜のマイカー移動)すれば「吉野〜太古の辻」間の北奥駈道は可能かも・・と皮算用しますが、天候が優れそうになくリスクが高過ぎるようです。そこで既に登っている弥山・八経ヶ岳の次の目標として、釈迦ヶ岳と山上ヶ岳に登ることにしました。

釈迦ヶ岳では、羽根田治氏著の「ドキュメント生還」を読んだばかりだったので、その中の「修験道の道迷い」として題材となっていたルートのある、前鬼からのピストンとしました。

その道迷い部分の涸れ沢を含めて、ルートには“これでもか”という位に道標やテープがしっかり着けられていて遭難対策がなされている感じの登山道でした。しかしながら奥深い大峰山の支沢の分岐に紛れ込んでしまうとニッチモサッチモいかなくなるようで、現在も遭難中の若者の捜索が続けられていると、タクシーの運転手さんから聞きました。

残念ながら釈迦ヶ岳登山では終日ガスの中でしたが、苔むすゴーロの歩き応えのある登山道を楽しめた山行でした。

そして2日目の5月4日は前日よりさらに悪天となり、スタートを遅らせて9時過ぎに洞川温泉奥の母公堂登山口から登り始めました。やや単調な緩斜面の登山道とガス+強風に苦行しながらも何とか頂上を踏み、小笹の宿で宿泊しました。

翌日は好天となり、大普賢岳〜七曜岳〜行者還岳の中々面白い奥駈の縦走路を楽しみ、トンネル西口へと無事下山です。これでようやく山上ヶ岳〜八経ヶ岳が繋がりました。

大峰山は言うまでも無く深い深〜い山域で、最高峰の八経ヶ岳のピークを踏んで終りにしては本当に勿体無いルートだということを今回実感しました。

自分の足では1週間近くかかりそうなのでいつ実現できるかわかりませんが、吉野〜熊野の奥駈道踏破に挑戦してみたいと思います。(とりあえずは”繋ぎ”でかな?)

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技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 大峰山脈 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
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