ジャンダルム〜天使様に逢いに〜
- GPS
- 46:55
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 1,729m
- 下り
- 2,362m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 3:48
- 合計
- 10:25
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 7:46
天候 | 1日目:雨 2日目:霧、時々晴れ 3日目:雨のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高ロープウェイ(西穂高口まで):1,600円 上高地〜新島々駅〜松本駅:2,450円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂〜奥穂間は言わずと知れた超危険ルートです。今回歩いてみて個人的に感じた危険ポイントを列挙します。 ・足場の取っ掛かりが乏しい岩場が多い。 ・濡れると岩が滑りやすい。特に逆層スラブでは前述の通り足場の取っ掛かりが少なく、雨天時の降りは避けたい。 ・目印の〇や→が消えかかっていてルートを見失いやすい。 ・他ルートならばあるだろう高さでも鎖がない。というか鎖自体少ない。 ・前述の目印の件もそうですが、鎖などもあまりメンテナンスはされていない様子。ジャンダルム下のトラバースの鎖場では足場用の杭が下向きに曲がっていてヒヤッとしました。(難所故に修繕も難しいであろうことはお察しします。それを踏まえた上でここでは現状をお伝えします。) また涸沢カールでは未だ残雪が多く、不安な方は軽アイゼンの携行をお勧めします。 落石も多いのでヘルメットは必ず携行しましょう。 |
その他周辺情報 | 上高地の小梨の湯にて入浴。大人600円。本来は12時からの営業ですが、日によって前倒しでスタートして頂けるようです。今回も12時前に入浴することができました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
登山を始めて彼方此方に足を運ぶようになり大キレットや剱まで挑んでみても、自分には縁遠い存在だと眺めるだけだったジャンダルム。
あそこは別格、自分が足を踏み入れちゃいけない世界だと決めつけていた。
そんな自分を強烈に引き付けたのは黒い天使の看板。
孤高の峰に降り立つその姿にロマンを掻き立てられずにはいられなかった。
岩稜帯はそれなりの数は経験してきた。
アルプスの縦走もそこそこやっている。
満を持してと言ってよいのかは分からないけど、チャレンジしてもいい時期が来たのかな、と思った。
当日になっても生憎の空模様。それでも天気図では高気圧が近くなっている。
予備日もあるけど、先の予報も期待できそうにない。
今日行こう。意を決して歩き出す。
朝のうちは前日の雨で濡れた岩場に苦戦する場面もあったけど、天狗のコルを通過する頃には時折日が差すことも増えてきて、コンディションが良くなってきた。
いよいよ憧れの頂が目前に迫る。
本当にこのルートは全体的に目印が分かりづらく、山頂までも振り回されながら進む。
ようやく辿り着いた先には厳しい自然の猛威に耐えながらも佇む、天使様のお姿があった。
いつ誰が設置したかもわからない物だけど、何とも言えない神秘的な趣がある。
と、背後の雲が切れて、奥穂高岳が顔を出す。
天使様のご加護に感謝。
ひとしきり感慨に浸ってから、いよいよ最大の難関、馬の背に向かう。
YouTubeなどで何度も予習した岩塊。
なるほど、切り立っていてほとんど足場もない。
不幸中の幸いなのはガスのお陰であまり下の方が見えないこと。
慎重に一歩一歩足場を確認しながら基本の三転確保を怠らずに進む。
怖いけどこれまでの経験が活きている。
降りはちょっと嫌だけど、登りならいけるルートだ。(しばらくはやりたくないけど。)
奥穂の山頂に辿り着いた時には本当に感無量だった。
当初の計画では大キレットを通過して槍まで行く予定だったけど、やはり予報が好転せず、諦めて涸沢から下山。
槍まで行っても晴れてなければつまらないし、また来る口実にしよう。
それに実は涸沢カールにも足を踏み入れたことがなかったし。
穂高岳山荘まで迫る大雪渓に圧倒されながらも雄大な景色を堪能しながら下山しました。
今回は装備も見直して必要最低限の構成とし、自分が望む形での軽量化に挑みました。
またできるだけバテないように、いつも以上にカロリー摂取に気を使いました。
そのお陰か無事に行動することができたわけだけど、これに驕らず今後も山と向き合っていきたいと思います。
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