87.五竜岳「銀の竜の背に乗って」アルプス平駅より山頂ピストン
- GPS
- 15:38
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,657m
- 下り
- 1,650m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 7:19
天候 | 一日目:曇り霧多し 二日目:晴れ時々霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
白馬五竜テレキャビン(ゴンドラ)は往復1800円。 帰りの便での、おしぼりサービスは嬉しかったです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西遠見山から五竜山荘手前の白岳の間に岩場、鎖場あり。 五竜山荘から山頂まで岩場、鎖場あり。 |
その他周辺情報 | 登山後の温泉はエスカルプラザ内の「竜神の湯」入浴料:650円 レストラン、土産物屋あり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
スマートフォン
時計
タオル
手ぬぐい
ツェルト
ストック
カメラ
三脚
自撮棒
充電器
|
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備考 | 五竜岳山頂ピストンとはいえ、ヘルメットは持ってくるべきだと思いました。 |
感想
第87座「銀の竜の背に乗って」
7月29日に関東甲信地方の梅雨明けが発表された。と同時に今年もまた酷暑が続く夏到来となった。
北アルプス登山は2017年9月の鹿島槍ヶ岳以来となるが、今回の五竜岳登山はどんな高山植物に出会えるか、宿泊することになる五竜山荘で「山が好き 酒が好き」Tシャツのゲットなるかが楽しみにしていた。
8月1日、定時に仕事を終えて、ザックや登山靴などをクルマに積み込んで20時頃に出発。当初は白馬五竜テレキャビン、エスカルプラザの駐車場で車中泊と考えていたが、酷暑が続いているので現実的でないと考えた僕は途中の塩尻市のネットカフェで仮眠をとったが、ほとんど眠れぬままに朝を迎えてしまった。
8月2日、早朝にネットカフェに出発して、6時頃にエスカルプラザの駐車場に着いた。この日は晴れているが山の方面は霧がかかっている天気であった。この日は平日なので7時30分にテレキャビン(ゴンドラ)が動き始めるが、30人前後の登山者がテレキャビン乗り場に集まっていた。僕はゴンドラのみの往復を購入して、案外早い順番でゴンドラに乗った。
8分ほどで登山口であるアルプス平駅に到着した。この一帯は「白馬五竜高山植物園」になっており、いきなりヒマラヤの青いケシやエーデルワイスやコマクサを見ることが出来た。僕は植物園の斜面を登りながらウォーミングアップがてら、地蔵ノ頭を目指した。
8時15分には地蔵ノ頭に到着。ケルンが建っており、ここからが本番だと気を引き締めた。登山道は比較的整備されており、9時50分には小遠見山に到着。ここから鹿島槍ヶ岳が見えるらしいのだが霧で見えなかった。10時20分に中遠見山、11時15分に大遠見山をアップダウンを登り切り、13時に西遠見山に到着したあたりで、疲れが見え始めていた。足のケイレンは登山前に芍薬甘草湯やエネルギージェルを飲んでいたので抑えられていたのだが、足が重くて動かないことと、体質故なのか? 汗が全身から大量に出ていた。しばらく進んでいると、霧が晴れて、遥か上部に五竜山荘を見ることが出来た。
「あんなところまで登るの・・・・」
絶句するしかなかった。
その上に、岩場や鎖場もあって難しくないとは言え疲れているので勘弁して欲しいよなと思いながら登って行った。やっとの思いで白岳を通過。その足元には五竜山荘があった。
「やっと、今日の登山が終わったー!」
と思った。
五竜山荘に着いたのは15時。受付は混んでいる模様だったので、取りあえず、外の席に座って、自分自身を落ち着かせようとした。汗を拭いたり呼吸が整ったところで、受付に向かった。そこで宿泊料金を払って、諸々の注意事項を聞いて、指定された部屋に向かった。この時点でチェックインが終わった登山者で一杯となっていた。
まずは汗で濡れた衣類を脱いで着替えて、ベスト、ズボン、タイツは乾燥室に干して、ハイドレーションに水を満たして(宿泊者は無料)、明日の山頂アタックに備えて、必要ないものは30リットルのスタッフバック入れて、デポ出来るようにした。そして、いよいよ、玄関にある売店へ。「山が好き 酒が好き」Tシャツの在庫は充分過ぎる程にあった。僕はその中でも黄色を選んだ。あとは山バッチとバンダナを購入。生ビールロング缶も勿論忘れていない。外へ出て、生ビールを呑みながら、五竜岳方面を眺めていたのだが、霧で全く見えなかった。
夕食の時間は4回目の19時だったので、同じ部屋の登山者と話したりしていたが、この間に数分寝てしまったらしい。気が付いたら夕食の時間も近くなったので向かうことにした。夕食はカレーライスだったが、疲れのため食欲がなくて、完食するだけでも精一杯だった。その後は、明日はなるべく早く出発しようと思って、早々に寝ることにした。
8月3日、この夜も全く眠れなかったのだ。やはり、場所が変わると眠れないのは元からあったのだが、疲れているので寝付きはいいのではないかと思ったのだが、ダメだったらしい。3時には、一部の登山者が起き出して準備を始めた。僕はそれを切っ掛けにして起きて、準備を始めた。
心配されていた足の筋肉痛もなかったので、空が明るくなる4時30分頃に五竜山荘を出発。岩だらけの道をズンズン登って行った。振り返ると五竜山荘も小さくなっていた。随所に鎖場があって緊張が走った。僕を追い抜いて行く登山者のほとんどがヘルメットを着用していた。僕もヘルメットを持って来るべきだったと後悔した。
そして、5時50分頃、五竜岳山頂に着いた。これで百名山87座目。記念撮影をして下山した。五竜山荘に戻ってトイレやデポした荷物を回収、パッキングをして、往路と同じく遠見尾根を通ってアルプス平駅へ向かうことにした。
難なく岩場を通過したものの、地味にピークを登ったり降りたりするので、疲れが出始めていた、小遠見山では巻道があったので、そこを通って、地蔵ノ頭に向かった。小遠見山の手前まで来ると、もう登りたくないと思っていたので、この巻道には感謝である。
地蔵ノ頭の手前で分岐があって、地蔵ノ沼経由で行くと登らなくてもいいので、必然的にこのルートを選択。空を見上げると2〜3つのパラグライダーが宙を舞っており気持ち良さそうだと思った。そして、リフト乗り場まで来た。ここでリフトに乗ることも考えたのだが、リフト降り場から50メートル登らないといけなかったので、登るのイヤー! と思って、植物園を通って降ることにした。
植物園では心地のいい笛の演奏が流れていた。その音楽を聴きながら、12時45分にアルプス平駅に到着。その音楽は男性奏者による生演奏だったので、万歳三唱は控えめに。とにかく無事にたどり着けて良かった。ここでも、水を飲んだり、顔を洗ったりして呼吸を整えてから、テレキャビンに乗った。乗った時に冷えた、おしぼりを頂いて嬉しかった。
エスカルプラザに着いて、自分のクルマにザックと登山靴を置いて、着替えとお風呂セットを持って再びエスカルプラザに戻った。施設内の「竜神の湯」に入浴して、至高の時を味わっていた。その後、レストランで信州そばを食べて、お土産も買って、15時頃だっただろうか? エスカルプラザを後にした。
僕にとっての五竜岳は、過去に登頂した鹿島槍ヶ岳と同じくらいのレベルをイメージしていたのだが、岩場や鎖場が結構あって思いの他に難しい山だったと思う。登る途中に何度も諦めかけていたのだが、こうして登頂出来て良かったと思える今回の山旅であった。
しかしながら、次回の9月上旬に予定されている光岳に登るのには不安が大きくて、場合によっては光岳は止めて別の山に登ることを視野に入れて考え直さないといけないだろうなぁ〜とも思っている。
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