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Yamareco

記録ID: 1954692
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

87.五竜岳「銀の竜の背に乗って」アルプス平駅より山頂ピストン

2019年08月02日(金) ~ 2019年08月03日(土)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
15:38
距離
15.9km
登り
1,657m
下り
1,650m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:18
休憩
0:01
合計
7:19
距離 6.9km 登り 1,156m 下り 198m
8:14
99
9:53
26
10:19
55
11:14
103
12:57
114
14:51
2
14:53
14:54
7
15:01
五竜山荘
2日目
山行
7:49
休憩
0:28
合計
8:17
距離 9.0km 登り 501m 下り 1,460m
4:27
82
五竜山荘
5:49
5:59
84
7:23
7:25
6
7:31
7:32
3
7:35
55
8:30
8:31
60
9:31
55
10:26
10:38
23
11:01
11:02
77
12:19
12:20
24
天候 一日目:曇り霧多し
二日目:晴れ時々霧
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
駐車場は白馬五竜テレキャビンの駐車場を利用。一般駐車場と山小屋泊用駐車場が分かれていて、僕は後者に駐車しました。

白馬五竜テレキャビン(ゴンドラ)は往復1800円。
帰りの便での、おしぼりサービスは嬉しかったです。
コース状況/
危険箇所等
西遠見山から五竜山荘手前の白岳の間に岩場、鎖場あり。
五竜山荘から山頂まで岩場、鎖場あり。
その他周辺情報 登山後の温泉はエスカルプラザ内の「竜神の湯」入浴料:650円
レストラン、土産物屋あり。
五竜岳山頂にて、竜つながりで中日ドラゴンズユニを着てみた
3
五竜岳山頂にて、竜つながりで中日ドラゴンズユニを着てみた
クルマにザックと登山靴を積み込んだ
2019年08月01日 18:20撮影 by  SH-01H, SHARP
8/1 18:20
クルマにザックと登山靴を積み込んだ
エスカルプラザ玄関
2019年08月02日 06:18撮影 by  SH-01H, SHARP
8/2 6:18
エスカルプラザ玄関
白馬五竜テレキャビン とおみ駅
2019年08月02日 07:06撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 7:06
白馬五竜テレキャビン とおみ駅
冬場はスキーゲレンデとなる草原は高山植物が咲いていました
2019年08月02日 07:06撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 7:06
冬場はスキーゲレンデとなる草原は高山植物が咲いていました
白馬五竜テレキャビン アルプス平駅
2019年08月02日 07:39撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 7:39
白馬五竜テレキャビン アルプス平駅
ヒマラヤの青いケシ
2019年08月02日 07:41撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 7:41
ヒマラヤの青いケシ
さて植物園を登って出発
2019年08月02日 07:41撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 7:41
さて植物園を登って出発
シモツケソウの大群生
2019年08月02日 07:45撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 7:45
シモツケソウの大群生
シモツケソウ アップで
2019年08月02日 07:46撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 7:46
シモツケソウ アップで
チングルマの綿毛
2019年08月02日 07:47撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 7:47
チングルマの綿毛
エーデルワイス、まさかここで見られるとは
2019年08月02日 07:48撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 7:48
エーデルワイス、まさかここで見られるとは
女王 コマクサ
2019年08月02日 07:51撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
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8/2 7:51
女王 コマクサ
ニッコウキスゲ
2019年08月02日 07:55撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
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8/2 7:55
ニッコウキスゲ
地蔵ノ頭のケルン
2019年08月02日 08:07撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
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8/2 8:07
地蔵ノ頭のケルン
登り始めはこんな感じ
2019年08月02日 08:32撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 8:32
登り始めはこんな感じ
見返り坂からアルプス平が見られるらしいが霧で遠くまで見えず
2019年08月02日 08:37撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 8:37
見返り坂からアルプス平が見られるらしいが霧で遠くまで見えず
木道がありがたい
2019年08月02日 09:08撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 9:08
木道がありがたい
♪歩こう〜歩こう〜私は元気〜(じゃないかも知れない)
2019年08月02日 09:13撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 9:13
♪歩こう〜歩こう〜私は元気〜(じゃないかも知れない)
二ノ背 髪
2019年08月02日 09:25撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 9:25
二ノ背 髪
やっと平らになった
2019年08月02日 09:36撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 9:36
やっと平らになった
小遠見山山頂
2019年08月02日 09:45撮影 by  SH-01H, SHARP
8/2 9:45
小遠見山山頂
小遠見山で撮って頂きました
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小遠見山で撮って頂きました
小遠見山の三角点
2019年08月02日 09:49撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 9:49
小遠見山の三角点
小遠見山の三角点にタッチ
2019年08月02日 09:49撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 9:49
小遠見山の三角点にタッチ
中遠見山山頂
2019年08月02日 10:17撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
1
8/2 10:17
中遠見山山頂
中遠見山山頂でまた撮って頂きました
中遠見山山頂でまた撮って頂きました
池糖
2019年08月02日 11:16撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 11:16
池糖
大遠見山山頂
2019年08月02日 11:20撮影 by  SH-01H, SHARP
8/2 11:20
大遠見山山頂
ゴゼンタチバナ
2019年08月02日 11:59撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 11:59
ゴゼンタチバナ
よく見る黄色い花
2019年08月02日 12:04撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 12:04
よく見る黄色い花
イワカガミ
2019年08月02日 12:18撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 12:18
イワカガミ
西遠見池 雪渓が残ってました
2019年08月02日 12:27撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 12:27
西遠見池 雪渓が残ってました
西遠見 休憩に適した広場です
2019年08月02日 12:29撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 12:29
西遠見 休憩に適した広場です
再び歩き出します
2019年08月02日 12:46撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 12:46
再び歩き出します
ヤマハハコ
2019年08月02日 12:46撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 12:46
ヤマハハコ
やっと見えて来た五竜山荘、あそこまで登るのか
2019年08月02日 12:59撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
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8/2 12:59
やっと見えて来た五竜山荘、あそこまで登るのか
振り返ると、ここまで歩いたんだなぁと思ってしまいます
2019年08月02日 13:37撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 13:37
振り返ると、ここまで歩いたんだなぁと思ってしまいます
岩場に出くわした
2019年08月02日 13:43撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 13:43
岩場に出くわした
チングルマ
2019年08月02日 13:57撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 13:57
チングルマ
ミヤマアズマギク
2019年08月02日 14:04撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 14:04
ミヤマアズマギク
やっと姿を現した五竜岳
2019年08月02日 14:04撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 14:04
やっと姿を現した五竜岳
ミヤマキンバイ
2019年08月02日 14:08撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 14:08
ミヤマキンバイ
シナノキンバイ
2019年08月02日 14:09撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 14:09
シナノキンバイ
ここまで登ったぞ まだ五竜山荘は遠いものの先に着いた登山者の笑い声が聞こえていた「畜生、泥をすすってでも、あの場所にたどり着いてやる」と歩を進めました
2019年08月02日 14:41撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
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8/2 14:41
ここまで登ったぞ まだ五竜山荘は遠いものの先に着いた登山者の笑い声が聞こえていた「畜生、泥をすすってでも、あの場所にたどり着いてやる」と歩を進めました
やっと五竜山荘に到着 「山が好き 酒が好き」Tシャツが残っていて一安心 酒が好きでない方は姉妹品の「明日 天気になぁれ」Tシャツもお勧めです
2019年08月02日 15:13撮影 by  SH-01H, SHARP
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8/2 15:13
やっと五竜山荘に到着 「山が好き 酒が好き」Tシャツが残っていて一安心 酒が好きでない方は姉妹品の「明日 天気になぁれ」Tシャツもお勧めです
その中で黄色を選択 早速着てみました「止まるんじゃねぇぞ」(C)オルガ・イツカ/機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
2019年08月02日 16:25撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
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8/2 16:25
その中で黄色を選択 早速着てみました「止まるんじゃねぇぞ」(C)オルガ・イツカ/機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
五竜山荘からの落陽
2019年08月02日 18:59撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/2 18:59
五竜山荘からの落陽
夕食は4回目(19時) カレーライスで美味しかったのですが、食欲なくて完食するだけでも精一杯でした
2019年08月02日 19:05撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
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8/2 19:05
夕食は4回目(19時) カレーライスで美味しかったのですが、食欲なくて完食するだけでも精一杯でした
朝食は弁当にしました 食堂で頂きました
2019年08月03日 03:28撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/3 3:28
朝食は弁当にしました 食堂で頂きました
さぁ、筋肉痛はないし、山頂アタックを決断、唐松岳方面を眺める
2019年08月03日 05:04撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/3 5:04
さぁ、筋肉痛はないし、山頂アタックを決断、唐松岳方面を眺める
五竜岳主峰
2019年08月03日 05:25撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/3 5:25
五竜岳主峰
鹿島槍ヶ岳も見えて来た
2019年08月03日 05:26撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/3 5:26
鹿島槍ヶ岳も見えて来た
着いたぞ 五竜岳山頂
2019年08月03日 05:49撮影 by  SH-01H, SHARP
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8/3 5:49
着いたぞ 五竜岳山頂
三角点 平ぺったい
2019年08月03日 05:53撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/3 5:53
三角点 平ぺったい
三角点をタッチ
2019年08月03日 05:53撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/3 5:53
三角点をタッチ
剱と立山連峰
2019年08月03日 05:57撮影 by  SH-01H, SHARP
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剱と立山連峰
鹿島槍ヶ岳
2019年08月03日 06:02撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/3 6:02
鹿島槍ヶ岳
チシマギショウ
2019年08月03日 06:49撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
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チシマギショウ
五竜岳と俺
ハクサンフウロ
2019年08月03日 07:49撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
8/3 7:49
ハクサンフウロ
苦難の末にアルプス平駅に到着 着いた時に男性の吹く笛の生演奏中だったので万歳三唱は抑え目で
2019年08月03日 12:46撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
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8/3 12:46
苦難の末にアルプス平駅に到着 着いた時に男性の吹く笛の生演奏中だったので万歳三唱は抑え目で
エスカルプラザの竜神の湯に入浴後にレストランで信州そばを頂きました
2019年08月03日 14:08撮影 by  SH-01H, SHARP
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8/3 14:08
エスカルプラザの竜神の湯に入浴後にレストランで信州そばを頂きました

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 ザック 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット スマートフォン 時計 タオル 手ぬぐい ツェルト ストック カメラ 三脚 自撮棒 充電器
備考 五竜岳山頂ピストンとはいえ、ヘルメットは持ってくるべきだと思いました。

感想

第87座「銀の竜の背に乗って」

7月29日に関東甲信地方の梅雨明けが発表された。と同時に今年もまた酷暑が続く夏到来となった。
北アルプス登山は2017年9月の鹿島槍ヶ岳以来となるが、今回の五竜岳登山はどんな高山植物に出会えるか、宿泊することになる五竜山荘で「山が好き 酒が好き」Tシャツのゲットなるかが楽しみにしていた。

8月1日、定時に仕事を終えて、ザックや登山靴などをクルマに積み込んで20時頃に出発。当初は白馬五竜テレキャビン、エスカルプラザの駐車場で車中泊と考えていたが、酷暑が続いているので現実的でないと考えた僕は途中の塩尻市のネットカフェで仮眠をとったが、ほとんど眠れぬままに朝を迎えてしまった。

8月2日、早朝にネットカフェに出発して、6時頃にエスカルプラザの駐車場に着いた。この日は晴れているが山の方面は霧がかかっている天気であった。この日は平日なので7時30分にテレキャビン(ゴンドラ)が動き始めるが、30人前後の登山者がテレキャビン乗り場に集まっていた。僕はゴンドラのみの往復を購入して、案外早い順番でゴンドラに乗った。

8分ほどで登山口であるアルプス平駅に到着した。この一帯は「白馬五竜高山植物園」になっており、いきなりヒマラヤの青いケシやエーデルワイスやコマクサを見ることが出来た。僕は植物園の斜面を登りながらウォーミングアップがてら、地蔵ノ頭を目指した。

8時15分には地蔵ノ頭に到着。ケルンが建っており、ここからが本番だと気を引き締めた。登山道は比較的整備されており、9時50分には小遠見山に到着。ここから鹿島槍ヶ岳が見えるらしいのだが霧で見えなかった。10時20分に中遠見山、11時15分に大遠見山をアップダウンを登り切り、13時に西遠見山に到着したあたりで、疲れが見え始めていた。足のケイレンは登山前に芍薬甘草湯やエネルギージェルを飲んでいたので抑えられていたのだが、足が重くて動かないことと、体質故なのか? 汗が全身から大量に出ていた。しばらく進んでいると、霧が晴れて、遥か上部に五竜山荘を見ることが出来た。
「あんなところまで登るの・・・・」
絶句するしかなかった。

その上に、岩場や鎖場もあって難しくないとは言え疲れているので勘弁して欲しいよなと思いながら登って行った。やっとの思いで白岳を通過。その足元には五竜山荘があった。
「やっと、今日の登山が終わったー!」
と思った。

五竜山荘に着いたのは15時。受付は混んでいる模様だったので、取りあえず、外の席に座って、自分自身を落ち着かせようとした。汗を拭いたり呼吸が整ったところで、受付に向かった。そこで宿泊料金を払って、諸々の注意事項を聞いて、指定された部屋に向かった。この時点でチェックインが終わった登山者で一杯となっていた。

まずは汗で濡れた衣類を脱いで着替えて、ベスト、ズボン、タイツは乾燥室に干して、ハイドレーションに水を満たして(宿泊者は無料)、明日の山頂アタックに備えて、必要ないものは30リットルのスタッフバック入れて、デポ出来るようにした。そして、いよいよ、玄関にある売店へ。「山が好き 酒が好き」Tシャツの在庫は充分過ぎる程にあった。僕はその中でも黄色を選んだ。あとは山バッチとバンダナを購入。生ビールロング缶も勿論忘れていない。外へ出て、生ビールを呑みながら、五竜岳方面を眺めていたのだが、霧で全く見えなかった。

夕食の時間は4回目の19時だったので、同じ部屋の登山者と話したりしていたが、この間に数分寝てしまったらしい。気が付いたら夕食の時間も近くなったので向かうことにした。夕食はカレーライスだったが、疲れのため食欲がなくて、完食するだけでも精一杯だった。その後は、明日はなるべく早く出発しようと思って、早々に寝ることにした。

8月3日、この夜も全く眠れなかったのだ。やはり、場所が変わると眠れないのは元からあったのだが、疲れているので寝付きはいいのではないかと思ったのだが、ダメだったらしい。3時には、一部の登山者が起き出して準備を始めた。僕はそれを切っ掛けにして起きて、準備を始めた。

心配されていた足の筋肉痛もなかったので、空が明るくなる4時30分頃に五竜山荘を出発。岩だらけの道をズンズン登って行った。振り返ると五竜山荘も小さくなっていた。随所に鎖場があって緊張が走った。僕を追い抜いて行く登山者のほとんどがヘルメットを着用していた。僕もヘルメットを持って来るべきだったと後悔した。

そして、5時50分頃、五竜岳山頂に着いた。これで百名山87座目。記念撮影をして下山した。五竜山荘に戻ってトイレやデポした荷物を回収、パッキングをして、往路と同じく遠見尾根を通ってアルプス平駅へ向かうことにした。

難なく岩場を通過したものの、地味にピークを登ったり降りたりするので、疲れが出始めていた、小遠見山では巻道があったので、そこを通って、地蔵ノ頭に向かった。小遠見山の手前まで来ると、もう登りたくないと思っていたので、この巻道には感謝である。

地蔵ノ頭の手前で分岐があって、地蔵ノ沼経由で行くと登らなくてもいいので、必然的にこのルートを選択。空を見上げると2〜3つのパラグライダーが宙を舞っており気持ち良さそうだと思った。そして、リフト乗り場まで来た。ここでリフトに乗ることも考えたのだが、リフト降り場から50メートル登らないといけなかったので、登るのイヤー! と思って、植物園を通って降ることにした。

植物園では心地のいい笛の演奏が流れていた。その音楽を聴きながら、12時45分にアルプス平駅に到着。その音楽は男性奏者による生演奏だったので、万歳三唱は控えめに。とにかく無事にたどり着けて良かった。ここでも、水を飲んだり、顔を洗ったりして呼吸を整えてから、テレキャビンに乗った。乗った時に冷えた、おしぼりを頂いて嬉しかった。

エスカルプラザに着いて、自分のクルマにザックと登山靴を置いて、着替えとお風呂セットを持って再びエスカルプラザに戻った。施設内の「竜神の湯」に入浴して、至高の時を味わっていた。その後、レストランで信州そばを食べて、お土産も買って、15時頃だっただろうか? エスカルプラザを後にした。

僕にとっての五竜岳は、過去に登頂した鹿島槍ヶ岳と同じくらいのレベルをイメージしていたのだが、岩場や鎖場が結構あって思いの他に難しい山だったと思う。登る途中に何度も諦めかけていたのだが、こうして登頂出来て良かったと思える今回の山旅であった。

しかしながら、次回の9月上旬に予定されている光岳に登るのには不安が大きくて、場合によっては光岳は止めて別の山に登ることを視野に入れて考え直さないといけないだろうなぁ〜とも思っている。

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体力レベル
3/5

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