涼を求めて針ノ木岳

2019年08月04日(日) [日帰り]

• GPS: 11:03
• 距離: 13.5km
• 登り: 1,538m
• 下り: 1,520m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:59
• 休憩: 2:05
• 合計: 11:04

4:55 扇沢駅
6:06 6:07 大沢小屋
8:55 9:22 針ノ木小屋
10:29 11:35 針ノ木岳
12:22 12:49 針ノ木小屋
14:47 14:51 大沢小屋
15:59 扇沢駅

天候

晴れ
雲が多く度々山頂は姿を消すが、次第に晴天に。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

扇沢の無料第1駐車場
朝4時40分時点でほぼ満車

コース状況／危険箇所等

・扇沢駅〜大沢小屋
舗装路を幾度か跨ぎながら進むと樹林帯の登山口に着く。
沢を4つ越え、軽いアップダウンを経て1時間程で大沢小屋に着くが、この日は非常に暑く朝5時台でも汗がダラダラ。
難所は無い

・針ノ木雪渓
日本三大雪渓の一つである針ノ木雪渓。
八月初旬では麓側の雪渓は割れて少し短くなっている（maruta27談）
通過に1時間程かかり、一番谷が狭くなる「のど」付近で傾斜がキツくなるが、軽アイゼンがあれば登れる。
雪渓には穴が開き始めているので通行がいつまで出来るかは情報収集した方が良い。
谷を吹き降ろす風は涼しく暑い季節に最適。

・針ノ木雪渓〜針ノ木峠
雪渓が終わった後、急登が針ノ木峠までは1時間以上続く。
難所はあまり無いが、峠手前の九十九折の道は足元も滑りやすく落石を落としやすいので注意が必要
途中にある水場の水は雪解けの冷たさで暑い季節には救いの主

・針ノ木岳小屋〜針ノ木岳山頂
針ノ木小屋はこの日満室で宿泊不可。
テン場は13時あたりで15張りほど埋まっていた。
針ノ木小屋から山頂までは1時間程、急登という程では無いが、ここ迄の長い道のりの後なのでキツイ。
足元はガレており注意が必要。
山頂からは劔立山やダム湖、後立山連峰の大絶景が広がる

その他周辺情報

湯けむり屋敷 薬師の湯
大人700円

写真

8/4 4:43

4時40分、扇沢到着。
どの駐車場もほぼ満車。
路駐多数。
しかし第1駐車場に僅かに空きがあった

8/4 4:48

まだ営業前の扇沢駅

8/4 4:48

夜が明ける

8/4 4:57

いざ針ノ木岳へ。
登山届けを出してから

8/4 5:05

幾度か舗装路を跨ぐ

8/4 5:19

あれが目的地か？

8/4 5:19

二人とも二時間半しか寝れてない為身体が全然動かない。辛い時間が始まる

8/4 5:33

予報通り快晴だ

8/4 5:43

ブナ林を抜ける

8/4 5:47

幾つかの沢を渡る

8/4 5:47

美しい景色なのに身体が重くて楽しむ余裕無し。
更に暑さが二人を苦しめる

8/4 5:55

快晴だが…

8/4 5:56

疲れ過ぎて途中撤退が度々頭をよぎる

8/4 6:02

大沢小屋が見えた。ここ迄約1時間

8/4 6:03

ヘロヘロな為小休止。
秘密兵器、アミノ酸スティックをガブ飲みする

8/4 6:07

針ノ木峠まで4キロか

8/4 6:32

小屋から20分程で雪渓が見えてきた

8/4 6:32

雪解けの水が勢いよく流れている

8/4 6:34

花が咲き乱れていた

8/4 6:34

花畑と言っても良いかも

8/4 6:34

8/4 6:35

最高の景色だが暑さと疲労で力が出ない

8/4 6:36

冷たい水が気持ち良い

8/4 6:39

爺ヶ岳。高いなあ

8/4 6:43

いよいよ軽アイゼンを装着し針ノ木雪渓へアタック！
今回は暑い中涼を得る為雪渓歩きにきたのだ

8/4 6:59

去年登った大雪渓と違い朝から快晴！
身体も動くようになってきてテンション上がってきた！

8/4 7:00

谷を吹き降ろす風が涼しくて最高。
雪渓抜けたらまた暑いんだろうなあ…

8/4 7:09

人気の山だけあってかなり登山者が多い。
朝5時スタートした自分達だが雪渓のかなり先に既に多数の登山者の影が

8/4 7:13

のど 手前辺り。
かなりの急傾斜だ

8/4 7:15

8/4 7:16

雪渓のひび割れの中はかなり高さがあり落ちたらタダでは済まなそう

8/4 7:24

何メートルくらい雪あるんだろう

8/4 7:33

8/4 7:49

雪渓歩きも終わり。
アイゼンを外しつつ休憩を取る

8/4 7:55

maruta27によるとここからが核心部だとか。
まだまだ先は長そうだ

8/4 8:03

レンゲ沢が右に見える

8/4 8:10

雪渓が終わり涼しさともお別れ。
暑くてクタクタのまま針ノ木峠を目指すがまだまだ先は長い

8/4 8:23

最終水場。
登山者の女性に勧められ飲んでみると美味い！
冷たくて元気出た

8/4 8:29

8/4 8:32

雲が多くなってきた？

8/4 8:35

峠が近い

8/4 8:37

鹿島槍ヶ岳かな

8/4 8:41

針ノ木小屋手前の九十九折。
足元が悪く注意が必要

8/4 8:46

8/4 8:49

最後の最後に長いな

8/4 8:57

小屋が見えた

8/4 8:59

針ノ木峠到着！
ここまで4時間、苦しい中たどり着いた達成感に雄叫びをあげてしまった。
しかし、いつのまにか雲が…

8/4 8:59

山頂方面にも雲が

8/4 9:00

かろうじて槍は見えた

8/4 9:01

針ノ木小屋前で休憩、トイレも借りる

8/4 9:23

長野県側はもう真っ白

8/4 9:38

30分の休憩を終えて山頂に向かい出発

8/4 9:38

8/4 9:41

チングルマかな

8/4 9:44

山頂までは約1時間の行程だ

8/4 9:46

山頂全然見えないぞ

8/4 9:50

8/4 9:54

雲が流れては消え、また現れる

8/4 10:03

蓮華岳は今回体力的にパス

8/4 10:04

スバリ岳と針ノ木岳の間に見えるあの山は…

8/4 10:04

剱岳！

8/4 10:05

針ノ木岳山頂も姿を現し一安心

8/4 10:10

蓮華岳も山頂見えた

8/4 10:14

もう直ぐゴールだ！

8/4 10:16

なかなか遠い

8/4 10:18

結構急傾斜でキツイが最後の登り

8/4 10:22

あれ？まだ先がある…？
（さっきのはニセピークだった）

8/4 10:23

あれは雷鳥！？

8/4 10:24

天気が良いので会えないかと思ったがまさかのサプライズ

8/4 10:24

親鳥は雛たちを呼ぶ鳴き声を出し続けていた

8/4 10:27

8/4 10:28

と、と、到〜着！
針ノ木岳登頂。出発から休憩込みで5時間半。
かなりキツイ山行だったがなんとかなった

8/4 10:28

雲が多いが眺望アリ

8/4 10:29

三角点

8/4 10:30

スバリ岳

8/4 10:31

立山と黒部ダム方面

8/4 10:31

ダムは山陰で僅かにしか見えない

8/4 10:31

種池山荘からの縦走路。かなりキツそうだ

8/4 10:31

スバリ岳の岩稜はヤバイな

8/4 10:31

8/4 10:32

黒部湖バックに記念撮影。
あまりにも疲れたので20分程仮眠を取る

8/4 10:32

8/4 11:31

あおいちゃんの記念撮影もしてみた

8/4 11:36

そろそろ下山

8/4 11:36

8/4 11:41

周辺はすっかり雲に囲まれている

8/4 11:47

8/4 11:49

蓮華岳が姿を現した

8/4 11:50

針ノ木岳山頂に別れを告げる

8/4 12:01

8/4 12:11

8/4 12:13

小屋が見えた

8/4 12:16

すれ違い渋滞発生中

8/4 12:18

他にはまだ雲に覆われている

8/4 12:23

小屋のトイレは清潔

8/4 12:23

テン場には10張りほど

8/4 12:38

ヘリが荷物を持ってきた

8/4 12:47

何回もヘリが次々と物資を持ってきて、ひと段落したところで下山しようとしたら谷が晴れていた。

8/4 12:48

またヘリが来た。
ヘリ会社のヘリが全て稼働不能になっていたとの記事があったが、久しぶりの再開なんだろうか。しばらくヘリは飛び続けていた

8/4 12:52

バラバラとローター音。
まだまだヘリは来るみたいだな

8/4 12:59

ヘリが近いと砂埃が凄いのでなるべく端に寄って通り過ぎるのを待つ

8/4 13:02

赤沢岳

8/4 13:02

鳴沢岳

8/4 13:02

種池山荘が見える

8/4 13:07

過酷だった割には両脚のダメージはそれ程では無いな。
この調子で無事下山したい

8/4 13:16

行きに最終水場の看板があった場所だが、看板がなくなってた。
水の出が悪くなってるのが関係してるのかも

8/4 13:23

最終水場の位置が登り時と変わってた。
途中ポリタンク持った軽装の人とすれ違ったが、水質検査してたのかな

8/4 13:31

そろそろ雪渓歩きだ

8/4 13:43

雪渓をひたすら直下降してたら両膝に激痛が…！
しまった、油断して手抜きしたから…

8/4 13:49

この辺りで山小屋の方とすれ違った。
ヘリがいつ来るか分からない中食料が少なくなったので、物資補給に扇沢へ向かっている途中にヘリ再開の知らせが来て引き返すところだとか。

8/4 14:19

8/4 14:19

花畑まで戻ってきた

8/4 14:20

雪渓に別れを告げる

8/4 14:21

8/4 14:25

ニッコウキスゲ

8/4 14:56

大沢小屋。あと一息
もう両脚はボロボロだけど

8/4 15:02

8/4 15:38

ここまで来たら後は消化試合

8/4 15:50

8/4 15:58

扇沢駅着いた

8/4 15:58

8/4 16:03

扇沢駅でご褒美ソフトクリーム

8/4 16:42

薬師の湯で汗を流す

撮影機器：

HIGH SPEED EXILIM EX-ZR1100 カシオ

iPhone 7 Apple

AQUOS sense SHV40 au シャープ

感想

kukaminn

盆に白峰三山縦走を計画しているが、この夏富士山に一回登った以外高峰に登っていない身で果たして耐えられるか自信がなかったのでもう一回何処登りたいと思っていた。
また、折角快晴だし登った事の無い且つ標高高くて涼しい山に行きたいと思い、山仲間maruta27に相談すると「針ノ木雪渓での涼しい山歩き」を提案された。
針ノ木岳って何処？な私だったが、扇沢駅から直接行ける位置にあり、去年登った爺ガ岳や鹿島槍ヶ岳と同じエリアにあるという。
いわゆる後立山連峰だ。

後立山連峰に行くといつも天気が悪いことに定評がある「後立山に嫌われた男」としては汚名返上のチャンス到来。
こんなに晴れマークが並んでるんだしまさか崩れたりはすまい。
前日松本のmaruta27宅に泊まり翌朝3時過ぎに出発、扇沢駅を目指した。

日曜朝4時40分に扇沢の無料駐車場に到着。
かなりの混み具合だったが、ギリギリ第1駐車場にスペースを発見。
準備を済ませ朝5時には登山開始とした。
この時間でも登山者の数は多く、流石夏山シーズンの北アルプスといったところ。

出発して直ぐ明らかになったのだがらmaruta27も自分も前日2時間半しか寝れておらず、朝から身体がまるで動かない。
コースタイム6時間、標高差1,400mの針ノ木岳に挑むには余りにも酷いコンディションで、大沢小屋までの最初の1時間は途中で撤退することばかり考えていた。
早朝、しかも高い標高にもかかわらず気温は高く、疲れ切った体に鞭を打つ。
ヘロヘロになりながら先に進むと針ノ木雪渓が見えてきた。

針ノ木雪渓は日本三大雪渓の一つだという。
谷を吹き降ろす雪渓に冷やされた風は最高に気持ちよく、温まってきた身体も相まってようやくマトモに動けるようになってきた。
夏なのに涼しい登山！これがまさに求めてた山行だ。
約1時間の涼感溢れる行程が終わるとまた暑さと急登に苦しんだが、晴れ渡る空や咲き誇る花たちに力をもらい、約四時間で針ノ木小屋へ到着。
達成感のあまり雄叫びが出てしまった。

小屋から針ノ木岳山頂まではザ・アルプスといった風情。
ガレた稜線を歩くと長野県側が雲が上がって来てしまい眺望が消えたが、雲は次々流れ山頂の大展望を楽しむことができたばかりか、悪天候時でも無いのに雷鳥の親子まで見ることができた。

下山時は雪渓下りで直下降してしまい膝に激痛が走るなど中々に辛かったが、全体的に大満足。
こんなに晴れた後立山連峰は初めて。
感動の連続だった。

ただ、コンディションは整えなくてはいけないと痛感。しっかり寝ないと動けない。
もう若くは無いのだから…

まるた

自分は3回目の針ノ木。雪渓あるときは2回目。
スタート時は暑さと寝不足で苦行になりそうでしたが、
やはり雪渓に入ると吹き降ろす風が涼しくて心地よかったです。
針ノ木峠についたくらいから長野県側はガスってしまったけど、
山頂では立山・剱に黒部湖は見えたし、雷鳥とヘリ荷揚げも見れたので、
今回が初針ノ木のkukaminnくんも満足してくれたようでよかったです。