後立山2泊3日テント泊縦走(栂池自然園から扇沢まで)
- GPS
- 26:01
- 距離
- 45.2km
- 登り
- 4,551m
- 下り
- 4,993m
コースタイム
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:58
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 6:28
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 11:31
2日目:6時間28分(天狗山荘−五竜山荘)
3日目:12時間31分/CT0.83(五竜山荘−扇沢)
天候 | 8/9(金)晴れのち曇り 8/10(土)晴れ 8/11(日)晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢−白馬のバスは10:15と16:10。 |
その他周辺情報 | 白馬八方温泉八方の湯800円 ぽかぽかランド美麻600円 |
写真
感想
夏休み後半4日間は初心に帰る山旅ということで、後立山をテント泊縦走してきた。思えば(多分)20年前の1999年に、テント泊1泊2日で繋げて栂池−扇沢を歩いている。その時雨天のため踏み損ねたままになっている鹿島槍北峰も20年来の課題となっているので、そこも踏んでおきたかった。
今年は梅雨明け後も山間部は毎日のように雷雨にやられていた。テント泊だと結構面倒だなと思いながらも、久しぶりの重荷を背負っての出発となった。
8/9(金):晴れのち曇り
5時過ぎに目覚めて、荷物の最終詰め込みを行い、八方BT5:40のバスに乗って栂池へ。ゴンドラは7:00からとのことで、暫し待たされてしまった。
ゴンドラとロープウェイを乗り継いで栂池自然園に。トイレを済ませ、7:50いざスタート。
今日は白馬のテン場でも良かったのだが、できれば天狗山荘まで進んでおきたかったので、出だしからハイペースでがんがん登っていった。汗が吹き出しめちゃくちゃ暑い。それでも順調なペースで天狗原を通過。白馬乗鞍手前に残るわずかな雪渓を登り白馬乗鞍に。少し降ると白馬大池だった。
大池の周りの花は終わりつつあるようだった。ここで、ピンクのチングルマを発見!これってタテヤマチングルマだよね。白馬大池でも見られるんだ。ちょっとびっくり。
稜線漫歩で小蓮華岳、白馬岳と越えていき、13時前には白馬山荘にたどり着いた。これなら天狗山荘まで行けそうだ。スカイプラザでビーフカレーを食べて、水分補給に水も沢山頂いた。頂上宿舎のテント場は半分くらい埋まっていたかな。
杓子岳はスルーして巻道を行く。白馬鑓ヶ岳の最後の登りがつらかった。バテバテになりながら天狗山荘に辿り着いた。
テントの受付(1200円)を済ませて速攻でテントを張って缶ビール(500円)を購入。白米とレトルトカレーで夕食とした。疲れていたのかトイレに行くと寒気もしてきた。。結構やばそうな寒気だったのでビールもお代わりせずにシュラフにくるまり寝た。
8/10(土):晴れ
一晩寝たおかげで寒気も無くなった。昨日の寒気があったので日が出てからの出発とし、5:00頃起き出して、朝食を食べて、急いでテントを撤収、5:43スタートした。
最初は気持ちの良い稜線を歩くが、間も無く天狗の大下りとなった。ここって嫌らしい下りなんだよねえ。気を引き締めて下っていくが、ザレザレでこんなに危険だったっけ?先行者もかなり苦労していたが、ふと上を見るとあっちにマークがあるじゃん。
先行者にも伝え、後続者がマークの方に行くとやっぱりそっちだったようだ。それでもやっぱり嫌らしい下りをどんどん下っていった。
そしていよいよ不帰のキレット。第1峰は難なくこなし、いよいよ核心部分の第2峰の登りとなった。いきなり切り立った崖を登るが慎重に行けば問題ないはずと自分に言い聞かせて登っていった。
無事第二峰の北峰に立ち、これで一安心だ。
以前あった危険箇所がなくなっているような。。その後は順調に唐松山荘に辿り着いた。カレーがないかと物色したけどなさそうだったので、軽く栄養補給して五竜山荘へと向かった。この時間になると日も高くなり、めちゃくちゃ暑かった。
直ぐに始まる鎖場も慎重に下っていった。補給が足りないなあと思いつつも、行くしかなかった。
12時過ぎには五竜山荘についた。テン場はすでに埋まり始めていたので、今日はここまでとし、急いでテントを設営した。
ここから先、キレット小屋まで行けそうな時間であり、キレット小屋まで行っておけば翌日は確実に扇沢まで行けると思ったが、キレット小屋にはテン場がない!その先のテン場がある冷池まで行くにはちょっと厳しそうだった。今回はテント泊と決めていたので五竜山荘テン泊とした。明日扇沢はちょっと厳しいかなあ。
さてと、テントを張ってお昼ごはんとビール♪(テント代1200円、ビールL缶800円×2、あんぱん200円×2)
のんびりしたかったのだが、真昼のテントの中は灼熱地獄だった。。
テントの中で明日の行動を確認、ここから扇沢までコースタイムで15時間か。。最終の扇沢からのバスが17:55だから、もしかして行けるんじゃね?ま、扇沢が無理でも種池まで行っておけば翌日が楽になるから、行けるところまで行くことにした。
この日は最後までピーカンで、早めの夕食も終え夕陽ショーを楽しんだあとは明日に備えてさっさと寝た。
8/11(日):晴れ
3時過ぎには目が覚めた。朝食を済ませさっさと撤収して夜明け前の4:25分にスタートした。この時点で最終のバスまで13時間30分だ。
ヘッデンとハンドライトで登り始めるがどんどんしらみ出し、五竜岳手前で夜明けショーとなった。
最後のひと登りで五竜岳。証拠写真を撮ったら直ぐに先を急いだ。
ここから嫌らしいザレ場や鎖場が始まった。ある意味、八峰キレットより歩きにくい岩場が続いていた。
キレット小屋でトイレ休憩。
いよいよ八峰キレットだが、岩場はあるけど、あっという間に終わってしまった。うん、やっぱり八峰キレットよりも五竜から八峰キレットまでの方が大変だった。
そして、鹿島槍への登りとなるが、この辺りで気温も上がってきて結構厳しい。立ち止まってゼーゼーすることもあるけど、とにかく進むしかない。そしていよいよ北峰への分岐まで来た。
20年前はガスガスの雨の中北峰をパスしてしまってそれ以来の宿題だ。今回ここを踏みに来たと言っても過言ではない。荷物をデポして空身になってピストンした。
まだガスも湧かずに、歩いてきた後立山の山々、反対を向けば槍まで見渡せる、もちろん劔も見えて大満足。
さて、先を急ごう。分岐まで戻って南峰へ。バテバテでやっとこさ南峰にたどり着くと、いきなり人がいっぱいいた。このころからガスも湧いてきた。。
バテバテをどんどん下るが振り返っても鹿島槍はもう見ることはできなかった。こちら側から見る鹿島槍もカッコいいんだけど残念。
冷池のテン場はパス。まだ12時前だから、ここでテントはありえない。
冷池山荘で休憩、ここでレトルトビーフカレー(900円)があったので迷わず注文、合わせてコカコーラも買った。レトルトとは思えないうまさで、このおかげで復活できたと思う。
時間は12時を回ったところで、扇沢の最終バスは17:55で、これはなんとかなりそうだ。その前に16:10に白馬に直行するバスがある。これに乗れるととっても楽なのだが、あと4時間か。。結構微妙ではあるけど、もう行くしかない。
気合いを入れて再起動したが、爺ヶ岳への登りはきつかった。しかし着実にこなして、爺ヶ岳は今回は北峰、中鋒、南峰全てパス!どんどん降って種池山荘にたどり着いた。
種池山荘でコカコーラを買って最後のカロリー補給。ついでにバス停のことを聞いたら、登山口にバス停はなく扇沢まで行かなければならないとのこと。
マジ?
白馬行き16:10のバスまで残り2時間15分、コースタイムが3時間だから微妙すぎる!
バスと電車を乗り継いで戻るのはやっぱり面倒だ。でったいこのバスに間に合ってやる。
気合いでどんどん下っていっく。ケルン通貨が15:01で、これで残りはコースタイムで大丈夫そう。でも気をぬくことなく下って30分前に柏原新道登山口に降り立った。
あとは車道を歩いて扇沢まで。扇沢では、アクエリアスを買ってバスを待った。1時間ちょっとで八方BTに戻って帰り支度を整えた。
ぽかぽかランド美麻で身を清めて帰路に着いた。
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