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Yamareco

記録ID: 1967638
全員に公開
沢登り
増毛・樺戸

北日高Pre2 群別川本流

2019年08月03日(土) ~ 2019年08月04日(日)
 - 拍手
spoongalaxy その他3人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
20:09
距離
21.1km
登り
1,406m
下り
1,391m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:10
休憩
0:00
合計
8:10
距離 9.1km 登り 709m 下り 99m
4:36
490
スタート地点
12:46
宿泊地
2日目
山行
11:54
休憩
0:06
合計
12:00
距離 12.0km 登り 710m 下り 1,298m
4:26
223
宿泊地
8:09
8:15
491
16:26
ゴール地点
8/2 4m/s 快晴 視界∞
4:30起床→5:30dep.→1h 6:30 Co370二股沢→1h15 7:15Co555二股入渓→1h30 8:45 F1フンドシの滝下部→1h30 10:15熊を見て待機→10:30 F1→1h 11:30 F1処理して泳ぐ→2h 12:30 Co750二股C1

8/4 5m/s 晴れのち曇り 視界∞
3:00起床→4:45dep→30min 5:15 F2すだれの滝→15min 5:30F3群別大滝→30min 6:00巻き終わり→2h 8:00群別岳→45min 8:45ごろごろ→1h15 10:00 F3→1h15 11:15 C1地点→11:30 dep.→1h 12:30 F1上→1h 13:30ab終わり→50min 14:20Co555二股→1h50 16:10 P
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
【日時】2019/8/1N~3(C0+C1)
【メンバー】L:(4) SL:(2) M:(1)、(1)
【装備】夏山標準、沢靴、シュラフ(±)、登攀装備、6テン、医修、ラジオ、熊スプ、わらじ、鋸、50mザイル
【実際の行程】
8/1 はれ
車をお借りして荷物を積み込む。到底中には入らないのでスキーラックにつけて運んだ。南日高パーティと装備がかぶっていて、30mザイルの奪い合いになるところだったが、以前に行ったときには50mザイルで懸垂してギリギリだったので、こちらが50mザイルを携行していくことに。
浜益町の海水浴場を過ぎ、しばらく行って渡る橋の奥側から走る林道に入る。最初はご機嫌な林道であったが、徐々に荒れてきて崩壊してきた。岸本産業のコーンが立っており、それ以上は道が崩壊していて進みにくいとのこと。暗くて怖いのでその場でテント張ってC0.
SLだけ車の中で寝ていたが、窓が開いていたようで虫に悩まされていた。

8/2 4m/s 快晴 視界∞
4:30起床→5:30dep.→1h 6:30 Co370二股沢→1h15 7:15Co555二股入渓→1h30 8:45 F1フンドシの滝下部→1h30 10:15熊を見て待機→10:30 F1→1h 11:30 F1処理して泳ぐ→2h 12:30 Co750二股C1
この日は6時間の睡眠を確保して起床。前日は星がきれいだったようだ。明るくなってみるとどうにかジムニーなら進める道が続いていた。付近の石を土木工事して道を埋め、なんとか進んだがすぐにゲートが締まって終点になった。しょうがないので駐車してdep.

以前来た時には尋常でないブヨに囲まれていたかったので、防虫ネットやらハッカ油やら持って行ったが今回はあまりいなかった。7月ごろがものすごく多いようだ。
いつものかつての駐車場を越えてさらに林道を歩いていく。頑張れば車も通れそうな道が続いていて、人が入った形跡が濃厚にみられる。やがて林道上を川が渡っている部分にピンクテープが出てきて、靴を履き替える。二人だけは登山靴で来ていた。そのまま下降していくとCo555二股まで出られた。沢からエスケープする際には、すべて左股を選択していくと出られるようだ。ケルンを積んでおく。

入渓してからはSL→M2→M1→Lの順に進んでいく。最初はきれいなブタ沢といった印象で、水が少し青い以外取り立てて言うことはない。枝沢の水量が多く、普段書かないような細かい沢も水線を引いておくとよいだろう。また中洲も数多くあるため、いちいち覚えておかないと地図読みが難しい(沢の方向である程度分かるが)
増田の沢出合では快適そうなテン場があった。魚も少しはいたがあまり大きいのはいなかった。意外と小さい沢なので見逃し注意?

そのまま進み、F1直下がみえるか、という個所でM1がヒグマを発見。向こうもそのあたりでこちらに気づいたらしく、慌てて崖をかけ登って行った。振り返りながらこちらを見ているので、目を離さないように見つめながら熊スプレーを取り出し、そのまま後退する。100mほど下ってお互いに見えないところに来たところで、一人づつ見張り番を立ててしばらくクマ待ちをすることにした。

それまでは笛を吹きながら歩いていて警戒はしていたが、どうやらF1の音で気づくことができなかったようだ。茶色の成獣で、かなり驚いて崖から落っこちそうになっていた。
そのまま焚火をしたりして時間をつぶす。M1は防水してきた医学史の勉強をしていた。あまりいい薪を集められず、結局火は広がらなかった。ほとぼりが冷めたころに警戒しながらF1につく。

F1フンドシの滝15mでは左岸に階段状のホールドがあり簡単。Fixもそのまま残っており、補強にもう一本たされていた。一応ザイルを出して確保することにて、L→M2→M1→SLの順で登った。やはり音が聞こえづらく、M2の際にザイルの張りが甘かったようだが、そのまま待っていて張られてから登ってきた。他は特に問題なし。
すぐにゴルジュと滝が二連続で続く。一つ目はそのままSLを先頭に、左岸を高巻き。テラス上になっていて笹も生えているので簡単。復帰点にトラロープがあった。二つ目はSLが泳いで取り付いたが難しい。左岸を高巻いたが右岸も簡単。
その後ダム上の地形になっていて青いプールが出来上がっていた。もうこの日はAttack条件を切っていたため、泳いで涼をとった。飛び込みができるほど深くきれいだったが水中はごみが多く汚かった。

その後はナメ地形や小さな滝、ゴルジュの続く地形。ぱくみんはさんざんに言っていたが僕はこの沢は好きだ。林道とブヨさえいなければ。
沢が北東を向いてからは一気に群別岳が見えてきて一同大興奮。そのまま進んでいつものテン場。今回は整地してギリ6テンを張ったが快適だった。増水不可だが逃げられる。

天気も良くやることもないので焚火したり昼寝したり勉強したりして各々過ごす。16時にはM1が天気図をとって、M2が食計を作った。天気図は及第で牛どんはうまい。酒など飲んで就寝。二人が沢沿いで寝ていて常識を疑う。毛虫もいたというのに。


8/4 5m/s 晴れのち曇り 視界∞
3:00起床→4:45dep→30min 5:15 F2すだれの滝→15min 5:30F3群別大滝→30min 6:00巻き終わり→2h 8:00群別岳→45min 8:45ごろごろ→1h15 10:00 F3→1h15 11:15 C1地点→11:30 dep.→1h 12:30 F1上→1h 13:30ab終わり→50min 14:20Co555二股→1h50 16:10 P
3:00起床4:45dep。ちょっと遅れたのは反省。塩ラーメンを食った。
沢を詰めていくとCo760二股があらわれる。左股の方が沢床が高いので本流ではないのかもしれない。右股の方がナメ滝がきれいだし。

そのまま登って行くとすぐにF2すだれの滝。以前はここまでで帰ったが、今回は登る。楽しみだ。右岸の枝沢が階段状なので登り、小さく藪を漕いで復帰。余裕。
その後徐々に斜度が出てきて行動に時間がかかる。渓相もナメや小滝がずっとあって飽きない。何より目指す群別岳が正面にあるのだ。ふぉー!!

突然眼前に現れるのがF3群別大滝。マジで40mほどあって威厳がすごい。どう登るか思案し、Lがトップでルーファイしながら行く。右岸の枝沢を少し登り、踏み跡が続く笹藪に入って滝に接近。テラス上の地形をトラバースしながら地形の切れ目を探して、お助けを出しながら登る。最後の一段は、左岸に渡るか悩んだがリスクを減らすためにそのまま藪を漕いで復帰した。正直この大きさの巻きはしたことがなく、不安もあったが終始ホールドも多かったので危険は少ないだろう。

その後もF4が出てきたが簡単に左岸を巻ける。まだまだナメやら景色やらで楽しみが続く。その後はまっすぐピークに詰める沢を直上していき、Co1250あたりから藪に入った。右股がガレ場に続く沢型で左股はまだまだ続いていたので、安易にガレに逃げないほうがよいだろう。交代でやぶを漕ぎながら上を目指す。SLの腕が漆かなんかにやられていたが、それ以外は発狂もせずによく頑張って登った。時間にしては短い藪だがかなり濃いネマガリだった。

ピークは360°快晴ピーク。来た甲斐がありました。ファンタ飲んだりして下山。
帰りもほぼ同じルートをとり、滝もすべて行きと同様に巻いた。ルートを探していければ容易。テン場についてぬるっと準備して下山開始。
帰りは所々順番が変わりながら降りていった。F1の下降でabをしたが、皆それぞれ忘れていて時間がかかった。復習しておくように。
Co555二股はどうやら中洲の中にあるらしく、意識していないと簡単に通り過ぎてしまう。2年前の経験でどうにか見つけられたが、かなり注意しないと見過ごすだろう。
帰りの林道は各々発狂しながら帰った。M2が異常に早く、体力の底力を見せつけてきたのがハイライト。
浜益温泉が閉まっていて番屋の湯に行った。そこでご飯食って帰札。疲れた。

【メンバーについて】
SL:腕をやられていた。皮膚が弱いならば何かしら対策を講じないとどんどん悪化する一方だと思う。ルーファイでは家内いいアドバイスをしていて見ていて安心感があった。お助け出すとこがあまりうまくない。多分星も綺麗なので本番では頑張って寝てください。
M2:林道マスター。笛を終始忘れず吹いていてよかった。ため息をつく代わりに笛を鳴らす能力者らしい。食計や焚火がうまく、安心感がある。本番でも期待。なんかアキレス腱痛めてなかった??
M1:滝のルーファイを良い感じでしていた。あと荷物がなぞに多い系の人で、プリントやらコーラやらいろんなものが出てきて面白い。ちゃんと周りを観察していてすばら。リーダースタッフにも地図読みなどで意見を言っていて大変良い。天気図はがんば。

【要素について】
Pre達成条件:Co760二股まで進み沢中泊すること
要素:長時間行動、滝の登攀、沢中泊、沢下降、やぶ漕ぎ
経過:本番以上の難易度で滝の処理、やぶ漕ぎ、長時間行動ができた。
計画:本番では難しい滝ややぶ漕ぎなどは出てこないが、長時間行動や水の量も制限されるので、引き返し判断やエスケープなどの判断を適切に行う。

【反省】
L:以前はブヨに覆われたり無駄にデプローチ藪漕ぎしたりいい思い出のある沢ではなかったが、やはり今回リベンジして良かったと思わせる魅力があった。入渓してから終始ピーク(か偽ピーク)が見え続けているのは、グングンモチベが湧いてきて最高の体験だった。要素としても、高巻きやザイルを使った登攀、泳ぎなども練習できて、何度もプレに使われる理由があるのだと感じた。ただ、林道がいよいよ崩壊してきてゲートも閉じられてしまった今、人跡が遠退くのを感じている。あれだけあったゴミもかなり減ってきていて、拾ってくれている人に感謝しながら少しだけ回収した。
クマを見たときは驚いたが、それなりに冷静さを持たないと本当に走って逃げてしまいそうな恐怖を感じた。本番ではもっとクマが多く、特に最近やばいクマが出てくる山域なので、より一層の注意を払いたい。
反省はザイルの長さとお酒の量。本番では装備をそれぞれ適切に持って行きたい。
今回は事前に下調べを入念に行い、滝の処理や地図読みと詰めで安心して登ることができた。今回の山行は準備の大切さを学ぶことができたので、今後合宿などで生かしていきたいと思う。

SL:シュラフを忘れたことが一番の反省である。またかゆみ止めを自分の分も買っておかなければならないと気づいた。草がおおい茂っているところでは長袖をておこうと思う。下りで入渓地点を通り過ごしていたので次からは疲れた時も集中していこうと思う。帰りこそ適宜休憩を入れようと思った。

M2:また手袋を忘れてしまった。今回で2回目。LやM2に迷惑をかけてしまったので大反省したい。またABの仕方を忘れていたのでしっかり復習する。良い点としては、藪漕ぎや沢中泊、そして何より郡別岳ピークからの景色を拝めたのは素晴らしい経験になった。夏山合宿まで体調を整えて準備したい。

M1:ハーネスを忘れるところだったので気をつけたい。寒さ対策は大丈夫だったが、防水があまりできていなかったので準備をしっかりしておきたい。abのやり方も復習しておきたい
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