記録ID: 1974249
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
日程 | 2019年08月10日(土) ~ 2019年08月14日(水) |
---|---|
メンバー | |
天候 | 4日目夜だけ雨が降った。 |
アクセス |
利用交通機関
バス、
車・バイク、
ケーブルカー等、
船
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|




地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 2日目
- 山行
- 8時間59分
- 休憩
- 50分
- 合計
- 9時間49分
- 3日目
- 山行
- 5時間58分
- 休憩
- 54分
- 合計
- 6時間52分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | 読売新道は思っていた以上に歩きやすい道。烏帽子〜船窪はザレザレ注意。水場も要注意。 |
---|---|
その他周辺情報 | 下山後はいつもの白樺ハイツ(薬師帰りの登山者が多い) |
過去天気図(気象庁) |
2019年08月の天気図 |
装備
個人装備 | テント泊装備(ダブルウォール) |
---|
写真
撮影機材:
感想/記録
by てっちん
歩いたことの無い読売新道、烏帽子岳ー針ノ木間を無理矢理つなげ合わせて縦走してきました。水晶岳〜三俣山荘間は物凄い人で疲弊しましたが、それ以外は静かな山旅ができました。
1日目
室堂から五色が原経由で平ノ渡に行くつもりでしたが、間に合わなかった時のリスクを考え黒部ダムからにしました。何より五色は先週歩いたし…
黒部ダムから湖畔を歩いて平ノ渡場へ。ここから渡船で対岸へ。船っぽいのじゃなく笹舟みたいなのに乗せられました。人が多かったから??上ノ廊下パーティがかなり多かった印象。いいなぁ。晴天続きだったし最高でしょう…
奥黒部ヒュッテまでは木の梯子が多い道。意外とアップダウンがあって翌日の読売新道への準備運動にはちょうど良い(?)
奥黒部ヒュッテのテン場で寝ようと支度をしていると負傷者の救助でヘリが来るとの事。手際よく吊るされて飛び去って行った。ここまで間近で救助を見たのは初めてで感心した。
2日目
次にテン場があるのは三俣。遠い上にめちゃんこ混みそうなので出来るだけ早く着きたい。標準コースタイムも12時間超だし今山行の核心か。
さて、初めて歩く読売新道。荒れた道なのかと思っていたらとても歩きやすい道だった。山頂まで8つの道標があって目安になる。4時ちょうどからヘッデンをつけて暗闇を歩き出すが、天気がよいので30分ほどで消しても歩けるようになった。4/8あたりの道標から森林限界を超えた。朝日が眩しい。右を向けば薬師岳のカール群が朝日に照らされ、後ろを向けば後立山から光が差す黒部川。見たことのない角度からの景色で感動…。そして間も無く山頂。山頂には三俣から来た人が一人いて、カメラのシャッターをお願いした。それにしてもいい天気。
次に目指すは水晶岳。景色を堪能しながら歩く歩く。意外と時間がかかり水晶岳…は狭い山頂に物凄い人。疲れがどっときた。この先も人、人、人で疲弊。頑張って13時半頃に到着した三俣のテン場も既に大混雑ここはフジロックの苗場か。何とか比較的平らな場所を確保できたが…。
3日目
次にテント場があるのは烏帽子小屋。
明るくなってから出発するつもりがテン場の混雑にビビってしまい4時出発。ちょうど鷲羽岳山頂で御来光を迎えた。昨日通った道を逆に進み、水晶小屋の裏銀座縦走路入り口。さぁて縦走を満喫しましょうか。今日も天気がよい!歩くにつれて遠ざかる水晶岳、逆に歩けば近づく立山。左手にはまさに赤牛がドンと横たわっているようなでっかい赤牛岳。昨日と違って人も少ない。いやぁ最高です。
真砂岳を越えて野口五郎へ。野口五郎の最後のザレの登りで凄いスピードで駆け下りてきている人がいると思ったら、TJARで有名な岩崎さんだった。どこから来てどこまで行くんだろう。検討もつかない。
山々の景色はさることながら裏銀座はコマクサの多い稜線。ちょうど綺麗に咲きそろっていた。ザレ場に頑張って生きている姿が素敵です。
烏帽子のテン場には11時頃到着。さすがにまだ混雑しておらずいい場所に張れた。
4日目
船窪まで。烏帽子岳から先は歩いたことの無い区間。
烏帽子岳山頂で御来光を迎えてから行こうと4時にテン場を出発するが、早く着きすぎてしまってまだ真っ暗。しばらくフーディニを羽織って待機。人がボツボツ登ってきたな、と思ったら御来光。下りが混雑する前にササっと降りて朝日に照らされる烏帽子岳を眺める。綺麗だ。
烏帽子岳から先はあまり歩く人が多くないのか道に草が被さっている箇所が多かった。そして次第に樹林帯になっていった。標高が低いせいとアップダウンが案外おおいせいで暑い!切れ落ちた箇所やザレザレの下りもあって暑さのせいで注意が散漫にならない様に注意しながら歩く。展望も何も無いピークをいくつか越えて、船窪岳に。やはり展望はない。あまり好まれない山域なのが判った気がするが、自分は樹林帯の歩きが好きだし、お盆休みの北アルプスでこれだけ静かな山歩きができるのは素晴らしい。
船窪のテン場には10時過ぎに着いてしまって針ノ木まで進もうか迷うが、コースタイムで5時間ほどあるのでゆっくりする事にした。ややガスも出てきていることだし。
船窪小屋はランプと囲炉裏の雰囲気のよい静かな小屋。人で溢れ返っている他の小屋とは大違いだ。あと水場が特徴的(危険)で冷たくてかなり美味い。
18時頃、夕食を食べ練る支度をしている頃に雨が降り出した。すぐ止むかと思っていたが夜のうちもけっこう降り続いていたようだ。ダブルウォールで来て良かった。
5日
雨は夜中かなり強く降ったようで雨で撥ねた泥でテントが汚らしい。天気が心配なのでスマホで情報収集する(幸い電波が有った)と、明日からお天気下り坂。予定を早めて今日のうちに下山しよう。富山側に下山したかったが扇沢に下山。致し方なし。
もう急ぐ必要は無いのでゆっくり明るくなってからガスガスの中出発。次第にガスは薄くなっていくが、イマイチぱっとしない。七倉岳、北葛岳と見え隠れする針ノ木岳を左手に進む。
山行最後の登りは蓮華岳の登り。岩稜を登りザレを登る。ここも裏銀座に負けず劣らずコマクサが綺麗だ。しかし残念なことにあと少しで蓮華岳山頂というところで完全にガスってしまった。
山頂近くのお社に下山の安全を祈る。
針ノ木峠に向かって降りていくと、時折針ノ木岳が見え隠れ。本当は針ノ木峠から黒部側に下五色ヶ原かロッジくろよんにテントを張る予定だったが扇沢へ。まったく急ぐ必要は無いのだが帰ると決めたら早く帰りたくなってきた。
針ノ木大雪渓は雪渓を歩く箇所はほとんど無く巻き道を通るよう指定されていた。スタスタ降りて扇沢。
お疲れ様でした。
扇沢からはアルペンルートを全線走破して立山駅まで。富山県民割引きがあるので案外安かった。
お盆休みながら、比較的人が少ない山域を中心に歩いた事で(水晶〜三俣以外は)静かな山歩きが出来て良かった。何よりも天気に恵まれて良かった。
1日目
室堂から五色が原経由で平ノ渡に行くつもりでしたが、間に合わなかった時のリスクを考え黒部ダムからにしました。何より五色は先週歩いたし…
黒部ダムから湖畔を歩いて平ノ渡場へ。ここから渡船で対岸へ。船っぽいのじゃなく笹舟みたいなのに乗せられました。人が多かったから??上ノ廊下パーティがかなり多かった印象。いいなぁ。晴天続きだったし最高でしょう…
奥黒部ヒュッテまでは木の梯子が多い道。意外とアップダウンがあって翌日の読売新道への準備運動にはちょうど良い(?)
奥黒部ヒュッテのテン場で寝ようと支度をしていると負傷者の救助でヘリが来るとの事。手際よく吊るされて飛び去って行った。ここまで間近で救助を見たのは初めてで感心した。
2日目
次にテン場があるのは三俣。遠い上にめちゃんこ混みそうなので出来るだけ早く着きたい。標準コースタイムも12時間超だし今山行の核心か。
さて、初めて歩く読売新道。荒れた道なのかと思っていたらとても歩きやすい道だった。山頂まで8つの道標があって目安になる。4時ちょうどからヘッデンをつけて暗闇を歩き出すが、天気がよいので30分ほどで消しても歩けるようになった。4/8あたりの道標から森林限界を超えた。朝日が眩しい。右を向けば薬師岳のカール群が朝日に照らされ、後ろを向けば後立山から光が差す黒部川。見たことのない角度からの景色で感動…。そして間も無く山頂。山頂には三俣から来た人が一人いて、カメラのシャッターをお願いした。それにしてもいい天気。
次に目指すは水晶岳。景色を堪能しながら歩く歩く。意外と時間がかかり水晶岳…は狭い山頂に物凄い人。疲れがどっときた。この先も人、人、人で疲弊。頑張って13時半頃に到着した三俣のテン場も既に大混雑ここはフジロックの苗場か。何とか比較的平らな場所を確保できたが…。
3日目
次にテント場があるのは烏帽子小屋。
明るくなってから出発するつもりがテン場の混雑にビビってしまい4時出発。ちょうど鷲羽岳山頂で御来光を迎えた。昨日通った道を逆に進み、水晶小屋の裏銀座縦走路入り口。さぁて縦走を満喫しましょうか。今日も天気がよい!歩くにつれて遠ざかる水晶岳、逆に歩けば近づく立山。左手にはまさに赤牛がドンと横たわっているようなでっかい赤牛岳。昨日と違って人も少ない。いやぁ最高です。
真砂岳を越えて野口五郎へ。野口五郎の最後のザレの登りで凄いスピードで駆け下りてきている人がいると思ったら、TJARで有名な岩崎さんだった。どこから来てどこまで行くんだろう。検討もつかない。
山々の景色はさることながら裏銀座はコマクサの多い稜線。ちょうど綺麗に咲きそろっていた。ザレ場に頑張って生きている姿が素敵です。
烏帽子のテン場には11時頃到着。さすがにまだ混雑しておらずいい場所に張れた。
4日目
船窪まで。烏帽子岳から先は歩いたことの無い区間。
烏帽子岳山頂で御来光を迎えてから行こうと4時にテン場を出発するが、早く着きすぎてしまってまだ真っ暗。しばらくフーディニを羽織って待機。人がボツボツ登ってきたな、と思ったら御来光。下りが混雑する前にササっと降りて朝日に照らされる烏帽子岳を眺める。綺麗だ。
烏帽子岳から先はあまり歩く人が多くないのか道に草が被さっている箇所が多かった。そして次第に樹林帯になっていった。標高が低いせいとアップダウンが案外おおいせいで暑い!切れ落ちた箇所やザレザレの下りもあって暑さのせいで注意が散漫にならない様に注意しながら歩く。展望も何も無いピークをいくつか越えて、船窪岳に。やはり展望はない。あまり好まれない山域なのが判った気がするが、自分は樹林帯の歩きが好きだし、お盆休みの北アルプスでこれだけ静かな山歩きができるのは素晴らしい。
船窪のテン場には10時過ぎに着いてしまって針ノ木まで進もうか迷うが、コースタイムで5時間ほどあるのでゆっくりする事にした。ややガスも出てきていることだし。
船窪小屋はランプと囲炉裏の雰囲気のよい静かな小屋。人で溢れ返っている他の小屋とは大違いだ。あと水場が特徴的(危険)で冷たくてかなり美味い。
18時頃、夕食を食べ練る支度をしている頃に雨が降り出した。すぐ止むかと思っていたが夜のうちもけっこう降り続いていたようだ。ダブルウォールで来て良かった。
5日
雨は夜中かなり強く降ったようで雨で撥ねた泥でテントが汚らしい。天気が心配なのでスマホで情報収集する(幸い電波が有った)と、明日からお天気下り坂。予定を早めて今日のうちに下山しよう。富山側に下山したかったが扇沢に下山。致し方なし。
もう急ぐ必要は無いのでゆっくり明るくなってからガスガスの中出発。次第にガスは薄くなっていくが、イマイチぱっとしない。七倉岳、北葛岳と見え隠れする針ノ木岳を左手に進む。
山行最後の登りは蓮華岳の登り。岩稜を登りザレを登る。ここも裏銀座に負けず劣らずコマクサが綺麗だ。しかし残念なことにあと少しで蓮華岳山頂というところで完全にガスってしまった。
山頂近くのお社に下山の安全を祈る。
針ノ木峠に向かって降りていくと、時折針ノ木岳が見え隠れ。本当は針ノ木峠から黒部側に下五色ヶ原かロッジくろよんにテントを張る予定だったが扇沢へ。まったく急ぐ必要は無いのだが帰ると決めたら早く帰りたくなってきた。
針ノ木大雪渓は雪渓を歩く箇所はほとんど無く巻き道を通るよう指定されていた。スタスタ降りて扇沢。
お疲れ様でした。
扇沢からはアルペンルートを全線走破して立山駅まで。富山県民割引きがあるので案外安かった。
お盆休みながら、比較的人が少ない山域を中心に歩いた事で(水晶〜三俣以外は)静かな山歩きが出来て良かった。何よりも天気に恵まれて良かった。
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この記録で登った山/行った場所
- 水晶岳 (2986m)
- 鷲羽岳 (2924.19m)
- 赤牛岳 (2864.2m)
- 烏帽子岳 (2628m)
- 野口五郎岳 (2924.32m)
- 蓮華岳 (2799m)
- 三ツ岳 (2844.59m)
- 北葛岳 (2551m)
- ロッジくろよん (1480m)
- 扇沢駅 (1433m)
- 大沢小屋 (1675m)
- 針ノ木小屋 (2536m)
- 船窪天場 (2390m)
- 船窪小屋 (2450m)
- 烏帽子小屋 (2550m)
- 野口五郎小屋 (2924m)
- 平乃小屋 (1500m)
- 奥黒部ヒュッテ (1500m)
- 黒部湖駅 (1520m)
- 三俣山荘 (2550m)
- ワリモ岳 (2888m)
- 岩苔乗越 (2730m)
- 水晶小屋 (2900m)
- 東沢乗越 (2734m)
- 真砂岳 (2862m)
- 南沢岳 (2625m)
- 船窪乗越
- 不動岳 (2601m)
- 船窪岳 (2303m)
- 黒部川水源地標 (2400m)
- 前烏帽子岳 (2605m)
- 真砂岳分岐
- 温泉沢ノ頭 (2900m)
- 船窪第2ピーク (2459m)
- 七倉岳 (2509m)
- ワリモ北分岐 (2800m)
- 岩苔小谷水場 (2690m)
- 平ノ渡場・仮設 (1450m)
- 烏帽子ひょうたん池
- 烏帽子田圃 (2508m)
- 烏帽子岳山頂分岐
- 船窪水場
- 南赤牛岳 (2820m)
- 北葛乗越 (2275m)
- 七倉乗越 (2316m)
- 水晶岳北峰 (2977.9m)
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