記録ID: 1974553
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
【百名山】薬師岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜黒岳〜赤牛岳〜奥大日岳
2013年08月14日(水) ~
2013年08月19日(月)
富山県
長野県
岐阜県
体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 42:42
- 距離
- 72.8km
- 登り
- 5,913m
- 下り
- 6,913m
コースタイム
●8/14 扇沢〜室堂山荘
10:45 扇沢駐車場 - 11:12 扇沢駅 - 13:23 室堂バスターミナル - 14:04 室堂山荘
●8/15 五色ヶ原〜越中沢岳〜スゴ乗越小屋
4:34 室堂山荘 - 5:45 富山大学立山研究所 - 6:46-7:01 獅子岳 - 7:35 ザラ峠 - 7:55 キャンプ場分岐 - 8:10-24 五色ヶ原山荘 - 9:00 鳶山 - 10:07-25 越中沢岳 - 11:18-28 スゴの頭 - 11:51 スゴ乗越 - 12:31 スゴ乗越小屋
Total 7:57 休憩 1:24 歩行 6:33 CT 10:45 撮影 147枚
●8/16 薬師岳〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳
4:13 スゴ乗越小屋 - 5:26 間山 - 6:31 北薬師岳 - 7:06-24 薬師岳 - 8:33 薬師峠キャンプ場 - 8:50-9:21 太郎兵衛平 - 10:53-11:06 北ノ俣岳 - 11:36-43 赤木岳 - 12:04 中俣乗越 - 13:25 黒部五郎の肩 - 13:38 黒部五郎岳 - 13:49 黒部五郎の肩 - 15:05 黒部五郎小舎
Total 10:52 休憩 1:34 歩行 9:18 CT 12:25 撮影 274枚
●8/17_三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜赤牛岳
4:00 黒部五郎小舎 - 5:07 巻道分岐 - 5:31-54 三俣蓮華岳 - 6:22-35 三俣山荘 - 7:27-44 鷲羽岳 - 8:07-14 ワリモ岳 - 8:27 ワリモ北分岐 - 9:01-16 水晶小屋 - 9:46-57 水晶岳 - 10:41 温泉沢ノ頭 - 12:10-36 赤牛岳 - 15:33 奥黒部ヒュッテ
Total 11:33 休憩 2:33 歩行 9:00 CT 14:45 撮影 320枚
●8/18 平ノ渡し〜黒部ダム〜室堂〜雷鳥荘
3:55 奥黒部ヒュッテ - 5:35-6:21 平ノ渡し - 6:28 対岸 - 8:42-53 御山谷 - 9:28-36 ロッジくろよん - 9:58 黒部ダム
Total 6:03 休憩 1:23 歩行 4:40 CT 5:35 撮影 51枚
●8/19 奥大日岳
4:19 雷鳥荘 - 4:34 雷鳥沢 - 4:57 新室堂乗越 - 5:34 室堂乗越 - 6:34-7:30 奥大日岳 - 7:38 2611P - 8:32 新室堂乗越 - 8:52-9:03 雷鳥沢キャンプ場 - 9:18-25 雷鳥荘 - 9:39 みくりが池温泉 - 9:52 室堂バスターミナル
Total 5:33 休憩 1:35 歩行 3:58 CT 6:10 撮影 267枚
10:45 扇沢駐車場 - 11:12 扇沢駅 - 13:23 室堂バスターミナル - 14:04 室堂山荘
●8/15 五色ヶ原〜越中沢岳〜スゴ乗越小屋
4:34 室堂山荘 - 5:45 富山大学立山研究所 - 6:46-7:01 獅子岳 - 7:35 ザラ峠 - 7:55 キャンプ場分岐 - 8:10-24 五色ヶ原山荘 - 9:00 鳶山 - 10:07-25 越中沢岳 - 11:18-28 スゴの頭 - 11:51 スゴ乗越 - 12:31 スゴ乗越小屋
Total 7:57 休憩 1:24 歩行 6:33 CT 10:45 撮影 147枚
●8/16 薬師岳〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳
4:13 スゴ乗越小屋 - 5:26 間山 - 6:31 北薬師岳 - 7:06-24 薬師岳 - 8:33 薬師峠キャンプ場 - 8:50-9:21 太郎兵衛平 - 10:53-11:06 北ノ俣岳 - 11:36-43 赤木岳 - 12:04 中俣乗越 - 13:25 黒部五郎の肩 - 13:38 黒部五郎岳 - 13:49 黒部五郎の肩 - 15:05 黒部五郎小舎
Total 10:52 休憩 1:34 歩行 9:18 CT 12:25 撮影 274枚
●8/17_三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜赤牛岳
4:00 黒部五郎小舎 - 5:07 巻道分岐 - 5:31-54 三俣蓮華岳 - 6:22-35 三俣山荘 - 7:27-44 鷲羽岳 - 8:07-14 ワリモ岳 - 8:27 ワリモ北分岐 - 9:01-16 水晶小屋 - 9:46-57 水晶岳 - 10:41 温泉沢ノ頭 - 12:10-36 赤牛岳 - 15:33 奥黒部ヒュッテ
Total 11:33 休憩 2:33 歩行 9:00 CT 14:45 撮影 320枚
●8/18 平ノ渡し〜黒部ダム〜室堂〜雷鳥荘
3:55 奥黒部ヒュッテ - 5:35-6:21 平ノ渡し - 6:28 対岸 - 8:42-53 御山谷 - 9:28-36 ロッジくろよん - 9:58 黒部ダム
Total 6:03 休憩 1:23 歩行 4:40 CT 5:35 撮影 51枚
●8/19 奥大日岳
4:19 雷鳥荘 - 4:34 雷鳥沢 - 4:57 新室堂乗越 - 5:34 室堂乗越 - 6:34-7:30 奥大日岳 - 7:38 2611P - 8:32 新室堂乗越 - 8:52-9:03 雷鳥沢キャンプ場 - 9:18-25 雷鳥荘 - 9:39 みくりが池温泉 - 9:52 室堂バスターミナル
Total 5:33 休憩 1:35 歩行 3:58 CT 6:10 撮影 267枚
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●8/14 扇沢〜室堂山荘 お盆の用事を済ませ、再び、大町を目指し、扇沢へ向かう。 そして、4度目の室堂に着いた。 11年前、初の北アルプスに来た自分は、室堂から薬師岳〜黒部五郎岳〜鷲羽岳〜水晶岳の周回縦走を試みた。 だが、体調不良により、結局、立山〜剱の縦走のみで終わった。 以来、何度か、この周回縦走を狙うが、5日程度の晴れが続く天気は、なかなか現れなかった。 今年こそ、そのチャンスが来たと思い、縦走を試みる。 今回の荷物は、4日分の朝昼飯+非常食を含めて、わずか8kg。11年前は、同じく小屋泊り装備で、朝昼飯は小屋で、12kgだったので、かなりの軽量化が進んだ。 本来なら、五色ヶ原山荘まで行きたかったが、時間が遅かったので、室堂山荘泊まりとする。 一ノ越山荘という選択もあったが、もちろん、風呂のある室堂山荘の魅力にはかなわない。 あとで、聞いた話だが、なんと五色ヶ原山荘でも15〜16時限定で風呂に入れたらしい。 時期も限られるので、あまり当てにしない方がいいかも知れないが。 定員7人に対し、5人で、結構快適であった。 みな、ちょっと山をやるぐらいの方ばかりで、長期縦走する方はいなかった。 みくりが池温泉など、混雑期はまず断られる。室堂山荘なら、結構、入れるので、安心できる。 おいしい夕食を食べて、明日の縦走に備える。 ●8/15 五色ヶ原〜越中沢岳〜スゴ乗越小屋 いよいよ、縦走の日が来た。まだ、薄暗いうちに室堂山荘を発つ。 富山大学立山研究所から、縦走路に向けて、歩く。 途中、一ノ越から出発してきたご夫婦と会うが、この日、室堂方面から縦走する人と会ったのは、これっきりだった。 獅子岳では、鬼岳周辺のガスが晴れ、花崗岩の素晴らしい姿を拝むことができた。 そして、この先、ザラ峠の下りで、五色ヶ原の美しい景色を望むことができた。 すれ違う人は、五色ヶ原から来た人たちだが、テン泊の人の方が圧倒的に多かった。 五色ヶ原は、気持のいい草原だが、なんと木道工事中だ。 なんとなく興ざめではあるが、登山道の整備は有難いことだ。 そして、コバイケイソウの大群落が。まだ、白かったのが嬉しい。 五色ヶ原山荘で、水をいただくがぬるかった。外でタンクから漏れている水の方が冷たくて、うまそうだった。 ザラ峠までは、結構アップダウンが激しかったが、そこから、越中沢岳までは快適な稜線歩きだった。 だが、越中沢岳からスゴの頭までは、結構なアップダウンだった。 船窪岳辺りとは比較にならないぐらいの難所だと思う。 特に10時を回っており、暑さもかなりきつい。 スゴ乗越を経由し、13時前にはスゴ乗越小屋に到着。薬師岳山荘までは、CT4:20。 16時までに着ける自信はあったが、ガスの状況、暑さ、今後の行程、いろいろ考え、ここまでとした。 決め手は、やはり暑さで、ちょっと気分が滅入っていたことだった。 その後、雨が降ってきて、この選択は正しかったと思った。 スゴ乗越小屋は、9割がた埋まっていた。冷たい水が、外の水道から得られるのが嬉しい。 食事は、結構いいと思う。冷たいミカンの缶詰が売っていたのが、嬉しかった。 それにしても、ここに来る人は、人種が違う。国内の有名縦走ルートなど、話が結構盛り上がって楽しかった。 ●8/16 薬師岳〜北ノ俣岳〜黒部五郎岳 ヘッデンを点けて、出発。 晴れて視界も良い。昨日、ガスの中、薬師越えをしなくて正解であった。 日の出を見ながら、朝食を摂る。 これから向かう薬師岳の稜線がモルゲンロートに染まり、素晴らしい。 なだらかで、展望のいい縦走ルートが素晴らしい。 ここで、単独者を追い越すが、テン泊の方だ。 靴など、運動靴を履いており、軽量化を図っているのだろう。 軽く話をして、先を急ぐ。 だんだん、ガレ場が多くなって、薬師岳のカールが見えてくる。 北薬師岳から見る金作谷カールは素晴らしかった。 今までで、北アルプスで一番、素晴らしい景色だと思った。今見ているからそうなのかも知れないが、とにかく素晴らしい。 カールの曲線、残雪、稜線、どれをとっても、素晴らしいのであった。 険しいが楽しい稜線を歩くと、薬師岳山頂だ。今まで、ほとんど一人で歩いていたのに、すでに山頂は人がちらほら。 振り返って見る金作谷カールは、それなりに素晴らしいが、北薬師岳から見るほどの迫力はない。 もちろん、槍穂高も見えるが、先ほどから見飽きるほど見ている。黒部五郎、北ノ俣方面は、凡庸としている。 これから降りる太郎兵衛平方面は、砂礫で雰囲気はいいが、まあ、それにしても、ほとんどの登山者は太郎兵衛平から往復するとすれば、これほど気の毒なこともないだろう。 そして、砂礫を歩いて、薬師岳山荘に着くが、結構な人がいる。きれいな建物ではあったが、山ヤの雰囲気がするスゴ乗越小屋に泊まって正解だと思った。 薬師峠キャンプ場は大賑わいだった。太郎兵衛平では、黒部五郎小舎の予約を取るために、電話を借りる。(docomo携帯:100円/分) 自分は、俗世間と隔絶された雰囲気が大好きなので、なかなかソフトバンクを辞められない(笑) 前日から、今日の午後は崩れるという話があったが、その気配はない。バイトのお姉さんには、ずばり「雷雨の予報なら、毎日出てますよ。ピンポイントだから、大丈夫だと思います。」と言われた。 結局、8/10-19の間で雨に降られたのは、8/15の午後のみであった。 出がけに、「今から、黒部五郎小舎まで行くのは大変だぞ。」と小屋のオヤジに言われた。軽く苦笑いをして、出発する。 もちろん、CT6:25あるのは承知だ。9時ではすでに遅い。8時ぐらいに出れれば、まあまあだが。 太郎山に立ち寄り、草原を越えて、北ノ俣岳へ。大らかな薬師岳を望みながら、なだらかで快適なコースを歩く。 登りでは、下る人とちらほら、すれ違う。 こちらから行く人は、ほとんどいないが、2人だけ軽装で、軽く追い越す人がいた。 1人はなんと、双六まで行くという。恐ろしい健脚だ。 北ノ俣岳から赤木岳に向かうがなんと、黒部五郎岳のガスがだんだん、晴れてきて、赤木岳のピークに着くころには、山頂が見えてきた。 中俣乗越に着くが、ここから先の登り返しが結構きつい。 なにしろ、すでに結構暑くなっている。 まあ、立ち止まれば、結構涼しい風も吹いているので、休みを多く入れれば、問題はないが、ペースは上がらない。 先を見ると、2人組が見えるが、メットを持っているところを見ると、赤木沢を登ってきたのだろう。 うらやましい。 他にも、沢靴を履いている人がいた。 黒部五郎の肩までは、結構な急登だが、風も吹いているので、地道に歩くことはできた。 黒部五郎の肩に着くと、ザックがいくつか置いてあり、山頂にも人が数人いる。 結局、太郎兵衛平から黒部五郎の肩方面に歩いて行く人は、自分の他に4人しかいなかった。 逆方面は、北ノ俣岳〜赤木岳の区間で、かなりすれ違ったが。 黒部五郎岳山頂に着くと、写真を撮って、サクッと折り返す。 本来なら、稜線歩きが好きではあるが、黒部五郎カールの方が一般的だという。 それだけ、黒部五郎カールは見どころがあるのだろうと判断した。 黒部五郎の岩肌はすごい。そして、コバイケイソウの大群落。もう、終りに近いのが惜しいところ。 カールの花崗岩も素晴らしい。 なかなか、快適に歩けると思うと、樹林帯になったり、沢を下ったり。かと思うと、またトラバースしたりで、なるほど濃霧時、道に迷いやすいと思われた。 すぐにでも着くと思っていた黒部五郎小舎は意外と遠い。 15時をちょっと回って、黒部五郎小舎に着いた。昨日の勢いでは、14時ごろに着くと思われたが、さすがに後半の登り返しと暑さはつらかった。 それにしても、人は多い。だが、部屋は定員24名に対して、6人で快適だった。(但し、布団は12枚。) 群馬県から来た3人パーティの方と話が盛り上がって、楽しかった。 夕食は、結構良かった。 ●8/17_三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜赤牛岳 期せずして、三百名山4座を一日で歩くことになった。CT14:45と今までで、最長かも知れない。 但し、CTが甘いことは分かっているし、暑くなる時間帯は、平坦な場所で、最後は下りなので、むしろ昨日より楽であると、予想はできた。 ヘッデンをつけて、出発。稜線に出ると、絶景が待っていたが、光量が少ないのがもったいない。 三俣蓮華岳の山頂は、朝からちらほら人がいる。近くに名峰が並んでいるので、昨日の薬師岳や黒部五郎岳より、見ごたえがある。 いかんせん、6時前で、曇っていて、光量が足りないのが、残念。 下るころには、三俣山荘方面からぞろぞろと人が上がってくる。 三俣キャンプ場では、なんと昨日、薬師岳の登りであったテン泊装備の単独者と再会した。 昨日は、雲ノ平泊りだったようだ。 三俣山荘から、公衆電話で奥黒部ヒュッテの予約を取ろうとしたが、電話がつながらず。 さて、これから、今日一番の難所、鷲羽岳の登りにかかるが、気温がまだ低く、風も吹いているので、いたって快適。 すんなり山頂に着いた。鷲羽池もばっちり見た。 何より、これから歩く水晶方面の尾根が素晴らしい。 ワリモ岳を経由し、水晶小屋へ。電話を借りようとするが、奥黒部ヒュッテの予約を取りたい旨を伝えると、無線で伝えてくれるとのこと。 有難い。なお、水晶小屋は改築したそうだが、キャパは上がっていない。 だが、これはやむなしだろう。この場所に、そんなバカでかい建物を立てられるわけがない。 混雑するのがいやであれば、それを避けるだけの話。 山そのものを作り変えようなどというバカげた話は、まともな登山者の考えることではない。 この日も水晶小屋は混雑したらしい。それがいやというのもあり、今日の14時間コースとなったという面もある。 さて、水晶岳まではなだらかな稜線歩きから、険しい岩場へ。とにかく、鷲羽岳から水晶岳までは、変化があって楽しいコースだった。 山頂では、なんとYJ氏と顔を合わせることに。 記念撮影をお願いした。展望は素晴らしいが、狭い山頂で後から人がどんどん登ってくる。 そそくさと先を急ぐ。 ここから先は、歩く人もほとんどいない快適なコース。 展望もいいのだが、いささか単調になってくるのが難。 取り合えず、左手には薬師岳、右手には野口五郎岳の稜線、正面には赤牛岳と展望自体はすこぶる良い。 温泉沢ノ頭まで来ると、カップルが登ってくる。どうやら、二人は高天原温泉に下るようだ。 この後も、6組ぐらいとすれ違っただろうか?ほとんどがテン泊装備で、奥黒部ヒュッテから縦走だった。 平ノ小屋から来たつわものもいたと聞く。彼らの大部分は、高天原温泉に下る。1人単独女子がいて、なんと沢装備まで。 とにかく、つわものだらけで驚きだ。 ちなみに、往復は、3人だけだった。テン場から、軽装で往復するパターンだ。 どうやら、二百名山ハンターみたいな感じで登っている人は少ないらしく、まさにこの雰囲気を楽しむために歩いてくるような人たちばかりであった。 赤牛岳までは、かなり遠く感じた。それでも、CTよりは早く歩けたようだが、単調さと暑さはメンタル的に結構効いてくる。 山頂では、3人の方にあったが、みな、ここまで来れた満足感と大展望に感激していた。 雰囲気が素晴らしいのに、空いているので楽しい。 そして、読売新道の下りに入るが、楽しそうな稜線だ。 もちろん、ガレている場所もあり、注意は必要だが、黒部ダムに向かって下りる感覚は気分がいい。 やがて、単調な樹林帯に入る。 暑苦しい場所もあるが、時おり涼しい風が吹き抜け、コマめに休んで、奥黒部ヒュッテにたどりつく。 3日ぶりのお風呂にありつけた。浴槽は一人しか入れないが、ボディソープとシャンプーはあった。 テン泊の人も入れるらしい。(混雑時はどうか不明。) 食事は、まあ、それなりか。 部屋は、6人で快適に寝られた。 ●8/18 平ノ渡し〜黒部ダム〜室堂〜雷鳥荘 朝は、3時頃に起床。隣の方は、速攻出て行った。 外に出てみると、昨日、山頂であったテン泊の方と会った。 ダムの側道を歩くのだが、退屈しそうなので、同行をお願いすることに。 昨日、この方を追い抜いたのだが、ほとんど速度は変わらなかった。 荷物が軽い分、自分が早いぐらいだろう。 ヘッデンを点けて歩きだすが、その側道が結構怪しい。 なんとなく頼りないし、結構な急斜面だったりする。 朝一なのに、結構、汗をかいたりする。途中、沢水が飲めるのは、とても嬉しい。 ところで、相棒に話を聞くとなんと、彼も扇沢から入って、柏原新道〜針ノ木岳〜蓮華岳〜船窪岳〜烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳と歩いて、昨日、自分と会ったということだった。 奥黒部ヒュッテのテン場が4泊目だから、自分と同じ日に扇沢から入ったことになる。 互いに、反対回りで周回してきて合流するとは、面白い話だ。 あと、彼は、結構な縦走好きで、栂海新道、ジャンダルム、北鎌なども縦走したとのこと。 クライミングはやらないそうだが、それでも、ジャンダルム、北鎌は単独で歩いたとのこと。 単独と言っても、北鎌ではベテランの方と合流して、ルートファインディングは楽だったらしい。 北鎌は、ルートさえ分かれば、一般ルートだと言う。 そんな話で盛り上がって、平ノ渡しに着くが、旧渡し場は崩壊したらしく、新しい渡し場は手前に降りる階段があるので、注意したい。 集まったのは、5人で、自分と相棒と、同室に泊まったおじさん、若いカップルだった。 おじさんは、追い越せたが、このカップルは追い越すことができなかった。 テン泊装備で、女性もかなり健脚と見た。 やがて、渡し船が出てきた。乗っていたお客さんは、5,6人だったが、これから、奥黒部ヒュッテを目指すか、赤牛岳を目指すのだろう。 釣り客もいるようだが、縦走者の方が多いとは思う。 そして、黒部ダムの対岸を歩く。 御山谷では、全員集合。休むには、いい場所だ。 この後、カップルは先に発ち、二度と追いつくことはなかった。結局、おじさんも一緒のペースで歩き、後の3人でパーティとなった。 ロッジくろよんまで来ると、一安心。自販機でジュースを買ってまったり。 この後は、舗装道を歩く。吊橋など出てくるが、初めて歩く。 そして、黒部ダムに到着し、自分だけ室堂に戻るので、2人に別れを告げた。 行程を詰めて歩いたので、奥大日岳に登ることにした。 再び、室堂につき、まったりと立山の景色を楽しむ。 宿泊は翌日のことを考えて、奥大日岳に近いところで、温泉が充実していそうな雷鳥荘とした。 みくりが池温泉よりは、登山者が多い雰囲気で、静かで良かった。 部屋は、2段ベッドの8人部屋で7人が入った。 日曜の宿泊で、これだけの人が入るとは、結構な混雑と言えるだろう。 温泉は熱かった。夕食は、旅館並でいい。 ●8/19 奥大日岳 4時を回って、ヘッデンを点けて歩きだす。 雷鳥荘は静かだが、テン場では明りがちらほら。 新室堂乗越につき、稜線を歩く。 ほどなく、朝日が雲を照らす。 しばらく、朝日に照らされた雲に見とれていた。 稜線はなだらかで、非常に歩き易い。 コバイケイソウは終盤だが、結構きれいだった。 山頂付近は、ガスっていたが、だんだん晴れてきた。 山頂に着くころには、ガスは晴れてきていたが、すっきり晴れてはいなかった。 そんな中でブロッケンが現れる。結構、濃い色だったので、良かった。 そのガスも、結局は晴れて、大日岳方面、薬師岳もきれいに見えた。 猫又山山頂のガスは、ずっと晴れることはなかった。 なんと言っても、剱の威容は素晴らしい。 しばらく、山頂の景色を独り占めしていたが、徐々に登山者が上がって来る。 下山することにした。下山時、奥大日岳最高点2611Pに立ち寄る。 こちらの景色も見ごたえがあるが、踏み跡が不明瞭なところがあるので、鞍部から往復することをお勧めする。 室堂バスターミナルより、扇沢を目指すが、平日の割には混んでいる。 臨時便が出ているくらいだから、空いている状況ではない。 だが、前日の日曜よりはかなりマシなはずだ。 扇沢に降り立ち、帰途に着く。 百名山4座、二百名山2座、三百名山1座を一気にかけぬけた6日間の山旅が終わった。 |
写真
感想
念願の室堂から周回コースを歩くことができた。夏休みは、毎年来るが、さすがに6日も連続で晴れるというのは、なかなかない。悪天候は避けるのが、安全な登山には、重要な要素だと思う。
稜線2泊で、風呂に入れないのが、2日だけだったのも良かった。
百名山4座、二百名山2座、三百名山1座に登れたのは、良かった。
反省点は、百高山2座をスルーしてしまったこと。また、来なくては。
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