3泊3日で剱岳 立山は中途撤退・・・
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- GPS
- 53:36
- 距離
- 55.3km
- 登り
- 4,560m
- 下り
- 4,544m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:32
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 10:30
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 7:10
天候 | 13日 晴れ 14日 晴れ 15日 曇り・強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
季節によって時間が異なるので、必ず最新の情報を確認しましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【称名滝〜大日平】 それなりに急坂ですが、しっかり整備されています。 【大日平小屋〜大日小屋】 木道が終わると急坂。1〜2ヶ所、ルートがややこしい場所がある。 【大日小屋〜奥大日岳〜雷鳥沢】 天気がよければ気持ちのいい稜線歩き。アップダウンはそれなりにありますが、大日小屋までの急登を歩ききれたのなら大丈夫。途中に水場や小屋がないので注意。 【雷鳥沢〜剣山荘】 劔御前小舎までの登りは問題なし。 小舎から剣山荘へ至るトラバース道はところどころに雪渓が残る。朝方は雪が締まっていて滑りやすいので、できれば軽アイゼンかチェーンスパイクがほしいところ。 【剣山荘〜剱岳】 難所であることは言わずもがなですが、特に一服劔から前劔への登りが要注意です。 急傾斜のガレ場をほぼ直登。しかも目印が極端に少ないです。 進む先をちゃんと見るだけでなく、落石を起こさないように細心の注意を払う必要があります。 【雷鳥沢〜一ノ越】 日の出前に歩いたからというのもありますが、雷鳥沢から最初の5分がかなりわかりにくいです。それから先はガレ場での目印こそ少ないものの、進む先がちゃんと見えていれば大きく迷うことはないでしょう。 【弘法〜称名滝(八郎坂)】 草刈りなどの整備は一応されているものの、ところどころ(上のほうに多い印象でした)崩落に近い状態の場所あり。岩が湿っているとさらに危険です。 |
その他周辺情報 | グリーンパーク吉峰にて入浴 称名滝から車で20〜25分 大人610円 |
予約できる山小屋 |
|
写真
木道だったり、小石の散らばる道だったり。たまに階段やハシゴもあります。
気持ちのいい稜線歩きなのですが、ここまでの登りで精神的にはかなり参っていたので、このあたりの記憶はあまりありません。
正直疲れすぎていてボーっとしていたので、すれ違った人に指摘されるまで隣にライチョウがいることにも気づかないほど、周囲が見えていませんでした。
それにしてもここまで警戒しないものですかね。
写真ではわかりませんが、このときの風はとても強く、立っているだけでも精いっぱい。
稜線上は雲の流れからして、軽く15〜20m/sはありそう。
展望も望めそうになかったので、ここで撤退としました。
感想
台風が来る前にどこか登れるところはないかと探し、目を付けたのが劔・立山。
前泊も含めて3泊3日というスケジュールでぐるっと回ってきました。
立山エリアに入るには室堂から入山するしかない(→それなりに高いバス代を負担しないと登れない)とばかり思っていたので、称名滝から周回コースが作れたときはうれしかったですが、この行程はとにかく初日がきつかった。
なんせテント泊の荷物一式を担いで1500mの登りですからね。
しかも最近はほとんど山歩きの機会がなかったので、足のほうも思ったより早く疲労が出てきて、おまけに一気に標高を稼いだことによる高度障害(軽い頭痛)まで出てくる始末。
あまりにも体力を過信していたことと、コースタイムだけを見て計画を練ってはいけないという、いい教訓になりました。
幸いテント場でゆっくり休んだことで、2日目には疲労感は抜け、高所にも順応。
2日目の剱岳は、ちょっと気を抜けばずっと下までまっさかさま。
一つひとつ、手のかけ方、足の置き方を考えて登らなければなりません。
感想を一言で言うならば「自分の命と真剣に向き合える山」といったところです。
ちょっと気を抜けばすぐ隣に「命の危険」が待っている。
それでも真剣に、慎重に登れば必ず登頂への道が開ける。
日常生活で、ここまで真剣に自分自身と向き合える機会がはたしてあるでしょうか。
今までの登山人生の中で、最も「登る」という行為を強く実感した山でした。
3日目の立山は、テント場を出る時点である程度予想がついていましたが、一ノ越山荘まで来ると案の定、とんでもない強風。台風10号の強風域の外淵くらいには引っかかっていたようなので、風を遮るものがないことを考えれば当然の結果かもしれません。3日目でそれなりに疲れている身体で、展望も期待できない中登るよりはと、撤退を決めました。雄山は7年くらい前に登っているものの、最高峰の大汝山はふたたびお預けです。
僕が五竜〜唐松間で、ガスの切れ間から青空に映える剱を見ていた時に、まさか登っていたとは❗
「今後、色々な峰から眺めはしても、登ることは出来ない山だなぁ」と後立山から眺めていましたよ。
で、レコを見させてもらいながら、改めてレベルの高さを感じました。
雪渓、凍っていて歩きづらい、とありましたが、凍った雪渓をアイゼンなしでトラバースできるものなんでしょうか?距離も随分ありそうに見えますが。滑った瞬間に滑落しそうな。
最終日の八郎坂を組むあたり「らしい」ですね。でも、草刈り手入れをしているということは、似たような楽しみ方をする人が、それなりにいるんですね。ピークハントや縦走だけが山の楽しさではないんですね。
お疲れ様でした。
hidezさん
同じく、ガスの向こう側にあるであろう後立山連峰を眺めておりました。
雪渓は10m弱の距離でしたし、完全にカチコチというわけでもないので、がんばってキックステップをすれば通過できる程度です。とはいえ、やはりチェーンスパイクくらいの装備があると安心ですね。滑った瞬間に滑落する、というのは否定できません。
w-chariderさん,こんにちは。
2年前の夏,w-chariderさんが南ア南部の大縦走されたときに,
初日の三伏峠のテン場でお隣同士になった者です。
じつはボクもこの7月末に,称名滝の駐車場に車をとめて,
w-chariderさんとは反対回りで似たようなコースを歩いたんですよ
最終日が台風の影響で予定どおりに歩けずに残念でしたね。
でも,大日岳の稜線や剱岳はお天気よくて最高でしたね
剱岳山頂の「上半身は3000mの世界」というコメントがつぼにはまりました
またどこぞのお山でお会いできるのを楽しみにしています
hushiyamaさん
おひさしぶりです。
レコ拝見させていただきました。長次郎谷ですか。レベルの高さに感服です。
年齢を重ねてなお健脚であること、あちこちへ出かけるフットワークの軽さが素晴らしいです。
私のほうは仕事とプライベートが忙しすぎてどんどん山から遠ざかる日々・・・(笑)
いずれまた、お会いしましょう。
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