槍ヶ岳(表銀座 燕〜東鎌尾根〜槍沢) [天晴れ!]
- GPS
- 23:14
- 距離
- 41.4km
- 登り
- 3,073m
- 下り
- 2,971m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:16
- 山行
- 9:51
- 休憩
- 3:32
- 合計
- 13:23
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:21
天候 | 8/17 晴れ 8/18 晴れ時々曇り 8/19 晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
槍ヶ岳。
登山を始めて10年になるのに北アルプスの主役とでもいうべきこの山にまだ登っていませんでした。
登るのであれば、表銀座と呼ばれる縦走路を行きたい。
実を言うと8年前、中房温泉に宿泊しながらも台風に阻まれ、登り始めることすらできませんでした。その後息子は上高地側からは何度か登っているのですが、今回は家族3人で満を持しての挑戦です。
ちょうど台風10号が北に去り、天気は問題なさそうです。
穂高駅であずさ3号を降り、中房温泉に向かうバスは一席の空席もないほどでした。
すでに正午近くでしたが、まずは燕山荘に向かい、合戦尾根に取り付きます。急登ではありますが、緩やかなところもあるのでそれほど大変には思えません。
合戦尾根ではお約束のスイカを食し、登り続けます。家族3人ともコンディションは良く、よいペースで登っていきます。
そして燕山荘に到着。600人宿泊可能なこの小屋はほぼ満員だったようで大勢の人です。ここまで大規模な山小屋に宿泊するのは初めてなので、なんだかちょっと違和感を覚えました。
夕食は午後7時ということでしたので、荷物を置いて、燕岳に向かいます。花崗岩の白い岩肌が美しい造形を成しており、人気の山であることをうかがわせますが、やはり気持ちは槍ヶ岳を向いています。
翌朝は4:00に朝食を取り、出発です。混雑しているおかげで朝食時間も早まったのでしょう。早立ちできるので好都合です。
目指す槍ヶ岳はまだ遠くに見え、谷を挟んだ向かいには昨年歩いた水晶岳や鷲羽岳とつながる裏銀座の山々が見えます。青い朝焼けの光の中、北アルプスの大パノラマを見ながら歩くのはまさに至福の時間です。
大天井岳を右に巻いて大天井ヒュッテへ。いったん樹林帯に入りますがビックリ平で再度展望が開け、谷の向こうに槍ヶ岳が正面に見えるようになります。
この日は天気のよい分だけ気温が高く、暑いのが苦手な私としては体力が消耗するのですが、ゼリー飲料などで栄養補給をしながら進んでいきます。
ヒュッテ西岳を越えて水俣乗越までは急な下り。槍ヶ岳は目の前にあるのに、相当の高度を下らないと東鎌尾根に取り付かせてももらえません。
そしていよいよ東鎌尾根へ。このころになると槍ヶ岳は相当に近くなり、圧倒的な存在感を示します。
燕山荘からだとヒュッテ大槍まででも9時間を超えるコースタイムであり、当初はヒュッテ大槍で一泊し、翌日槍ヶ岳登頂という予定でした。しかしながら天気はいつ変わるかわからないので良い時に登っておいたほうがよい、という息子の意見はもっともでしたので、予定を変更して槍ヶ岳山荘を目指すことにしました。
ところがやはり山の天気は変わりやすく、近づくにつれて槍の穂先はガスの中にはいってしまいました。槍ヶ岳山荘に着いた時にはかなり疲れていましたのでこれで逆に何となく安心して、小屋の中で休憩することとしました。
夕食は17:00。外を見ると晴れて穂先がよく見えています。息子は登る気まんまんで、私も疲れが取れましたので穂先にアプローチです。時間も遅いので登る人は少なく、渋滞とは無縁でした。
ところがところが、登り始めるとまたガスがかかってきました。これは運が悪いというよりも、妻が岩場の上り下りを怖がらないように神様がそっとカーテンを下ろしてくれたのではないかと感じられました。
穂先まではもっと長いはしごがあるように想像していたのですが、それほどでもなく、渋滞がないこともあってややあっけなく山頂に到着しました。18:00 3人で無事登頂です。
慎重に下山し、小屋の外で翌日の予定などを相談しているとまたガスは晴れ、日没の光の中、穂先が姿を現しました。山の神様は味なことをしてくれるものですね。
3日目は西鎌尾根を行き、双六小屋で宿泊と思っていましたが、天気予報を確認したところ、午後からは天気が崩れるということでした。出発前に確認した天気図にはなかった前線がはっきりと表れています。このため行程を変更し、上高地に下山することにしました。
3日目の朝もまずまずの良い天気。息子は一人で朝食前に再度穂先を往復してきました。
ゆっくりめに朝食をいただき、槍沢方向に下山。穂先だけだった槍ヶ岳が下るにつれて高く、遠くなっていきます。
槍沢ロッジを経て、横尾まで来ればあとは辛抱の歩きです。上高地の手前から雨が降り出し、河童橋で食堂に入った直後には大雨となりました。計画変更して正解でした。
当初予定より1日早く下山しましたので、その分白骨温泉で宿をとり、温泉でゆっくりと体を休めました。
念願が叶い、家族で表銀座縦走ができて本当によかったです。昨年の黒部源流の山旅があったからこそ充実感が増したのかもしれません。
槍ヶ岳はやはり特別な山ですね。裏銀座や双六から西鎌尾根を通って槍ヶ岳に向かうコースもいつかきっと行ってみたいと思います。
Yoshiyanさん、こんにちは。
お疲れさまでした。
表銀座からのルートは常に槍を眺めながら歩けるので、テンションを維持できますし、何より到着したときの達成感が高いコースですよね。加えて天気にも恵まれたようで、とても楽しまれたことと思います。
私も久々にこのコースを歩いてみたくなりました。
次回は裏銀座から槍を目指してみて下さい。こちらは表よりは長丁場ですが、危険度は低く、また、人も少ないので山深さを感じながら歩けます。
それと、槍は眺めてよい山であると同時に、穂先からの眺めも素晴らしいです。今回はガスってしまったようですので、是非再訪し、その絶景を楽しんで下さい。
レコ楽しみにしています。
papibanさん、こんにちは。
表銀座からの初槍ヶ岳でしたが、うまい具合に天候に恵まれ、とても良い山行になりました。
ただ燕山荘の人の多さには驚きました。600人近くが泊まっていたと思うのですが、食事の回転等、手際のよさに感嘆する反面、レジャーランド的な感じを受けたのも確かです。
なのでやはり静かな裏銀座には強く憧れます。papibanさんのレコも参考にさせていただいて計画できたらなあと思っています。
コメントありがとうございました。
槍を見ながら歩く素晴らしい縦走路ですね。
数年前、私は大天井から常念・蝶へとぬけてしまったのですが、燕から大天井に向かう稜線が、山にはまった原点だったと思います。
ここに行った後から、山を絡めない旅行など、計画しなくなりました(笑)
東鎌尾根とても楽しそうですね!はしごはしごはしご・・・わかりやすいです。
私も槍をどこかで回収したいと思います。
今年もご家族で登っておられるレコを見ることができ、勝手にほっこりしておりました。
皆様お元気にお過ごしくださいね
korisu06さん、こんにちは。
今年も家族で北アルプス縦走ができて本望です。槍ヶ岳の眺望も堪能できて、山の神様に感謝です。
>山を絡めない旅行など、計画しなくなりました
とのことですが、ウチもそうで、
・写っている写真は登山服姿ばかり
・新幹線でも飛行機でも高速バスでも登山靴
・知らない地名は山と高原地図で調べる
・ご近所に買い物に行くときもザックを背負う
という感じです。
またどこかでお会いしましょう。
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