南岳〜大キレット〜白出のコル ✖→△→◎
- GPS
- 56:00
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,533m
- 下り
- 2,527m
コースタイム
8/17 4:20 登山指導センター出発 6:10白出沢 7:55滝谷出会 9:25槍平山荘 13:00 標高2700m 14:45南岳山荘(テン泊)
8/18 4:45出発 獅子鼻岩 6:40 Hピーク 7:10A沢のコル 7:40飛騨泣き 8:50北穂山荘 10:50最低のコル 11:50涸沢岳 12:40白出沢へ下山開始 14:50「荷継沢→奥穂高岳」 15:10鉱石沢 15:40重太郎橋 16:50林道白出沢出会 18:20登山指導センター
天候 | 雨後曇り、曇り時々晴れ、晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
8/16 白出沢増水のため撤退 白出沢の岩壁ヘツリの下りは要注意 |
その他周辺情報 | 下山後はひがくの湯を利用しました。駐車場に送迎もできるようです。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25
000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
シュラフ
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
テント
テントマット
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
ファーストエイドキット
カメラ
|
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感想
8/16 新潟の自宅を4時前に出て暫くは曇りで時折風が強かった。台風10号が日本海に抜けたが、雨+強風が残り松本のあたりから本降りとなった。新穂高温泉の登山者用駐車場についても結構降っていた。とにかく槍平に向かって出発。途中2パーティー3人に会ったが、いずれも冴えない表情。それもそのはず、白出沢が増水して渡れないのだ。やむを得ずいったん引き返し、計画を見直す。予定していた槍平及び北穂でのテン泊(2泊3日)を、笠ヶ岳にしようか・・・、南岳1泊にすることに。標高1100m<>3100mの往復+大キレット&北穂-涸沢岳なので結構ハードだ。天気は予報通り、午後にはほぼ雨は上がった。
8/17 前後にも数パーティが槍平方面へ向かっていた。
白出沢は今日は不思議なくらい全く水はなかった。
滝谷では上流側の岸壁が圧巻だったが、山頂付近はガスの中で残念。
槍平は空いてて数人しかいなかったが、後で若い団体さんが来て賑わった。ここの水場は蛇口が4カ所あり無料。冷たくておいしい。
南沢を渡るところは雪渓の下端を巻いた。この辺りでストックの片方が故障し、1本ストックに。このあと急斜面の樹林帯の登りが結構しんどかった。下山する際に滑りそうなところもあった。ずっと周りの山の高度2500m程度から上部はガスの中だったので天候が悪化したかと思い、スマホを出すとなんとWEBに繋がる。登山天気で南岳を見ると、はやり今日の天気は「曇りのち晴れ」から「曇り」に、明日は「晴れ」から「午前中晴れ、午後曇り」に。とにかく大キレットは晴れになりそうなので一安心。対岸の奥丸山が少しづつ下がってきた。
「高度2700m」の標識付近から樹林帯は終わり、ハイマツ・クマザサなどに。見下ろせば滝谷と右俣谷が遥か下に見える。あとは痩せ尾根とガレ場の斜面に気を付けながら進む。休み休みして3時前に無事南岳山荘に着いた。
天気はガス、山荘のすぐ前でイワヒバリが目の前でウロウロ、全く逃げる様子はない。こんな近くで見たのは初めてだ。
https://youtu.be/EEVnkWKGzug
この日のテン場は最終的に12張で空いていた。水は雨水なのでできれば沸かしてから使いたいところではあるが、明日のスポーツ飲料だけでも2ℓ必要なのでそのまま使う。昔から水で当たったことは無いので何とかなるだろう。
テント設営後天候の回復を待ったが、ずっとガスで時折明るくなる程度。18時頃山頂へ行ってみたがやはりガスの中。帰りかけたらライチョウが1羽飛んできた。ガスなのでライチョウにとっては安全なので、ひたすら食べている。
https://youtu.be/tS2j2Ym5FFU
8/18 朝方少し寒く、予備の防寒着を掛けてちょうど良かった。それもそのはず、出発前の気温は2℃だった。周りのテントも一斉に出発支度をしていて、小生が出る前にも何組か出ていた。
まず獅子鼻岩で北穂方面を観賞。北穂直下はホントに急だ。もう日の出は過ぎていてあたりは明るくなっている。
いざ大キレットへ。少し下った後休める広場があった。西側には笠ヶ岳に日が当り始めた。その後鉄梯子が2つあるがいずれも短く高度感はそれほどでない。また少し進むと休める場所があり(最低のコル?)今降りてきた岩壁が見えるが、どこをどう降りてきたのかさっぱりわからない。
あとHピークまではゆるゆる尾根道を進む。Hピークの先はナイフリッジの下りとなり気を使う。テン泊装備なので転倒に気を付けゆっくりと。ザックはいわゆるバックパック用(ドイター エアコンタクト65+10)なので腰パッドが大きく、足を大きく上げようとすると太ももと腰パッドが当り、ザック全体が体の斜め上側にずり、重心が動くので要注意だ。
飛騨泣きから北穂小屋までは攀じ登りが多く、さすがに疲れる。
「展望台」では相変わらず快晴で白馬岳も見えていた。
漸く北穂小屋に着いた。天気は良かったが遠くの山々にはガスがかかり始め、槍の穂先も隠れた。さすがに盆明けで結構空いてて、好きなテーブルを選べた。コーラを買って、行動食で1回目のお昼に。
ここから涸沢岳までは3年前にサブザックで歩いていたので気は楽だ。しかし実際に歩いてみると前述したザックの特徴のために、前回よりかなり長く感じられた。それと途中10人位の団体さんがいたこともあり、結構時間がかかった。
穂高岳山荘で2回目の昼食。α米おにぎりは前回の槍ヶ岳ほどおいしく感じなかったが、今回は持ってきた沢あんが思いのほか良く食が進んだ。
白出沢への道を探したがよくわからないので、小屋番さんの家族に聞いてみると、「トイレの横を通り過ぎて降りてください。気を付けて下さい。」・・・少しよそよそしいような。
そもそもこの白出沢ルートをザイテングラードや槍沢と同じような普通の登山道と思い込んでいたのが間違いだった。ガレ場の2/3位を過ぎたところで道がわからず、スマホを見てると幸いなことに若者2人のパーティーが下りてきた。聞くとマーキングが一般登山者向けでないのでわかり難いときっぱり言われた。そして左岸側の登山道を見つけてくれた。台風の増水で不明瞭になったのかもしれない。また右岸下側に見える登山道で尾根に上がり(この途中に荷継小屋跡がある)、尾根の終わりにある向こうの沢(鉱石沢)の右岸に渡り、そのあとで左岸に渡るところ(重太郎橋)を間違えないようにと。
尾根を下る道は樹林帯の普通の登山道でほっとしたが、鉱石沢を渡ったところから、右岸の岩壁をヘツった狭い道が続いてぞっとする。沢床まで高度があるので落ちたらただでは済まない。しかもめったに登山者も通らないので今回最も緊張した。でもほとんど鎖・ロープ類が付いていて、落ち着いて下れば滑落の危険は無かった。
そうしてやっと重太郎橋に着いたときは心底ほっとした。(数年前にここで事故があったことを帰宅後知りぞっとした。)沢の水が冷たくておいしかった。
今回北穂のテン場での1泊を楽しみにしていたが台風のために断念を余儀なくされた。しかし南岳にテン泊し大キレットを早朝通過できたのは、かえって渋滞に会わず良かったかもしれない。それに、白出沢は想定外に変化に富んだ充実したコースだった。
それからスマホの現在位置確認(ヤマレコマップ)と「登山天気」は大いに助かった。
あと下りが長いと時々膝が痛くなるのだが、今回のためにウェートトレーニングとして、ザックに重り(ガーデニング用玉砂利10kg+園芸用有機石灰5kg+テント等≒20kg)をいれ、近くの坂戸山に合計6回通った成果が出たと思うが何ともなかった。
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