槍ヶ岳山頂でブロッケン現象を体験


- GPS
- 20:09
- 距離
- 43.8km
- 登り
- 1,937m
- 下り
- 1,927m
コースタイム
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:31
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 2:42
- 合計
- 11:52
- 山行
- 1:58
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 2:21
天候 | 24日;晴れ、25日;小雨後晴れ、26日;晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地バスセンターの案内所で登山届を提出。 8/24; 上高地〜明神〜徳沢園〜横尾間は、ハイキングで歩かれている方も多く、良く整備されている。横尾〜槍沢ロッジ〜槍沢キャンプ場間は、槍沢沿いの山岳道路となるが、良く整備されている。 8/25; 槍沢キャンプ場〜大曲〜天狗原分岐は、槍沢の左岸を高巻きして登る道で、沢を何度か横断する山岳道路となる。勾配もどんどんきつくなってくる。すれ違い時の安全確保、石が多い登山路となるため、つまずきや落石に注意したい。天狗原〜槍ヶ岳山荘間は、急こう配の山岳道路となるため、つまずき、ねん挫、落石等に注意したい。槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳間は、鎖や鉄梯子がかけられている急こう配の岩登りとなるため、滑落に気を付けながら、落石を起こさないよう注意して登りたい。 下りは、急な坂の下りとなるため、つまずき、ねん挫、落石等に注意して下りたい。 8/26; 徳沢園〜明神〜嘉門次小屋〜河童橋〜上高地BT間は、平坦な道であるが、嘉門次小屋〜河童橋間では、木道の整備工事を行っている区間があり、一部工事道路を歩くことになる。 |
その他周辺情報 | いちいの里 入浴料; ¥350、0263-97-2100 唐沢蕎麦集落にある「根橋屋」で食事 |
写真
装備
共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
テント
テントマット
|
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感想
8/24〜8/26にかけて、山岳会恒例の夏合宿で北アルプスの槍ヶ岳に登ってきた。山岳会では、7月下旬に前穂高岳〜奥穂高岳に登っており、当初の計画では、大キレット縦走に挑戦の予定だったが、もう少し訓練が必要ということになり、槍ヶ岳登山となった。
8/24に上高地からばば平の槍沢キャンプ場に移動し、テントを設営した。
翌8/25、朝3時起床。3:40にへッデンを点けて槍ヶ岳へのアタック開始。朝方まで星が見えていたが、4:30頃から小雨が降り出し、合羽を着て山道を登った。雨は日の出前の5時頃には小やみになり、徐々に青空が拡がり始めた。しかし、2500m以上の峰々は厚いガスに覆われていた。
気温は5度程度で風もあり、肌寒い感じだったため、岩稜帯に差し掛かったところで雨合羽を着込んで登った。殺生ヒュッテが見える場所に来る地、強風でテントが数張りひっくり返っていた。この時点でも、槍ヶ岳山頂はガスの中だった。槍ヶ岳山荘直下の急坂を喘ぎあえぎ登り、山荘に到着するとこれまで厚いガスに覆われていた槍の穂先のガスが薄れ始めた。
山荘前でも、ブロッケン現象が見られたため、すぐに槍ヶ岳の岩場に取り付き、8:10に登頂。山頂から足元を見下ろすと、ガスの中に丸い虹の輪郭が見えたり消えたりしていた。ガスに覆われていた穂先からガスが飛び去る時間帯に山頂に登れたため、槍ヶ岳山頂からのブロッケン現象を体験することができた。周囲の山々の眺望は、この時点では、部分的にしか楽しめなかったが、黒部源流域の水晶岳、野口五郎岳等の峰々が見え始めていた。山頂は、狭いため、長居はできないため、下山し山荘に戻ると、周囲の眺望が劇的に良くなっており、西鎌尾根から黒部源流域の山々や、穂高岳〜乗鞍岳&御嶽山、八ヶ岳、南アルプス北部、富士山等を確認することができた。
槍ヶ岳からの帰路は、登りでは暗くて見えなかったお花を楽しみながらの下山となった。夏山の高山植物はすっかり花が終わっていたが、秋を代表するミヤマリンドウ、ミヤマトリカブト、アザミ、ミヤマキリンソウ等が登山道の両側で咲いており、花めぐりも楽しむことができた。
12時にばば平のキャンプ場に帰着し、テントを撤収し帰路についた。この日に沢渡行きのバスの上高地BT発の発車時刻である17:05までに下山するのはきついため、徳沢園キャンプ場でもう1泊した。
翌朝4:20起床、快晴の天気で夜露で濡れていたテントを撤収し上高地に向けて出発。途中朝日で赤く照らされた明神岳が梓川の川面に映る「逆さ明神岳」のビュースポットを教えてもらい、いい思い出になった。その後明神分岐から嘉門次小屋経由で梓川の対岸を歩いて上高地BTを目指し、7:23に到着した。
今回は、久しぶりのテント泊の本格的な山登りとなり、太ももやふくらはぎが音を上げたが、何とか歩き通すことができた。また、槍ヶ岳山頂でブロッケン現象を体験することができ、満足の山行だった。
T先輩とお話したところ もう歳できついよ!! といつもの調子でしたが??なにやら重たい靴履いて行ったとか??まぁそれでは致し方ありませんねwww。きつかったら 杖つくなり、軽い運動靴履くなりすればいいのにね!!いつまでたっても 心は少年みたいです、それもやんちゃな少年ですよ。wwww。MATUSANが圧倒的に強い!!とも言ってました。 そうですね!見るからにつよそうですものねwww。花もまだたくさんあったようで 花博士としては大活躍でしたでしょう!!前に教えていただいた花もありますが まだまだ花だけ見て名前がなかなか結ぶつきません。修行がたらないですねwww。ブロッケンは山少しやっていればいつか巡り合えますが 私も数十年で4〜5回くらいしか見たことないので やっぱりめずらしいのでしょうね。A女史は喜んだんではないですか?よかったです。
さて、2週間後にはいよいよT先輩と屏風を登ります。
前からの夢だったんで楽しみです。天気を引っ張ってこられるかが 鍵です!!お館様に貢物しておかなければ・・・・!!
mmakiraさん、毎度コメントをお寄せいただきありがとうございます。
今回は、久しぶりの北アルプスの3000m級の山への登山ということもあり、槍ヶ岳への登頂をすまして、ばば平のキャンプ場に戻って来てからの帰りは膝が諤々で太腿や脹脛がパンパンで参りました。
T先輩は、2週間後の屏風岩登山に向けて岩登り用の登山靴の慣らし運転をされていたようで、常に先を見て努力されている姿には、頭が下がります。今回の慣らし運転が、2週間後に実を結ぶことを願っております。また、素晴らしい山行報告を読ませてもらうのを楽しみにしております。
天気が心配されましたが、目標山頂の眺望は最高ですね。特に霧がが晴れていく瞬間はなんとも言えない幸福感を感じますね。しかもその霧のおかげでブロッケン!まで見られるとは何と幸運であることか、何か持っていますね。
花々の写真も見事! 梓川の逆明神岳、何度も歩いているとこですがそんなスポットがあることを初めて知りました。
途中の強風と低温や霧を克服して得た充実感はうらやましい物です。
mayuyuriさん、コメントありがとうございました。
槍ヶ岳は、北アルプス、南アルプス北部、中央アルプス、八ヶ岳等ほとんどの山から見える山なので、逆に槍ヶ岳山頂からの眺望は当然ながら最高ですね。
当初の天気予報では、Cランクでしたが、前線が南下してくれて秋の気圧配置となり、涼しくてしかも見通しが効く絶好の条件になりました。朝方の霧が上がる時間帯に丁度槍ヶ岳の山頂に登ることができ、何回もブロッケン現象を体験することができました。
槍沢の雪渓はほとんど残っていませんでしたが、曲沢〜天狗原分岐〜水沢区間のお花畑には、まだたくさん花が残っており、楽しめました。でも、もう少し早い時期に歩きたかったなというのが、正直な感想です。
梓川の「逆さ明神岳」の場所は、たまたま早朝にも関わらず、大きなカメラを持って写真を撮っている方に声をかけたところ、教えていただいたものです。
今後もよろしくお願いします。
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