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Yamareco

記録ID: 199205
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間

鳥甲山

2012年06月15日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:51
距離
13.1km
登り
1,350m
下り
1,355m

コースタイム

和山登山口 0550-0622
岩棚(1437) 0713-26
高度計読み1700 0815-29
白瑤瞭 0905
白瑤瞭北コル1855m付近0918-26
カミソリ刃南 1005-12
鳥甲山 1041-58
赤瑤瞭(道標) 1118
尾根屈曲1735 1147-58
赤北峰 1212
1560m付近残雪 1220-30
屋敷下降点 1245
1230m付近沢形 1257-1308
1030m上の砂防ダム1325-40
下の砂防ダム 1349
中津川左岸林道 1401
下の白沢 1418-25
白沢 1429
和山登山口 1513
天候 晴れのち曇り。気温高い
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
津山からR405上野原経由(屋敷入口で右折する方が多分早い)
和山登山口20台位、屋敷登山口(下の砂防ダム下)5台位
コース状況/
危険箇所等
危険個所あり、標識の破損あり(詳細は感想参照)。鈴、防虫対策必携。
登山ポストは両登山口にあり、熊注意の掲示あり。水場は残雪以外なし。
(ムジナ平の水場はあてにしていなかったせいもあるが、不明。中津川左岸林道では
何カ所か沢を横断するが、簡単に汲める良い水場は少なかった)
温泉は秋山郷の各所にあり。ただし、和山温泉仁成館は廃業した模様。
雑魚川林道入口に全面通行止の標識があるが、これはよく見ると、ずっと先の
県道502号北端のことであり、雑魚川林道自体は問題ない模様。
R405から長大な岩壁を見る
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R405から長大な岩壁を見る
30分ほどで展望が開ける。奥は佐武流山。
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30分ほどで展望が開ける。奥は佐武流山。
岩棚から上部
万仏岩。
白瑤瞭を見上げる
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白瑤瞭を見上げる
1700m付近から苗場山
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1700m付近から苗場山
同じく。佐武流山
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同じく。佐武流山
ミヤマキスミレ?。スミレの分類は自信ゼロ
ミヤマキスミレ?。スミレの分類は自信ゼロ
シラネアオイ
ムラサキヤシオと秋山郷
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ムラサキヤシオと秋山郷
イワナシ
白瑤瞭から下ったコルを過ぎるとまた険しくなる
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白瑤瞭から下ったコルを過ぎるとまた険しくなる
シャクナゲと赤方面
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シャクナゲと赤方面
右側絶壁
看板は旧々道を示すもので、右下が多分私の通った旧道だと思います
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看板は旧々道を示すもので、右下が多分私の通った旧道だと思います
危なげな梯子です。正規ルートとの合流点から振り返って
危なげな梯子です。正規ルートとの合流点から振り返って
カミソリの刃。最後の難所です
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カミソリの刃。最後の難所です
山頂への最後の登りで、ここが最高のお花畑
山頂への最後の登りで、ここが最高のお花畑
イワカガミは稜線ほぼ全域に分布
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イワカガミは稜線ほぼ全域に分布
一株だけ咲いていたハクサンチドリ
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一株だけ咲いていたハクサンチドリ
ヒメイチゲ。山頂直下
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ヒメイチゲ。山頂直下
山頂直下から苗場
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山頂直下から苗場
やっと山頂。長かった
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やっと山頂。長かった
山頂から南方。中央が裏岩菅〜岩菅山みたいです
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山頂から南方。中央が裏岩菅〜岩菅山みたいです
苗場方面とこれから下る屋敷ルート
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苗場方面とこれから下る屋敷ルート
苗場山をズーム
問題のカミソリ岩を見下ろす
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問題のカミソリ岩を見下ろす
シラネアオイは屋敷コースのほうが多い
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シラネアオイは屋敷コースのほうが多い
ツバメオモトも同じく
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ツバメオモトも同じく
エンレイソウも同じく
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エンレイソウも同じく
赤瑤瞭(道標の)より見下ろす。
赤瑤瞭(道標の)より見下ろす。
ミヤマキンバイ
スミレ。紫のスミレの分類に至ってはゼロ以下。
スミレ。紫のスミレの分類に至ってはゼロ以下。
ミツバオウレン
山頂方面を振り返る
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山頂方面を振り返る
気持ちの良い稜線
気持ちの良い稜線
赤北峰(昭文社:赤)付近より振り返る
赤北峰(昭文社:赤)付近より振り返る
この貧相な残雪で精神的にずいぶん楽に
この貧相な残雪で精神的にずいぶん楽に
苗場の展望ともそろそろお別れ
苗場の展望ともそろそろお別れ
アカモノ
チゴユリ
上の砂防ダムにて
上の砂防ダムにて
クルマバソウ
ヘビイチゴ
下の白沢と赤瑤瞭北側の稜線
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下の白沢と赤瑤瞭北側の稜線
中津川左岸林道はタニウツギが多い
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中津川左岸林道はタニウツギが多い

感想

飯山線沿線はあまり馴染みのないエリアである。津南から秋山郷へ向かう。
R405を直進して上野原を過ぎると、途中、朝日が当たっている岩壁が見える。
やはりすごい。(なお、屋敷入口で右折する方が多分早い)
誰もいない和山登山口着。蚊がすごくてまいった。
(すごかったのは登山口だけで、歩き始めると、それほどでもなかった)
花は最初の林床ではスミレ、ツバメオモト、チゴユリ、アマドコロ、ツクバネソウと言ったところ。
間もなく斜度が出てくる。相当な急登で、あっという間に展望も利きはじめる。
イワカガミが出てきて、これはずっと続く。アカモノ、タムシバも一時現れる。
岩棚(地名:1437)で休憩し、間もなく岩場が一箇所ある(万仏岩というらしい)。付いている
梯子はグラついて何とも危なげなものだったが、ちゃんとした鎖が横にあるので、使わなくてよい。
その他、白瑤瞭まで何度かアップダウンがあるが、それらの標高差は小さく、
右側が切れている場所が多いが、これも別に問題はない。
ツマトリソウ、ミヤマキスミレ?、シラネアオイが出てきて、上部は、
イワカガミ、ミヤマキスミレ、シラネアオイ、ミヤマキンバイ、ミツバオウレンが主体で、
イワナシ、コミヤマカタバミがたまにある。
樹木ではムラサキヤシオツツジとオオカメノキも多く、ここでも一緒に咲きたがる。
白瑤瞭が近づくと、良いタケノコが採れそうな太いネマガリ笹のトンネルとなる。
(実際に場所によっては出ていたが、私有林である旨が登山口等に掲示。念のため)
同じ上信越方面の山でも岩菅山や白砂山等よりも積雪量が多いようだ。
白瑤瞭から残雪が出てくる。最低コルと思われる残雪上で休憩。
ここまで、寝不足の割に快調なのだが、気温高く、水の消費量は多い。
コルから登りになると、再び険しくなる。このあたりからはシャクナゲが咲いている。

稜線の「はいってはいけません」の表示に従い右を巻くと、足下にテープが散乱。
読めない標識があったりと、不穏な雰囲気になってきて、次には錆びた頼りない針金のあるトラバース。
その次は万仏岩の梯子よりもっと危なそうな梯子。仕方がないのでこれを登って岩峰上に出る。
この岩峰は展望抜群でシャクナゲもきれいだったが、下り口が見つからない。見下ろすと下にルートが
見えたので、危ない梯子を下りて戻ってトラバースを続けると、またテープが(ポール共に)散乱していて、
そこに下からまともなルートが登ってきていた。

長々と書いたが、結論としては、最初の「はいってはいけません」から稜線通しに行って、
危なげな梯子で下るのが旧々道、私の通った錆びた針金のトラバースは旧道、正しいルートは
下を巻いているが、旧道を塞いでいたテープやポールなどが破損して用をなさなくなっていたということ。
無理矢理進む悪い癖を何とかしないと、そのうち大事に至るかも、と思う。
がっかりしてどっと疲れが出たので、少し登って、また休憩。

あと30分、難所もさすがにないと思って、歩き出すとすぐ先にまだあった。
ワイヤロープでヤセ尾根を保護しているように見え、思わずちょっと笑ってしまった。
あとで知ったが先ほどの岩場が「カミソリ岩」、ここは「カミソリの刃」というらしい。
戸隠の刃渡りには行ったことがないが、ここは距離が短く、またがって進むほどのことはなかった。

さて、山頂へ至る最後の斜面が素晴らしいお花畑。
イワカガミ、ミヤマキスミレ、シラネアオイ、ミヤマキンバイで、花の種類は今までと同じだが、
密度がすごい。展望も良いし、本当に天国のような草原になっていた。
白砂分岐(標識は落下)までがお花畑のメイン。山頂は針葉樹が散在する場所で、
360゜の大展望とは言えないが、独り占めして大満足。
ただ、それほど極端な水分不足ではないと思うが、なぜか唾液があまり出ず、行動食を摂るのが容易でない。

屋敷コースの下りも最初は爽快だった。展望はほぼ常時きいている。花の種類はさして変わらないが、
北側斜面らしく、イワカガミが少し少なく、エンレイソウ、シラネアオイ、シャクナゲが多かった。
あと、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウも咲いていた。サンカヨウはツボミの育成中。イワウチワが一箇所だけ。

しかし、登り返しが5箇所くらいあり、こちらは標高差が比較的大きく、体力を消耗する。
日は陰りがちになり、向かい風なのは幸いだが、水の残りも心細くなってきた。
(ここ数年、加齢のせいか発汗量が多くなっている)

赤北峰(昭文社では赤)手前、左側の灌木の中で、大型動物がガサゴソやっている音が
聞こえた。久々に叫んでみたら(昔、北海道ではマイナールートでよく叫んでいた)逃げていった。
猿か、熊か、カモシカか?。赤北峰を過ぎたら、今度はこちらの鈴の音に反応して、
向こうが叫び声をあげて逃げていった。(猿でしょうね)
さらに少し行ったあたりで、道の脇で残雪を見つけた。渇えているので、まずはそのまま食べ、次にボトルに詰めて
携行水も増やす。これで精神的に助かった。しかし、屋敷下降点から下はまたすごい急傾斜。
疲労はおおい難く、尻餅をついたりする。まあ、時間もあることだしと、頻繁に休みを取る。
何かの建造物が見えてきたと思えば巨大な砂防ダム(というより雪崩止め?)で、
ここにも残雪がある。
チョコレートミルクのチューブを持っていたので、ここでは「氷チョコレートミルク」を
好きなだけ作って食べる。適当な容器がなく、器が手のひらなのがイマイチだが、水分補給より、
のぼせた頭部が冷却できるのが大きい。雪はあまりきれいでないが、腹を壊すにしても下山後だろう。
砂防ダムからは荒れた廃林道となる。歩きにくいが、バテた状態では登山道より安全だ。
下の砂防ダムからは普通の林道となる。ここまで一般の車も入れる。(登山届は左岸林道からの入口)
結局、ここまで誰にも会わなかった。
舗装された中津川左岸林道を、歩き一時間強で和山登山口へ。林道歩き前半は風も通り、
タニウツギや、沢の横断部分で岩壁を見上げたりなどで気を紛らわしたが、後半は登り気味となり、
風も通らずきつかった。

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コメント

ゲスト
鳥甲山
まだ少し若い頃登りました(今は婆でもう無理です)

私もやっぱり屋敷への下降が転がるような傾斜で辛かったです。

和山の仁成館は廃業ですか。地震の影響ですかね。
お気に入りでニ回宿泊しました…野天風呂が良かった思い出。


カミソリの刃は戸隠の蟻のト渡りと比べたら雲泥の差ですよ。
ぜひ戸隠へ行ってみてください。
肝が冷えます
2012/6/17 8:48
仁成館など
OBABAさん、こんにちは。

仁成館は入口の看板等は出ていましたので、前まで行ってみました。
軽トラが止まっていたし、多少の生活臭もありましたので、
まだ住んでいるのかもしれませんが、客用玄関を見た限り、
公式には廃業しているようです。
勝手口から声をかけるのはためらわれました。

戸隠も実は今回の候補に上がりましたが、高妻に行ったのが、
近い季節だったのでこちらにしました。

これからもよろしくお願いします。
2012/6/17 18:03
プロフィール画像
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