待望の 南八ヶ岳(赤岳・横岳・硫黄岳)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,016m
- 下り
- 2,005m
コースタイム
美濃戸口(八ヶ岳山荘)6:10-6:52美濃戸山荘−8:08赤岳鉱泉8:32−9:01行者小屋13:53
14:31地蔵の頭−14:58赤岳頂上小屋−15:04赤岳山頂(南峰)15:14−16:08行者小屋
二日目
行者小屋8:23−9:17地蔵の頭−10:20横岳−10:45硫黄岳山荘−11:05硫黄岳−
12:12赤岳鉱泉12:26−13:23美濃戸山荘−13:53美濃戸口(八ヶ岳山荘)
天候 | 16日 雨時々曇り 17日 雨→曇り→晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは美濃戸口、美濃戸いづれもあり。 |
写真
感想
【山行予定】
今回のポイントは、
・テント装備での縦走体験
(将来的に槍ヶ岳〜北穂高に繋げたい・・・・所謂大キレット)
・この時期のテント装備の確認
【準備】
今回のテント泊に向け新たなザックを購入。グレゴリー トリコニ60。
これは良い。
まず、荷物が沢山入る。前回45Lに荷物を押し込んだわけだが、今回はホント余裕。パッキングに何も悩む必要はなかった。
そして背負い心地。良い。まだ長時間背負ったわけではないが、全く肩に負担かからない。これは肩凝りにならないと思う。
装備に関して、これは悩んだ。「雪」も予報されていて、でも、出発地は暖かいわけで、どういう物を着て、どういう備えをすれば良いのか・・・・。
結局、出発するときは最近山行時の服装。ザックに冬用の下着を入れていくことに。ん〜、過剰な荷物だなぁ。でも、下着のせいで嫌な思いをしたくないので、今回は夏と冬と2パターンの下着を持っていくことにした。
ザックに余裕があるから出来る技だな〜。
【前日】
今回は、旅費を抑える為、毎たび の直通バスを利用することに。
金曜日 22:30竹橋の毎日新聞本社ビルスタート。
天気予報は最悪ぎみ。
土曜日は曇り時々雪か雨。
日曜日は雨後曇り。
問題は「風速」。
20mを越える風が予報されている。
これは怖い。
体のバランス、体感温度、一体どうなるんだろう。まだ経験したことがない状況があるわけで・・・・。
慎重に行く、ヤバければ退却する、そういう判断を今回の最大のポイントとすることに。
行ってみないと、経験しないとわからないけど、大きなリスクがある事は想定できる。緊張のバスの中でした。
そして、バスは美濃戸口へ。
八ヶ岳山荘で仮眠を。
トイレあり、布団あり、大満足。
【初日】
同室だった方が出発する音で目が覚める。5:20。外は雨。天気予報通り。
レインウェア等、防水対策をし6時過ぎに出発。部屋出る時、先立ちした女性が落としたヘッドライト見つける。「忘れ物として置いておくか、持ってて追い付いた時渡すか」ちょっと迷ったが、持って行くことに。
・美濃戸口〜美濃戸山荘
砂利道の車道を進む。全く平らということはなく、適度な斜度がある道を軽快に歩く。もっとゆっくり歩くべきか・・・・とも思うけど、「限界がわからないとベストペースもわからない」という思いより、「荷物おも〜」と思いながらガシガシ行く。
美濃戸山荘手前でヘッドライト落とした女性に追い付く。持ってきてよかった!
この道、雰囲気が鍋割山に似てる。
・美濃戸〜赤岳鉱泉
やっぱり鍋割山に似てる と思いながら歩く。少し行くと沢沿いに行く道となる。
ガイドブック通りに橋が出現。ん〜、やっぱ事前予習は大事。現在位置がだいたいわかる。
「横岳が見える」とガイドブックに書いてあった橋からは、残念ながら何も見えず。
すべての橋を渡り終えると赤岳山荘に到着。
赤岳山荘では暫し雨宿り。
汗濡れで体が冷える。寒い。
早く歩くとどうしても汗が・・・・。
ペース配分、難しい。
・赤岳鉱泉〜業者小屋
短い距離だが上りは急に感じた。
「汗かかないようにゆっくり行こう」と思ったのもあるけど、体が前に進まない。やはり斜度が出るとテント泊の荷物は足にくる。
ん〜、情けない。
ただ、ちょっと頑張ると間もなく業者小屋へ着く。やっぱり汗だく。インナーの袖は汗を絞れそうなくらい濡れてる。
すぐに体が冷え始めたので、テントの受け付け済ませて、ホットコーヒーを頂く。ここもコーヒーが美味しい!
暫し雨宿りしていると雨は止んで来る。と同時に風が・・・・天気予報通り強風が出てくる。
とりあえずテント張り、昼飯に。マルタイの棒ラーメンは1食分50円。ナイスコスパ。
小一時間昼寝し、1時過ぎ、雨が止む。これも天気予報通り。「稜線の風でも体感するか」と考え、地蔵尾根を上がる事を決心。
・業者小屋〜赤岳山頂
トリコニの雨蓋はウェストポーチになる。これに、貴重品とカメラをいれ、飲み物を腰に装着しいざスタート。
いけね、ヘッデン忘れた。
ま、日がある内に戻ればいい。あと、絶対怪我しないように。
それと、最悪は展望荘か山頂小屋に泊まればいい、との考えで歩き始める。
樹林帯は残雪あり。これが氷っていて滑る。明日荷物が重ければアイゼン付けるかな・・・・。
少し行くと急坂開始。本当に鍋割山に似ている。ほぼ空身なため軽快に進む。「ザック背負ったら半分のスピードだな」と感じる。今日実際歩いてみて良かったと思った。
そして急坂が終わると開けたところに出る。ガイドブックによると、この先は階段と鎖が連続し休憩するところがない。防寒着その他装備の交換・追加はここでした方がよいとの事。完璧な防水対策している自分はそのまま通過。するとすぐに階段が登場。その後鎖も出てくる。森林限界越え、背の高い木もなくなりいよいよ八ヶ岳っぽくなってきた!
尚、鎖場の通過は、両神山に行った後なのでなんとも感じませんでした。怖い人もいるかもしれないけど、自分にとっては「危険」と感じるところはなかったです。
アスレチック感覚で進んでいると直ぐに地蔵の頭に到着。「あっけない」が率直な感想。時間はたくさんあるので、第二プランとして考えていた赤岳を目指す事に。
流石に稜線の風は強い。バランス崩さない事を最優先に考える。
写真で見る赤岳、ここからの景色が凄い。「ここ、登れるのかな?」とずっと思ってた。しかし、今日は全く先が見えない。とにかく目の前に現れる急坂や鎖場をこなしていくだけ。この稜線、何ヵ所かに鎖があるが、個人的には「嫌だな」と感じる。傾斜が中途半端。二足歩行では危なっかしいし、手を使うには斜度がない。でも「滑りやすい」条件。慎重に、慎重に進んで行く。
また、高所ならではの感覚を発見。
呼吸と心拍数が上がりやすく、足の筋肉に乳酸が溜まりやすい。頭もボーッとする。そう、空気が若干薄い。恐らく2700m位からこの症状が出始めたような気がする。今後高山に行くときのペース配分を考える必要があると感じた。(歩きはじめの勢いでは絶対ダメだなと)
最後の鎖場を越え赤岳頂上小屋へ到着。凄い風。
そして、すぐ先の赤岳南峰、頂上を目指す。
着いた!
よく今日来れたな、と。
気温10度、風速20m以上。
写真数枚とり下山へ。せっかくだから文三郎尾根へ。
・赤岳山頂〜行者小屋へ
出だしは結構ハード。多分写真で見たら「スゲー」と思える荒々しさ。しかし、特に危険とは思わない。慎重に岩陵地帯を下る。その後、階段と鎖場が交互に出現。文三郎尾根の方が水平距離が短いのか、全体的に急坂のイメージ。特に階段が多い。上り地蔵尾根、下り文三郎尾根で回るのは利にかなっているかもしれない。
苦手な下り。今日は比較的安心感のある足運びで且つ膝通なし。ん〜、満足。
下り始めて小一時間でテントに着く。
【テント泊】
夜間は激しい風と強い雨。
●どの位寒い?
●テント内への浸水は?
●レインウェア等濡れた道具の対応
行く前、この3点が凄く気になっていた。
さて実際は。
テント内温度は終始10℃。上はシャツにダウン、下はレギンスに登山ズボン、靴下は普通と厚手の2枚履き。mont-bell#3のシュラフ、シュラフカバーで十分。寝汗をかくくらい。
それより問題は、一日ずっとレインウェアを着ての行動だった為、汗冷えがひどい。特に行者小屋へ着いた時寒かった。これには「服の上からタオルで拭く」とかなり改善された。午後赤岳へ行ってきた後もしっかり汗の濡れをタオルで拭く(かなり違うと思う)。
テント内への浸水。当然、上から水がポタポタ落ちてくることはないが、地面からの濡れはそれ相当にあり。専用グランドシートを敷き、テント内にもシートを敷いていたがやはり濡れる。サーマレストZライトの上から体を外せない(逆にその上なら快適)。濡れたシートは時々拭いて対応。ま、こんなものかもしれない。これだけ雨が降っても体は濡れなかったわけだから、今日の対応でこれからもなんとかなると思う。シュラフカバーは必須と思う。
レインウェアとスパッツはそれぞれビニールの買い物袋に入れ前室に。特に濡れがひどくはならず。問題は靴。ビニールに入れるか悩んだがそのまま前室に。靴の中が濡れることはなかったが、靴の表面はビチャビチャに。重く、冷たく・・・・。雨がひどい時はビニールに入れるべきと思う。
尚、強い風の音と、テントを叩く強い雨の音で熟睡はできず。
3:20起床。朝飯食べ荷物をまとめるも雨の止む気配はなし。さて、どうしよう。
【二日目】
5時過ぎ、雨が弱くなったのでテント撤収開始。完了まであともうちょいのとこで大雨が・・・・。装備ビッチョり。
そしてこの雨が止まない。14:55分のバスに乗るには7時には出たい。でも、バケツをひっくり返したような雨。ちょっと危険。どんなに遅くても8時には出ないと。8時に出た場合は昼飯食べている時間ないと思い、行者小屋名物?おでんを頂く。昼は行動食、と決める。
8時。やっぱり雨は止まないし逆にガスが濃くなっている。が、「雨弱くなったなぁ。ほとんど降ってない。てことはこのガスは雨雲じゃなく、天気になる日の朝に出る霧じゃないかな?下の方から沸き上がってくるし。よし、天気予報も9時からは曇りを予想してるし出発しよう!」と出発を決意。
・行者小屋〜地蔵の頭
昨日一回歩いた道。昨日からの雨でかなり雪は消滅。若干「危ないな」と思うところはあったが、ノーアイゼンで進む。そして、雨も止み、視界が結構開ける。考えは正しかった。憩いの広場で濡れた雨用手袋から薄手の手袋に交換。レインウェアも前を全開にし、暑さ対策を行い再スタート。
階段と鎖、急坂が始まる。やはり荷物が重い。昨日と雲泥の差。段差が少なくなるよう、歩幅が小さくなるよう進む。もっと無理はできたかもしれないが、今日頑張るところはここではないので・・・・。自重して歩く。
昨日に比べ、1.5倍近く時間がかかっている。「急坂」での歩行はやはりかなり遅くなる。
・地蔵の頭〜横岳
最初は普通の尾根道。しばらく進むと二十三夜峰より梯子と鎖場が始まる。ゆっくり歩き、写真を何枚も撮り
コースタイムから遅れていることに気づく。「マズイ。急がないとバスの時間に遅れる」と思いピッチを上げる。
特に危険を感じるところはなかったが、日ノ岳に上るところのルンゼ状の1枚岩は上から水が流れ滑り易く
慎重な足運びが必要であった。また、鉾岳を左に巻く下りの鎖場。ここは若干怖かった。右の岩に身体を寄せたい
ところであるが「テントマット」が邪魔して上手くいかない。また水が相当流れており滑りやすい条件。
ここの通過が今日一番気を使った。
・横岳〜硫黄岳
横岳直下は鎖場トラバースが続く。なかなかスリリングで楽しい。特に難しいといことはない。
時間がないのでサクサク進む。他に誰もいなくて良かった!
鎖場を通過すると「ザ、稜線」的風景が続く道を進む。
途中、団体さんが20名位いて、抜かすのに一苦労であった。
・硫黄岳〜赤岳鉱泉
頂上直下に少し岩場があり、慎重に下る。それも直ぐに終わり、とても見晴らしの良い稜線が始まる。空も雲と霧が晴れ太陽の光が燦々と照りつける。
「めちゃめちゃ綺麗じゃん!」
阿弥陀岳から硫黄岳の大パノラマ。いや〜来て、待って、歩いて本当に良かった!しばし景色に見とれる。ここでレインウェアを脱ぎ、ザックカバーも外す。稜線が終わり、樹林帯に入る。「やっぱり鍋割山に似てるなぁ」と思いながら歩く。つづら折りに、濡れた岩を慎重に踏みながら。が、少し舐めていた。この樹林帯結構長い。「時間、大丈夫かなぁ」と気になる。そして予定を10分ちょっと過ぎて赤岳鉱泉に到着。ここで少し休憩。カロリーメイト、煎餅、チョコレートを食べ、水筒にアクエリアスを補給。ザックからポールを取り出す。
・赤岳鉱泉〜美濃戸口
ダブルポールにしスピード上げて歩くことにする。バス発車まであと2時間半。これには間に合う。あわよくば発車1時間前について風呂と食事をしたい。前半、北沢に沿う道では早歩きで歩を進める。堰堤広場から先の道は小走りに。膝が痛くならない程度にゆっくりと。約1時間走り通すのは心が折れそうに・・・・。でも、身体から放たれるこの悪臭!他の人の為にも風呂に入らなければ。とにかく1時間前に着くことを信じ先を急ぐ。
そして、「着いたー!」思惑通り、バス発車1時間前に八ヶ岳山荘着。風呂に入りカレーを食し、定時通りのバスに乗り込む。
本当に時間に終われた山行でした。
【まとめ】
●レインウェアで汗かいた時は、レインウェアの内側を拭くと良い。
●濡れた衣類は、着たままタオルで汗拭くと早く乾く。
●これからの縦走は汗をかき臭い。下着の着替えあった方が良い。特に綿のパンツ。
●テント泊装備での山行は、登りで時間がかかる。
【装備】
1.服装
TNF エアクルー
mont-bell ウィックロンTシャツ
mont-bell トレントフライヤージャケット
ユニクロ シルキードライパンツ
プーマ レギンス
ローアルパイン コンバーチブルパンツ
mont-bell サンダーパスパンツ
イスカ ロングスパッツ
2.ザック内
1)下気室
mont-bell ステラリッジ1 テント本体、細紐、ペグ ○
mont-bell グランドシート ○
テントマット ○
ザックカバー
雑巾 ○
直ぐ乾くタオル ○
ヘッドライト主 ○
電池類 ○
6本爪アイゼン ×
2)上気室
mont-bell テントポール ○
クッカー、EPIガス、EPIバーナー、ライター ○
カップ ○
プラティパス ○
mont-bell スパイラルダウンハガー #3 ○
mont-bell シュラフカバー ○
ユニクロ ULダウンジャケット ○
トイレットペーパー、ウェットテュッシュ ○
マルタイ マルタイラーメン 3回分 ○
マルタケ アルファ米ドライカレー ○
mont-bell 防水手袋 ○
100均一手袋 ○
INEグローブ ○
mont-bell 薄手手袋 ×
フリースTシャツ ×
ネックウォーマー ×
ニット帽 ×
mont-bell ジオラインシャツ MW ×
mont-bell ジオラインパンツ MW ×
膝サポーター ×
非常食、行動食、箸 ○
歯磨きセット ○
コンビニビニール袋4枚 ○
3)ザック外付け
ポール2本 ○
マット ○
×は不使用
最後に、
今回の山行は『北アルプス(南部)縦走』をイメージしていました。「テント装備の荷物を背負って歩けるか?体力、岩場でのバランスは大丈夫か」、「テント泊を続ける能力あるか」という2点を主に感じてみたかったです。
実際やってみて、
・テント泊自体に不安はなし
・岩場を歩くのも大丈夫
・急坂での体力に不安が残る
という結果になったと思っています。
初めての北アルプスは、比較的距離を短くとるか、小屋泊を一度経験すべきだなぁ・・・・と正直感じました。まだまだ修行が必要です。
hideheiさん、こん**は。
私はsuezouと申す者です。
天候の優れないなかテント装備山行お疲れ様でした。
日曜の午後からは天候は回復してきたので少し
残念でした。でも、無事に降りてこられていろいろと
経験できて良かったです。
雨の日の山行ですが稜線以外は傘が有効です。
汗っかきの人は板状のおむつを背中に入れておくと
快適になります。私は必ず持っていきます。
大キレット越えはテント装備ではかなり上級です。
まず一度小屋泊まりの軽量で歩く事をお薦めします。
テント装備の北アルプスではまずは蝶ヶ岳や常念岳
そのあと、槍ヶ岳山荘のテン場などいいですよ。
suezouさん、コメントありがとうございます。
傘ですか。装備に書き忘れましたが、今回初めて傘を
持参していました。今回使用しませんでしたが次回試してみます。
オムツですか・・・・。参考にします。
北アルプス関連の情報、ありがとうございます。
まだ、どこを歩くか、どういう装備で行くか正直決めかねています。
頂いたアドバイスを参考にさせて頂きます。
ありがとうございました!
(今現在は、小屋泊で行きたい気持ちが高いです)
悪天候、単独行、テント泊、本当にお疲れ様でした。
かなり達成感が高いものと思います。
硫黄岳、赤岳はそれぞれピストン経験はありますが、
今年行者小屋のテント泊を考えております。
偶然ですが、雲取山同様、一歩前を行かれているので本当に助かるというか、参考になります。
しかし、テント背負って横岳〜硫黄岳の縦走はかなり気を使われたと思います。ここの難所がどの程度なのか、
子供でも平気なのかなぁと考えています。
しかし、そこを雨天、テント装備で通過とは凄い!
それとテント浸水は、生地から浸透ではないですよね?
ウレタンコーティング部を超えて入ってしまったのでしょうか??
すみませんまた質問してしまって・・。
お疲れ様でした!!
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