幌尻岳 - 命の水は生で飲んでも大丈夫？

2019年08月30日(金) ~ 2019年08月31日(土)

• GPS: 27:42
• 距離: 28.8km
• 登り: 1,904m
• 下り: 1,898m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:28
• 休憩: 0:52
• 合計: 9:20

5:05 第2ゲート
5:35 5:35 奥幌尻橋 登山口
6:43 6:43 北海道電力取水施設
8:51 9:14 幌尻山荘
10:16 10:17 命の水
11:32 11:32 大岩
11:36 11:36 振内・新冠コース分岐
11:41 12:00 幌尻岳
12:05 12:05 振内・新冠コース分岐
13:15 13:24 命の水
14:25 幌尻山荘

2日目

• 山行: 3:16
• 休憩: 0:00
• 合計: 3:16

5:30 宿泊地
7:10 7:10 北海道電力取水施設
8:18 8:18 奥幌尻橋 登山口
8:46 第2ゲート

天候

8/30(金) 曇り時々晴れ
8/31(土）晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 飛行機

[往路]
羽田-新千歳空港: SKY705
新千歳空港-とよぬか山荘: ニッポンレンタカー
とよぬか山荘-第二ゲート登山口: シャトルバス

[復路]
第二ゲート登山口-とよぬか山荘: シャトルバス
とよぬか山荘-旭岳温泉: レンタカー
旭川空港-羽田: JAL556

コース状況／危険箇所等

[往路]
林道はとても歩き易く、危険箇所はありません。但し、山と高原地図の電子版だと第二ゲートの位置がズレているのでご注意下さい。

渡渉は上流を向き、ストックは上流につきながら、カニ歩きすると、膝上程度の水位でも難なく渡れました。(シャトルバスの中で2年前に放送されたNHKの百名山のVTRを流してくれたのですが、その中でガイドさんが基本を教えてくれましたw)

幌尻山荘からの往復は予想より体力を消耗しました。渡渉ばかりが取り沙汰される山ですが、幌尻山荘から命の水に至る急登と尾根歩きは侮れません。体調と相談の上臨むことをお勧めします。

[復路]
渡渉で時々ピンクリボンを見つけ辛く、進路を見失いそうになりました。足元と行き先を慎重に見定めながら歩きましょう。

その他周辺情報

[立寄り湯]
とよぬか山荘から車で30分ほどにあるびらとり温泉「ゆから」(大人一人:500円、タオルレンタル大・小セットで300円)を利用しました。新しく、綺麗な施設です。

写真

8/29 10:20

新千歳空港に到着。景気付けに立ち食い寿司で腹ごしらえ。ぶどうえび 一貫 3,200円より安い お任せ握り 2,000円w (k)

生ずわい蟹爪 650円 ほっけ握り 400円 ウマーい (f)

8/29 14:17

レンタカーでとよぬか山荘へ (k)
學校をリノベーションして山荘に利用しています。
男女別でお風呂もあり。女風呂は洗い場2つ。ドライヤーは洗面所にあります。
ただし、タオル類はないので持参しましょう(a)

8/29 14:22

男子トイレ。めちゃ綺麗！(k)
もちろん女子トイレも。個室は3つ(a)

8/29 14:22

ウオシュレット付き！(k)

8/29 14:27

チェックイン(15時)まで、外のテント下でコーヒータイム。a-okeiさん持参のアルコールストーブのお出ましです (k)

8/29 14:28

途中の薬局で燃料用アルコールを購入しました。明るいうちは炎が見えませんが、思ったより早く湧きました！ (k)

8/29 14:28

とても軽量でコンパクト、素晴らしいアイテムです (k)
軽量万歳(a)

因みに、プリムスのガス缶はとよぬか山荘で中古品をレンタル(無料)しました。飛行機で持ち込めない、持って帰れない、処理出来ないのバランスがうまく取れていて、とても良いサービスだと思います (k)

8/29 15:03

了解(^^ゞ(a)

8/29 16:20

チェックイン後、夕食まで暫しマッタリ。寝室には二段ベットが並びます。ふた部屋で、一部屋あたり6台。合計で24名まで。畳がとても気持ち良いです。寝る時は洗い立てシーツと枕カバーが割り当てられます (k)

広めの二段ベッド。エアコンも完備されています (f)

8/29 17:03

夕食は売店で購入したサッポロクラシックと。地元、平取産トマト🍅が瑞々しく、とても美味です (k)

8/29 17:03

ジンギスカン(2人分)です (k)

8/29 17:17

プルコギ風に野菜と一緒に炒めて頂きました。うーん、美味い😋 (k)

8/29 17:05

ジンギスカンが苦手な方はカレーになります。でもこれでは足りずこの後あんパンを追加投入しました。
ちなみ50円でご飯をおかわりできます(a)

8/30 3:30

翌朝、このサイズのおにぎり🍙を一人に四つ支給されます (k)
夜のうちに保管用の冷蔵庫に入れておいてもらえます。その隣に自由に使える冷蔵庫もあります。ポットでお湯も補給できますし、朝も夜もほうじ茶が頂けます(a)

8/30 3:55

シャトルバスに乗り込み、いよいよ出発。4時発の一便です (k)
まだくら〜い。人数によっては2便でます。2便の場合はいっぱいになり次第1便目は出発してました(a)

8/30 3:55

ですよねー^^; (k)

8/30 5:03

第2ゲートに到着。簡易トイレが2つあります。トイレットペーパーはないので持参必要。もちろん幌尻山荘にもないので忘れずに(a)

8/30 5:18

バスを降りて、トイレに寄ってから、いざ出発。暫くは林道歩きです。空を仰ぐとなかなかな感じ (k)

8/30 5:29

女性陣はずーっとお喋りしながらテクテクと (k)
わくわくドキドキ(a)

8/30 5:48

取水場はまだかなぁ (k)

8/30 5:48

てくてく… (k)

8/30 5:48

てくてく… (k)
長いぞぉ〜(a)

8/30 6:01

国定公園の看板 (k)

8/30 6:06

幌尻山荘は食事&寝具はありません。毛布1人1枚支給です。シュラフはもちろんマットも持参した方が良いでしょう。だから小屋泊より大きな荷物になります(a)

橋下の川に落ちないようにね！(f)

8/30 6:06

まだまだ元気満々な二人(a)

8/30 6:18

滝がいくつかあります (k)

8/30 6:26

こちらにも (k)

8/30 6:43

おー、取水場に到着！ (k)
やったぁ(a)

ここで水量を確認(f)

8/30 6:44

水量はこんな感じです (k)
多い？少ない？(a)

8/30 6:44

渡渉地点まで、そのまま歩きます (k)

大大大大 😊。ダイモンジソウ。可愛い (f)

8/30 6:49

鎖場なのに緊張感がないふたり😅 (k)
楽しすぎ＼(^o^)／(a)

8/30 6:50

まだ、へつりを歩いたり登山道を歩いたり(a)

8/30 6:51

きゃーとか言えばいいのにw (k)
わっはっはぁ(a)

8/30 6:51

とは言いつつも慎重に (k)
ここでへつりから落ちると頭までずぶ濡れになっちゃいます(a)

8/30 6:52

こんなスリッピーな階段も(a)

8/30 6:53

滑りそう〜慎重に。もちろん復路も油断禁物(a)

8/30 6:53

へつり〜
渡渉よりへつりの方がちょっと怖かった(a)

8/30 6:53

この辺りはストックない方が安全かも(a)

8/30 6:55

鎖のあるへつりと、ないへつりがあります(a)

8/30 7:07

結構あります(a)

チングルマっていろいろに姿を変えるんだと、初めて知りました。ひげバージョン・チングルマ (f)

紅葉バージョン・チングルマ (f)

8/30 7:30

渡渉地点。ここで沢靴に履き替えます。遂に渡渉！ (k)

8/30 7:41

お揃いのmont-bellのサワーシューズ。ほぼ滑らずかなり安心感ありました。女性陣はさらにカモシカスポーツのゲイターも追加。全然冷たさも感じず無敵です(a)

8/30 7:41

いざっっ(a)

8/30 7:41

この橋が流されていた時もあったようです。ここが渡渉ならなかなかハードです(a)

8/30 7:42

最初は慣れない感じでゆっくり、慎重に (k)

8/30 7:42

膝上くらいの水位です (k)

8/30 7:46

渡渉のポイントが不明瞭なところがいくつかあるので、ピンクのリボンを探しながら慎重に (f)

8/30 7:46

流れが急なところもいくつか。

8/30 7:50

岩のそばは滑るので、浅いところは思い切って川の中をザバザバと (f)

8/30 8:14

渡渉で涼を取り (f)

8/30 8:20

上流に身体を向けて摺り足で(f)

8/30 8:20

徐々に高度を上げつつ前進 (k)

初めて見る花🤔。←カライトソウ。ネコジャラシみたいなほわほわ。ただし、一度ピンクのリボンと見誤り💧。ちょっと危険なキミ (f)

8/30 8:27

皆で回りを良く見てルートを確認(a)

8/30 8:28

サワーシューズでのへつりもあり(a)

8/30 8:37

幌尻山荘が！(f)

8/30 8:33

いくつかの渡渉の後、幌尻山荘に到着 (k)

やたー！ とはいえ、本当の幌尻岳登山はここから。
荷物は階段下の左右二箇所に収納 します(f)

8/30 10:06

受付をして寝場所を確保、軽くランチを食べ、頂上を目指して出発です。幌尻山荘の管理人さん(以降、大将)に寄ると、熊はいるし、小屋にも鹿を追いかけて姿を現した事があるとのこと。ビビリながらもワクワク… (k)

8/30 10:09

ジメジメの樹林帯の中、ひたすら急登。命の泉(水)分岐では汗だくでした (k)

8/30 10:10

ここからも岩あり根っこありと、歩きづらい急登が暫く続き、辟易とします (k)

8/30 10:10

女性陣も汗をかきかき登って来ました (k)
ここが一番しんどかったです。もう一度額平川に浸かりたい(a)

8/30 10:15

山頂方面を見つめ (k)

8/30 10:15

登頂を誓うふたり (k)

8/30 10:31

漸く稜線にでると日高山脈の景色が広がります (k)

8/30 10:33

緑のグラデーションが美しい (k)

8/30 10:36

北カール。クマさんいないかなぁ (k)

8/30 10:37

神秘的 (k)

8/30 10:38

こんな感じの尾根道をひたすら歩きます (k)

8/30 10:45

楽しい稜線歩き♪でも、実際は朝早くからの行動でなかなかハード(a)

8/30 10:46

頂上が見えているのになかなか近づきません。時折吹く風が気持ちいい (k)

8/30 10:47

振り返り (k)

8/30 10:47

景色が広がりテンションが上がるふたり (k)

8/30 11:00

ときどき青空〜😍(f)

8/30 11:21

頂上は真正面 (k)

8/30 11:21

左手に頂上は見えるのに、なかなか近づかないー(f)

8/30 11:33

地味に疲労が、、(f)

8/30 11:34

新冠コースとの分岐です。ここから約10分！ (k)

8/30 11:40

登頂！！(k)

8/30 11:41

やったー！(k)
ひゃっほー!(f)
うぇ〜い♪(a)

8/30 11:46

標識の裏にも.(a)

8/30 11:51

山頂では新千歳空港で購入したカステラを三人で食べてしばしまったり。山頂独占でした(a)

8/30 12:59

さて、幌尻山荘まで下山しますか。
イオウゴケ。わりとどこにでもある苔ですが、先っぽが赤くなってるのは初めて発見しました。別名モンローリップ💋逢いたかった(a)

8/30 13:17

往路でパスした命の泉。分岐からすこーし下ります。フィルターをかけて頂きました。冷たくて美味い?
この水、そのまま飲めるのか？という疑問が湧きましたが、上流でキタキツネの鳴き声を聴き、エキノコックス菌の感染リスクは避けられないと思いました。濾過されているから安心というご意見もありますが、念には念を入れるべきというのが我々の見解です (k)
エキノコックス菌はお腹を下す等、直ちに症状がでるわけではありません。5〜10年の潜伏期間があります。ここでも正しい知識と行動が必要かなと思います(a)

8/30 14:26

幌尻山荘まで戻って来ました。ブルーシートが調理場です。手前と向こう側に二張り。腰の高さのテーブルと、ベンチもいくつかあります。(k)
小屋内にハンガーがあり、ずぶ濡れでなければ干してもおけます (f)

8/30 14:32

取り敢えず、冷えたビールでぼっち乾杯🍻 ビール以外にもコーラやサイダーも買えます。

幌尻山荘の寝床には、一人一枚毛布が支給されます。その上にシュラフを敷いて寝るのですが、マットがないと結構厳しいです。自分は殆ど眠れませんでした^^; (k)

8/31 5:10

翌朝、予報とは異なる晴天の気配。水位上昇の心配もなく、下山します。朝まずめ、ブヨが盛んに飛んでいたので要注意でした (k)
干しておいたサワーシューズ、靴下等は全然乾いてません。けどすぐに渡渉なのでえいって履いてしまえば大丈夫(a)

8/31 5:25

雨が降ったら食事等どうするんだろう？って心配してましたが、山荘脇にタープ状にブルーシートが張ってありました(a)

8/31 6:32

渡渉を終え、靴を履き替えます。沢靴の性能の良さに感謝しつつ、渡渉の楽しさに気づいてしまったかも知れません (k)
油断大敵。滑って水没いたしました💧 (f)

8/31 6:32

ここで追いついて来た若いハイカーさん(竜也くんと勝手に呼んでますw)によると、幌尻山荘から渡渉開始後ちょっとしたところで、クマさんに5mの距離で遭遇したとのことでした。いやはや…💦 (k)

8/31 10:59

下山後は、平取牛を味わいに「じゃんけんぽん」さんへ (k)

8/31 11:08

地元のトマト🍅を使用した自家製ジュースは絶品！ (k)

8/31 11:15

ステーキ(100g)&ハンバーグ(150g)のスペシャルランチ(2,350円)は、幌尻岳登頂、下山のご褒美に相応しいご馳走でした (k)
シシトウも平取産 (f)

撮影機器：

FUJIFILM XQ2 富士フイルム

iPhone X 64GB SIMフリー Apple

Xperia XZ1 Compact SO-02K docomo SONY

装備

MYアイテム

KJ2004

重量：-kg

個人装備

Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ シェラフ 渓流シューズ

感想

KJ2004

百名山最難関？と疑問を持たれる方もきっと多いかと。しかし、ロケーション、アクセス、天候、渡渉時の水位、標高差、距離、虫対策、自炊、シュラフ持参等、気力、体力、技術、そして時の運まで味方にしないと成し遂げられないという事を身をもって実感し、達成感は槍や劔を遥かに超越しました。同行メンバーや各山荘の大将、そして現地で二日間寝食を共にさせて頂いた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました‼️

おけい

幌尻岳計画段階で渡渉コースで行くのを渋っていた私の背中を押してくれた山仲間のおかげで、無事に、そしてとても楽しい思い出になる100名最難関チャレンジでした。
すべて順調にいったのは、慎重すぎるほどの綿密な計画や、それぞれのリサーチ力、その集結力、もちろん体力づくり、そしてなにより運を味方につけられるかどうかにかかっていると思います。いつもはソロで色んな山に登っていますが、今回は改めて仲間の力の偉大さに気づかされました。
もっともっと臆する事なく、人との関わりを大切にしながら100名山カウントダウンを楽しみたいと思います。
二度と体験できない、素晴らしい経験を出来たことに感謝しかありません。
皆様本当にありがとうございました。

PS.幌尻山荘消灯までの間のあほらしい妄想話もとっても楽しかったなぁ。早寝していた皆様お騒がせいたしましたm(__)m
そして、お付き合い下さった若人ありがとう！また何処かのお山で遭いましょう

furesaku

渡渉時に渡るポイントが不明瞭だったり、滑って水没した時、チームメンバーの存在はとても心強いものでした。また、同じ日程で登った方々とはなんとなく近しくなって、楽しい旅の思い出になりました。(f)