赤岳 (美濃戸〜南沢〜地蔵尾根〜赤岳〜文三郎尾根〜北沢〜美濃戸口)
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- GPS
- 14:05
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,541m
- 下り
- 1,608m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 7:31
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 6:43
天候 | 1日目)晴れ 日差しやや強い 2日目)曇り 一時霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
往路は、南沢ルート 登山道は整備されています コケの美しさと沢のせせらぎ、鳥のさえずりが存分に楽しめます ややアップダウンあり 復路は、北沢ルート 沢づたいを歩くため、橋を何本も渡ります こちらも沢のせせらぎの音とコケの美しさを楽しめます 林道が途中まで続いているので、こちらのほうが歩きやすいと感じました どちらのルートもハイカーとすれ違うこともあり、目印もはっきりとしていて迷いにくいと思います |
その他周辺情報 | 美濃戸口に駐車場あり 1日500円 八ケ岳山荘の脇に登山ポストあり 硫黄岳付近で今年6月にクマの目撃情報がありました |
写真
感想
遅い夏休みをいただいたので、久しぶりに山行へ
東京に転勤で戻って以来、目標にしていた八ケ岳赤岳に挑戦することに。これまで仕事が入ったり天候が悪かったりと4年越しの悲願達成となりました。
前夜に都内を出発、中央道の八ケ岳PAで仮眠をとりました。このPAはコンビニなどがないため、クルマの数が少なく仮眠するにはよかったです。
美濃戸口には、6時半前に着きました。駐車場は平日のためか、かなり空いていました。1日500円。泊まりなので1000円を八ケ岳山荘で支払いました。登山ポストに提出して、いざ出発。
美濃戸口からやまのこ村までは、林道歩きに。砂利道が続きます。途中、後ろからクルマに抜かされました。4駆でない普通車も走っていました。
道幅もそれほど狭くはないし、離合できるスペースもあります。次回はクルマで来ようと思います。
美濃戸山荘から先は本格化的な登山道に。往路は南沢ルートに行くことにしました。沢沿いの道を歩いて行きます。苔むした岩や樹々の世界が広がります。静寂の中に川のせせらぎと鳥のさえずりが聞こえ、癒されました。こちらのコースには、ホテイランの自生地があります。あいにく季節は過ぎていました。写真ポイントの札が立っています。しばらく歩くと開けた場所になり、正面に横岳の勇姿が広がります。がぜんやる気が湧いて来ました〜。
行者小屋は、水場やトイレがあります。ここはドコモの電波が入りませんでした。小屋からは、赤岳をはじめ左手には横岳、硫黄岳が、右手には中岳と阿弥陀岳が見渡せます。いわば南八ケ岳の心臓部と言えそうです。テント場も広く、50張まで対応しています。ベース基地の役割ですね。
ここからは予定通り地蔵尾根から登ることに。ダケカンバの林の中を進むと、次第に登りが急になってきます。目の前が開けてくると、ハシゴ場とクサリ場が現れます。雨が降っていると滑りやすくなるなと思います。足場は狭いながらも確保できるので、注意深く登りました。クサリ場は、下り客がいると譲りながらになるので時間がかかります。慌てずに三点確保で登ります。途中、お地蔵さんがいて、勇気づけられました。クサリ場を過ぎると地蔵の頭(かしら)に到着。こちらにもお地蔵さんが見守っていました。
今日の宿、赤岳天望荘に到着。平日のため宿泊客は30人ほどでした。個室もかなりありました。大部屋1泊2食付きで9000円。モンベル会員証の提示で500円の割引が受けられました。石井スポーツの会員証を見せると缶ビール(500円相当)がもらえます。どちらかになります。
天望荘の良いところは入浴できる点です。6月上旬から10月中旬まで、ごえもん風呂に入れます。風呂は意外と大きく、大人が3人は入れます。石けんは使えませんが、汗を流せ、身体を温められるので極楽気分が味わえます。夕食と朝食はビュッフェスタイルです。温かいご飯が食べられ、こちらも至福の気分です。大部屋の寝床は2段になったところにモンベルのシュラフが敷き詰められています。空いていたので、互いに離れて寝ました。天望荘は雨水を利用しているため、飲み水は購入する必要があります。ドコモの電波は受信できました。眺めは最高です。アルプスの山々が一望できます。茅野市方面に夕日が見え、朝は日の出が拝めます。
天望荘から赤岳へは、急登となります。浮き石に注意しながら登ります。すぐにクサリ場が続きます。足場に気を配りながら登りますが、後ろがつっかえないかと気忙しく感じてしまいました。空気が薄いせいか、息が上がるのが早いです。日頃の運動不足を後悔しながらやっとのことで頂へ。
赤岳頂上山荘が鎮座する頂は、四方を見渡せる大パノラマ!気分爽快に〜。頑張った努力が報われました〜。平日だったため、山頂は空いていました。休んでいると年配のパーティーが登ってきました。健脚ぶりに頭が下がります。果たして自分も同じことができるだろうか…
当初、阿弥陀岳へ縦走して御小屋尾根を下り美濃戸口に下山する予定でした。赤岳頂上までの登りで体調があまり良くなかったため、行者小屋に下りることにしました。文三郎尾根の分岐まで迷いましたが、無理しないことに。阿弥陀岳は次回の楽しみに取っておくことにしました…。
赤岳頂上からの下りは、頂の南面にハシゴ場がありますが、足場を確保しながらゆっくりと降りれました。その先はクサリ場が続きます。落石をおこさないよう用心しながら下ります。高所恐怖症ですが、真下を見ないことは大事かもしれませんね。
文三郎尾根はウワサの通り、長い階段が続きます。下りよりも上りのほうがキツイと思いました。油断せずに足元を確かめながら下りました。
行者小屋で赤岳バッチを購入!ひと休みし、美濃戸口までは赤岳鉱泉を経由して北沢ルートで下ることにしました。途中の中山乗越までは静かな登山道を進んで行きます。その先は小さな川が流れる脇を歩くと、赤岳鉱泉が見えてきました。
赤岳鉱泉は大きめの山小屋です。横岳、硫黄岳の正面にあり、眺めは最高です。テント場も整備され、何張かテントがありました。出発したあとだったようで、山小屋は静かな雰囲気でした。ここの名物は、温泉ですね。いつか泊まってみたいと思います。
コーヒーブレークをはさみ、北沢ルートへ。沢に沿って登山道があります。南沢同様、コケと樹々の落ち着いた佇まいの中を進みます。鳥のさえずりが聞こえ、癒されます。沢を渡る橋がいくつかあります。どの橋も整備が行き届いていて、安心して渡ることができました。ありがたいことですね。1時間あまり下ると、堰堤広場に。ここからは砂利道が続く林道歩きに。登り客とすれ違いました。赤岳鉱泉に泊まるのかなと想像しながら挨拶を交わしました。コケとキノコと、トリカブトの花を見つけ写真を撮っているうちに美濃戸山荘に降りてきました。山荘はすっかり霧に包まれていました。こうした景観も風情があるなと感じながら林道を歩き、美濃戸口に無事、下山しました。
下山後の立ち寄り湯は、原村にある「もみの湯」へ。大人650円でした。内湯に加えてサウナと露天風呂もあります。
赤岳登頂は長いこと目標にしていた山でした。
達成できたことの喜びと、ふた晩も自宅を明けることに大目に見てくれた妻に感謝の気持ちでいっぱいです。八ケ岳にはまた訪れてみたいと強く思いました。宿題として残った阿弥陀岳にはぜひとも登りたいです。
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