甲斐駒・仙丈+栗沢アサヨご来光の3日間
- GPS
- 23:44
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 4,688m
- 下り
- 3,720m
コースタイム
- 山行
- 0:537
- 休憩
- 0:125
- 合計
- 0:00
- 山行
- 0:369
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 0:00
- 山行
- 0:227
- 休憩
- 0:113
- 合計
- 0:00
天候 | 初日:曇り→2日目:快晴→3日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
河原の駐車場に停めようと思っていたのですが、ゲートが閉まっていたので停められそうなトイレの横の5,6台停められそうなスペースに停めさせてもらいました。ちなみに誰も停めていませんでした。参考にされる方は伊那市に確認してみてください。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〇南アルプス林道・戸台大橋〜丹渓新道登山口 舗装路で全く問題なし。深夜でしたが、キィキィとサルの鳴き声を聞く以外に動物の気配を感じることすらありませんでした。 〇丹渓新道〜馬の背〜仙丈ケ岳 全く問題なし。仙丈小屋まで誰にも会いませんでしたが、登山道もはっきりしており、迷うことも無いと思います。 〇仙丈ケ岳〜小仙丈〜長衛小屋 全く問題なし。林道に出る直前の北岳展望テラスは全く寄る必要ありません。 〇北沢峠〜双児山〜駒津峰 全く問題なし。 〇駒津峰〜巻き道・摩利支天〜甲斐駒ヶ岳 全く問題なし。駒津峰〜六方石の間は急な岩場が点在し道が狭い上に登山者が集中するので渋滞しやすいです。すれ違いや追い抜く人に道を譲る際は、無言で脇に避けるのではなく、大きな声を出して譲る旨を伝えてあげてほしいです。譲られたらありがとうございます!と笑顔で感謝!ストレスがたまる場所なので特に周囲には気を遣ってもらいたいものです。 〇駒津峰〜仙水峠〜長衛小屋 全く問題なし。仙水峠〜長衛小屋は基本的には沢沿いの一本道ですが、ガレ場を歩き小さな渡渉点もちょいちょいあり、霧が出ると少し迷う可能性もあります。リボンやケルンを見落とさないように。 〇長衛小屋〜栗沢山直登コース〜アサヨ峰 全く問題なし。栗沢山〜アサヨ峰の稜線は近そうで割と距離があります。ガレ場や変な踏み跡でコースを外れそうな箇所があるので注意。 |
その他周辺情報 | 仙流荘の温泉はスルーしました。 高遠の亀まんという和菓子屋さんの方丈まんじゅうがおいしいらしいです。 寄り道せず帰ったので特にネタはありません。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
平日は仙流荘から早朝バスが出ないので戸台大橋から丹渓新道登山口を目指すことにしました。
南アルプス林道か戸台川沿いを歩くか検討しましたが、靴脱ぐレベルの渡渉が何か所かあるらしいので林道へ。
戸台大橋を渡った直後に左へショートカット路があるのですが、安全を考慮して林道を遠回りする。
熊鈴はもちろん鳴らしたうえで、対動物けん制の為にウォークマンを音最大にして3時間耐久一人カラオケ大会を開催しながら登山口まで歩く。動物への注意もですが、先行者や追いついてくる人への注意も怠れません。どっちもいたら死ねます。
思ったのは歌って踊れるアイドルのライブが口パクなのは当然だということです。
さらに3時間歩き到着した仙丈小屋ではまず南アルプスの天然水をがぶ飲み。
冷たくてむちゃうまいです。
昼飯(9時)でカプメンにお湯を沸かそうと思ったが、小屋からの呪いなのか(嘘です)ライターが着火できず断念。何か口にしたかったので、小屋の食堂で名物らしい無水チキンカレー(1,000円)を食べる。量は物足りないがこれもむちゃうまい。
気を取り直し、カールの縁に沿って仙丈ケ岳山頂へ。
林道を歩いていた時は星が見えていたのですが次第に雲に覆われてしまい、日が昇れば消える奴だと信じて登ったのですが結局は上下に雲が広がる天気が続いた。
上下の雲の間は晴れ?ており遠望はきいたので割と遠くの山までしっかり見えることは見える。青空が一番だけど、何も見えないとか頂上付近だけ見えないとかよりはマシっすね。
藪沢カールの縁を周回する形で小仙丈を経由して北沢峠へ下山。
次第に間に雲も出てきてポツポツと小雨も降り出した。
長衛小屋のテント場は平日とはいえ金曜日なのでもっと混んでいるかなと不安でしたが、割と空いてて一番上の段の水場近くの通路からテント一個分離れた便利そうなスペースを確保できたので、そこにキャンプを張りとりあえず昼寝する。
前日は昼まで寝ていたとはいえ、徹夜明けだったのでもうとにかく眠かった。
薄暗くなる頃に起きてラーメン2人前を食べて、再び寝る。
2日目。この日は山兼ゴルフ兼チャリ仲間の一人と待ち合わせて甲斐駒へ登る予定だったが、長衛小屋も北沢峠のバス停付近も全く電波が届かないので連絡の取りようがなく、仕方なく始発バスの到着時間に合わせて北沢峠のバス停でお出迎え待機する。
バスは始発予定時間よりも早く発車していたので、北沢峠に着くころには仙流荘からの乗客が既にぞろぞろ歩いていたが、無事始発の最終便に乗ってきた友人を出迎えることができた。
北沢峠のバス停から双児山経由で登り、下りは登り返しがだるそうなので仙水(忍)峠ルートで行くことにした。
双児山から森林限界を超えて見晴らしの良さそうな駒津峰が見えて一気にテンションが上がる。この森林限界を超えると疲れが吹っ飛ぶ現象に何か名前を付けたいと常々思う。
駒津峰からは甲斐駒の本体を見ると迫力満点で目の前に立ちはだかっている。
もうここがゴールでもいいくらい天気も見晴らしも良かった。
細かいアップダウンを繰り返して六方石まで下ると甲斐駒山頂へ最後の登り。
摩利支天への分岐まで来ると夏でも白い甲斐駒らしい花崗岩と白いザレ場になる。
八ヶ岳方面から甲斐駒を見ることは何度もあったけど、甲斐駒から八ヶ岳全貌を見ることは初めてなのでこれは感動した。八ヶ岳のすそ野の広がりが韮崎方面へ伸びて釜無川が笛吹川と合流していくダイナミズムを一望できた。
中部山岳地帯のほぼ中心にある独立峰のような山頂からは三アルプスに御嶽、乗鞍、白山、八ヶ岳、浅間、富士、奥秩父山塊といった周囲の高峰はもちろん、戸隠連山などの北信の山々や、中上越、福島と北関東との境あたりの山まで見えた。あんま
詳しくないから知らんけども。
駒ヶ岳神社と摩利支天に立ち寄ってから仙水峠経由で北沢峠に下山。
今回の3日間、他の登山者からもチラホラ宇多田ヒカルに関する声が聞こえてきたのでCFを見てみると仙水峠を経て栗沢山、アサヨ峰へ歩いてる感じですね。ラストの仙丈バックにアサヨ峰の岩場で座ってるシーンが朝なので、早朝にアサヨ峰まで登って、下山しながら登ってる風に撮ってるのかなとなんとなく推察してみる。
まあ宇多田ヒカルも甲斐駒エリアの観光に貢献しているんだなと。
それはさておいて、ガレ場やデカい石ころゴロゴロした下山行により前日からの足裏ダメージがMAXになり足痛いよ〜と半泣き状態で長衛小屋にたどり着き、友人と別れてこの日も昼寝。
3連休初日ということもあり、テント場大混雑で場所争奪戦の模様。そんなところ、そんなスキマに張るのか…という猛者もたくさん現れる。隣にはガキんちょ2匹連れのファミキャン勢が来てしまい己の不幸を呪った。キャーキャーうるさかったのはまあしょうがないし、ウォークマン持ってきてたので耳塞いでしのげたが、ライト点滅させて遊ぶのはマジでやめてほしい。隣のテント内からの光撃でもダメージ受けるからアイマスクでもしないと防ぎようがないんだよ。8時以降はちゃんと大人しくなったからいいけども。ソロ勢(ヤニカス除く)に囲まれるのが一番静かでいい。
3日目。この日は下山に充てる日ではあるけど、2時間弱で栗沢山山頂まで行けるのでご来光を見てから帰ろうと午前三時出発(予定だったけど30分近く出遅れた)。夜明け前の山歩きもだいぶ慣れたもので、荷物も軽かったのもあってサクサク歩けた。時おり振り向くと黒い木々の間から満月に照らされた青白い雲海に怪しく浮かぶ仙丈ケ岳がものすごく美しかった。山頂で汗冷えしないようにゆっくり登ったつもりだったけど、月が沈む前に山頂から仙丈を撮りたい気持ちが逸って5時前に登頂。振り返ればまだ暗く赤茶けかけた仙丈と煌々と輝きを増した満月が沈まずそこにあった。この頃には空は白みはじめ、雲海の果てのオレンジから澄み渡る夜空の濃紺へのグラデーションが目の前に広がっていた。ヤマノススメか何かでオッサンが世界で一番綺麗な瞬間と言っていたが、山嶺に沈みゆく夕日でも蒼天にどこまでも見渡せる日中でも星が降る夜でもなく、やはり夜明けこそが山で一番心を打ち震わす瞬間だと、自分も思う。この日は風も穏やかで凪いだ雲海がどこまでも続いて、寒くもなくもちろん暑くもなく、これが本当に現世なのかと、天国があるとしたらこんな感じなのかなと。時が流れるからこその美しさではあるけれども、時間が止まればいいのにとも思ってしまう。
一人で感動に浸ってる間にもう一方いらっしゃって、山頂独占タイムは終わった。
結局栗沢山では2名でご来光を迎えることとなった。ありがたやありがたや。
もう一方は割とさっさとアサヨ峰方面へ旅立たれ、山頂独占タイムを取り戻した。
自分は結局1時間ほど栗沢山頂でこのゴールデンタイムを満喫した。
話はぶっ飛ぶけども、新海アニメみたいな風景は現実世界よりもコテコテテカテカに美化されたもののように思えるけど、現実世界にだって新海アニメよりもきれいな世界は存在すると、あの景色を見たらそう信じられると思う。誰が信じてないのかは知らんけども。
で、自分もついでにアサヨ峰まで歩く。まあ見たところすぐ行けるだろと思っていたが、思ったよりすぐではなく、あまり楽しい稜線歩きでもなかった。というか、細かいアップダウンが多くてこれ登れば…違う、次のあれ登ればもうすぐ…まだあんのか、的な。
アサヨ峰からは栗沢から見えなかった富士山も見え、3日連続富士山とのご対面を果たす。宇多田ヒカルの座ってた岩はあれかな〜とか、ここは電波が届いたのでようつべで確認してみたがこの時は画面が小さくて正直よくわからなかった。
ここでも少し長居してしまい、首から上の対日焼け装備を全く用意していなかったので日差しが強くなる前に下山。栗沢山からの下山路の樹林帯はあんまり石や岩がゴロゴロしてないので足裏へのダメージが少なくて歩きやすい。駒津峰〜仙水峠〜長衛小屋ルートはその辺最悪だった。
9時に長衛小屋に下山したが、撤収や諸々を考慮すると10時10分発の仙流荘行きバスは間に合わないのがほぼ確定していた。まず昨日の晩飯(失敗作)以来何も口にしてなくて空腹だったので、撤収作業の合間に小屋で買ったサッポロ一番味噌のカプメンでのんびり遅い朝食を摂る。次のバスが13時台だったが、のんびり撤収作業と荷造りとトイレタイムを終えても11時半くらいで、もはやすることが無かったので臨時バス出ないかな〜という望みをかけて北沢峠バス停に行ってみたら、乗客が集まり次第臨時で動いてるみたいで、運よく12時ぐらいに出発できた。
下界は暑かった。
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