岩菅山から切明温泉へ 遂に念願の縦走
- GPS
- 26:30
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,119m
- 下り
- 1,844m
コースタイム
09:45登山口
10:10アライタ沢
10:45中間点10:50
11:20ノッキリ
11:55岩菅山山頂
歩行時間2時間5分
第2日目
05:00岩菅山避難小屋
05:40裏岩菅山山頂05:50
06:55烏帽子岳07:00
08:20テン場08:25
09:10笠法師山09:15
12:15切明温泉雄川閣
歩行時間6時間40分
天候 | 第1日目 晴れ後曇り 第2日目 高曇り後時々小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道292号線で志賀高原へ、 「蓮池」で「発哺温泉」方面へ 「一の瀬」バス停を過ぎて2km程で登山口 道路脇に駐車スペースが広くあります 先行車は20台以上ありましたが、付近にも駐車スペースがあります 【切明温泉】 「一の瀬登山口」から車で移動すると 県道奥志賀公園栄線で45分かかります 崩落等で通行止めの場合もあるので事前に確認してください |
コース状況/ 危険箇所等 |
第一日目 岩菅山登山口から岩菅山まで危険箇所はありません 第2日目 岩菅山から裏岩菅山まで危険箇所はありません 裏岩菅山から烏帽子岳 鎖もロープもない岩場が1箇所あります(カニのよこばい) 短いですが、滑落注意です 烏帽子岳から笠法師山 笹や草が登山道に張り出しています ロープの張ってある岩場が1箇所あります 笠法師山から切明温泉 笹の根が滑り、歩きにくい箇所が続き 急坂(激下り)があります 登山道の真ん中に熊の糞(出来立てほやほや)がありました 熊鈴、ラジオ等を携帯した方が良いと思います 切明温泉雄川閣は入浴料大人500円、熱めの湯です |
写真
感想
「岩菅山」から「切明温泉」への稜線がずっと気になっていました。
アクセスの問題があって、歩いてみたいと思いながら
長い年月が過ぎておりました。
車の送迎の目途も立ち、今回遂に決行です♪
天気は下り坂です。
土曜日は持ちそうですが、日曜日は雨が降り出すのが早ければ
切明温泉への縦走を諦めて岩菅山往復も考えに入れ
比較的ゆっくり家を出ました。
岩菅山の登りは3時間ほど、あまり早く到着しても手持無沙汰ですから…
志賀高原はすっかり初夏の爽やかな空気に包まれていました。
このままの青空が続いてくれたらと願いながら登山口を出発。
初めて岩菅山を目指した時のコースです。
その時は全く超初心者、しかもまだ連休前の残雪期、
木段が所々埋まっている状態で、目印の木段の尽きた後
ノッキリまでの雪原上の尾根歩きが不安になって引き返しました。
今思うと無謀な山行でした。
ノッキリまで辿りつけたとしても、頂上直下のガレ場はどうだったでしょうか?
懐かしい水平な散歩道は全く変わっていませんでした。
ただ、季節は変わり、道端の花々の初々しさに驚かされます。
アライタ沢を渡り、木段で急坂を登った記憶もそのままです。
「中間点」看板を過ぎ、登山道が深くえぐられる状態になり、
尾根の左側を行く辺りでしょうか?
残雪で全く道を見失ってしまったのは。
登山口出発が遅かった為、行き会う人は下山者ばかり。
ノッキリの分岐で初めて登山者に会いました。
軽装ですので日帰りの方でしょう。
ここから山頂までの間、多くの下山者とすれ違いました。
山頂では大勢の方が、ちょうど正午で食事を楽しんでいました。
残念ながら眺望がなくなりつつあり、避難小屋に入って
蚊取り線香を炊き、食事や荷物整理をします。
着替えたのですが、身体が冷えたまま眠ってしまったからでしょうか、
左足大腿部のけいれんで目が覚めました。
久しぶりに来た恐怖、昨年秋から薬を携帯しているのですぐに服用。
ですが、明日の行程を思うと不安になります。
午後2時頃、女性がお一人到着しました。
結果、本日の宿泊者は女性2名です。
お互い「変人」同士という見解が見事に一致して
飲み会(魔女の宴会?)が盛り上がり過ぎてしまいました。
思わぬ楽しい避難小屋の一夜を過ごさせていただき、
この場を借りてお礼申し上げます。
朝焼けは雨と言いますが、雲の層の間に登って来る太陽の眩しさは
言いようもない感動的な光景でした。
やはり、切明温泉に向かうことにします。
いいえ、何があってもそうすることを密かに決めていたのかも…
途中で雨に降られるでしょうが、覚悟を決めました。
ウォーミングアップは裏岩菅山頂まで!ゆっくり歩きます。
空は高曇りで無風、遠くの山々の眺望はありませんが
妙高山、噴煙をたなびかせる浅間山が雲の上にそびえ
笹原の美しさ、鶯の声が優しく耳目を楽しませてくれます。
裏岩菅山から急坂を下ると緩やかな尾根歩きになりました。
「中の岳」手前で尾根は直角に折れ、烏帽子岳に向かいます。
烏帽子岳山頂への稜線に岩交じりの急坂がありましたが、
頑張ったご褒美に、シャクナゲが私に向かって微笑んでいるようです。
沿道に咲く高山植物は多種多彩、実に豊富で
まさに手つかずの自然が残されていることに嬉しくなります。
このような素晴らしい道を歩かせてもらうことにはただ感謝あるのみ。
一時は廃道になったこのロングルートを
復活させて下さった方々のご苦労に、心底敬意を表したいと思います。
晴れていたら眺望の素晴らしさは言うには及ばないでしょう。
ですが、日差しを遮る樹木のない道には、このくらいの薄曇りの方が
快適に歩けるかと思います。
昨年の今頃の、栂海新道の蒸し暑さと虫の襲撃の凄まじさを
嫌でも思い出してしまいます。
背丈ほどある笹原の曲り角に何かいます!
ぎょっとして見つめると、カモシカさんでした。
困ったような顔をして立ち去りました。
どこかで立ち止まって居てくれないかと淡い期待を持ちますが
再び会うことはありませんでした。
笠法師山の山頂標識を通過する頃から
とうとう雨が降り出しましたが、気になるほどでもなく
レインウェアが却って蒸し暑い為、そのまま歩きます。
周辺の山々も雲のカーテンに閉ざされて行きました。
過激な下りはその後も繰り返しあり
刈った笹の枝に滑ったり、倒れたばかりの倒木に道を見失いかけたり
難儀しながら歩いているうちに相当足に疲労が来ていました。
けれども止まると動くのがもっと嫌になりそうでひたすら歩き続け、
ようやく発電所の取水池に着いた時、ゴールの近さに安堵しました。
今回の山行はmoglessさま、abu8kgさまのレコに
強く背中を押していただき、実現しました。
末尾になりましたが、参考にさせて頂き、勇気を得ましたことを
お礼申し上げます。
こんばんは。ついに、やられたようで。
お天気のほうも、私が岩菅山に登ったときよりはよろしかったご様子。
降雨でも視界が開けているほうが、私は好きです。
お写真を拝見させていただき、私の岩菅山行で欠落していた光景が補われました。
岩菅山から裏岩菅山への区間は、あんなに気持ちのよいところだったのですね。
先日、私が佐武流山に登った際に終始、気になっていた烏帽子岳と笠法師山にも登られていて、羨ましい限りです。
私も、いつか志賀高原から切明温泉まで縦走したいと思います。
2人で車2台で行くか、一人で車にモンキーかゴリラのような小型オートバイを積んで、下山口にデポしておくか。
いずれにせよ、時間がないことにはできそうにありませんので、いつになるかわかりませんが。
一ノ瀬登山口から切明温泉まで車で45分。なるほど、参考になります。
下り坂の天気でしたが、明け方は高曇りで周囲の山々の眺望もあり、レインウェアのお世話にもならずに到着しましたので今考えると幸運だったかなと思います
なんといっても今回の山行を決意したきっかけは、moglessさまの避難小屋内部の写真でした。
後から来た方も女性で、魔女の宴で盛り上がってしまい楽しい避難小屋の一夜でした
笠法師山については地図では三角点を通過していませんから、木の幹につけられた標識が果たして山頂なのか心に引っかかっております
今後のmoglessさまの調査に期待します。
縦走は、下山した時どうするかがやはり一番の問題ですね
餓鬼岳白沢登山口でバイクを降ろしている方を見たことがあります。中房温泉から登山されたと思います。
それにしても、縦走の爽快感を再確認してしまいました
ますますマイナーな縦走に惹き込まれそうです
自分の山行記録のコメントのレスをしなくてすみませんでした。
記録を見る限り、十分日帰りできたみたいですね。
自分の行ったときよりも、咲いている花の種類が多いかな?と思いました。倒木はまだそのままのようですね。
この秋山郷一帯はまだまだマイナーなところがあってよさそうです。
傘法師はピークを外しています。『等高線の狭間から』のページに傘法師の記録がありますよ。
コメント有難うございます
abu8kgさんのように凄い体力の持ち主ではないので(か弱い女です?)避難小屋に一泊としましたが、記録を作ってみたら、おっしゃるようにkyom4でも日帰りできましたね
様々な花に出会え、楽しい山歩きでしたが、まだシラネアオイが咲き残っていてくれてとても嬉しかったです
教えていただいた記録を読んでみましたが、笠法師山三角点はやはり藪の中なんですね
藪は初心者ですので、あの宙に浮く感じが怖いです
克服法とかあるのでしょうか?克服できれば、もっと藪山に行けるのではないかと思いますが…
ちなみに米子奇妙山、黒湯山(万座温泉近く)藪に阻まれすごすご敗退です
はじめまして、kyom4さん。
30日は私たちも岩菅〜裏岩菅まで登り、12時過ぎに岩菅山頂から下山を開始したので、山頂でお会いしていたかもしれませんね!
岩菅〜切明温泉に向かう稜線歩き、、、今回初めて裏岩菅まで歩いたのですが、「切明温泉まで歩きたいっ!!」と、稜線を歩きながら強く思いましたよ!!いい感じの稜線歩きが楽しめそうですよね!!
kyom4さんの記録を参考に是非とも実現したいと思っています。
きっと岩菅山山頂でお会いしていますね。ちょうど昼食時で、大勢の方が山頂にいらして、賑やかでしたね。
一泊の計画でザックが重くて大汗をかき、着替えたかったので避難小屋にすぐ入ったのですが、それがかえって体を冷やす結果になったかもしれません。
軽装で日帰りで行った方がけいれんにも襲われず良かったかと思います。
様々な花に出会え、手つかずの自然が残っている尾根歩きには大満足でした
晴れていれば尚更の眺望、言うことなしでしょう
烏帽子岳から時々過酷な下り、藪気味の道、熊の糞などありましたが、総じてさほど危険はありません。
熊鈴をお持ちいただくのがよろしいかと思います。
気をつけて、天空の楽園の縦走をお楽しみください。
北海道の300名山を調べていて、kyom4さんにたどり着きました。
いろいろな山にのぼられているようで、これは参考になるぞーと思い北海道以外も記録を読ませていただいてたらなんと岩菅山の小屋で一緒だった方ではないですかっ!
やっぱり趣味嗜好が似ているのですねー(笑)
あれからもぼちぼち登っていて今240座となりました。
ヒグマの北海道「日高3兄弟」を含め12座を残しているので気が重いです。。。
また時々山行日記を読ませていただきますね。
私はミクシイでみゃーみという名で山日記とか書いてます。もしやってたらのぞきにきてください。ではー。
こちらこそ、お久しぶりです。
もうあれから二年になろうとしていますか?
不思議なんですが、最近岩菅山の山行が懐かしくて、記録を読み返し、魔女さんはどうして居るかな?なんて思いだしていたところです。
300名山240座ですか!凄い 頑張っていますね
こちらも、なんとか続けているものの、北海道2座、東北1座、中国3座、四国1座、九州8座と遠い場所ばかり残ってしまい、どうやってこなそうか思案中です
負けずに頑張らないと 先を越されてしまいそう
山日記、是非読ませていただきます。
300名山 成就の暁には、魔女の宴会をどこかの山で盛大にやりたいですね
焼酎持って行きますよ
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